アダムが呼んだ
刃の雪が降り積もる
イヴは黙って
聖なる血を流す
二人きり
傷付け合いながら
心の底では
求め合って生きてる
本当はこの手で守りたい
本当はこの瞳で受け止めたい
だけど真実の実は何処にも無いの
見逃してあげてたの
其れすら気付か無かった
愚かな僕だけの神様
縫い包みの海で泣いて
青い薬の揺り籠で眠る
何よりも誰よりも
深い孤独と恐怖を隠す
その為なら何でも切った
切った切った
切った。
神様は僕だけに何時も微笑むから
哀し気に揺れるその瞳の奥にまで
僕を刻んで欲しくて鋏を差し出す
「僕の為に切ってくれませんか？」
此処は温い
眠気を誘う
外は寒い
針が刺さる
何処でも咲けるなら
より居心地の良さを追求して
温室育ちで何が悪い？
誰かが掘り返して
連れて行ってくれる
それを待ち望んで居る
所詮路傍の雑草の歌
密室で秘めやかな戯言
採血みたいに抜き出される
あたしという分身が分裂
何処まで増殖すれば気が済むの
まじふぁっく。
斬っても伐れない
あたしとあなた
既に共犯者として指名手配中
冗談なの？
本気なの？
ちっとも判らない
これで信じてまた馬鹿を見るのはあたし
だからあなたの言う約束なんて
最初から期待などして居ないよ
一人でもきっと生きていけるけど
皆が居ればきっともっと輝くはず
だからお願い
遠くに行かないで
あたしを置いて行かないで
炬燵に入りながらアイスを食べるように
あの娘を想いながらあたしを抱くのかしら
馬鹿馬鹿しくて涙も出ないし
哀しいのか悔しいのかも判らない
只
あなたに触れられると
あたしの身体は悦んで居る
奥歯が痛い
知らない内に
強く噛み締めて居るから
だから何時も
左だけ頭が重いのさ
馬鹿みたいに口を開いて
呆けて居るよりマシでしょう
一日中あたしのコトばかり考えなさい。
他の余計なコトは一切考えないで。
あたしが今元気で居るかどうか。
淋しくしてないかどうか。
不安がって居ないかどうか。
愛してると想い続けて欲しい。
大丈夫って言い続けて欲しい。
ずっと一緒って信じ込ませて欲しい。
兎に角。
あなたはあたしのコトだけ考えて居れば良いの。
それがあなたの仕事だから。
何時まで此処に居れば良い？
そもそも望んで居るのかどうか
選択権は誰にある？
何時なら其処へ行けるのだろうか？
まだまだ遠い蜃気楼だけど
大団円は所詮夢物語？
たった一曲をエンドレスリピートしてる
そんな人生で良いなら今すぐ眠れば良い
抜け出せ無いんだよマイスリーじゃ効かない
あなたが歌ってよ
新しいあたし達だけの秘密の歌を
愛してるなんて言えなくなった
返してくれる言葉が何ひとつ無くなったから
ベッドの中ではいつでも一番になれる
けれどこうして離れて居る今はきっと
あなたはあの娘のコトしか考えて居ない
そんなのって都合が良いだけで
淋しさ紛らわして埋め合って傷舐め合うんだ
愛してるなんて言えなくなった
何も返って来ない今だからこそ
あなたをこんなにも想ってしまうから
夢を見るにはあまりにも
細過ぎる手首で頼り無く
言葉を濁して残留して居る
現実の因果関係を打破したくなる
捨てられるモノなら捨てたいのだけど
可哀相で出来ないの
あたしのコトが
要らないモノまで抱えたままじゃ
このままじゃ歩け無いのです
捨てる痛みは捨てられる痛み
それなのに捨てるなんて
どうして出来るだろう
ねぇ
細過ぎる手首で抱え込む今日
明日になったら捨てても良いの？
静かに覚醒を始める
最初の鼓動水槽に響く
閉ざされた瞳は右目だけ
声は音に成らずに潰される
別に特別でも無いありふれた想い
だけどたったひとつの大切な想い
伝えるべきなのかは判らないけれど
いつまでも祈り続けて居たいと想う
夢が遠い日には涙も出なくて
この両手を切り落としたくなる
成功しなければ意味の無い存在だから
夢叶えたい
スポットライトを浴びて
余裕の微笑みを見せるあたしが
いつの日か現実となるように
自分の為に
そして応援してくれる沢山の人の為に
あたしはあたしの生き方で生き抜いてみせよう
もし一生日陰の生活だったとしても
いつまでも夢を諦めないで居たい
あたしの夢の本質は
「楽しんで書く」コトだと想うから
付属品ばかり増えて大きく目立ってるけど
削り落として本体だけ見てみればそれだけだよ
並んで枯れていく
花瓶に刺さった花の行方は
誰も知らないままで
ほんの少し空っぽになる
手を繋いで走ったあの草原まで
今も駆け出したいけど
もう何処にも君は居ない
「ずっと傍に」という願いは
流れ星と共にあの時流れてしまったの
だけどあたしの中にはまだ
無限の宇宙が在る
今日も何処かで二人が笑ってるから
お腹が空いたのに
何も食べたく無い
ふっくら炊きたてご飯も
すり人参入りハンバーグも
厚いカーテンの向こう側も
あなたの優しい笑顔も
何も食べ無いで居たら
あたしは軽くなって飛べるかな
ハーモニカに合わせて心揺らして
空に浮かぶ川で溺れたいな
視界が狂う世界が歪む
浮遊して居た己を呪う
この手に掴まなきゃ意味が無い
だからそんな微温湯みたいなコト
言って満足している貴方は嫌い
育って離れて行く
あたしの知る貴方が消える
哀しくなんて無い
愛しさが増すだけ
過去の亡霊に縛られて居るのは
きっとあたしだけじゃ無いはずね
今も息衝いて居る
あの日の言葉と共に
未だ浮遊を続ける
綴る言葉に力があれば
喋る言葉に力があれば
不甲斐無さが悔しくて
君の沈んだ声が哀しくて
何も出来無い自分を隠してしまいたくなる
逃げ出したいとも想うけれど
それでも立ち向かって向き合って生きたい
君の全てが僕の力になるように
僕の全てで君の全てを守ろう
立派なコトは何一つ言えないけど
遠く離れた地に居るけど
いつでも君の傍に居るよ
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