流天日記
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2003年05月27日(火) ドラム

大学の銀杏並木を歩いていると
た、たすけてくれぇって叫んで向こうから友人が走ってくる。
とっさに私は近くに転がっていたドラム缶に彼を放り込み
上から乗っかって隠し、事なきを得る。
(完)


2003年05月26日(月) 断片大学

一.
大学にミサイルおじさんが来る。
おじさんは、日本全国どこにでもミサイルを発射できると言う。
今すぐ飛ばしてみせるから
どこでもいいから地名を言ってみろと私たちに迫る。

二.
大学の裏には竹林がある。
大学の友達数人とそこの青竹を何本か伐って
グラウンドの隅にアスレチックを作る。
手にいつまでも残った青竹の匂いと。

三.
友達数人で「欽ちゃんの仮装対象」の収録を見に行く。

四.
授業中、教室から外を眺めると
通りの銀杏にカラスがとまっている。
都会のカラスには珍しく太いくちばしをしている。
(完)


2003年05月22日(木) キル

飼っていたミントが死にました。
悲しいことです。大切にしてたのに。本当に悲しい。

死因は、ミントの病気としては最もポピュラーな
「ミントさび病」です、この病気にかかったミントを見つけたら
すぐにそのミントを焼却しなければなりません。
私は、ミントを焼きませんでした、その代わり水を与えるのもやめました。
水を失ったミントは、茎の部分がもの凄く太くなりました。
(完)


2003年05月20日(火) 猫へんげ

近所の寿司屋のショーウィンドウの上に
真っ白だけど所々に灰色ぶちのある猫が
まるまって眠っているのを見つける。
近づいてよく見ると、それは猫ではなく
ただの丸い漬物石であった。
なーんだと思い、石の前から離れ、もう一度振り向くと
石だと思ったそれは
薄汚れた白いヘルメットになっているのである。
(完)


2003年05月19日(月) 五月病(中継)

いつも通り普通に散歩してたつもりが、すごく遠くまで来てしまった。
ここは今、なんでかな…オーストラリアで、環境が今までと全然違うので、
死にそうです。
今、指が、崖の端の、乾いた石に、くくっと、くいこんで、
かろうじてぶらんとぶら下がって一命を、取り留めています。
(続)


2003年05月16日(金) ぼろ雑巾来訪

午前1時頃に、
ぼろ雑巾のようになった大学の友人1名が来訪する。
とりあえず部屋にかくまい、おじやを作って提供する。

自宅生であることを悔やんだ。
自宅生は音に関する制約が厳しすぎる。
人ひとりまともに介助するためにも自己完結した空間が必要だと心から思った。
これは同居人のせいではなく
私の音に対する精神的な欠陥のせいである。
(完)


2003年05月15日(木) 幸福

大学の友人数人と原宿の「あかり」に行く。
何をするでもなく延々と談笑する。
同じような話を何度繰り返しても
みな屈託なくくるくると笑うのである。
(完)


2003年05月10日(土) 結婚

明石谷さんまと和田アキコが結婚だなんて。そんな。
(完)


2003年05月06日(火) とかくおもろい

家のテレビでお笑い番組を見る。
誰だか分からないけどとにかく面白い
2人組の男がいて、
それ見てずっと一人で笑ってた。
(完)


2003年05月02日(金) リンゴ

森の中でリンゴを食べた。
毒々しいくらい赤くてツヤツヤしたリンゴだった。
しかし味はめちゃくちゃよかった。
(完)


2003年05月01日(木) サトサレ

午前中、レズビアンの友人に会う。
お昼を食べながら恋の話をする。
「別れた人のことを忘れるのに、
その人と付き合ってた倍の時間がかかるって、
よく言うけど、ありぁ嘘だよ。
別れた人のことは一生忘れられない」
と言う彼女の言葉に返せるだけの言葉がない。

午後、下北沢をぶらぶら散歩していたら
ずいぶん前にお別れしたきりずっと会わなかった人に会う。
「また遊ぼうね」と言われるもののやはり返す言葉がない。
(完)


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