左の足首腫れ上がる 蚊では無い蟲に刺された後
気付いたらもう痒くて仕方無くて 掻いちゃダメだと想いながらも 掻き毟って余計に腫れる
こんなに自然に痕残されて あたしは一体どうしたら良いの
痒さが不快で無い事実だけは どうしても認めたく無かったのに
今でも見えない蟲が あたしにとり付いて離れない 痒みに身体を支配されて お願いだから心までは入って来ないで
あたしも人魚になりたかった
嘘吐きは嫌い でも最後まで判らない嘘なら許す
魔女にこの脚を貰ってからは あたしは大切なモノを忘れてしまった そんな気がして居る あたしは只あなたと同じ大地を歩いてみたかった 其れだけだったのに
責めるように押し寄せる波は あたしに何を伝えようとして居るの 今のあたしにはあなた達の声すら聞こえ無い
抱き締め合った温もりは確かだったけれど やっぱり少し違う気がした 海にも帰れないあたしは陸でも迷子になった 大嫌いになれたら楽になれるのかな 一生無理なお話だけど
人魚になって 泡になって 消えたい
消えてしまいたい
哀しみは優し過ぎて 真夏の太陽のように あっという間に通り過ぎて 境界線を越え 見えなくなっても いつまでもこの場所に暑さを残していく あの日交わした口付けのように
2005年07月28日(木) |
extraordinary weapon |
全滅を知らせる 真っ黒な画面浮かぶ 選択肢は二つだけ 白い文字 どちらかを選ぶのはあなた
全て無くしやり直すか このままゲームオーバーか
どちらを選んでも良いよ 経験値もレベルも判らないし 何度もリセットしてまで まだ続けて下さると仰るの?
本当に残酷な人
負けると判って居て 勝算も無いのだけど 隠れボスは果てしなく 強過ぎて太刀打ちは全く出来ない
出直して来いと告げる だけどまだ諦めたく無い
何度挑戦したって 結果同じ皆倒れてしまう ムキになってるだけかも それでもあなたを救い出したい
本当に馬鹿な子だわね
ゲームもリアルも一緒で あたしは同じく存在して居て もう戦い疲れて 戦闘意欲喪失気味となる あなたの腕に帰りたい
だけどクリアしなくちゃ 真のボスを倒すその時までは そして宝箱の中 手に入れた特別な武器を持って あなたに逢いに行くからね
2005年07月27日(水) |
瑠璃の夜、あたしを救いに来る者がある |
愛情と狂気 その境目はいずこ
あなたを想って 今夜も一人で興じる遊び
ひとつになりたい そして ひとつになったら 消えましょう
「幻だろうと・・・・・・」
脳内物質が異常な数値 臨界点超え巡って
星空綺麗ね あたしにこの世は相応しく無いわ
ひとつになれない だから ひとつになれずに 消えましょう
「そして現実・・・・・・」
幽体離脱の自由を得たのよ こんな刃物だけで あなたの中でしか生きていけない
愛を紡ぐような声と 心に刺さった声 どちらが本物なのか 判らず一人惑う
倖せ過ぎた日々が追いかけて あたしの今が支配されてくのです
もう二度とあなたには逢えないの 判って居るけど想い募り そっと戻って来たらその羽を奪い あたしの心の奥へ閉じ込め愛でたい
聞こえなくなった声を 求めあたしは歩く さっきまであなたが居た この籠は無残だわ
簡単に壊れてしまうような 鍵じゃ無いんだと想って居たのです
もう一度あなたに逢えるのなら 今まで窮屈な想いさせて ごめんねでも一人では生きていけない あなたのその羽が無くてはあたし飛べない
あたしの名前を今すぐ呼んで そうしたらきっと見つかる 大気と戯れてるあなたと共に 籠は捨てこの羽で何処まででも自由に
2005年07月25日(月) |
あたしと遠くなった頃 |
そんなにも優しくはしないで欲しいのに あなたから送られる本音があたしを殺して
お願い何処にも行かないで ずっとあたしの傍に居て 空蝉鳴く声はいつまで響くのでしょう 迫る終わりなど知らず
こんなにも冷たさを感じてしまうのに あなたから贈られた詩華があたしを死なせない
