快賊日記「funnyface」

2005年11月30日(水) hokusai

その人生をたった一つの事だけに
かける人がいる。
その身を全て捧げ、人生をまっとうしていく
人がいる。
彼の描く世界はその絵の如く怒涛のように
押し寄せては心をさらって行く。
その感性を才能を英知を技術を惜しむ事無く
与え続け、作品に命を吹き込む。
波の姿は他の追随を許さない。
人を虜にする事いとも容易く、心を今もなお
鷲づかみにして離さない。
私にもあれ程の才があれば…否。
そんな嘆きも羨望も通用しない。
私は私の全てを持って、彼とは別の同じ道を
目指せばいい。憧れてやまないその人は
命ある限り筆を握りつづけた。
真剣に真摯に真面目にそしていつでもユーモアをもって
作品にのめり込んでいたのだろう。
私も一生をかける夢は遠い昔に見つけてる。
後はその道を進むだけ。思いの波はやまない。



−上野公園にて−カツシカホクサイニコガレテ



2005年11月26日(土) 冬の散歩道

久しぶりに帰って来たという感じ。
長く、とても長く私が一番望む場所にいて、
そこからようやく一番親しむ場所へと
生還した感じです。
本当はもっともっとそこに佇んでいたいのだけれど
現実はそれを許してはくれない。
後少し。もう少し頑張りなさいと背中を押され、
ゆっくりと、でも確実に私はここへ戻って来る。
戻らなければきっと次へは進めないだろうから。
だから先ずただ今と口に出していってみる。
例えば道端の猫に。小道の影に消えそうな小さな花に。
そして歩く。いつもの見慣れた風景を思い出すように
ゆっくり歩く。目に映るもの全てが現実だと自分に
教え込むように。別の場所で時を刻んでいる
間に季節は冬を迎え、今年の終わりを運んでいる。
私は少し切ない気持ちになりながら、それを受け入れる。
また明日へと繋がる旅を始めるために。
思いを過去にする為に。



2005年11月14日(月) ダイジョウブ。

必死で走っても追いつけない事って
あるんだろうか。
どんなに追い求めてもたどり着けない
場所とはどんな所だろう。
本気で求めてひたすら信じる事が出来て、
ただ真っ直ぐに追い求めているもの。
思いには絶対の自信がある。
たどり着けると信じて疑う事はないと言い切れるもの。
そんな自分の中にある絶対がどんな否定的な言葉をも
打ち消してくれる。
たどり着けない場所は存在しないと
自分の内の中から教えてくれる。
そうして言い聞かすように自分を慰める。
この思いがあるかぎり続く道は永遠だと。
信じる事は間違いじゃないと。
そう言い聞かせ、時を待ち明日に臨む。



2005年11月09日(水) 必要不可欠。

大切な人はちゃんと支えられ
生きている。
そんな当たり前の事が嬉しい時がある。
自分は大概において人の支えの上に
生きているから、そんな些細な事を
見逃さないように精一杯生きるだけだけど。
例えば自分の半身をなくしてしまったと
思うような過去の後、やっぱりそれが
手元にあったのだと気づかされる。
安心してほっとして、でも許されてる自分に
情けなさがこみ上げ、もっと頑張らなきゃと
心に強く思ったりする。
そんな姿を見る事によってその思いは伝染したりする。
大丈夫。一人で生きているわけは決してない。
それを改めて教えてくれる人がまだそばにいる。
それだけで私達は恵まれているのだろう。
支えを無くさないように。もう二度と同じ思いを
させないように、ひたすらに頑張るだけ。
出来ない訳はなく、それ以外にする事もなく。



2005年11月07日(月) 力を。

今自分に足りないものは何だろう。
声をからして体を酷使しても
何もかもが足りない。
思い描く理想に近づきたいのに。
思いばかりが先行して実力がついていかない。
本能は求めるのに現実が邪魔をする。
何が足りない。ただひたすらに越える力だ。
壁を乗り越える力。乗り越えるべき壁は目の前じゃない。
自分の中に創り上げた限界という名の諦めの言葉だ。
それを乗り越えれなければ私はきっと
自分の限界に甘えてしまうのだろう。
そして同じ事を繰り返しながらも別の結果を
求めるのだろう。
乗り越えたい。力が欲しい。
ただただその力が欲しいだけ。



2005年11月02日(水) 登る坂

本当に日々あっという間に過ぎて行きます。
もう11月。今年も後二ヶ月で終わり。
毎年一年ずつちゃっと年を重ねている
はずなのに、全然成長していないんじゃないかと
思える。いつまでたっても自分は自分でしか
ないなぁと思う。
それでも少しずつ前進しているのでしょうか?
割り切りや覚悟をするのはより潔くなってきた
ような気もする。
でも諦めの悪さや頑固な所は変わらない。
同じような事で毎度泣いて、
同じような事で毎度怒ってたりする。
感じる何か。求める何か。そして目指す理想。
そういうものが私の生きる糧となって
相変わらずの思いで生きているのだろう。
もっと深く、人の生きる道を自分の人生で
感じつづけて行きたい。そしてゆっくり少しずつ、
ちゃんと一歩ずつ前へ進みたい。
その道はなだらかでいいから。


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