快賊日記「funnyface」

2001年12月30日(日) 海と太陽と僕らのスタイル

ここにやって来るのは久しぶりです。
TOPにも別ページにもしっかり言い訳してますが、ウィルスにやられちまい
まして、修復作業やらなんやらで半月も手つかずの状態で放置しておりました。
驚くのは皆さんの反応で、わりと「早く日記復活してね」という声を
頂いたりしちゃって…軽く調子くれそうな感じで舞い上がりました。
ありがとうございます。9月辺りから本当に不定期に尚かつ日記にしちゃ
少なくない?書いてる日にち…ってくらいの代物だった「快賊と海賊の話」
本当に思った以上に楽しんでくれてる人たちがいて、やって良かったなと
今つくづく思ってます。一応年の瀬・今までの公演すべての話の終了・書き
たかった海賊の話の全部・PC故障…etc…すべてにおいてきりがいい!って事で、
「快賊と海賊の話」は今年で終了にしようと思ってます。
全部を読んでくれた人、軽く流してくれた人、すべての人に感謝です。
さて、来年からは何を書きましょうかね?決めてません、もちろん。
波にさらわれるまま書き連ねても良し、かなと思ってます。
そういえば、こんな風に日記を書くのは久しぶり。最近はまるで物語を
気取って書いてましたからね。今年の終わりの日記に残す言葉はやっぱり
皆さんへのお礼です。うちに遊びに来てる皆さんの今年はどんなでしたか?
世間じゃますます物騒極まりない感じの一年だったようですが、
でも、これが今うちらの生きてる世界・時代なんだなと…。
どうして?なんて考える事じゃない、きっと。本当はそんなに悪くない。
悪いのは時代のせいにしてしまう事。どんな時代でも同じだ。
うちらは生まれ、そして生きてるんだから。いつだって良い事も悪い事も
起きるんだ。すべては事柄なだけ。きっとそんなの海と太陽が笑い飛ばす。
大事なのはきっと気持ちなんだ、それらを感じる気持ち。
それでも、毎日耳に伝わる悲惨な出来事はあまりに現実味を帯びてなくて…
何回もその同じ言葉を聞いてるうちに神経がマヒして来て、最初に聞いた時の
衝撃も痛みも意味を持たなくなる。自分の身に起きた出来事でさえ、
日々の中でやっぱりどこかに忘れてしまって、その時の事を思い出すと
胸がうずいたりするけど、切り替えるのが難しくなくなる。
でも、どっちも同じ現実。置き去りに出来ない程の痛みや悲しみや憤りを
感じてる。この感情が唯一のリアル。この感情が常に正気でいさせてくれる。
この感情というものが大事なんだと…間違えないように、現実社会でリアルを
重ねて自分は生きていく。祈るような気持ちもある。どうでもいいって時も
ある。まだ何も知らない自分がいる。もっと知りたい自分がいる。
今思ってる事感じてる事このすべてがリアルで、嘘なんか一つもないんだ。
…今日あたりはやけに感傷的にさせる。そして少し厳かな気分にさせられる。
それだけだ。今の飛び出しそうになる感情も説明のつかない言葉の羅列も。
明日になればもう笑ってるのに…。そうして毎年を繰り返す。
毎年毎年今年が一番いい年であるように願いながら、毎年を繰り返す。
きっとその通りで毎年よくなって行くんだ。毎年その気持ちがつながって
行くから。だから皆さんの新しい年もいい年になりますように…。
じゃ、嵐の前の静けさを…今日はすこやかに安らかに眠りましょう。
だって明けたら派手で楽しい未来が待ってるから!
快賊船は来年も船漕ぎまくりで行きます。いっぱい一緒に遊びましょう!
そんな感じで今年はたくさんありがと!そして来年も一つよろしく!



