初日 最新 目次 HOME


しもさんの「新聞・書籍掲載文」
しもさん
HOME

My追加

2004年01月21日(水)
文化分野でも「地産地消」を (45歳)

静岡新聞 朝刊(ひろば)

食料に対する安全志向の高まりを背景に,
消費者と生産者の相互理解を深める取り組みとして
期待されている「地産地消」とは、
地元でとれた生産物を地元で消費すること。
そんな言葉を、地元のアーティストで編成する
「伊豆室内オーケストラ」が演奏する
「伊豆ニューイヤー・コンサート」で思い出していた。
音楽を愛し、一生懸命演奏する人たちは
ウィーンでなくても、東京でなくてもどこにでもいる。
私は彼らの演奏する、ビバルディ「四季」が楽しみだし、
コンサートホールだって、地元の文化ホールで十分である。
地元で活動している演奏家を、地元の人たちで応援していく。
彼らは、その期待に応えるように演奏する。
その姿が私たちに感動を与え、
私たちは精いっぱいの拍手として返す、循環サイクルが生まれる。
これこそ、文化・芸術の分野の「地産地消」であると思う。
「地産地消」という四字熟語。
食料だけでなく、多方面で応用できる言葉であるから、
地元に眠っている才能を掘り起こし、育ててみよう。
あとは、それをうまく「消費」する仕組みを
考えればいいのだから。