今までのうつむいた日々が払拭された今日 久々に広がった気持ちいい空
「かなり遅くなりそう」とのメールが届いたのは20時過ぎ あとは着替えればOK!だっただけに ガッカリし 不安になる
22時までは仕事をしていた そこからソワソワし始める この時間以降はきっと いきなり「着いたよ」と来るんだろうから 着替えておこうかな
でも… 着替えてしまったことでキャンセルになったらイヤだし かと言って何もしないでおくのもな 1秒でも早く 待ち合わせ場所に着きたいもの
少し仕度を進めては時間を潰す それを何度も繰り返していた
ONしていたPCで よせばいいのに自分の過去日記を読み返し これまた何度もつぶやく
「お願い 逢わせて お願い…」
23時を回る 23時半を過ぎたら 「今日はもういいから」って私から断ろうと思ったのに 40分になっても携帯に手が届かない
23:44 受信 「こんな時間になっちゃったよ どうする?」
「やめよう」じゃないのね? 私が逢いたいといえば逢えるのね?
「今からだと着くのは何時頃?あなたは平気なの?」
「うん 着くのは10分後くらいかな」
車に乗りこみ 彼の横顔を見たときに気付いた
「髪 かなり短くしたんだね」
いつもの帽子から見える襟足が 今夜はないもん
すぐに帽子を取り見せてくれた 「まぁた若く見せようと思って〜」 はっ!禁句だった…(笑)
「よしよし」と私の頭を撫でる
「シャンプー変えた?」
よく気付いたね
私も彼の髪に触れる 柔らかくてサラサラの髪
「あなたの携帯に付いてる石 ひとつもらえないかなぁ」
携帯を買い換えたときに ふと思い立ったこと
ひとつしかないものもあるらしく 「これなら家にまだあったな」 彼なりに吟味して ひとつはずす
そう 私が欲しいのは新しいものじゃなくて あなたの携帯に付いている それ
頂いたその場で付けた
いつだったか 信号待ちのために タバコの自動販売機の前で止まった 「彼が吸ってるのはどれだっけ…」 思い出せなかった あれだけ逢っているのに
帰りの車の中 思い出してすかさずチェック 白のLARK 覚えておきます
「ねえ? あなたの横顔撮ってもいい?って言ったら OKしてくれる?」
「・・・・・・・・・・・ 却下」
考える時間が長かったから もしかしたら?とも思ったけど OKされたらされたで 「でもやっぱりやめておく」 私からそう言っただろう
ヘンなことから 彼との関係を壊したくはない
別れ際 おやすみのキスをして彼の車を見送る 遠くなる車の窓から バイバイと手を振る彼
見えなくなるまで このまま立っていよう
一度布団に入ったあとで 急に思い出して起き上がる そして確認
濃いものと薄いもの ふたつのキスマーク
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