時々日記な雑記帳

2006年10月29日(日) ss...14

***

しく・・・しく・・・


何処かで胸の軋む音が聞こえるのは
僕のせい、じゃあない。

この間読んだ文章に中てられて、
思い出す度に感情が反応するんだ。

困り者な、僕の感受性。

こんなに過敏に反応するくせに、
ロマンチックの欠片もないなんて。

とことん、恋愛では使えない人間な気がする。


*+*

もう、想い出になったはずだけれど
何度も何度も振り返って
涙を零している人間がいる。

同情、はしていない。
自分がそうなりたい、とも思わない。

ただ、その人が強く望むのであれば、
現実や、欲しているものを与えてみたいと思う。

仮に、その人が欲しているものを僕が持っていて
僕自身が、大して要らないものか、与えてもいいものであったら。



そんな傲慢な、考え。


でも、きっとこの人は
過去を振り返って
その度に涙することを

楽しんでいるのかもしれない。


過去は、愛おしいと思うものであれば
時として美化されていく。

その甘美な想い出に浸って、
今は目の前にいない想い人の事を想像し
夢に囚われ続けるのだ。

それが、恋という名の額縁に収められている映像なら
尚の事、甘く苦い、どこか切ない香りなのだろう。

そして、きっとそれには中毒性が含まれていて―・・・





こんな風に、自分の感性が持ってきた悩みで悩んでいるのも、
いずれ思い出とかイイ経験だという類のタグを付けて
脳内に仕舞われる日が来るんだろう。

やっぱり、どこか冷めてしまっている僕ならば
きっと、きっと。


誰かにとって、その命や人生をかけるほど大切なものであっても、
それが他の誰かにとってはゴミに等しいものであることもある。


きっと、僕は、
誰かにとって何にも勝る宝物を
平気な顔で壊したり、失くしたり
他人に譲ったり、捨ててしまったり
手放してしまったり、するのだろう。



そんな僕は
そんな僕にとっては

何が、宝物なのだろう。


僕が欲しいものは、一体「何」で
僕が守りたいと、大切にしたいと想うものは
「何」なのだろう。


望んだものは、いつも手に入らない。

手に入ったことがない、訳ではないけれど、
僕には執着心が乏しい。

心から望んだものが手に入ったときの喜びを知っていても、
それが次の瞬間にゴミへと変わる、熱の冷める瞬間も知っている。


僕にとっては、そう、なのかもしれない。




まだ、まだ、
これから先何が起こりかわからない、けど。

***



2006年10月22日(日) ss...13

***

幾度も
キミの夢の中に出てきたあたしは

どんな人だったんだろう


時には嬉しそうに笑って
時には酷く冷たくて
時には妖艶な笑みを浮かべて
時には今にも泣きそうな顔をしている


幾度も
あたしをその夢に呼ぶキミは

いったいどんな想いを抱いているんだろう


何度も 何度も

あたしはキミの夢の中に現れて

残らない温もりだけを置いて
去っていく


香りも 体温も
表情も 声も

すぐ 傍にあったかのように

でも

目覚めれば

自分の気配しかしない部屋で

何処にも 夢で見た痕跡など無くて


少しだけ浮かび上がる虚無感が

嫌に響く耳鳴りみたいに
後に残るんだろうか


夢は
記憶を繋げたモンタージュ

脳が見せる 過去の断片


でも

その夢を見て

時に嬉しくなったり
時に勇気付けられたり
時に心配になったり
時に落ち込んでみたり
時に愛おしくなったり

するのだろうか


夢の中のあたしは
どんな人だった?


いつだって

誰かが来るのを待っているかのような

そんな目を していなかった?


いつまでも
待ち人は来なくて
想い人が来なくて


遠くを見ているような
そんな目を してはいなかった?


あたしは 夢でも
待っている人は来てくれないんだ。

きっと 記憶が消え始めてるのかもしれない。

だから。
どうか。

夢で またあたしに逢ったなら

繋いだその手を 離さないで

何処にも行かないように

しっかり 繋いでいてあげて

何処にいたって

「あたし」は

いつ消えてしまうか判らない
そんな存在な気がするから


キミが 夢の中で
あたしを呼んでくれているなら

あたしは まだ生きていけるんだ



今夜も 誰かの 夢の中に


どうか。
どうか。



その繋いだ手を 離さないでいて。


***



2006年10月21日(土) ss...12

***


言うべきか、言わざるべきなのか

でも、この前何となく、キミの本音を聞いた気がする。

そう、だね。
わかっていたよ。

僕は、キミが思うほど気持ちは動いていないし
キミが思っていたほど、動いていないこともないんだ。


やっぱり、キミは、僕じゃないんじゃないんだろうか。


ずっと、そう考えていたのが伝わってたのかも知れない。
まぁ、散々言ってたから、かも知れないけど。

キミを、夢にまで見るほど懐かしく、恋しく想っている人がいる。
キミがいないのに、その優しい想い出で支えられ続けてる人がいる。


幸せ、じゃない?