どうかまだ少し此処に居て 頭を撫でて抱き締めて 空蝉逆さまでアスファルトに転がった 土へ還るコト出来ず
忘れ潮を覗いて見て 其処には何が見えて居るの? 共に歩んだ軌跡と奇蹟の物語
あなたがこの空の下で 同じ空の下生きて居る アメジストの祈りで包んで守りたい 世界は綺羅で満ちて居る
2005年07月24日(日) |
program music for sala |
空を見て恋をする 美しいこの惑星(ホシ) 玉響の煌きは 心星のように 続いていくのだとずっと信じて 想って居た
そっと歌う声に出して 此処に沙羅が咲いて居るうち 届けておきたい想いを 淋しかったあたしへの鎮魂曲(レクイエム)
海へ来て愛を知る 殺められる世界 鳴き砂の囁きを 黄昏が染めてく 寄せるだけが想いでは無いのだと 波は告げる
完璧に暗譜したから 長い長い物語を あたしはずっと歌って居る 誰かへ流した涙と夜想曲(ノクターン)
声が嗄れてしまう前に 心が枯れてしまわないよう あなたの水あたしだけに 砂漠に咲いたオアシスは幻想曲(ファンタジー)
そっと歌う声に出して 未だ沙羅が咲いて居るなら 倖せと苦しみ歌う 二人奏でる未来への前奏曲(プレリュード)
2005年07月23日(土) |
Nostalgic next world |
この世は絶望何の為に生きる 一人勝手に迷路に迷い込んだ
だけどねあなたの左手を 握り締めたらあたし導かれ 蜃気楼みたい一筋の光 これはなあに? あたしずっと探していたモノよ
遠い昔だけを大切に抱き 生きるだけならあたしの意味は無いわ
あなたを追いかけ走ったら あたしの傷口から蘖が 痛みと共に喜びを伝えて 過去が浄化されていく きっとあたし達は・・・
確かに結ばれ寄り添い歩く 涙を流して未来へ帰ろう
あなたが失くしたという真澄鏡は 無理に探さずに大丈夫 時が来ればやがて満ちてくるわ それまであたしは信じて待つから 大きな樹となる 愛という来世の約束を
2005年07月22日(金) |
Aster in the roof |
真夜中に目が覚めて 光を探してみるの 此処は暗黒なの
ついさっきの悪夢が 夢か現実なのかも 判らず発狂しそう
何度も繰り返し 呼び続けている名前は 無情な程忍び音に 吸い取られて 綺麗に消されてしまうけれど
あたしの澪標は 忽然と去っていった 此処は暗黒なの
ついさっきの悪夢は 少しずつ忘れるけど 育っていく車前草
求めて居るモノは 決して手には入らなくて 自分という存在 見つけたくて 手探りでずっと進んでくの
何度も繰り返し 呼び続けている名前は 眠らない街へと 屋上から
何度も繰り返し 叫び続けてる名前は 星も無い夜空を 切り裂いて 偽りの光に抱かれてるの
本物の光を探してるの
宇宙レベルに分解された微生物 其れは大きいの?小さくなるの? 口から溢れそうになるくらいに 沢山なのか一個なのか判んないけど とりあえずなんかいっぱいでしゃべれないうまく
あたしの中身は簡単だよ 長い廊下があって扉が両方にいくつも 突き当たりに狭いリビングルーム 扉の鍵は全部彼女が持って居る 鍵の無い部屋は大丈夫の証拠なの あたしの部屋もちゃんとあるの 何にも無い空っぽの部屋だけど 隅っこで膝抱えてじっとしてると あなたの愛が聴こえる気がしてるんだ だからあたしあなたに逢いたくて あたしを愛してくれるあなたに 逢いたくて仕方なくて だから隠れてしまうのかなあ これを逃げだと皆は言うのかなあ でも空っぽの部屋はもう空っぽじゃ無くなったんだよ
あ、発作の時間だ。 薬、飲まなきゃ・・・・・・ 君、抱き締めなきゃ・・・・・・ 涙、だけはダメだから・・・・・・
2005年07月20日(水) |
thirty-one syllables |
◇世の中に零れて溢れる恋愛を歌えばきっとひとりじゃ無いかな
◇逆走し錯綜している時間軸今居る場所は何次元なの?
