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2016年07月05日(火)
製作当時の年齢併記に好感 (58歳)

静岡新聞 朝刊(ひろば)

静岡市美術館で開催されている
「大観・靫彦・龍子らと修善寺」展に足を運んだ。
美術館といえば「題名・製作年・所蔵」の情報が、
作品の近くに掲示されているのが通常の展示方法である。
今回の企画展は、画家の当時の年齢が」は、
「制作年」の後に表示されている。
私は「作品を制作した時の画家の年齢」が知りたいが、
記載がないことが多い。
美術館を訪れるたびに、画家の生年月日から計算し、
この作品は何歳の頃に描いのか、
そして、その年齢でどんな想いが込められているのだろうか、
と推察しながら、鑑賞することとなる。
今回のように表示があれば、
自分より若い年齢なら、同じ頃、私は何をしていただろうか、
ほぼ同じ年齢ならば、私ならどんな絵を描くだろうか、
そしてまた、私より年を重ねていれば、
将来、同じ年齢に達した時、こんな絵が描けるだろうか、
など自分の人生と重ねて鑑賞できる。
静岡市美術館の「おもてなし」を感じた出来事であった。