My Precious Memories

2005年04月30日(土) スイミン不足

あーあ
どおしてこんなとーくまで来ちゃったんだろ

僕等には何も残されて居ないと
君が無表情で呟くから
僕は必死になって探す

君と僕の間にあるはずのモノ

何処かに絶対在るはずだから
僕等だけの大切なモノ
そうしたら君を縛り付けている
孤独や絶望は撤去出来るだろう
代わりに新たに生まれるだろう
幸福や希望が派生されるだろう

だけど
この先にある暗礁に気付かないまま
もっと深くへ進む僕は
振り返った瞬間
もう君が居ないコトに気付いてしまったんだ

あーあ



2005年04月29日(金) 腐乱

もっと言ってよ
もっと構ってよ

あたしが欲しいのはそんな言葉じゃないの

何にも判って無い
只背中を強く押して欲しいだけなの

もっと言ってよ
もっと包んでよ

あたしが欲しいのはこんな慣れ合いじゃないの

腐乱していく意識の中
確実に覚えていられる
只一つの真実
『あたしはあなただけを欲して居る』



2005年04月28日(木) 「倖せでした」

彼の一言に含まれた
大勢の意味を誰も知らない

壊された日常を
怒り狂うコトも無く
哀しみに戸惑うコトも無く
只受け入れた覚悟を

だからあたしは
そっと花を手向けよう
心のフィルターに
いつまでも飾って
痛みを生きる力に変えて

菜の花
ガーベラ
向日葵
スイートピー
秋桜
サンダーソニア
山茶花
ファレノプシス

なんだって咲いてる
あの世界には
咲き乱れてる
この世に無いモノも

また必ず逢えるから
心配しないで
作り笑顔も上手になるから
また今度きっと逢えたら
その時初めて
本物の笑顔が解放される
生命の呪縛と共に

その時まで取っておくよ
二人の途切れた「倖せ」を



2005年04月27日(水) クリーニング

綺麗にして欲しい
真っ白に汚してしまった
「いい子」のあたしを

残さずにプレスして欲しい
丁寧に染み抜きをする
「悪い子」のあたしを

洗濯機のように廻る世の中に
もううんざりしてるなら
自分の知らない所で生まれ変わる
また最初から始められる
クリーニングに君と行こうか
だって今日は晴れだから

クリーニング日和



2005年04月26日(火) 逃亡者

指紋を残してしまったの
なんて致命的
彼女の大きなピアスより
あなたの心に刺さって剥がれない

もう知らないフリをして欲しいの
だって絶望的
あの娘の小さな乳房より
あなたの身体は敏感に反応する

あたしの声で生かされるのは
どうなの?
快感なの?
安楽なの?

運命なんて安っぽい言葉を発する
あなたにもう用は無いんだから

構わずに行って頂戴
あたしは何処までも逃げ隠れるから
何時かまた出逢えたら
あなたの言葉も
信じてみてもいいかもしれない
ほんの少しだけ



2005年04月25日(月) rue sans issue

目が覚めて
隣に温度が在って
黒い髪がくすぐったくて
長い睫毛が滑らかに朝陽を映して居た

窓の隙間から
微かな大気の流れを感じ
同時に時が流れていた事も知る

目を覚まさないで
ずっと其処に存在して居れば好い
貴方の眠り顔を看るのが好き

朝の訪れは永遠の剥奪
そして静かな絶望の始まり
貴方を愛するあたしにとって
一番恐れて居る其れは
いとも簡単に巡り巡る

毎日が生死の連続性
毎日が静止の複合性


貴方が

目を開く



2005年04月24日(日) あの場所へ

今まで必死にしがみ付いて来たけれど
形だけ残してあの場所は
きっと死んでしまったのだろう

大好きだったあの場所は
いつの間にか意味の判らない空間に変わっていて
あたしはいつかのあの場所を取り戻そうと
必死になってもがいてみたけれど
何の意味も成さなかった

流れていく時の中で
あたしも変わり
あの場所も変わり
強引に過去へ引き戻すコトは
きっと不可能なのだろう

綺麗にさようならを今言うべきなのね
二度と戻れないあの場所へ
そうして新しいあたしになって
想いを秘めたまま旅立っていく
二度と戻らないあの場所から



2005年04月23日(土) 安息の娼婦

荘厳なミュージックも
美麗なイメージも
厳格に守られている娼婦の夢

家に帰ればブランドバッグの
散乱した部屋で一人コンビニ弁当
小さな黒い箱を眺めては
笑顔のあの娘に己の顔を嵌めてみる
「馬鹿みたい」
足元に広がる派手な雑誌の中にも
己を見つけられるコトは出来ない
そんなの承知の事実なのに
「馬鹿みたい」

脚光を浴び
スポットライトで照らされ
シャッター音がいつまでも鳴り響く
あたしが輝く
最高の舞台

・・・何処に在るの?

