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しもさんの「新聞・書籍掲載文」
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2005年07月08日(金)
理解に苦しむ 官の資金援助 (47歳)

静岡新聞 朝刊(ひろば)

映画やテレビドラマのロケ誘致を手伝う、
県内のフィルムコミッション二団体に
国から一千万円の資金援助される記事を読んで、
私はちょっぴり不安を覚えた。
もちろんどんな団体でも、資金があふれているところは少なく、
それなりの苦労はあるものの、自分達の活動を理解してくれる方々の
会費を収入の中心として、日々努力している。
そこに団結力が生まれて、いざと言うときに大きな力を発揮すると、
私は思っている。
だから「地域活性化の援軍に」とばかり
「官」が「民」に期待料込みの資金援助をするのは、
どうも理解に苦しむ。
官民連携は、施設の開放や情報の提供など、他にも考えられるからだ。
財政難の時代、わが町は各種団体の補助金、
一律10パーセントカットを今年度実施した。
それでも各種団体は、わが町のまちづくりのために、
いろいろな努力を重ね、今まで以上の活動をしてくださっている。
だからこそ、交付を受けた二団体には、県内のみならず、
全国のフィルムコミッション団体が注目していることを胸に刻み、
官の資金援助を受けず活動できる団体へと、成長してほしいと思う。
補助金削減は、行政改革の大きな課題であるのだから。