◇お辞儀した向日葵のように顔下げるあなたキスならあたしが背伸び
◇毒薬を一瓶一気に飲み干したこれであなたを忘れられるわ
◇何度目の二人の夏でも構わないずっと一緒と信じて居るから
◇キャミソールプリーツスカート捨て置いて少し寒いわ抱き合いましょう
◇涙って全然役に立たなくて女の武器ってそんなの嘘
◇君笑顔頭脳明晰恋心春夏秋冬この新天地
◇生と性真ん中に愛制と精続く予定の愛変わる姓
◇もう頭の中手探りで掻き雑ぜて辿る記憶と偽り無き愛
◇考えてみれば結局あたしってあなた染み付き離れられない
◇呼吸して笑って泣いて微笑んで眠った顔は幸福ですよ
◇叶えられない約束も時が過ぎたら想い出に変わるんかな
◇傍に居たい君に逢いたい触れて居たい幻映す立体ヴィジョン
◇月なぞる指が誰かを探してる新月だっていつかは満月
◇指先で作るピストル打ち落とす太った月と細い君狙い
あの日君が自慢げに吹いた口笛 あたしなんだか悔しくってこっそり真似る なんも聴こえないCO2の通り道
少し先歩く君があたし忘れて 二人の距離どんどん離れていっても 余裕で口笛吹けるようになりたい
奏でるメロディは心ん中で響かせるだけじゃ いつまで経ったって君の元には届かないのね
歌を只歌うより不安定で掠れてる音 だけど懐かしくなるこの気持ち君に届けたいよなぁ
君に「おかえり」と言える未来が やって来るように祈り今日もあたし 口を尖らせ息を吐き出す
そういつかはきっと 大気に響け 君への唄を 愛する詩を
2005年07月18日(月) |
unendliche Melodie |
いつか幼い頃計画したのは 小さな旅立ちの予感だけ あなたを想う あの頃よりも
鍵を捨てて 月を仰ぐ 何にも聴こえない此処では
鋏抱いて 夜明け待って 何にも差し込みはしないの この部屋は届かない
いつかその計画の終わりを見てしまった 空中分解した欠片が あたしの町にも降れば良い
花を育て 水を上げて それでも咲いたら枯れていく
誰も知らない あなただけの 秘密の花園何処にある? その場所へ連れてって
あたし探す あなたの姿 薔薇のアーチを潜り抜け
一年中 咲き誇れる 密閉された世界へと
鍵をまた 見つけに行く この扉を開ける為に
種を蒔いて 二人だけの 秘密の園を咲かせよう 歌うように音を付けて
閉鎖的な水槽の中で泳いでる朱文金 眩しい緑の水草と戯れたり 時々古いトンネルに隠れたり 自由気ままに好きなように泳ぐ 夏祭りの度に訪れる新たな出逢いと 数週間後に訪れる掬い上げられる別れと 残された敵と戦いながらも 人工的な水泡と薬で生きてる朱文金
水面に影が出来れば勝手に口をパクパク そんな池の鯉みたいな馬鹿なコトはしない でも何度も騙されても必死で口をパクパク そんな姿は愛みたいな気持ちに似てるかも でも一人芝居だったら意味無いんじゃ無いの? だから朱文金は絶対に上を向かないで泳ぐ
水槽のガラスに当たると死んでしまうのは マンボウだけできっと朱文金はいつの日か それを通り抜けるコトが出来るのだと信じ だけど痛いし怖いから今日も只 閉鎖された水槽の中で泳ぐだけ 与えられた自由を味わいながら 真の自由が訪れる迄泳ぎ続ける
「大好き」
「死にたい」
「傍に居て」
「愛してる」
「生きたい」
「傍に居たい」
「帰りたい」
「君が好き」
「倖せで居て」
「倖せになろう」
「一緒に歩こう」
「手を繋ごう」
「あたしを必要として」
「君の笑顔が見たい」
「殺したい」
「死んでも君を愛する」
テルマリットコンピュールホライゼン ел℃ヴェбд£ハキЙ@Ф 1101110000011110001010100001100011000011110101 理想郷でしたあたしにもサーチェスが在ったなら 見たいよ今すぐあなたの故郷を
あー、またひとりぼっちなのかな。 誰にも逢いたく無い誰かに逢いたい。 誰かだなんてそんなの明確ですけど。
死にたいと想った その直後に メテオ 愛 とは何ぞや? 生 とは何ぞや? 君 とは誰ぞや?
