だだ争論

だだの日記

2002年09月30日(月) 「アポロってほんとうに月に行ったの?」

僕は人に流されやすいタイプなので、
このような本でいろいろ証拠を挙げられてしまうと、
やっぱ月着陸は陰謀だ、と思いたくなってしまう。

確かに光の角度とか、素人目でも不可思議な点がいっぱい。

この本の証拠を真っ向から否定してくれる本が出てくれると
おもしろくていいのですが。

でも、そうなってくると、かつての
「「買ってはいけない」は買ってはいけない」的になって、
あまりそういうのもどうかと。

結局、謎が多いから世の中楽しいんでしょうね。

* * *

「アポロってほんとうに月に行ったの?」
(エム・ハーガ著、朝日新聞社)

すみません。立ち読みでほとんど読んじゃいました。




2002年09月29日(日) 200時間ヒアリングマラソン

近所の大学に勉強しに行くと、日曜のくせに人がわんさかいた。
どうやら試験日和である。
駿台模試あり、京都市職員試験あり、うんたら試験あり。。。
そのなかに第93回TOEIC試験もあった。

僕の場合、今回は見送り。
夏はあんまり勉強しないだろうから、申し込むのはやめといた。
その代わり10月の試験を受けるつもり…だったのだが、
申し込みに行ったら締め切りの翌日だった(笑)
というわけで、本試験は11月までお預けっ(団体受験は受けるけど)。

夜、日記巡回してたら何人か今日のTOEIC受けていた人がいた。
学習日記な方を「マイ登録」して、勉強の参考にさせてもらってるのです。
で、その人たちの(こことかここ。←勝手リンクすみません)を拝見してたのだが、、、
ちびまるこちゃんの話題についていけなくてちょっと寂しかった(・・;)


よく英語雑誌なんか読んでると、アルクという会社の
「1000時間ヒアリングマラソン」なる通信講座の広告が目に付くが、
僕もこれから今年いっぱい、「200時間ヒアリングマラソン」なるものを
勝手に始めてみようかと思う。
1日2時間(×90日)。
これくらいだったらなんとかなると思う。
確か洋画とか見てもカウントしていいことになってたのではなかったか。
(実はここだけの話、昔「1000時間…」やってた経験があるのだ)

スタートは10月初旬から。


P.S.100冊マラソンもぼちぼちやります。



2002年09月28日(土) 「目の前の壁はもうキャンバスにした」

今すすめている作業に行き詰まり。
単純な勉強不足。きっかけさえ掴めれば…という状態。

もっと感性を磨いていきたい。
貪欲に知識を吸収していきたい。
本を読んで得られるもの以外の、人の話を聞いたり、
映像見たり、体験したり、、、いろんなことから。

意識ひとつで人生はおもしろくなる。
(表題の言葉、確か326だったと思う)



2002年09月27日(金) 夏休みの宿題

夏休みに得た課題というのは
やはり夏休み中に解決させるのが筋だろうか。

そろそろ、

見極めを出すべきか。

傷つけないように。

深みにはまらないうちに。

どうしたいのかが全然見えてこない。


日記をためたときは、抽象的な内容でさくさく書くに限る(^^;)



2002年09月26日(木) MONSTER

あいつはね、もうパンドラの箱に仕舞ったんだ。
もう、閉じ込めてしまったんだ。

箱が隅っこにあるのは知っている。
見て見ぬふりをしている。
それで平安が保てるならそれでもいいよ。

でもね。箱には鍵がついてない。
何かのひょうしで開いてしまうかもしれない。
それがとっても恐いんだ。

開けたらきっと魔物が飛び出てくる。
それがわかってるから、恐いんだ。




2002年09月25日(水) 寒さにとまどう

朝5時出勤。3週間ぶりのバイト。

家を出る時、あたりがまだ暗いのに驚いた。
3週間前はこの時間でも明るく、半袖で気持ちいいくらいだった。

いつの間にか季節はこんなにも変わってしまった。
この時期の3週間は大きい。

そして、めっきり寒くなった。

トレーナーにジャケットを羽織っても寒いくらい。
自転車で走ってると手がかじかんでくる。
秋を通り越してしまったよう。


独文学者の高橋義孝氏が大相撲秋場所の風情を書いている。
「初日の終わりは明るかったのに、千秋楽には外は薄暗い。
しみじみ日脚の推移を感じる」
(「天声人語」からの孫引き)

季節の変化はおもしろい。
過ぎ行く寂しさを伴いながら、来たる季節を考える。




2002年09月24日(火) うまく説明できないけど…

自分で言うのもなんだが、最近、極めてソウな状態である。
何をしてても楽しくてしょうがない。
精神的にすべてが満たされている感じ。
この感覚というものは今まで経験したことのないもので、
自分でも笑ってしまう。

この状態を口で説明するのは難しい。
でも、相対的に見るならば、この日記の履歴が役立つ。
8月を境に随分と記述が変わった。客観的にそう思える。


昨日から、このことばかりを考えていた。
今の自分を満たしているこの感覚は何なんだろう?


