快賊日記「funnyface」

2006年10月29日(日) 雨は繋ぐ。

ふとその姿を思い出せば、切なくなる人がいる。
こんな時間にと思いながら、いつも先をこされる
電話を手にしてみると、思いがけずすぐに
返事がやって来る。
暗闇にこっそり通話ボタンを押せば、
記憶より少し控えめな声が聞こえて来る。
どうしてこんなに求めてやまないのだろう。
貴方の元を離れたのはもうずいぶんと昔。
いつもの口調にいつもの優しさ。
そばにいない事に永久に慣れないのかもしれない。
まるで離れた事を後悔しているように、
いつだって会いたくていつだって寂しくなる。
早く寝なさいと優しく諭されれば、安堵と切なさに
涙が出そうになる。いつまでもこれでは駄目だと
分かっているのに、いつまでもこのままでいたいと
心の底から駄々をこねる自分がいる。
不肖の身を思いながら、その幸せをかみ締める。
追いつかない思い。早くもっときちんとしたいなんて、
今更ながら、子供のような願いをつぶやいた。



2006年10月28日(土) ダイナマイト

人の思いは気まぐれだ。
時間と気分とタイミング。
それらで全てが嘘にも本当にも変わる。
全てを断ち切ってもいいと思う。
そうしてしまったらどうなるだろうなんて、
まるで子供の我侭でしかない思いが
ふと巡る事は割と多々あって。
だけどそのつながりがあるから
生きてる自分を知る事が出来るのも
分かっている。
求めない求めたくない。そんな自分は
酷く愚かで冷たくて軟弱だと思う。
だけど本当はそんな思いも
一瞬で吹き飛んでしまう程些細で。
本当の心を隠してでも今だけの
迷いごとだと思える自分は、きちんと
この社会に適応できているのだろう。
ぱんっと弾けて後はいつもの自分に
帰って行く。そんな気まぐれの繰り返し。



2006年10月23日(月) タナゴコロ

人の優しさに触れるというのは
とても気持ちのいいものです。
目に見える優しさもあれば、見えないものもある。
例えば子猫の頭をなでてあげるような
優しさもあれば、心の底に手を差し伸べて、
そっと救い上げるようなそれもある。
どちらの優しさもとても素敵です。
子供の頃は見えないものに多く惹かれ
興味を示すから、そういうものでさえ
形ないものの方がいいと思っていたけれど。
目に見えて差し伸べられる手ほど
凄いものはないと今は感じる。
その瞬間に人の心を暖かくする。
どうか泣かないでと、心から、その手から
その思いを伝えられる人間でありたい。
ただ真っ直ぐに真っ直ぐに。



2006年10月16日(月) birth

とても天気がよく気持ちのいい日です。
まさに秋晴れ。冬装備だと少し暑いくらい
でしょうか?それでも10月もなると完全に
秋一色です。高く青い空がとても綺麗な季節で、
自然と笑顔が零れたりする。
外に出て、そんな空を見つけたら嬉しくなって
大好きな人に会いたくなる。
秋はいつだって目に優しい。
草木が葉の色を変え、花々がもう一度と咲き誇る。
いつでも家を季節の花で飾ってくれる母も、
秋に生れた人。とても優しい人。
やわらかくて暖かい気持ちにしてくれる
この季節。たくさんの景色を見たいと、
足が外へ外へと向く季節です。



2006年10月07日(土)

急に寒くなりました。
今年は夏から秋への移り変わりが
突然だった気がします。
徐々に寒くなるというより、本当に急に
寒くなったという感じで。気が付けばすっかり秋。
肌寒いなと感じた時には暦が一つ変わってました。
いろんな事を感じながら考えながら毎日をすごして
いるけれど、変わらない思いもあるもので。
季節のように緩やかに、そして時に激しく人は
流れ成長していくもの。
私も今を見失わず、少しずつ少しずつ
光を手繰り寄せて生きて行きたい。


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