時計が無いと不便なのは あたしも未来を 刻んで行きたいと そう想って居るからナノね きっとソウなのネ
あなたのくれた腕時計は 暫くお休みさせておこう あなたが帰って来る迄は 秒針を止めて全て停めて 動き出すまで「またね」
2005年07月14日(木) |
soloist of sorrow |
静寂を帷が覆って包み込む 柳腰な未来へ続く道程をたった一人で 口遊むのは決まって愛の歌 そんなモノ超越したあたしのパワーは 天をも溶かしてあなたにも 流星群で一斉攻撃仕掛けてあげるから ほら綺麗でしょう最後には 此れ程と無く相応しいさようならの徴
飲み込まれるのは化け物にじゃ無い 自分を失うのは魂が抜けるからじゃ無い 吸い込まれてしまうからよ 暗雨に弾ける石と水のメロディに 聴き惚れて隠して居た自分を見つける そして闇路へと引き込まれていく 知らないうちに其れは自然な形で滲入し あたしはずっと閉じ篭ってしまう 何百ものあなたに囲まれた部屋で 抱き締めて立体ヴィジョンを映す この大合唱が聴こえるかしら? いつでも口遊むのは決まって逢いの歌 あなたを抱いて明日も生きよう
君はいつも笑顔で傷口に泥を塗り付けるね あたしは痛みを我慢しながら どうしていつも笑顔で応えて居るのだろう
本当は何にも判って居ない癖に 親身になったフリして 自分の傷だけ癒してるだけじゃない あたしの傷を踏み台にして 自分の自慢と自己防衛したいだけじゃない
君と話す度に毎回辛くなる それでも離れられずに傍に居るのは 君が決して悪意を持って居る訳じゃ無いから むしろあたしに対して好意を持ってくれて居るから
神様 三つ並んだ石の中から ひとつだけ選ぶとしたら あなたは何を選ぶんですか? あたしはこれで良かったのでしょうか?
苦しいけど笑顔 これって本物?
どうせ捨てられないから いっそのコトSMILYだわ☆
描き続けるあたしの夢は何処までが現実で本物で真実で。 この世界はどうして存在して居るのかな。 判らない。 そもそも世界ってなんだ? 意味判んない。 愛してるって何? 判んないよあたしもう。 手なずけて愛されてさようなら。 どうせ君も同じなんでしょ。 炊飯器。 始まってたのにとっくにカウントダウン。 うるさくて気付かなかったよ。 隣の部屋で愛し合う生命体の大きな声で。 テレビっていつも笑ってる。 食い入るように見つめるその先はずっと砂嵐。 そろそろ抜けたかな。 それともまだかな。 針金ハンガーばっかりたまっていくばっかり。 なんでみんな歌わないの? しょうりゅうけん。 繋がってたと想っていたコンセントよりも欲しいけどさ。 指輪とか白いモノとかさ。 もっとなんか良いモノ見せてくれないかなあ。 なんでみんな服着てんだろうね。 あたしの世界七不思議。 こんなモノで。 人が殺せるのかって確かめた。 なんにも傷付かなかった。 あたしは弱い人間だ。 なんかもーめんどくさいけど何かあったはずだよそうここにどこにそこに? 足が消毒液まみれになるまで歩いたって何処にも辿り着けないってそんなのやってみないと判んないけどやってみても判んなかったよ。 ずるばっかりでさいていでもさあ、なんかへらへらでもさあ、しあわせ? あ、君幸せ。 なんかもうブラが苦しいな。 解放されたい。 もうもうすべて解き放たれたい。 あなたにして欲しいの、それを。 