きっかけはあった。あの時だ。
あの北アルプスに行った時。
この話は9/1にも書いた。
星野道夫の言葉を借りて、「もうひとつの時間が流れていることを
心の片隅に意識できるようになった」と表現した。
今でも的を射た表現だと思ってる。
あの日々からずっと過ごすのが楽になった。


このことは自分にとってエポックメイキングな出来事であって、
会う人会う人に話したくてしょうがなかった。
でも、誰も相手にしてくれなかった。鼻で笑われるだけ。
全然理解してもらえなかった。「だだがなんか言ってるよ」ってな感じで。

ちょっと悲しかったけど、しょうがないと割り切った。
誰にでもわかってもらえるとは思ってなかった。
わかる人にわかってもらえればいい。
実際に僕はそう感じたのであるし、他人うんぬんの話ではない。
だからもう人に話すのはやめることにした。
ここの日記を含め、自分の言動で僕の意識が変わったことを
感じてもらえれば充分であった。

とは思うものの、やっぱり悔しい。うまくこの想いを伝えたい。
そんなことを考えているときに、ふと気付いてしまった。
これって「スティル・ライフ」ではないか。

池澤夏樹の芥川賞受賞作。その冒頭にこうある。
「外に並び立つ世界と自分の内側にある広大な世界。
大事なのはこの二つの世界の間に連絡をつけること。
呼応と調和をはかることだ。たとえば、星を見るとかして」


僕が北アルプスで体験してきたこと、
それ以来得られている感覚というのはこのことではないか。
僕自身と外の世界とに連絡が取れている、呼応と調和がはかれている。
だからこそ「毎日を過ごすのが楽になり」、「水の味がわかり」、
「心の力をよけいなことに使う必要がなくなっ」たのだと思う。
まさか、ここでこう「スティル・ライフ」につながるとは思わなかった。

星野道夫と池澤夏樹がここで明確につながった、と思った。


「スティル・ライフ」は深呼吸をする感覚で楽しめる小説だ。
深呼吸は息を吸い込みながら空気が体内に入り込んでいくのを感じられる。
それと同じように、言葉が心のなかに染み込んでいくのを感じながら
読めるのが楽しい。
空気を味わうように言葉のひとつひとつを味わう。

この作品はもう何回も読んだ。
読むたびごとに違ったことを感じ、新しい発見に驚く。
まるで自分が成長していくにつれて、この小説も成長していくような感じ。
あるいは、自分の心象を投影しているよう。

僕はまだまだ未熟者。
一人前になるためにはまだまだ成長していかなければならない。
それはつまり、この小説の可能性も無限大ということだ。



2002年09月23日(月) 京の水に生きる人たち

花背の名水を訪ねる

 鴨川沿いを北上し、鞍馬寺の前を通り過ぎて30分。車はうっそうと茂った杉林のなかを進んでいく。ひんやりとした風が窓から入り込み、気持ちよい空気が肌に触れる。こうしてたどり着いたところが花背峠だ。標高770メートル。ここはちょっとした避暑地のよう。その峠を木製の案内に従うように林道にそれ、さらに500メートル進んだところに花背の湧水があった。上杉コーヒーの味の秘密だ。

 水量は思ったより豊富。杉林の裾から竹筒を伝って絶え間なく流れてくる。勢いがいい。差し伸ばしたコップがたちまち満たされる。待ちわびたようにさっそく一口いただく。冷たさにまず驚き、水が喉を伝っていくのを実感する。味はくせがなく柔らかい感じ。上杉さんによると、この柔らかさがコーヒーにまろやか感を出すという。
 
 辺りを見渡すと、とりわけ大きな杉の木陰に中年夫婦の登山客が休憩していた。疲れた体を休め、のんびりと帰りのバスを待っているという。ここ花背峠は古くからの交通路。若狭の鯖を都へ運ぶ多くの商人の往来があった。きっと峠にたどり着いた古の商人たちも、同じようにカラカラの喉を潤していたはずだ。


この話はすべてフィクションです。




2002年09月22日(日) Let's party!

Today, there was a English Party,
so I went to the cafe which I have been to before.
When I entered the cafe, there were many many people,
and many foreigners.
I didn't know almost all men and women.
I am shy, so I was confused at first.
But I was able to make friends step by step.
It is difficult to talk with the man of the first meeting.
Besides only English!
I couldn't make myself understood many time, it was impatient.
Some people had good English, and some had poor English like me.
We talked each other by poor English, but we had zeal.
That made me very happy!



2002年09月21日(土) 英語な日々(きっと明日も)

■目が覚めたら8時30分。
「さくら」がちょうど終わったとこ。
がんばって起きる意味もないなと思ってそのまま寝る。

そしたら起床時間は10時30分になってもうた(>_<)。
ちょっと寝すぎだよー。いつもなら8時にはきっちり目覚めてるのに。
それだけ先日の疲れがたまってるってことか。
明日も早起きなので許してあげよう。


■来年の2月にイギリス行く(予定)。
そのためにも年末年始に郵便局でアルバイトしようかと思ってるのだが、
そろそろ申し込みの時期じゃないのかな。
郵便物チェックしなきゃ。


■日経WOMAN 9月号
帰省時に図書館の雑誌コーナーで発見。
英語特集満載で、思わずバックナンバー注文しちゃったよ。
で、今日届いたのだ。
「WOMAN」と銘打ってるわりには、男が読んでも役立つ記事ばっかり。


■英会話レッツスピーク
9/21 Inanimate Subjects and Verbs in Focus
    (無生物主語と動詞の組み合わせ)

