浅間日記

2009年10月24日(土)

秋の週末。

運動会や稲刈りの冷やかしやらでここのところ出ずっぱりであったから、
今日明日はどこにも出かけないことにしようと決めている。

ゆっくりと冬支度をしたり、りんごのジャムを煮たりして過ごそう。
家にいての手仕事は、何よりの休養だ。

2007年10月24日(水) 
2006年10月24日(火) 親子であることは尊いこと
2004年10月24日(日) 毒を喰え、皿まで



2009年10月21日(水) 美しい自然

浅間山文化圏で仕事。旧三笠ホテルの上にいる。
久しぶりにお外のお仕事で、心躍る気分ででかけた。


白糸の滝は人工関節に人工呼吸器で生き永らえているような場所だ。
上高地も然り。一瞬の自然の造形美を永久保存するために、あの手この手を使っている。もちろん巨額の税金も使われている。

観光客をかき分けて、山の奥へ。
山の奥、と言ったところで、所詮は浅間山の山麓だから、
起伏の小さいらくちんな尾根が続く。

イノシシのぬた場が、泥のプールになっている。
火山灰でできている土はぐずぐずに崩れてくる。

倒木が重なり合うように谷に落ち込み、その中に
オオモミジがビビッドに赤を添えている。

森の中は整然となどしていないし、静寂でもない。
しかしそこに在る朽木やモミジの葉の赤さの、なんと真実であることか。

自然の造形物、浅間山から飛んできた岩や石ころの一つひとつに至るまで、すべて尊く見える。

破壊と創造と混沌が絶え間なく変化し続ける、
それこそが真の自然の美しさなのだ。

2007年10月21日(日) ミディアム冬支度
2005年10月21日(金) 
2004年10月21日(木) 嵐の後に来るものは



2009年10月20日(火) 都市鉱山の番人

産業技術総合研究所が、白金族金属の中でも最も高価でかつ回収が難しいとされてきたロジウムを溶媒液から効率的に抽出する技術の開発にめどをつけた。また、同じ白金族で抽出に数時間かかるのが課題とされてきたパラジウムについても、独自に研究した抽出剤を使い、完全抽出に要する時間を5〜10分程度と劇的に短縮する方法を見出した、というニュース。

ロジウムとか、パラジウムというのは、車の排ガス制御のために使われたり、電子部品の材料になるもので、希少であることからその他の白金族金属を含めて、レアメタルとよばれている。

調達が難しいから、廃製品からこれを回収し再資源化する取り組みが検討され、都市鉱山構想などとよばれている。今回の開発で、さらにその気運が高まると予想される。
何しろ、外国へ行って交渉して金を払い、純度の低いものをマイニングするのに比べれば、既製品から取り出す方がよほど品質も効率もよいのである。



問題は、ここからである。

では、私達が車や冷蔵庫を廃棄する時、それは一体いくらで買い取ってもらえるのだろうか。

私達は最近モノを消費する時に、リサイクル費用を負担している。
パソコンも、車も、冷蔵庫も、レジの支払い時に購入金額に処分代を上乗せして払っている。
そうであるならば、有価物は有価物として相応の引き取り方をしてもらわなければ、フェアでない。

まさか−エコロジーのような道徳観にねっとり絡ませて−、
献血みたいに何食わぬ顔をして、戦争中の金属供出みたいにして、
タダでもっていこうというのではあるまいか。

きのうのプレジデントの品格の悪さに引けを取らないぐらい、
私はセコイ消費者になってこの件をウオッチングしているんである。

都市鉱山が実現すること自体は悪くないし、件の抽出技術の開発だって相当に画期的なことなのだから、肝心の社会での運用がフェアでないとお粗末だ。
消費者に1円でも2円でも還元するか、販売価格を下げる努力をしてもらいたい。


もう少し言うと、レアメタルに限らず、ペットボトルとか牛乳パックとか肉のトレイとか、人々が持ち寄った再資源化可能なものには、すべからく対価を支払ってもらいたい。
少なくとも、あのぺらぺらのレジ袋を有料化して10円もとるならば、そうするべきだ。

2006年10月20日(金) 神の国で寝たきりの民
2005年10月20日(木) 毒がまわっている



2009年10月19日(月)

郵便局で順番待ちをしていたら目に入った、PRESIDENTという雑誌。
電車の中吊広告でしか縁の無いメディアだから、最近はタイトルを見ることすらない。

ずらずらと並んだバックナンバーを、暇に任せて眺める。

「年収2000万の手帳術」「学歴と出世、お金、結婚」「男女別結婚相手の許せる大学、NGの大学」「経済学の知恵で難問を解く」「餃子とTシャツと机、どれが一番儲かる?」

何だか、あんまり品が無いなあと思う。

プレジデントっていうのは、その語感から、もう少し格調高い−マホガニー調の−思慮深さとか雰囲気を備えているものだと思っていた。

そうこうしているうちに順番がきて、あっという間にそんなことは忘れてしまった。

なにしろ、もう半月も前のことである。

2006年10月19日(木) 成功馬鹿
2005年10月19日(水) 嗅覚を失う
2004年10月19日(火) 運転憎悪



2009年10月12日(月)

芸者衆の街へ行って、山の家へ行って、風邪を引いて、家に戻った。

今年は秋が早く、もう山は眠りに入ろうとしているように見える。

自分は前にすすんでいるのか、それとも後ろに下がっているのか。

ぼんやりと心もとないのは、多分熱のせいだろう。

2006年10月12日(木) pardon?
2004年10月12日(火) 声に出して読む手紙



2009年10月02日(金) 亀に願いを

2008年の政治資金収支報告書、に関する記事。
民主党は、無借金の上政党交付金の増額で「政党の国有化」に向かうのに対し、
自民党は、野党転落で119億円の借金に苦しむことになる、と書いてある。


自民党は、銀行に119億円もの借金があるのだそうである。
選挙対策費用として調達したのらしい。
けれども、選挙に負けて野党となったために、
政党交付金が大幅に減額になり、献金も減額の見通しとなり、
返済に苦労しそうだ、ということである。

共同通信社の試算によると、自民党が受け取る10年の政党交付金は、
09年度当初比で52億7千万円源、104億7千万円に落ち込む見通しだそうである。

選挙で選ぶということは、政党の台所事情にモノを言わす。
政権交代すると何が起きるのか、次第に国民は学んでいく。


件のニュースの続き。

党内からは「亀井静香金融担当相が主張している借入金返済猶予制度を適用してほしい(中堅の衆院議員)」、との声さえ上がる。

これはいくらなんでも、ないんじゃないかと思う。
亀ちゃんだって、「それは駄目」と言うだろう。

2005年10月02日(日) 大貧民ワールドカップの行方
2004年10月02日(土) アート


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