いや、あなたのコトを語るとそれはそれはもうスターウォーズを越えるくらいの超大作でひとつの宇宙みたいが生まれて死ぬまでの長い長い時間longlongtimeをとなるわけで、ね、なんかね、もうそういうのは 以下しょーりゃく。 頭が泣いてるからってお医者さんに行く。 あたしはバカだときっと誰かが笑ってる。 あたしが好きだときっと誰かが笑ってる。 あ、この人、生きてるんだ。 今まで気付かなかった。 知らなかった。 あたし以外の人間が生きてるなんて知らなかった。 一人一人、集まって、今日も眠らない街。 終わらないあたしの思考回路に少し似てる。 急いで今すぐ帰って来て。 寒くて仕方が無いけど、どうしてもキャミソールが着たい。 だって今日は7月12日。
隣の部屋で眠るあなたは すやすやといつも通りの寝顔
苦しく無い? 大丈夫? 怖い夢見て無いかな?
あたしがあなたに出来るコト 一生懸命考える 隣の部屋で眠るあなたは そんなコト知らずにすやすや
どうしたらもっとあなたの心が軽くなるのかな どうしたらもっとあなたが沢山笑顔で居られるかな どうしたらもっとあなたを安心させてあげられるかな どうしたらもっとあなたにあたしを見て貰えるかな どうしたらもっとあなたと幸福を見出せるかな
月明かりも無い 暗闇の部屋で一人考え続ける キッチンに立つあたしの手は きらりと光る包丁を頼りなく握って
あたしがあなたに出来るコト 一生懸命考える 隣の部屋で眠るあなたは そんなコト知らずにすやすや
? 二人で永遠にすやすや ?
2005年07月10日(日) |
所詮Dreaming |
それはとてもとても倖せな夢を見た
わたしとあなたは東京の都内から 少し離れた場所で古い安いアパートで暮らし わたしはあなたの帰りを待ち 夕飯の支度などをして居た 窓を覗くと遠くに煙突と綺麗な夕焼け
あなたが帰って来た
笑顔で「おかえりなさい」と告げる 「今日は何?」と訊ねるあなたに 「おでん。そろそろ寒くなってきたしね」 どうやら季節は秋から冬へと 移動しているその真っ最中らしかった
生まれたばかりの「柊介(しゅうすけ)」 ベビーベッドを覗き込みあやすあなた もうすぐ二歳になる「杏(あんず)」は 夢中になって居たおもちゃを放り出して あなたの元へと頼りなく駆け寄る 優しく抱き上げるあなた
これが家庭なんだ きっとこれが幸福なんだ
あたしは知らない世界 あたしは経験出来ない世界 経験したいと想って居たのは 本当に遠い遠い昔のコトで 今のあたしには在り得ない世界 絶対にそれだけは避けたいと願う世界
・・・これがあたしの望む世界なの? これ以上、惑わせないで。
判らないけれど目が覚めてしばらく 何故だかとても優しい気持ちで まるであなたを抱き締めて居るようだった そして、途端に哀しくなった。 変な時間に寝るとやっぱり良く無い 嫌な夢を見やすいらしいから 本当に心から嫌な夢だった 出来るコトならば永遠に見て居たいと そう想ってしまうような夢だった
夢の中であなたと倖せなわたしは 本当に心から眩しい笑顔で 良かった あたし笑えて居て 本当に良かった あなたも笑顔で 本当にホントに良かった 夢で良かった
どんなに涙を流しても 過去が戻って来る訳じゃ無い だからどうせなら いっそのコト涙を流し続けて あたしの心を涙の海へ 沈めて封印してしまえば良い
