お母さん、死んだら私は依怙贔屓な神様になるのと生前貴女が言った事があった。
あの時は私、そんな事言っちゃ駄目だと心の中で思ったの。
でも、今は、貴女に、私だけの依怙贔屓な神様であって欲しい気がしている。
お母さん、貴女を助けてあげられなくてごめんね。
貴女はどこへ行ってしまったの？
私に絶望して行ったの？
夢枕に立って何か言ってくれないの？
怒りでも指針でも。
お祖母ちゃん、
言ってたね。
昔の事はよく見えるものなんだよ。
私も、そういう年になったみたい。
よく年は関係ない、なんて言っていた事もあったような気がする。
だってさ、誰かを好きになるのは、その人の年齢のせいではないよね？
好きになった理由は、それ以外の事。
でも、あいつは年下の男の子っていう歌もあったな。
私は末っ子だったので、最初から自分より年上の人が多かった、というか、家族では、
父や母や兄たち、私が生まれた時、母親の他に、父も兄たちも、皆年上だった。
私より年下の人に関心を持つようになったのは、高校生になってからじやないかな。
家庭科部に入った時、後輩の女の子があったのよ。今思い出したんですけどね。健康そうな、可愛いけど、結構内面は私よりしっかりしていそうな少女でした。
私は何を言いたいのかしら。
お祖母ちゃんはさ、十六の時に、十九年上の義理のお兄さんだったお祖父ちゃんに嫁がされたでしょう？
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