ラジオ英会話聞き始めてもうじき一年。
そのころのテキストが本棚にずらりと並んでて、
それを見てると自分を褒めたくなる。

いっそのこと、英語学習日記にしてみようかと思ったりもして…。



2002年09月20日(金) 楽しいこといっぱい

■道端で顔見知りとすれ違った。
目と目が合って、「おぉー」と挨拶しけど、
その時点では誰だか思い出せなかった。
サークルの後輩だったと思い出したのは
すれ違って10メートルしてからだった。

後ろでその子と友達同士の会話が聞こえた。
「今のだれー?」
「だださん」
「あー、うわさの…」

…あのー、この会話、非常に気になるんですけど(^^;)


■「さくら」一気見(4話分)。
今週はひたすらお別れの場面。
回想シーンが多くてちょっとつらくなってしまった。

今日の「さくら」は放送テープ間違いとかで、明日の分を放送してた。
まとめて見た割りには、まったく気付かなかった。
おじいちゃんの「しーゆー、ねくすと うぃーく」で
気付いた人も多かったらしいが、僕の場合、
「あれ?、明日休みなんだ〜。マラソンの中継かなんかでつぶれるのかな?」
ぐらいにしか思わなかった。まったくのおまぬけ。


■「英会話レッツスピーク」一気やり
9/16 That's just the problem with politics these days.
9/17 You don't have to take it personally.
9/18 Your personal case is not the point.
9/19 Yes,that's true from a theoretical point of view.
9/20 Comprehension Check

今週はやけに簡単だった。いいぞ、いいぞ。
来月号も早く買わなきゃ。


■後輩が自動車学校に通うとかで、自分が通ってたところを紹介した。
その紹介料として1万円ゲット!!
自分の名前とハンコ押しただけで1万円もらえるなんてあこぎな商売や。

二条教習所に通おうと考えてる人は、いっぺん僕のところまで連絡ください。
紹介料、山分けしましょうね☆。



2002年09月19日(木) 部長さんも大絶賛!

今日は2時間睡眠。

ぜんぶ仕上げようかと思ったけど、
少しでも寝とかないと昼間もたなそう。
なので、サムネイルだけ完成させて、
続きはパソコン持参でがんばることにした。

やっぱりパソコン使えると助かる。
いろいろ手直ししてアドバイス受けて、
やっぱりプロは違うなあと実感。

夜8時になったのでそろそろ帰れるー思ってたら、
「これからプレゼンだよ」って冗談も休み休み言おうねとか思いつつ。

そんなこんなで10時をまわり、やっぱり帰宅は12時前。




2002年09月18日(水) ネコさんが好きです。でも犬さんはもーっと好きです。

キリンさんもゾウさんもいいけど、最近ネコさんが好き。
ネコさんは遊べる。お話もできる。
ネコさんいいかもとか思ったりもしたけど。

でも、やっぱり犬さんが好きです。
むかし、犬さんを飼ってました。
名前はシーザー。
ある日シーザーにちょっかいかけて遊んでいたら、
彼のごきげんを損ねてしまい、
思いっきり噛まれましたことがありました。
血がぽたぽたたれ急いで病院行って、
まぶたを2針縫いました。かろじていちめーをとりとめました。

そんなこともあったけど、やっぱり犬さんが好きです。



2002年09月17日(火) 24時間戦えません

7時30分に家を出て7時47分の快速急行に乗ると、
9時過ぎには目的地に。
グーッド!使える。
明日からもこれで行こう。

昨日からの体調不良はさらに困難を極め、
風邪的な症状へ進化。
かなりふらふら。
何かが原因なんだろうけど、なんだったんだろ??

これに畳み掛けるようにいろいろと。
それは無理と言うものです。
これは時間を有効に使えということですか。
思えばこの4年間、時間を無駄に使うことだけを学びました。

やっと終わって急ぎに急いで帰ったら図書館の閉館時間に間に合った。
新聞コピったり、web検索プリントしたり。
スタッフのいかクンにはご無理を言ってしまいました。
謝謝!

コンビニでおべんと買って家着いて。
やっぱここが一番落ち着くね。
でもでもこっからがまた長い。



まあまあしばらくこんな生活です。
今の時点でかなり限界。
24時間戦えなくても許してください。



2002年09月16日(月) 「ミカンズのテーマ」

相変わらずスピッツのアルバムの話だが、
4曲目に「ミカンズのテーマ」というのがある。
ミカンズ、ミカンズ、ミカンズ…??
今までの(スピッツファンとしての)経験上
こういうのはネット検索しても意味なし。

そこで本屋で音楽雑誌立ち読み。
それによると、
「ミカンズという架空のバンドを設定してテーマ曲をつくった」そうだ。
なるほど。それだと歌詞の筋が通る。

…ってそんなことわかるかいっ!