本当に哀しいけれど きっと綺麗な素敵な想い出は 頑丈な宝箱の中で 再びあたしに起こされるのを きっときっと待ってる 懐かしい声が名前を呼ぶのを
小さな水溜りなら あなたと手を繋いで飛び越えて来た でも今目の前にあるのは 肥大してしまった湖 そして右隣にあなたの姿は無い あたしは一人で どうやって飛び越えれば良いんだろう
そうしてやがて波が生まれて 湖は海へと進化して行く あたしは残された砂浜で 心の中で小さな賭けをする 満潮に溺れるのが先か あなたが優しくキスしてくれるのが先か
止まらない涙を流すのは 無駄なコトなんかじゃ無い 弱い証なんかでも無い この涙は只あなたを想うあたしの真実の形 それで溺れて絶えるなら本望かもしれない
あたしは永遠に待ち続ける きっとずっと本当に永遠に
変わってしまった と 嘆くのは簡単だ
実際何かしらの変化は常に起こり続けて居る 空も海も町も人も生きている限り 其処に存在する為同化する為もしくは反逆の為 目的は異なるが本能は皆同じで判り合って居る
だからさようなら と 呟くなら邯鄲だ
興味の薄れた存在価値の無い生命体と化した 髪も瞳も腕も胸も血盟した限り 此処に存在する為懇願される為もしくは慧眼の為 標的は見失われ本能が思考をストップさせて居る
でもそれでも傍に と 叫ぶのが肝胆だ だけどそれと同時 に 押寄せる寒胆も
今あたしをくるみこんで居るんだ
音も立てずに 其れはまるで 吸い込まれて行くかのように わたしの胸の奥へと沈んで行った
痛くも無い 何も出て来ない 赤いモノが 確かに流れて居るはずなのに 其れはまるで 異空間への道を切り開くように わたしの中身を見つめるように ずずっと下の方へ動いて行った
大きく開いた傷口はもはや傷口では無かった わたしは全く何も感じ無かった 恐る恐る覗いてみると 其れで創り上げられた空間は 只其処に存在して居るだけで わたしは何処にも存在して居なかった
わたしが隠し持っていたモノ 真っ黒な宇宙がひとつ 其れがわたしの中身の全てだった
視界の隅から世界が色を失い始めた。 モノクロに染められて行く小部屋、 光を失って行く瞳と衝動と真実、 迫って来る感じる、 創り上げた砂の城が崩れ去る予感。
徐々に向かってくる白黒の世界。 いや、実際は白でも黒でも無い、灰色の世界。 金平糖のように柔らかな光の色に染まって居た、 あたしの世界がまさに今、失われようとして居る。
ねえ愛して。 誰も失いたく無い。 あたしを愛して。 涙が枯れる程懇願しても、 届いて無かったら意味が無い。
侵蝕されて行く、あたしの全て。 あなたという柱を失ってしまったら、 最後のパスワードを見つけられてしまったら、 あっという間にあたしは感染して永久に隔離病棟行き。 どんなワクチンだって効かないし。 あなたというプラグが重ならない限り、もう二度と。 ねえ一緒にあの空を飛んでみない? 手を繋いで虹の橋をくぐろうよ。 宝物はきっとその先に、あるんだと想うよ。 あたしがあたしを保って居られるうちに。
敵は本能寺にあり? 飼い犬に手を噛まれる?
あたしを誰だと想ってるの?
全部忘れてやり直すなんて不可能 保護したメールが嘘の海に溺れかけてる 助けてあげなきゃ あたし泳げないけど 取り合えず泳いでみるしか無いよね 何も考えずに高さ12メートルから 一気にダイビングしようとしてる
怖くなんか無いわよ 馬鹿にしないでよ あたしを誰だと想ってるの?