何時辿り着けるの?



2005年04月22日(金) work hard to polish

隠したい
だけど
見せてしまいたい

この肌を滑り落ちる指先に
緊張とときめきの泉を
掻き混ぜてみせるのも悪くは無い

痛みを伴う自己発見と他者喪失
線が消えてしまったと想ったら
強く弱くなれたその証拠
小さな宇宙に迷い込んだ瞬間
自分だけの星へと強制送還
巨大なブラックホールに身体を任せ
貴方を虐めるホワイトホールへ突き出してみせる

綺麗な言葉も要らないくらい
貴方の心が反応してる
大きくうねって柔らかく動く
ゆっくり上り行く階段で
落ちないようにあたしを生かして



2005年04月21日(木) N'oubliez pas d'arroser les fleurs.

ハルを収めるのは如何にすべきか
重たいシャッターを下ろすだけで
全てが手に入るとでもお想いか?

あんたのお気に入りが枯れたくらいで
あんな大統領は眉一つ動かしやしない

小さな熱望が叶う訳も無いと
鼻で笑う奴と花を添える奴
人生は平坦
人類は混沌

ハルを手に入れる為なら
なんだってするあんたを
眺めてるだけでも充分に
あたしの人生価値がある

あんたのお気に入りが咲いたくらいで
こんな地球は優しく廻ってしまうんだ



2005年04月20日(水) 乱気流

激しく揺さぶる
ありきたりな僕等の心情
その中心から響くのは
色を抜いた進化の過程

その瞬間を
巻き込んでいくように喧騒
葛藤と憂鬱抱き合わせに
色を付けた退化の順列

見失ってしまう前に
壊れてしまう前に
手を伸ばして掴め
忘れちゃいけない
「君」の『何か』を



2005年04月19日(火) 死ねばいいのに

整理して分割された日記に
一日を今日も重ねていく
なんてコト無い
日常が過ぎ去っていく

言葉と顔が一致しないで
無言の銃声が響き渡る
脳には絶え間無く流れる
あの清涼なる第四楽章

壊されていく聖域に
乱暴な貴方の瞳
口説かれて犯される領域を
生命の躍動でカヴァーして

燃え滾る死の拘束
一気に飲み干す地獄の契約
生きる限り付き纏うから

それならもういっそのコト
死ねばいいのに
貴方以外何も
何もかも



2005年04月18日(月) マスカラ

睨めっこする鏡と
その中に映える
くっきり二重と
あなたへの妄想

綺麗にカーブした
睫毛の根元から
たっぷりと優しく
くるりと包み込む

見つめて欲しいの
気付いてくれるかしら
あたしの新しい
マスカラみたいな
丁寧で落ちない想い

見つけて欲しいの
判ってくれるかしら
あたしの馨しい
マスカラみたいに
何度も塗り重ねて綴る

その先で揺れる
ゴミの世界で踊る
啄ばんで汚す
綺麗な漆黒
唯一の暗黒
本日もあなたと



2005年04月17日(日) midnight broadcasting

真夜中
歪んでいく

消音
想い巡らせ

砂嵐
吸い込まれそう

遠隔操作
心理攪拌

箱の中
世界を構築する

一般的
過ぎていく

暗闇
生まれ変わる日付と共に



2005年04月16日(土) etoile

たった一つの点
見つめていくと
消えてしまう
まるで照れ屋な君のよう

隠れてないで
涙も見せて
輝かないモノなんて
何一つ無いから

闇の中で
咲き比べる
君と僕との
想い比べる

君と僕とで
創られるのは
どんな形?