キミは、一時だとしても、
その人を腕の中に包んだなら

きっと、今からだって、そうしてあげられるんじゃないの?


キミは、過去のことだとして以外なんとも思っていなくても。


僕じゃなくて、その人こそ、キミを好いてくれるはずなのに。

キミは、今が辛くはないの?
僕の気持ちを見て、見切りをつけはしないの?


僕も、そんな優しい存在になれたらよかったのに。

誰かを、裏切ってばかりいる気がする。



僕が、キミと約束を交わした根底には、
まだ、君に話したことのない理由があって。

それは、けじめとか、そういうのだけじゃあなくて。

キミの言った言葉の中から拾い上げた、きっかけみたいなもの。


そっか。
もし、少しでも嫌気が差したら切れば良いんだね。
捨てれば良い、と、キミはそう言った。

そう、だろう?


どうせ、そうなる。
遅かれ早かれ。



そう、君から逃げるために、
色んな理由を探してるんだ、きっと。

今も。

約束を交わす前には気付かなかった、と言える
決定的な、理由を。


キミの事を、まっすぐ見たりなんか出来ない。

僕は、違うほうを見ているから。


残念。
僕が想うのは、たった一人だけ、なんだ。

その人が、今どこで何をしているのか、分からなくても。



アノヒトも、きっとそう。

最初で最後の人、と、キミを想ってる。

行って、あげなよ。

さっさと、僕の前から消えてくれないか。
僕を、捨てて。






結局、離れている時間はいつもそうだ。

聞きたくても聞けずにいることなんて山積みで。

頼って来いといったって、頼りになんて行けずにいて。


それでキミは勘違いする。

そんなに、頼りないの?とか
いつも独りで解決しようとするね、とか

本当は、どうしたいの?とか




こんな悩みも、見方を変えればただのゴミくずなんだ。

キミは、気付かないままなのかな。

キミの前で、見苦しい真似したくないんだけど、な。


なんだか。
なんだか。



楽、になれないかな。
何も、心配とか
悩んだりすることなく


なんて、贅沢か。



僕が、想いを寄せた人の話をしたとき、
キミは、多分膨れて少しいじけてたみたいだ。

キミの過去の話を聞いても、
僕が、その過去を祝福してるかのように笑っていたからかもしれない。


僕が想いを寄せるなんて、希少だから。

キミのことは、大事に想ってる。

けど、それはその想い人に対するそれとは、きっと違う。



そんな僕だから。


やっぱり、キミは他に誰かを探した方が良いんだと思う。

もっと、キミを愛してくれる、誰か。

キミが愛しく思うだけ、その人も返してくれる、人。



もっと素直になって、と言ったキミの言葉の
その意味を掴みかねているのは
なんでだろう。

素直って何?
キミに対して、僕は素直じゃない、だろうか?