閉鎖された海で溺れて生きるなんて そんな人生ごめんだから あたしはお城に幽閉されてるお姫様でも 都合の良い時だけ構って貰える飼い犬でも あなただけを想って生きる人形でも無いわ
この崖から飛び立って 海へ羽ばたくか 空に潜っていくか
勘違いしないで 選ぶのはあたしよ
もう何年も 履いているこのサンダル 夏が来る度に引っ張り出しては あなたの元へと足急がせる
何年経っても靴擦れするし 低いヒールの癖に転んで格好悪いし 新しい靴にだって何度も挑戦したけど でもどうしても捨てられ無いんだなあ これじゃ無いと駄目なんだよ ずっと一緒に歩いて来た夏を あたしは簡単には捨てられ無い
暫くしたら痛みは消えて 普通に歩けるようになったけど 気付いたらぬるっとした感触 見ると左足の甲に広がる赤い液体 白い花のコサージュを染める あなたにこんな足で逢いに行けない
新しいあたしも沢山見て欲しいけど 旧いあたしも忘れないでね やっぱりお前にはこれが似合うなって そう言ってまた優しく抱き締めてね いつでも鮮度百パーセントの 夏をあなたに届けて居たいの
あなたの瞳に何も映らなくなってしまったら あたしはこの白いサンダルを 焼いて殺してしまいましょう 最後の夏の想い出と共に 哀しい秋の訪れと共に
あなたに聴かせたい歌が沢山ある でも本当は既製のモノでは無くて あなたに聴かせたい声が沢山ある 例えば言い古されたような言葉とか 今まで誰も使ったコトが無いような そんな言葉であなたに伝えたいこの想い
あなたに見せたい景色が沢山ある あたしの脳が覚えてるいつかの記憶の断片や 今日見て来た新しい発見と共に訪れた感激も 綺麗な紫陽花見ればあなたに一番に伝えたい 悔しい想いをしたならあなたに一番に伝えたい 何かを新しく覚えたらあなたに一番に伝えたい あなたと見たい景色が沢山あるの 二人でもう一度見たい懐かしい景色も まだ見たコトの無い遠い約束の景色も
辛辣な表情で踊る君を今すぐに 連れてこの惑星から脱出しよう 二人で宇宙を漂うコト それが僕の見つけた形 皆嫌いだ君以外は 全て漂う同じ星くず 死なない世界で愛を誓うよ 街は失くしてしまったけれど 帰るべき場所はもう見つけたから 笑顔で旅立つコトも僕には出来る 何度でも誓うよ 強靭な瞳に負けそうになっても 一度決めたからにはこの手は 離す訳には行かないんだ 君の為に いや、僕の為に
殺戮を繰り返した荒野でも 愛し合うコトだって許可されてる 湖に映る月をすくいあげようとする毎日 平穏な日々はまた時を重ねれば 新たな敵が現れて戦いの時が訪れる 何に意味を見出すのか 誰に意味を欲するのか あたしは何処に居るのか 此処は一体何処なのか 世界は確かに廻って居るのか 判らないコトだらけで嫌になるけど とりあえず生きるのは本能だし ちょっと疲れても休めば月も見えるし 何も考えずに歩けば良いのかな 奴隷みたいだな神様のあたし達 あんたが何を考えてるのか判れば 少しは生きていける気にもなれるのかな せめてあの人が居なくても生きていけるような そんな身体と心に変えて欲しいです
もう見えちゃってるんだよね だからこうして言葉を落とす 苦しみから逃れる術は無いの 愛してるの魔法に掛かったら 全てが愛しくて堪らないのよ あなたの髪と首筋と腕と手首 滅茶苦茶に切り裂こうとする 圧倒的殺意は向かう先を失い 自らに標的を合わせ始めるの
暑いだけの夏は終わってくれ 只アイスキャンディ咥えても 愛してるの声も聴こえないよ こんな部屋に閉じこもっても 何にも見えて来ないんだから 脳が溶けそうなくらい死ぬよ 小童が遠くでほざいてるよね 凛々とした刀の切る音を耳に 何を今更びびってる訳?ねえ さっぱり意味が判りませんよ 全て30度を超す暑さのせい? 幻覚で良いから抱いて欲しい そんな訳無いじゃ無いのねえ 気付いてるでしょう本心には 世界の終りも見えてしまうの あなたの愛が欲しい其れだけ 其れだけの為に生きるあたし
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