* * *

いろいろ見たよ。

映画「アンブレイカブル」
 最後まで見て「あぁ、なるほどねぇ〜」と思った。
 それだけ。

映画「エム・バタフライ」
 ちょっと不可解な話。でも、これが実話というから世の中おもしろい!
 僕だったら、真実知ったら人間やめたくなるね。
 西洋と東洋という話ではなかなかおもしろみがある話。

映画「ナビィの恋」
 福之助クンみたいに沖縄ぶらっと行って居候したい。
 沖縄行きたいぞ〜!
 散り散りになってた恋人同士が数十年後にくっつく話って流行ってんの?
 今日の「さくら」と一緒だぞ。
 はたから見たら素敵な話だけど、う〜ん。

 「ナビィ」は前から見たかった映画。
 近所のレンタルビデオ屋は安くていいけど、見たいのはいつも貸し出し中。
 密かに使えない。
 そんなことだから、僕は6種類のお店の会員になってるのだ。
 お店によって品揃えに差があって使い分けが楽しい(特に古いやつ)。
 
 この前、京都で監督の舞台挨拶付き上映があったけど、
 行っときゃよかったね(京都出身らしい)。

映画は連続した2時間まるまる使うから効率悪い。
もう一本見るつもりだったけど、他の事する時間がなくなりそうだったので断念。

* * *

三連休、気付いたらほとんど自室にこもってた。
やっぱ精神的に悪いわ。
閉店間際のスーパーでようやく知人と会話するくらい(連日)。
明日からのがんばりどころに備えての充電期間だったのに、逆効果。
おまけに昨日からおなか壊しちゃってトホホだよ(+_+)
 



2002年09月15日(日) 「三日月ロック」な日々

発売から5日ほど経ってようやく買う決心がついた。
スピッツの「三日月ロック」。
レンタル→MDで我慢しようかずっと迷ってた。

個人的には「夢追い虫」と「稲穂」が入ってないのが残念。
でも、全体的に思ってたよりよかったので安心した。

それにしても最近のスピッツ、歌詞がとんでるような気がする。
昔のほうがほどよく抽象的で、自由な解釈を受け手に与えてるとこがよかった。
今はちょっとわかんなすぎ。

それでもメロディや歌詞や声が相変わらずよいので
繰り返し聞いている。誰がなんと言おうとよい。


google君は「スッピツ」と打ち間違えてもきちんと探し出してくれる。
とってもおりこう!


* * *


ここ一ヶ月読んだメモφ(.. )
8/16『キッチン』(吉本ばなな、角川文庫、★★★★☆)
 印象に残るフレーズがちらほら。 

8/16『N・P』(吉本はなな、角川文庫、★★★☆☆)
 おもしろくもなく、つまらなくもなく。

8/17『今夜は眠れない』(宮部みゆき、角川文庫、★★☆☆☆)
 子供だまし。ひたすら冗長。終盤にようやくおもしろさが感じられる。

8/22『未来圏からの風』(池澤夏樹、パルコ出版、★★★★★)
 考えつづけることはとても楽しい

8/23『明るい旅情』(池澤夏樹、新潮文庫、★★★☆☆)
 旅に関するエッセイ。まあまあ

9/1『長い旅の途上』(星野道夫、文春文庫、★★★★★)
 書きたいことは9/1にだいたい書いた。

9/3『よくわからないねじ』(宮沢章夫、新潮文庫、★★★☆☆)
 「わからなくなってきました」と比べてしまうとどうしても落ちる。

9/8『楽しい終末』(池澤夏樹、文春文庫、★★★☆☆)
 読んだそばから内容を忘れてしまう(>_<)

9/11『ミタカくんと私』(銀色夏生、新潮文庫、★★★★☆)
 ほのぼのとした日常。ラストの関係性の話が興味深い。

9/12『ひょうたんから空』(銀色夏生、新潮文庫、★★★☆☆)
 ひょうたんの話がエピソードの中心になって、それが良くも悪くも。

9/14『この世界のぜんぶ』(池澤夏樹、中央公論新社、★★☆☆☆)
 あまりしっくりこなかった。

9/15『アジアの感情』(新井敏記、スイッチ・パブリッシング、★★★★☆)
 雑誌掲載時にぜんぶ読んでたけど、改めて本で読むのもまた良い。


池澤夏樹はもう40冊くらいは読んだんじゃなかろうか。
まだまだ有機的に吸収していきたい。
エッセイとか、小話が多くて(↑)、長い物語が読めなかったのが残念。
しばらく読書は封印。
今度は映画三昧にしようかな。



2002年09月14日(土) 「コンタクト」

「コンタクト」
長らくカール・セーガンの小説で読もうと思ってたけど、
なんか無理っぽかったのでジョディ・フォスター主演の映画に逃げる(^^;)

もう大満足です!
画面に食い入るように見入ってしまった。
こんなにわくわくしながら映画見るのは久しぶり。
2時間半なんてあっという間でした。
見終わって放心してしまった。

この映画を場面に分けるとこんな感じ。
1、宇宙への夢を追いかける
2、政治的駆け引き
3、異星人との接触(=コンタクト)

このなかで1が心の琴線に触れたというか、思い入れが深い。
というのも、小さい頃宇宙的なものに対してすごく興味を抱いてて、
宇宙飛行士とかそういうのにかなり憧れてた時期があった。
宇宙の図鑑を眺めてたり、お年玉で天体望遠鏡買って覗いたり、
星座の神話を調べたり。。。
そんな宇宙の神秘やロマンに純粋に夢中になれてた頃の気持ちが
オーバーラップして、もうたまんないって状態だった。

お芝居も含めて、こういった過去と現在の想いが交錯するお話に
弱いんです、僕(その代表例が「ニュー・シネマ・パラダイス」だったりする)。
前半からこんな調子だったから、それが最後まで引きずられましたね。

まあ、この映画いろいろ難点は多いです。
突っ込みたくなるシーンが多々(いきなり恋に落ちちゃうとか、
簡単に移動装置作っちゃうとか)。
でも、そういうのを無視しちゃえるほどおもしろかった。
願わくば、宇宙のシーンを映像で魅せて欲しかった。
映像的に難しいところではあるけれど。
その代わりにジョディー・フォースターの表情で語らせるところはよかった。


