快賊日記「funnyface」

2006年12月25日(月) 星のない夜

毎年一年で一番華やぐ一日。
町いっぱいのイルミネーションが
夜空にまで溶ける。
見えげた空には星一つ探せなくても
それでもこの日だけは寂しくない。
遠く離れた誰かを思いながら過ごしても、
何だか暖かい気持ちになる。
クリスマスは毎年恒例の行事みたいに
本当はたいした事でもないんだけど、
それでも年末で、もう今年も終わりで。
そんな気持ちも手伝ってか、
勝手にいろいろな気持ちが溢れてくる。
そして私はいつも恒例の行事を迎えると
子供の頃の思い出と戦っている。
記憶が、いつでも私を押し上げてくれる。
記憶だけが未来の私の幸せを教えてくれる。
あの日の大切で幸せな記憶が色あせないように、
私はきっとずっとこのままで生きていこうと
そう誓う夜。



2006年12月22日(金) self

幸せと悲しみはとてもよく似ている。
いつも同時に訪れては去って行く。
痛みや切なさも、喜びと似ている。
私を励まし高め、そして臆病にもする。
自分自身の罪を知る人間だけが
手にする贖罪か。
それでもと手をのばしてしまう私は
やはり罪を背負って生きていく
普通の人間なのだろう。
かけがえのない、大切な人がいるから
私は下を向いたりしながらも
生きて行けるのだと思う。
誰かに必要とされる事。認められる事。
それをいつだって願う私はひどく人間らしく、
そしてまっとうだと思う。
自分が望むくらい、自分が与えられるくらい
人に何かをしてはあげられない自分がまだ
ここにいて。何だか心もとない自分に
未だに情けなさを覚えはするけれど、
そんな私をただ笑って許してくれる
人がいるのも事実で。
いつか自分がそうなれるよう私はまだまだ
先へと進まなくてはいけないと思う。
もっともっと誰かのためだけの自分になりたい。



2006年12月06日(水) 私がいらなくなる日。

時間が足りない思いが足りない考えが足りない、
知識も知恵もそして何より技術が足りない。
こんな日には、もっともっとと求めてやまない。
どうしてこんなに足りないのだろうと
自分の小ささに落胆する。
もっと知りたいのに。
もっと考えたいしもっと近づきたい。
だけど全然追いつかない。才能が欲しい。
技術が欲しい。感性が欲しい。
深い深い、私がなくなるくらいの思いが欲しい。
こんな私はなくなってしまって、
ただそれになれればいいのに。
ただ私という固体があって、それが私じゃない心と
魂だけを持って生きれたらいいのに。
私はただの固体になって、ただ使われるだけの
存在になれればいいのに。
足りない自分を超えられる力が欲しい。
そして、もっと上へ。


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