| 社交ダンス |
…のＳＰが今日放送だったからではないですが、若の艶舞が見たい時川です。
前々から思っていたのですが、ポルグラの「ネオメロドラマティック」で踊って欲しいです。ただ曲を聴きていて、最初は『男らしく格好良い』若を妄想していたのに、途中から『チョタと二人でスペインタンゴ〜』な感じに変わっていき、自分で自分に「待て待て待てー！」な感じでした。
けど長若が激しく妖しく格好良くダンシンッ♪も見てみたいです。身長差も13cmで良い感じですしね。
そして若ピンキー作成への道ですが、『レイの後ろ髪採用決定』までです。アスカの前髪は、組み合わせてみましたがあまりしっくり来ず…。まだレイの前髪を加工した方が良いかなという具合でした。
やはり他のピンキーも見て決めます。1200円位のシリーズにも、理想的な若髪がいるんですけどね……高い。
ピンキーのアンケハガキに、テニプリとのコラボを願った方が早いかなぁ…。若のは作られないでしょうが、似た髪型やら服やら揃えられますし。でもまずテニプリとのコラボが無理でしょうね。
でもピンキー、見てるだけでもかなり楽しいです。ハマりそうですｖ
それでは今日のネタ。数日遅れですが、アニプリリョ若です。
☆Good-bye , My tonight
日も落ち、空に星が瞬き出した頃。
部活からの帰路の途中、日吉は見慣れた人影を見つけた。
「日吉さん…」
「チビ助!?」
その姿に、僅か日吉が驚く。
暗がりから現れたのは、アメリカに渡ったはずの相手、越前リョーマだった。
「帰って来ていたのか？大会はどうしたんだ？」
「ちょっと忘れ物があって……帰ってきたんです。
またすぐ、向こうには行きます」
「そうか」
帽子を深く被り、なかなか顔を上げないリョーマが気にならなくもなかったが、
日吉は一時的な再会を密かに喜んだ。
今日は良い事尽くめだ。
「そうだ、聞いて驚けよ。俺たち氷帝も全国へ行ける事になったんだ。
お前に直接借りを返せないのが残念だが、
代わりに全国制覇してやるから覚悟してろ」
抑えきれない感情が表面へ出るのは仕方ない。
意識はしていないだろうが、日吉は笑っていた。
「お前とは互いの大会後に再戦を…」
「日吉さん」
「ん？」
「俺……」
「っ！どっ、どうしたんだ、お前!?」
漸く上げたられたリョーマの顔を見て、日吉が息を飲む。
リョーマは今にも泣きそうな顔をして、けれど見つめ合う内に堪えきれず涙を零した。
「どうしたんだ？何かあったのか？
何かあったなら俺が力になるから、何でも言ってみろ」
心配そうに、日吉がリョーマの頭に手を触れる。
慰めるように、宥めるように、日吉はリョーマの涙に心を痛めた。
生意気で不遜な彼が人前で涙を流すなど、例え自分の前だとしても滅多にない。
だから余程の事があったに違いないのだと、日吉は思った。
「日吉さん、俺、……もう戻りません。向こうに、住みます」
「え…？だってお前、向こうの大会に出るだけだって…」
「ごめんなさい……」
「チビ助……」
恋人の、こんな謝罪は初めてだ。
また下を向いてしまったリョーマを見つめながら、日吉は考える。
つまり彼は、別れを言いに来たのだ。
恐らくは年単位で、もう会えないだろうから。
アメリカと日本。子供の身分では、そうそう会いに行ける距離ではない。
もちろん、言葉を交わしあうだけならいくらでも手段はあるが……。
「そうか…」
「はい。だから多分、今日で最後です。直接会うのは。けど」
涙を拭うと、リョーマが再び顔を上げる。
「けど俺、日吉さんの事がずっと好きです。ずっとずっと、日吉さんが好きです。
出来れば日吉さんにも、俺の事ずっと好きでいて欲しいっす。
俺が世界の頂点に立って、ここに戻る日を待っていて欲しいとも思っいてます」
告げるリョーマの声は痛々しい。
自分で答えを出しているのに、自分がその答えを認めたくないといった様子だった。
紡ぐ毎に、声が補足震えていく。
「でも強制はしたくないし、電話も手紙も、日吉さんの負担になるかもしれません。