まあ、感想はこんなところか。
この映画見て、やっぱ原作読んでみようかという気になったぞよ。



2002年09月13日(金) あと2週間

朝ドラの「さくら」がもうじき終わっちゃう。
今からもう寂しいんですけど。。。

ここ2ヶ月ほど英語に接することができなかった。
しょうがなかったと割り切ってるけど、
こういうのは継続が基本。もう一度、一から出直そう。

夏休み前に受けたTOEICで200点アップを果たしたけど、もうだいぶ落ちてるはず。
2ヶ月の勉強で200点アップって、なんかどっかの広告に載りそうだけど、
今までどれだけ勉強してこなかったかということと、
前々回どれだけ点数低かったかがばれてしまって恥ずかしい。

とりあえず、今年度中の目標をTOEIC800点に上方修正。
(大きく出ましたね>自分)



2002年09月12日(木) 名古屋だがや

4日ほど静岡に帰省。
なるほど、ここは田舎いなかしてて
流れている空気ものんびりなのでとってもよい。
良くも悪くも凡庸な土地柄。

京都を離れたまにはこういうところもいいんだけど、
あんまり今の気分に合わない。落ち着かない。
することもなくなったのでとっとと帰ることにする。

親にねだったらハイウェイカードを貸してくれた。
当初の計画ではそのままくすねるつもりだったが、
残金が2万くらい残ってたのでそういうわけにも行かず、
書留で返送することを約束させられた。と、当然か。

バイクでは初高速!ちょっと緊張。。。

行きは下道だけ使って6時間2分かかった(休憩込み)。
高速使ったら早く帰れてしまう。
ついでなので名古屋に寄ってくことにした。


とりあえず名古屋まで快走!
青空が気持ちよい。

名古屋ICで降りたらちょうど昼時だった。
何食べようかなと思案にふける。
名古屋といったらやっぱりみそかつ、味噌煮込み、、、か。
それもいいけど、ここはひとつきしめんを食べる。
実はきしめんをお店で食べた記憶がない。あの平麺がどうも苦手な気がして。。。
でも、いっぺんちゃんと食べてみようと思ったのである。

バイク走らせてたらちょうどきしめん屋見つけた。
なかなか流行ってそうなお店だった。
ちょっと奮発して「海老おろしきしめん」を注文。

【感想】
どえりゃーうみゃーというわけではなかったが、
思ったよりもイケた。けっして口に合わないわけではない。
が、名古屋に来たからといって食べたい味でもない。
近所にあったら普通に食べてるんだろうけど、
名古屋行ったからわざわざ食べる味でもないな。

きしめんよりも海老天のさくさく感が印象に残った。
ごちそうさま。


続いて名古屋市美術館に行く。
マグリット展やってた。美術館行くなんて4年ぶりだ!

【感想】
慣れないことをすると頭が疲れる(笑)
いくつか気に入った絵があった。
マグリットの絵もよかったけど、
一緒に掲示されている彼の言葉がまた興味深い。

「私の作品は、思考を解放するための物質的記号として構想されたのです」
(1954年 ルネ・マグリット)

普通の感覚、普通の思考で彼の絵を捉えようとするとよくわからないことになる。
そういったパターン化された自分の思考とか先入観を
いっぺんリセットさせてみるのも、たまにはよいと思った。


【結論】
名古屋はよい!
将来、名古屋に住みたいわー。


一宮ICから再び高速へ。
途中、通り雨に降られた。カッパを持ってるのに着られないもどかしさ。
すぐ止むかと思ったけど、雨は大粒になって容赦なく打ち続ける。
痛い。痛すぎ。KO寸前のボクサーのごとく打たれ続けた。
やっとカッパ着られるーっと養老SAに入った頃には止んでしまった。
う、うーん。。

その後は順調に進んだ。
だいたい平均85キロ/h。左車線でこのペースを維持して走るぶんには問題ない。
時々、のんびり走ってる車を追い越すのだが、
そのときの車線変更+加速がちょっと恐かった。
高速走行しててさらにスピードを上げるのは勇気がいる。
その状態で車線変えるのちょっと恐いわー。
いつまでも追い越し車線に残ってると、後ろからトラックに煽られるし。

で、まあ、夕方には京都に着いた。
思ったより疲れちゃった。高速は早く着くけど、そのぶん疲労度も高し。
神経も使うし、体力も奪われる。下道のほうが楽かもしんない。
何より高速料金高いすぎ。バイクって普通車とあんまり変わんないんだね。
半額くらいにしてほしいわ。
高速使うくらいだったら電車使ったほうが早いし、疲れないね。
寝られるし、本も読める。天気も気にしなくていいし。

いろいろ勉強。


【総括】
たまにはこんな日もよい。でも、毎日はやだよ。



2002年09月09日(月) 帰省

昨日、梅田の街を歩いていたら、
カンパを募集している若夫婦がいた。
「札幌まで帰省したいです。どうかよろしくおねがいします」

家族3人で3万くらい。
いくらなんでもカンパに頼るのは無理だろう。
どうがんばっても貯まらない。
他の手段を考えた方がいいんじゃないかと思った。
少なくとも家族3人でそこにいても意味がない。