いびつなこの星
真っ直ぐ見つめるから
覚悟してよね
消えないでよね



2005年04月15日(金) rack my brains

小さな機械を埋め込んで
コントロールしちゃえばいいの

繋いで離して
支えてるのは何者でも啼く
前頭葉の先に宿った
あなたの仕草
あの時の

三半規管をばっちり捕らえた
あなたの言葉
その時の

海馬を巡る戦いを想って
信じ切った確定事項
本日開港
夢見る館



2005年04月14日(木) 一括払いで。

君への愛も
コンビニ振込みに変えてくれないかな?

僕への情は
現金支給で構わないから

ATMごと破壊して
こんな関係終焉を迎えたいよ



2005年04月13日(水) be frozen over

「どうして二人出逢ったの」
なんて愚問でしょう
然るべきして出逢った
そういう二つの魂と肉体

止められない
氷が薄く張っていくように
心の泉隅々まで
貴方の愛で包んで

例え夢見る場所が遠くても
貴方の見せてくれた奇跡が
現実を越える流氷達の漂いを
追い越せ追い着け
その大きな手ですくってみせる

そうして凍り付いていく
あたしの心は溶けるコト無く
春など信じられない長い冬に眠る
永遠に
貴方と共に凍り付いていく



2005年04月12日(火) life and death

死にたいという感覚がいつでもあたしの隙を狙っていて、
生きたいという感情がいつでもあたしの根底で眠っている。



2005年04月11日(月) Don't you think so?

生きるコトは

苦しいですか
辛いですか
重たいですか
痛いですか
切ないですか
哀しいですか
愛しいですか
優しいですか
泣きたいですか
笑えますか
楽しいですか
息苦しいですか
夢を見れますか
貴方の傍に居られますか

生きるコトは
全てを受容し愛していくコト
充分死を意識しながら
毎日を過ごして歩いていくコト

最後まで決して自分を諦め無いコト



2005年04月10日(日) 壊れゆく世界 〜永遠のwinter emotion〜

あの防波堤を二人
歩いた冬は風が冷たくて
もう戻れない季節を想っては
震えるように身体寄せ合った

通り過ぎていく
街並みも顔色も
変わっていく
君の夢も僕の希望も

そして世界は廻り続ける
見え透いた魂胆丸出しにして
きっと皆は隠し続ける
揺れ動く本性背中に背負って

徒然語るだけが
未来になる訳じゃない
無言の生命だけが
真実になる訳でもない

二度と訪れるコトの無い
君と二人の春を
本当は心の底から望んでいるのに



2005年04月09日(土) 音楽家の憂鬱

さっきから脳内を麻酔のように
駆け回って行く
これはなぁに?

身体が麻痺して壊れていく
崩れるのは記憶の一角
抜け落ちるのは最悪の一抹
受け入れるコトの出来なかった
あたしへの罪と罰

奇怪な旋律が頭骨を揺する
奏でる生命の鼓動は
あなたへの星を探し出していく
あの曲を愛でるように
あたしを調律して頂戴

本来の意味を取り戻せるように
生きる滾る想いを運んで
万人受け狙いの甘いメロディじゃなくて
あたしの為だけの狂い始めの音楽を
「此処」に描いて



2005年04月08日(金) 死後硬直

此処には何も存在しない
つまり僕自身の存在も 無い

全てを殺されて
消滅する方がマシだった
残された意識だけが
いつまでも辿り着けずに
彷徨い続ける
宇宙へ飛び立てる彼は
僕の魂を探しに行くのだろうか

そんなはずは無い
面識も何も無い相手の魂など
雨の日の日傘くらいに
ほんの少し気になるだけなのだから
通り過ぎれば一瞬で終わる関係
こうなってもまだ 探している

此処には何も存在しない
つまり君自身の存在も 無いんだよ 君



2005年04月07日(木) Futurism Eyes

理由など要らない
あなたが其処に居ればいい
何処に居ても見つけるから
あなたの心を

そう気付いてた
扉閉ざして
そっと置いてきた
破けたページを

永遠に途切れた
夢の続きは
いつかの明日に
賭けてみていいんじゃない?

理由など要らない
あなたが其処に居ればいい
何処に居ても見つけるから
あなたの心を

不思議に繋がってく
この想いは途切れなくて
ただひとつ信じられるの
あなたの言葉を


今探しに行こう
扉開いて
さあ勇気出して
壊れたピアノで

綺麗なメロディ
奏でる足跡
そろそろ明日と
戦ってもいいんじゃない?


