月と散歩   )   
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2001年12月31日(月) Full Moon...○

昼過ぎまで、ゴロゴロしてた。

昨日、風呂に入らずに寝たのを思い出して15時頃、湯船に浮かんでみたり。

…ああ。
そういや 大晦日だったなぁ。

―――

23:30
年越しそばに お湯を入れる。
食堂に行って箸を探すけど結局見つからず、フォークで妥協する。
ひとりで年越しも淋しいので、誰かに電話しようかな。

23:40
部屋に戻ると、ケータイに兄ちゃんから着信が。
掛けると実家で、みんな揃ってた。
よかった。
向こうはにぎやかみたい。

23:50
電話 切った頃には、ソバは伸び切ってた。

(続く⇒)


2001年12月30日(日) 種子島漂流記 6

『咳をしても…』

ケーブルの結線、終了です。
そして今日でやっと仕事納め。けど、休みは元旦だけだから帰らずにひとりきりの年越し。
(31日、2日は移動日)

―――

全然、年の瀬って感じがしない。

…誰も いない。

『ひとり』じゃない ってのは、わかってるんだけどね。

目にみえないと、不安になるのは 誰でも そう…。


2001年12月29日(土) 種子島漂流記 5

『忍び寄る恐怖』

機体の周りに這わしたケーブルを、機体に接続し始める。
この、VAB(ロケット組立棟)という建物、
普通のビルにして20階建て以上の高さがある。
そのなかにすっぽりとロケットが収まった状態で作業してるのだけど、
機体と作業床はちょっと隙間があり、覗き込むと一番下の階まで見ることが出来る。
その隙間からケーブルを引き上げたりするわけで。
…けっこう、ぞくっとする。

―――

宿のトイレ。
洋式なんだけど、便座にヒビが入ってる。
…たまに、おしりの肉が挟まったりする。
けっこう、ビクビク。

で、今日。
『スゴイの』が 出て(失敬)。
…詰まった(苦笑)。
水かさ じわじわ、溢れんばかり 。

…ぞっとした話でした。


2001年12月28日(金) 種子島漂流記 4

『宵待ち』

今日も今日とて、
ケーブル引きずり 右へ左へ。

仕事が終わって見上げた月は、まあるく綺麗に ふとってた。
大晦日は 満月だろうか。

―――

そういえば、こっちに来てから僕も少し太った。
宿の食事が名古屋の寮のよりおいしいから
という所為もあるけど、
宿にいてもすることがないってのが一番の原因。
食べて、寝るだけ。

ふー。

満腹で寝ていた、午前3時。
ウシミツドキ。
目が覚めた。なぜか、ぱっ と。

…と。
部屋のチャイムが鳴った。…気がした。

ここは、そういう旅館であり…。


2001年12月27日(木) 種子島漂流記 3

『風待ち』

本日の作業。
試験用ケーブルの引き込み。
これが意外と重労働。
…んー。運動会の綱引きのイメージかな?
あんな感じで、片付けてあったケーブルを機体の周りに這わしていくのです。
けど、昨日はなにもしない日だったので
なまった身体に、ちょっと疲労感が心地よかったり。

―――

宿に帰ってからの、時間の流れが とてもゆっくり。
かと言って、なにをするわけでもなく。

やる気、ないわけじゃないのだけど。


…『風がないなら、つくればいい』
とは、誰かの言葉。

うーむ。


2001年12月26日(水) 種子島漂流記 2

『静』

今日は実作業はなく、手順書の読み合わせで一日が過ぎていった。
ミスの無い作業を行う為、重要なことなのだけど、
ぶっちゃけた話、とてもカッタルイ。

座りっぱなしだから、腰も痛くなる。
眠くなる。。。

とても、平和な一日。

射場は広いので、建物間の移動はクルマになる。
そんな移動中、ちらっと見えた海は
とても綺麗な碧。
どこかで、撃った撃たれたなんて
知らないような、穏やかな 碧。

―――

暇つぶしにトランプを買った。
ゆうべ、テレビでみた、コインの消えるマジックを どうしてもやってみたくて。


2001年12月25日(火) 種子島漂流記 1

『プレゼント』

昨日までは、ちょっと早い正月休みで、北海道に帰っていた。
今日からは、出張で種子島。
一気に 北から南。

灰色の空。
なまぬるい空気。
なんとなく、沈んだ気持ち。
持ちきれない荷物。

…物憂げな、灰色。

久しぶりに会った仲間。
友達。
幼馴染み。
そして、好きだったひと。

―――

嵐のような空のなか、小さな機体はジェットコースター。
軋む、翼。

ふいに暗くなった機内。

…!!

衝撃。 閃光。

カミナリが落ちました(泣)。機体に。


ああ…!
生きてるって、素晴らしい!!


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