夕方、梅田に戻った時にもそこにいた。
なんだか気の毒だった。



2002年09月08日(日) やっぱり夏樹

大阪行った話にしようか、大相撲見てた話にしようか迷ったけど、
書くことに困った日には池澤夏樹の話をするのに限る(^^;)


『楽しい終末』(文春文庫)読んだ。
「おもしろいけど難しかった」と「難しいけどおもしろかった」は
似ているけれどもニュアンスは異なる。
でも、この本ではどちらも真なり。

終末論にまつわる現象を池澤夏樹が考察した評論集。
核、エイズ、環境破壊など、我々が持つ終末のイメージに
冷静な筆致で説得力を持って語りかけてくる。
その論理的思考をそのまま受け取ってると、頭が良くなった気がして
とても小気味よい。
ただし、文章としては読んだけど内容を吟味したうえで理解できたわけではない。
好きな作家の書くものだからといって無批判に受け入れるのはどうかと思う。
だから、これ以上のコメントは特になし。
表面的にしか理解できていないのが悔しい。
きっと何度でも繰り返し読んだほうがいいだろう。
一読の価値ある一冊です。
(★みっつ)


池澤夏樹の書いたもので一番好きな作品を問われたら、
迷わず「帰ってきた男」という短編を挙げる。とにかく、おもしろい。
先日なんとなく『文学界』のバックナンバーを見ていたら
雑誌掲載時の「帰ってきた男」を見つけてしまった。
おおっ!と思いながらパラパラめくっていたら、
僕の知ってるそれとはだいぶ違うことに気がついた。
だいぶ手が加えられている。。。
特に結末に関してはまったく正反対。
こういうこともあるんだとちょっとびっくりしたが、
書き換えられたほう(本になったほう)がよいと思った。
あれじゃちょっとだめだろう。



2002年09月07日(土) 晴れ晴れ

所用で近くまで来たので、久しぶりにアメ村に行った。
土曜だけあって人がわんさかいる。
特に用事があったわけでもないので、三角公園でアイスを食べて、
BIG STEP前を横切って、そのまま地下鉄で帰る。
ファッションには興味なし男である。

梅田で乗り換えるとき、阪急構内の紀伊国屋へ。
ここは敷地面積もでかけりゃ、混雑もすごい。
立地が立地だけに人が多すぎ(かつ棚と棚の間が狭い)。
とてもじゃないけど、こんなとこで立ち読みなんざできようもない。
池澤夏樹の新刊があるのを確認しつつ、
お目当ての雑誌を手にとりレジへ行く。
レジでは初老の男性が無機質に接客していた。
これだけ混雑してればそうなるわな、と思った。
みんな黙って買っていく。なんか殺伐としてた。
それを見てたら、おつりをもらうとき思わず大きな声で
お礼を言ってしまった。
そしたら男性、なんか急にしゃきっとして
大きな声で「ありがとうございました!」と言ってくれた。
僕の目をじっと見てにっこりしてた。
それでなんだかとても晴れ晴れとした気持ちになって、
気持ちよく電車に乗ることができた。



2002年09月06日(金) お金は負担する。一緒に海外へ旅に出よう」(後編)

一度家に帰り、再び待ち合わせ。
場所は京都駅。僕たちが最初に出会ったところ。
駅ビルでたいそうな料理をご馳走してもらったあと、
彼の家に向かう。
相変わらず羽振りがよく、
大してお金もかかってないのに交通費まで頂く。

彼の家は某駅前のマンションにあった。
ここは数年前にJRの駅ができて以来、
大阪のベッドタウンとして急速にマンションが建ち並ぶようになった。
駅前はどんどん発展している。
そこの新築分譲マンションといったらかなり高いだろう。
恐縮しながらもさっそくお邪魔させてもらう。

部屋に入ってさらに驚いた。
一人暮らしにも関わらず大型テレビが数台あり、
高級そうなオーディオもある。
書斎も経営についての本でいっぱい。
キッチンもきれいにされている。
なんかいかにもお金余ってますって感じ。
まさに独身貴族を謳歌している。
これなら人の分まで旅費出してくれるというのも納得。

ビールをいただきながら、"旅"の話を深める。
駅前でもらってきた旅行パンフを見ながら行き先を考える。
アラスカ、北欧、アイスランド、アフリカ、南米。。。
北に行くのなら今しかない。数日中に出発するかもしれない。

最初はアラスカを第一候補に挙げていたが、
ここに行くんだったら
やはり国立公園内をトレッキングしたい。
そうしなくても楽しめるところだとは思うが、
それでも僕の場合トレッキングは外せない。
となると、未経験な人とは行きたくない。

それだったら北欧くらいがいいかなと
思ったりもして話が進むわけだが、
だからと言ってなぜ北欧なのかというところが見えてこない。
行ってみたいところではあるものの、
今行きたいとはあまり思わないというところが本音。

そこへ急浮上したのがマケドニア。

マケドニアはいいらしい。
まず、人がいいらしい。行ったことのある人がそう言ってた。
その話を聞いただけでいきなり興味がかき立てられた。
マケドニアはおもしろそう。行ったら楽しめそう。
直感的にそう感じられたところがよい。
どんなところか想像したくなる。

しかし、話が急すぎて、気持ちが追いつかない。


ひとまず、旅の話は置いといて
おじさんの思い出話。
僕と同じ大学出身ということで、当時のエピソードなどを
写真を交えて教えてもらう。
会話は微妙に盛り上がりつつ、無難な時間が過ぎた。