もしかしたら、僕は

僕は−−−


***



2006年10月14日(土) ss...11

***

キミが見ているのは、他でもない僕なのに―

僕は、酷く遠くを見ているんだ。

遠くを―
遠くを。


キミは、突然未来への約束を持ちかけてきた。

叶うかも判らない、約束。

守れるかもわからない、約束。

僕は、一瞬夢を見た気分になった。

けど、それはほんの一瞬で。


すぐ、その約束が御まま事みたいに感じたんだ。

幼い日に交わす、淡い淡い、指きり、みたいな。


いつまで、僕がキミの隣にいるかわからない。
いつまで、キミが僕の隣にいるかわからない。


だから、守れるかなんて判らない。


けど、その時の僕が小さくうなづいたのは―

少しだけ、希望を持ってみたくなったからだ。


まだ少しだけ、自由度を持ったその約束を
どれだけ、望めるのかなんて判らないけど。

その約束の先にある未来がどんなものなのか
そんなの、判る訳もないけど。

どんなに、約束を交わすそのきっかけが、
拙いものだったとしても


少しだけ、夢を見るのも悪くないかな、なんて
思ってしまった、その一瞬は
傷つくのが怖かったはずの僕の未来を
どう変えていくんだろう。


幻想や勘違いの中で交わした約束なんて、ただの御まま事。
そう考えないと、自分が傷つくからと思っていたはずなのに。



僕の未来は
キミの未来は

誰にも、わからない、はずなんだ。



未来は―・・・

***



2006年10月08日(日) ss...10

***

誰のものにもならないで


と、あなたが言った言葉が忘れられない。

あたしは、誰のものでもない。
あたし自身だけのものだよ。

けど、でも


キミが僕のものにならないのは
もう、わかった
だったら、誰のものにもならないで

寂しいから


そう、言い続けるあなたの言葉が、
頭を離れない。

判っているんだ、あなたは。

そう言う事が、あたしにとってどんな意味なのか
そう言う事で、あたしがどんな気持ちになるのか

嘘、を吐く日が、
きっと、いつか、来るね。

だって、あたし
ズルイって判ってても
あなたを傷つけたくないんだもの。

だから。

ごめんね。
ごめんね。


誰のものにも、ならないで。
ずっと、ずっと。。。

***


キミの過去に振り回されるのなんか、まっぴらだ。

だけど、どうしてだろう。

影になったはずの過去は、もちろん今も生き続けている人たちで。
その人たちをきっと、真剣にキミが愛したのは知っていて。

だからこそ、なのかな。

その人たちが、素敵な人たちだと思い知る度に、
自分はキミの人生に関わったことを、少しだけ、悩むんだ。


キミは、何で僕なんかを選んだんだって。

もっともっと、素敵な人たちはたくさんいる。


僕なんかを選ぶよりも、ずっとずっとー
キミだったらもっと素敵な人たちが待ってるはずなのに。


見た目なんかにだまされないで。
本当に、キミは僕のどこに魅かれたって言うの?


誰かを、幸せにすることは、とても難しいんだと思う。
そして、僕にとっては、怖いことなのかもしれない。

キミを、幸せにすること。

そんなの、僕には大役過ぎる気がするんだ。

そこにある、責任みたいなものが、
僕にとっては少し重いような、息苦しいような気がするんだ。

僕らの間にある関係、という中に感じる、何か、が。


大役、なんかじゃない。


僕が一言、例えばキミに「愛してる」と言いさえすれば
きっと、どんなことが起きても揺るがないような「幸せ」を
キミは感じるのかもしれない、けど。


保障の出来ない優しい約束なんて、

僕には出来ない。


それは、僕から見たらー
想い出が過去になった時に、残酷な記憶になる事だってある、と
そう思うからだ。


約束は、交わした互いのものに、代償が掛かる。


恋を、その時の気の迷いみたいなものだと、思っているからなのかな。


僕は、その甘い空気には、安心して浸ることなんて出来ない。


いつ、それが僕に対して鋭い牙を向けるか分かったモンじゃないからだ。

安心すれば、安心しただけ、
その代償となるだけ
深く、深くー

抉り取られるんじゃないか。

心を持っていかれる。


その喪失感は、苦しくて痛くてたまらないのなんて、予想がついてる。
そして、未熟だったけれど、そんな想いはもう知ってる。


だからこそ。


もう、嫌なんだ。
もう、怖いんだ。



キミのこと、大事には思うけど。

けど、きっとその過去の人たちほど
僕はキミを強く想えないんだって分かったら

僕は、キミを開放してあげたいと思うんだ。


もっと、大事にしてくれる人のところへ。
もっと、キミを愛してくれる人のところへ。
もっと、キミを幸せにしてくれる人のところへ。


僕は、まだ大丈夫。
まだ、独りでも全然立っていられるよ。

ただ、少しだけ怖いと思い始めてるけど。
キミを失ったときの喪失感が、少しだけ予想できなくなってきてるから。


でも
でもー

平気。
僕は、平気さ。


後ろばっかり、振り返っててゴメンね。

キミにとっては、もう済んだことかもしれないけど。
キミが僕に見て欲しいのは、これから先の未来なのは知ってるけど。

でもー

キミにとって、何が良いのかって考えちゃうんだ。

キミの過去の話を聞くことも
大事なんじゃないかと、思い始めてる。


それは、キミが本気で愛せた人たちなら、尚更。


こんな中途半端にしかキミを想えない僕よりも


その真剣なキミの眼差しから逃げずに
真っ直ぐ見つめ返してくれる人と
キミは一緒になるべきなんだと、想うからー


キミは、ちゃんと話を聞いてくれるかな。

考え方も価値観も、
この点に関してだけは、
僕ら合わないからなぁ。


心の、弱い部分が、悲鳴を上げる、前にー


ずっと、一緒に居られたら、なんて
そんな考えを
本気で起こす前に


どうか、分かって

こんな考え方、歪んで見えるかもしれないけど

お願い

きっと僕じゃ
キミを幸せになんて
してあげらんないよ


キミなら、きっと
他に素敵な人と巡り合えるから

今まで、そうだった、でしょう?

それは、キミの過去が証明してくれてる。

その出会いを、
僕が阻むことなんて
しちゃあいけないことなんだ。


さあ、さあ





お願い。
目を 醒まして―・・・




馬鹿だなあ。

明日、が来るのは当然のこと

なんてこと
ないはずなのに、さ。


***


あああああああ。支離滅裂。爆
前半はともかく、後半は何て後ろ向きな恋愛思考の主人公だろう!爆
あああ、恐ろしい♪
こんなん書けるわけだから、もちろんあっしも持ってる部分の一部なんざんしょね。
ま、一部ですよ。ええ。


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