浅間日記

2004年10月19日(火) 運転憎悪

自動車免許の更新にゆく。

受付時間は一日のうち、午前と午後のそれぞれ1時間しかない。
着いたその時には、既に行列である。
馬鹿みたいに番号の指示に従い馬鹿みたいに列にならんで、
馬鹿みたいな金を払う。

「交通安全協会にご協力いただけますか?」の問いに
「いいえ交通安全協会には入りません」と明快に返答する。

「高いなあ」とぼやいていた隣のおじさんのその手にも、
交通安全協会の、過剰に高品質に印刷された冊子が握られていた。
観察していると、ほとんどの人が迷いもなく協会に加入している。
この不景気にみんなリッチだなあと、思う。

*

1700円も払わされた安全講習で、見るからに警察OBと思しき講師が、
最近交通事故が増加していることを、自慢気に、とうとうと語る。

「じゃあ、この安全講習は何の成果も上げていないということですね」、
とひとくされ思う。

交通被害者の悲しみや怒りを食い物にしたビデオ。
こんなもので安全運転の動機になるわけがない。

同じ日に同じ交差点で、しかも片側四車線もの複雑な道路で、
右折と直進車の衝突事故が二度も起きるということなどは、
もはや運転者の問題だけではなく、
その交通システムに問題があるとしか思えない。
分析不足を棚に上げ、偉そうに運転者だけの過失にするなよ、と思う。

*

飲酒運転や劣悪な運転をする非常識な連中だって、確かにいる。
しかし免許の更新にやってくる人の大半は、常識的な市民であると信じている。
免許は文字通り免じる許可を与えるものであるから、
別ににこやかで丁重なサービスを求めているわけではない。緊張感は必要だ。
また運転不適格な人に免許を維持させないようなシステムは必要である。
しかし、そういう風には、免許更新の現状は全く機能していない。

もっというと、環境問題がこれだけ叫ばれており、
メーカーも努力しているのだから、
空ぶかしや整備不良の車を運転した場合の環境に与える影響や、
できるだけ車を使用しないで生活する方法なども、教育するべきだと思う。
警察は環境問題など知らん顔しそうだが、環境犯罪は年々深刻な社会問題となっているのだ。

もし自分や自分の家族が不幸にして交通事故の被害者になったら、
それも劣悪な運転者による事故などにあってしまったら、
加害者よりも先に、ここを訴えてやるぞ、と思いながら、
高圧的な態度に半日さらされた憤怒にかられつつ、家路についた。


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