そして、夜がだいぶ更けてきたので寝ることに。
どうやって寝るのか、と思っていたところに
おじさんが素で案内してくれたのがひとつのベッド。
「ここならクーラーがあるから」とタオルケットを2つ並べた。

えっ!まじっすか!?状態。

一応セミダブルくらいのサイズがあるけど…、
ひとつのベッドで男が2人寝るって…。

多少の警戒はしたものの、
おじさんの素で行う善意を無下に断ることができず、
同じベッドで寝ました、ハイ。









朝、何ごともなく、無事に起きられたことに少し安堵。
そして、帰宅した。


この件について、1週間近く悩んだ。
おもしろい話だし、いい機会だから
話に乗ろう、とは思いつつも、
1ヶ月も2ヶ月も外国に行っていたら授業が始まってしまう。
当時僕は5回生で、
ある先生のゼミに入ることを目的に留年していたから
その授業をしばらく受けられないということに
かなりの抵抗感があった。タイミングが悪い。

季節的に行くなら今すぐしかないのだが、
気持ちの整理がつかず、早急に結論を出すことが難しすぎる。

熟慮に熟慮を重ねた上、丁重にお断りさせてもらった。
今振り返ると、キツネにばかされたようなひと時。
一瞬ではあったが、濃密な時間だった。
後にも先にも、こんな体験はないだろう。



2002年09月05日(木) お金は負担する。一緒に海外へ旅に出よう」(前編)

事の発端は京都駅だった。
その時僕は、東北方面へチャリチャリな旅に出るべく輪行をしていた。
輪行とは自転車を電車に乗せられるように分解することである。
もうじき終わるという時、一人の男性が話し掛けてきた。
こういうことはよくある。
輪行しているときにはよくいろんな人に話し掛けられる。
「どこ行くの?」とか「何してるの?」といったように。
今回もそういう話から入って、いろいろな話をしていた。
大学の話とか、旅行の話とか、人生観の話とか。
そんな話をしているうちにそのおじさんに気に入られてしまい、
バイトを持ちかけられた。
なんでもそのおじさん、経営学を勉強していてそのうち本を書くらしい。
そのための原稿をワープロ打ちしてほしいとのこと。
悪い話じゃなさそうなので了解した。
原稿打ちながら(今までまったく興味がなかった)経営学について
かじってみるのもおもしろいかもしれない。そんなことを思った。
そうこうしているうちに電車の時間がきたので、
また会うことを約束してその日は別れた。

さて、それから10日ほどしておじさんから電話がかかってきた。
先日の件で打ち合わせをしたいとのこと。
こちらから電話するつもりだったので、ふたつ返事でオーケーした。
四条河原町の喫茶店で話していたが、なかなか本題に入らない。
最初は雑談なのかと思ってた。自分が大学生だった時のこと。
会社を辞めたわけ。現在の状況。旅行の話。
そして、彼は言った。
「自分は今まで旅行はしてきたけど旅というものはしたことがない
 先日君の話を聞いていてそういうことがしたくて会社を辞めたことを
 思い出した。辞めた頃はどたばたして行き損なったが今は時間がある。
 君は今までいろんなところに行ってきた。
 ぜひ君と一緒に旅をしたい。お金は全額負担する。君の好きなところ
 どこにでもいい。一ヶ月でも二ヶ月でも構わない」

話が唐突過ぎてびっくりした。こんなこともあるもんだな。
とりあえずおもしろそうだったので前向きに話を進めていった。

彼はこうも言っていた。
「これから一緒に仕事をするにあたって、お互いの気心を知っておきたい
 そういう意味でも一緒に行きたいんだ。
 とりあえず今日暇だったらうちに泊まりに来て欲しい。
 旅行の時の写真を見せてくれないか」

話はどんどんうさんくさくなっていく。
しかし、話している感じではどうも悪い人ではないらしい。
何より僕の生き様とかそういうのを高く評価してくれてる。
もうちょっと踏み込んで接してみてもいいかなと思った。

そこで、彼の家に遊びに行くことにした。



2002年09月04日(水) 今、注目はマケドニアだ。

この前の一件以来、海外に行くんだったらどこに行きたいだろうかと考えている。
最初はアラスカという案を挙げていたが、ここに行くんだったらやはり
国立公園内をトレッキングしたい。そうしなくても楽しめるところだとは
思うが、それでも僕の場合トレッキングは外せない。
となると、未経験な人とは行きたくない。

それだったら北欧くらいがいいかなと思ったりもして話が進むわけだが、
だからと言ってなぜ北欧なのかというところが見えてこない。
行ってみたいところではあるものの、
今行きたいとはあまり思わないというところが本音。
北欧という、その言葉の響きから来るイメージに引きずられているだけ。

その点、マケドニアは違う。

マケドニアはいいらしい。
まず、人がいいらしい。行ったことのある人がそう言ってた。
その話を聞いただけでいきなり興味がかき立てられた。
マケドニアはおもしろそう。行ったら楽しめそう。
直感的にそう感じられたところがよい。
どんなところか想像したくなる。

マケドニアはギリシアの隣国だ。
アンゲロプロスの何かの映画で、ギリシアの国境まで行くシーンがあったはず。
その国境の先は確かマケドニアでなかったか。
とにかく今はその程度の知識。