2001年12月14日(金) 僕らは、終わらない旅を始めよう

「GUN FINE」は人の生と死の物語。誰にでも平等に死はやって来る。
本当に平等に…。そんな話。だけど雲一つない快晴の空が似合う話でもある。
人は生まれた瞬間から死に向かって歩き始めている…と、いつか聞いた
事がある。あー、そりゃそうだ。生あるものは形を変え姿を変え、
やがて無に還っていくだ。永遠の命なんてありえない。
だから切なくて悲しいんだ。だから愛しくて大切なんだ。
命に永遠はなくとも、生きてる間のこの想いはきっと永遠で。
ガンバレガンバレ…それは何でもいい。
誰だって何かを感じながら生きている。
目指す夢がなくとも、掲げる理想も持てなくとも、迷いながら苛立ちながら、
抱えきれない自分をもてあましたりしながら、それでも生きている。
命あるかぎり、生きてく。死を自然に受け入れてる人もいれば、
死の恐怖に泣きながら眠りにつく人だっている。
それでもいつか、自分と別れる時は来る訳で…。
ガンバレガンバレ…「GUN FINE」は正しく生きる事を教えてくれた。
それは今を必死で生きる事。いつかの自分の未来のために、必死で生きる。
どう生きるかは、いつだって自分次第なんだ。
自分が生きてた時間はなんて短く、その足跡はすぐに忘れられてしまう
だろう。自分の感じた事も考えた事も、残せるものは一つもないだろう。
それで、いい。それでも自分は生まれたんだ。生きてる今が現実なんだ。
鼓動が聞こえる。脈を打ってる。深呼吸をしてみる。少し喉が乾いて…
それが今生きている事。「GUN FINE」は胸をさす事が多く、思い出という
には、まだ感情が高ぶりすぎる作品。それでも奴らごと船に乗っけて、
また快賊船は動きだす。切なさを…穏やかに流れる風が余韻を残す。
その跡はわりとすがすがしくて。前を見れば、挑戦的な波が飲み込む仕草。
OK!LET'S STAND AND GO!ここからは走って波を切り裂こう。
突き抜けるような高く澄んだ空。よどみのない深く荒ぶる海。うちらには
笑顔と希望と好奇心とさらには自信。視界良好。遮る物は何もない。
快賊船は今、CINEMA LIVE vol.10に向かって全速力で進行中!



2001年12月11日(火) やがて僕らは未来をつかむ

人は皆意志を持って行動を起こします。その意志が強ければ強いほど
その行動によって生み出された結果は大きな物に成る訳で…。
快賊船が大いなる意志を持って過去へと船を進めた結果は、
言葉じゃ言い尽くせない程の感動と賛美と自信をうちらにもたらしてくれた。
そしてその演じた人物達も「新しい時代」という扉を、自らの意志を
貫き通す事で押し開く事に成功した。そう、あれは幕末と呼ばれる時代…。
うちらの船を歴史の波に乗せてみれば、海好きな龍馬にすぐに出会えた。
何よりも海の向こう側に行きたがっていた龍馬。水平線の先ばかり見ていた彼を
うちらの船に乗せて、さあ旅に出よう!どこに行く?彼の答えは至極簡単。
日本を変えれる人間の所へ…。変えたのは自分…?それはもちろん。
いっぱい話していっぱい走っていっぱい叫んでいっぱい泣いて…。
走り回るのは自分でいい。決定権は、でもないじゃない。
だからそれを持ってる人間の所に行こう!何でもするよ。だから日本の進路を
変更してみない?この先の行く末はきっとそうした方がいいはずだから。
迷いのない声。強いまなざし。心からの意志を持って、彼は…彼等は闘った。
そして勝った。それは日本という何よりも愛しい母国のため。
一切の迷いや憂いを断ち切るような彼等の強い意志と共に、少しだけうちらも
過去を生きてみた。思い出せば切なくて…よし、もう一頑張りするかな…
なんて思ったりもする。今はもういない彼等に出会えた事、あんまり嬉しすぎる
ので、お礼に彼等も快賊船の旅に連れて行こうと決めた。
特に龍馬は船の操縦はお手の物。って言って舵取らせたら好き勝手な所に
行っちゃいそうだけど、ま、いいか。寄り道も道草も無駄にはならないでしょ。
今まで演じた奴らは全部うちらのクルーだから、本当は船はもういっぱい
だけど、まだまだ旅は続きそう。そしてまだまだ仲間は増えて行く。
次の奴らもそりゃすげぇパワフルな感じ。ガンバレガンバレって人の応援
ばっかりする彼等に、さて、急いで会いに行きますか!
快賊船CinemaLive vol10「GUN FINE」は何て太陽が似合うSTORY!
歴史の波音を後ろに聞いて、船は前進あるのみ。快晴の空に突き進め!