永遠に途切れた
夢の続きが
いつかの明日に
輝いて見えるんじゃない?

理由など要らない
あなたが其処に居ればいい
何処に居ても見つけるから
あなたの心を

不思議と繋がってく
この想い途切れるはずなく
ただひとつ信じられるわ
あなたの言葉を

怖がるコトは無い
あなたは此処に居ればいい
手を繋ぎ歩いていこう
未来を見つめて


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この詩は友人であり敬愛する音楽家である崇の新曲
「Futurism Eyes」にあたしが勝手に詩をつけたモノです。
なんかいつものあたしらしく無い、爽やかな感じになっちゃった。
本当に良い曲なので、是非聴いてみて下さい。
↓音源はこちら
GreenApple



2005年04月06日(水) アスピリンスノー

ポジティブシンキングなんて
笑っちゃうわ
「笑わせないで」
妙にリアルに響く単語だけ
積み上げてみるけども
結局は何も残らないの

シンプルイズベストだなんて
腐っちゃうわ
「腐らせないで」
変にピュアに泳ぐ疲労だけ
掴み取ってみるけども
結局は何も残らないの

心と心を繋いでも
茨の道は開かない
棘で傷付き溢れた
赤血球を舐めてくれたら
あたしも少しは救われるのかしら



2005年04月05日(火) たいにぃめもりぃ

ぼくが知ってるきみが
少しずつ
またほんの少しずつ
こころとのうとしんけいを
支配していくこの感じ

でも本当のきみなんて
これぽっちもぼくは知らない
ららららら
うたってみてもへんじはないし
大きくなるばかりのそら
るるるるる
うたってみてもへんじはないし

ぼくがおもいだせるのは
たいようの下でわらったきみの
やさしい春と大気のしんどう

それだけ



2005年04月04日(月) Trust Me

ひらひらスカート翻して
あなたに逢う為階段を昇る
ガラスの靴は無いけれど
いつ脱げてもいいように
準備だけはしているつもり

レースのふちどりは
あなただけへの秘密の場所に
連れてってあげる
だからあたしを信じて

どんなに遠く離れて居ても
ピンクの夢が繋がって居るから
煙を潜ってあなたのベッドに潜り込もう

ふわふわ胸の温もりは
あなただけの特別にしてあげる
だからあたしを信じて
世界一素敵な現実を教えてあげる



2005年04月03日(日) I got what I deserved

虚構の精神世界で生き延びる為に
誰かと手を繋いで居たいと想うのは
決して間違ってなんか居ないでしょう?

頷くだけの貴方を愛した訳じゃ無い
ガラス瓶から抜け出せないビー玉は
足元に転がる石ころよりも輝くから
其れを知って居ながら貴方を求めた
あたしは馬鹿なんじゃないのかしら?

消え去らない頭痛
嘔吐しようにも
あたしの中には何にも無いんじゃない
全ては貴方の腕と絡まる瞬間に
生れ落ちて行く刹那の奇跡
その中に永遠を見つけられるなら
其れでもう満足してよ

痛む頭ごと取り外して
そろそろ解放してよ



2005年04月02日(土) 僕たちの旅

読みかけの本はそのままで
僕と小さな旅に出よう
手を繋いで足を鳴らして
街を通り過ぎて世界へ出よう

明日になれば消えてなくなる
今日だからこそ出来るコトがある

この日差しを2人占めにして
身体で音を感じて
抱き締め合っても埋め合えない
隙間に生じた温もりが冷めないうちに
君への想いを空に放つよ

読みかけの本の続きは
君と僕とで描けばいい
狭くて広い全てを詰め込んで
街から街へ世界を伝える
小さな旅が世界を変える



2005年04月01日(金) 玉蘭

その白さが擦り切れるまでに
息を殺して愛し合うのが得策

ああ 玉蘭の美しさよ

胸が押し潰されそうになる程に
声を殺して求め遭うのが極論

あたしだけの玉蘭が
咲き・舞い・散る
その真下で想い綴る
遠い記憶と未来へ
回帰していく姿を描く

脳は未だに乖離せず
本体は既に破壊され
行き着く先が判らない

未来が無いのに微笑むの?
あたしだけの玉蘭。


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