でも。
自分でお金を出してでも行きたい。
北欧はそうは思わない。アラスカも、今はそう思わない。
この感じ方の違いが、すべてを物語っている。



2002年09月03日(火) 「恐るべきさぬきうどん」

スーパーで売ってる冷凍うどんを湯がいて冷水でしめ、
レモン汁や大根おろしをぶっかけてしょうゆをさらっとたらす。
天ぷらなんかをのっけてもいい。
これが本場のさぬきうどん。
この夏、これを覚えて帰ってきた。
それ以来はまっている。

本場では一杯100円くらいから。
天ぷらをトッピングしても300円以下でおさまる。
安い!これぞ庶民の味。お店が民家なところがよい。
1時間半くらいの間で4、5軒のお店をはしごしてしまった。
どこもレベル高し。
そしてなによりしょうゆで食うのがいい。粋だねぇ〜。


同行の人に言わせれば、稲庭うどんのほうがもっとうまいらしい。
実は今年は稲庭にも足を運んでいる。
でも、タイミングが合わず、食べることは叶わなかった。
こちらは次回の宿題。


▼以下、池澤的話題(わかる人にはわかる)
行き帰りに淡路島を通った。
道路標識で"由良"と"都志"という地名を見た(そして通過した)。
けっこうくるものがあった。付き合いが長かったからね☆



2002年09月02日(月) 1ヶ月以内に海外に行く可能性:80%

今日、喫茶店で待ち合わせて、とある中年男性と会った。
会うのは2回目の人。
話の途中でこう言われた。

「一緒に旅に行こう。お金は全額負担する。君の好きなところでいいから」

こんな話があっていいのか。狐にばかされた気分。
でも、おもしろい話かもしれない。この話にのってみようかと思う。

どこでもいいというのなら、遠慮はしない。
アラスカ、北欧、アイスランド、アフリカ、南米。。。
北に行くのなら今しかない。数日中に出発するかもしれない。

でも、急な話すぎて、気持ちが追いつかない。
どうしようか。



2002年09月01日(日) 星野道夫が僕たちに残してくれたもの

1996年8月、星野道夫はカムチャツカで熊に襲われ急逝した。
もう彼の新しい写真や文章は見られない。
僕が星野を知ったとき、彼はすでに故人であった。
だから、もう新しい作品を見られないことを意識することはあまりなかった。
しかし、彼の『長い旅の途上』を読みながら、
そのことをしみじみと感じてしまった。

この本は星野の死後、遺稿集として書籍未収録の文章をまとめたものだ。
そのため文章スタイルがまちまち。
同じエピソードが形態を変えて語られていることも多い。
僕が読んでない星野の文章はもう限られてしまったことを実感した。

この本でも(他の本でも)繰り返し語られるエピソードがある。
今、僕たちが都会に暮らし満員電車に揺られている時でも
ヒグマが倒木を乗り越えながら力強く生きている。
そのことの不思議さ。すべてのものに
平等に同じ時間が流れていることの不思議さ。
彼は子どもながらにそのことを感じていた。
そしてそれは知識としてでなく、感覚として世界を初めて意識した瞬間でもあった。
「ぼくたちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、
確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、
心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい」


彼の本を読んでいると、大きな時間の流れで物事を感じることができる。
そのことが、とてもうれしい。僕はアラスカに行ったことがないけど、彼のおかげで
そのことを意識できる。遅かれ早かれ、僕はアラスカに行くだろう。


今、思えば、先日これと似たような経験をしてきた。
北アルプスに一人で縦走してきたときのこと。
山中5泊。携帯も圏外。逃げることもできない完全な山の中。
今までの関係性が絶たれた完全な非日常の世界だった。
京都にいれば考えずにはいられない人間関係の悩みや将来のこと。
あるいは金銭面や恋愛問題のしがらみ。
そんなものとは無縁の世界。

一人だった。誰にも頼れない。毎日生きることに必死だった。
生きることだけに必死になれた。それがうれしかった。

日の出とともに起き、日の入とともに眠る。いたってシンプルな生活。
崖をよじのぼり、時には風雨にさらされながら
なんとかその日の宿営地に辿りつく。
景色がよかったわけでもない。天気に恵まれたわけでもない。

それでも幸せな気分に満ち足りていた。
夕食を食べ、太陽が沈んでいくのを見届ける。
テントのジッパーを下ろし、シュラフ(寝袋)にくるまる。
こうして一日が無事に終わったことに、僕は
(誰に対してというわけでもなく)感謝の気持ちを覚えた。
自然と、心から、そう感じずにはいられなかった。
毎日そんな気分に満たされ、その思いに、京都に戻った今も引きずられている。
一ヶ月前と大きく意識が変化したことに自分のことながら驚いている。


悠久の流れのなかで自然と向き合っていくということ。
生きていることの不思議さ、その裏返しにある死。
この本では、そんないろんなことがアラスカに住む人々や
その大自然と重ね合わせて語られていく。
そして星野は、人間と自然との関係をしばしば問いかけてくる。
僕はもっとそのことを考えつづけたい。

これだけではない。もっと多くのことを感じた。
でもこれ以上文章にならない。悔しいけど、この思いを
どう綴っていけばいいのかわからない。


「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。
たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人でみていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちを
どんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンパスに描いて見せるか、
いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって…
その夕陽をみて、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」


あれから随分の時が経ちました。
あなたは僕の変化を感じてくれますか?

* * *

2002年9月1日。
星野道夫『長い旅の途上』(文春文庫)、読了。

引用は同著『旅をする木』による。


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