2001年12月08日(土) 僕らは出会った、それでいい

「LUCK SHOW」…これは出会いから始まる物語。
偶然なのか必然なのか…とにかく奴らは出会ってしまった。
どんなに頑張ってもうまく行かない時。前だけを向いて歩いて行きたいのに、
どうにも力が出ない時。悔しくて恥ずかしいけど、そんな時があったりする。
まぁ人生、山があって谷がある。そうやって何だかんだと手探りで、大事な
何かを見失わないように模索しつつ生きて行くんだろうけど…にしても、
このため息は何よ?もっと力が欲しい。信じる力。愛する力。
そして、この現実を生き抜く力がこの両手に欲しい。
「LUCK SHOW」には何でも出来る力「POWER」が詰まってる。
表題は「LUCK SHOW」語るは「正義」。そしてそれを貫く「力」がすべてを
支えてる。出会ってしまったならそれでいい。走り出せるならなおの事。
嫌な予感はパーセンテージで計り知れない程の確率で的中しまくり。
存外気が合っちゃって、あるはずのない友情から生まれるはずのない信頼まで
顔を出す始末。価値観・義務感・立場や倫理・常識・概念、そんな物を
吹き飛ばす、理屈じゃない「正義」ってのが奴らを前へ前へとただ進ませる。
終わったけど終わらない。そりゃそうだ。今始まった所だもん。
走って走って見つけたそれは、大事すぎて笑い飛ばせる。
あの日撮った写真は、どれを見ても「楽しくて仕方ない」…そんな顔。
「LUCK SHOW」…楽しい宴は終わらない。笑って生きる「力」を手に、
うちら快賊船だって走って行く。迎え撃つは時代という壁。
かなり重厚で手強そうだけど、まぁ大丈夫でしょう。「幕末」という波に
乗って、風を受けてしぶきを上げ、うちらの船はまたも行く。
後押しはそりゃもちろん皆の笑顔とこの想い!
次の船着き場は「浦賀沖」と相成りました。皆様サムライの襲撃にご注意を!



2001年12月05日(水) 風が僕らを導いて

泳ぐにはまだ早い、でも気の早い薄着も悪くない、そんな季節。
「祭りのあと」は初夏の風を快賊船に運んで来た。
思い出せばどうしても切なくなる、あの夏のあの思い。
あの夏は本当に存在したんだ…そう思わせる芝居だった。
まるで一年に二回、夏を経験したような…そんな芝居。熱くて切なくて
必死で、振り返ればちょっぴり寂しくて…風化する事なく思い出される思い。
それまで独壇場でうちらの海をひた走って来た快賊船も、
前回の意欲作(?)により、気づいた事がありました。
それは思ったより皆の受け入れ態勢がどでかいな、と言う事。
懐のでかさにニヤリと笑い「あ、何でもいける口?」とか思ったり…。
そう思ったらさらにゆとりが出てきまして、「じゃ、軽く遠征といきますか?」
そんな訳でちょっぴり視野の広くなった快賊船は、高波に誘われて
おうおうしく新たな海をこぎ出した。海育ちのせいか波に乗るのは結構得意。
そうね。大丈夫。うちらの思いも夢も希望もその果ても…たまには
風の吹くままに。例えば誰かにあずけてみたり…?そう思わせるに十分すぎる
深く広く心地よい海だった、そこは。
そう思ったら自然と出来た優しい話。最近続いたハードなスタイル。
でも夏だしね。これから何かいい事おきそう!な話なんてどうでしょう?
うちらには珍しく、そして久しぶりなLoveStory。でもうちららしくね。
そこには人の生き死にも織り交ぜちゃったり。でも重くなりすぎないように
笑えないエピソードを笑い飛ばして。気が付けば夏特有の…あの夕暮れ時の
切なさが胸を締め付ける…そんなStory。演じたうちらの心と同じ、
この話の根本に流れるテーマは「願い」。
見てくれる人達に気持ちを全部あずけたうちらの心。届きますようにと
うちらは「願う」。同じように願う…彼等は。
思いが届くように。すべてがうまく行きますように。あの人が幸せになれます
ように。自分を忘れないでいてくれますように。そしてこの思いがなくならない
ように…「願う」。そして行き着く先は新しい始まり。
「祭りのあと」はうちらにまたスタートラインに立つ事を教えてくれた
そんな作品。だから、色あせない。だから願う、今日もまた。
目が利くようになったら、何だか船が小さいんじゃない?
次の航海はこんなんじゃ積みきれない。そりゃだって広い海に出りゃ、
でかい船が必要でしょ?だって次は、あの!「LUCK SHOW」!!
結局どこでだって、うちらはどでかい花火を打ち上げたいだけ。
まあ、いい。とりあえず笑って行こう。この航海はまだまだ終わらない。


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