だから……だから、今日……で」
「このバカ」
震えるリョーマの声を遮って、日吉は彼を抱き寄せた。
不躾に素っ気なく、日吉はもう一度リョーマに「バカチビ」と言い切る。
「お前、何か勘違いしてないか？」
「勘違いなんて…別に」
「してるだろ。お前、俺をどういう奴だと思ってるんだよ？」
リョーマの顔を自分に埋めさせたまま、日吉は続ける。
「俺は、下剋上が信条なんだ。初めて会った時からずっとそうだったろ？
何聞いてたんだよ。確かに俺はお前の事なんか待たない。頼まれたって待つものか」
「だから俺は」
「黙って聞いてろ。逆なんだよ」
「え？」
今、間違いなく自分の顔は赤い。
そう自覚していたから、日吉は余計にリョーマを抱き締める。
「お前が待つ側なんだよ、バカ。お前、世界の頂点を目指しているんだろ？
それで悔しいけど、今は俺よりお前の方が上にいる。借りだってお前にある。
だから俺がお前を追いかけて、必ず倒す」
「……」
「お前が何処まで行ったって、必ずお前の所まで追いかけてやるよ。
だから待ってろ！お前はっ、……お前は、ただ俺を待っていれば良い」
「日吉さん……」
日吉の腕が緩んだのを見て、リョーマが顔を上げて日吉を見る。
見つめ合うと、先程とは違った感情が溢れてくる。
寂しくないなんて言えば嘘になる。
だけどまたすぐ会える別れに、涙なんて要らない。欲しくない。
「覚悟してろよ。すぐにお前に追いついて、追い抜くからな」
「はい。待ってます。俺、ずっと日吉さんを待ってます！」
リョーマが笑顔を取り戻して、笑う。
まだぎこちなさは残っていたけれど、その笑顔は明るかった。
「ああ、それで良い」
安堵とリョーマの言葉の嬉しさに、日吉も表情を緩める。
日吉は穏やかに微笑むと、もう一つ付け加えた。
「あと、もう『ワカシ』で良い。
しばらくはこうして呼び合えないだろうからな、リョーマ」
「……本当に良いんすか？」
「ああ」
「それじゃあ…」
日吉の同意にリョーマは少し考え、それからぎこちなさも吹っ切った。
「ずっと愛してるよ、ワカシ！」
「いきなりタメ口なのか？」
「だって名前呼び捨てなのに敬語って、何か変だし」
「……仕方ないな」
「へへっ。ワカシ〜」
今度はリョーマから日吉に抱き着いて、しっかりと抱き締める。
体全体で彼を覚えようとしていると、日吉の腕もリョーマの背に回される。
「愛してるよ、ワカシ」
「俺も、……愛してやらない事もない」
「最後まで素直じゃないなぁ」
「煩い」
−−−
「それじゃ、俺、もう行きます」
「無様な結果を残すなよ。今後のお前次第ではさっきの言葉は撤回して、
すぐに見限ってやるからな」
最後まで日吉らしい言葉に、リョーマも普段の自分らしく返す。
「見ててよ。いつだって、ワカシの前にいるからさ！」
「バカ、いつまでも前にいられたら困る。いつか、お前は後ろに回るんだからな」
「そうだった」
こうして同じ空間を共有するのは、今夜でしばらくお預けになる。
なのに互いにいつもの互いだから、これが別れの瞬間だとは到底思えない。
いつかの再会が、まるで明日のようだ。
「じゃあまたね、ワカシ」
「ああ、また。……頑張れよ、リョーマ」
最後にそっとキスをして、二人はそれぞれ別の道へと進んだ。
以上。予想以上に長くなってしまいましたが、気にしません。気にしない事にします。
「迎えに来ますから、待ってて下さい！」でも良いんですが、若はただ待っているだけの男ではないですから。むしろ「お前が待ってろ、バカ！」と言い返す子ですから。強い子・若ですから。
でも本当、こういうネタが思いつく結末にされると……リョ若でええやん、になってしまいますね。
アニプリではリョ若ＥＮＤ〜とか言ったところで、もし今後アニプリ系で何かがあったらコロッと「若愛連合ー!!」とか叫ぶに決まっているんですが。若愛連合の友情は永遠ですから。
そして気になるのは、最近天根が可哀想だなぁ…という事です。
六角敗退後にダビ若を書こうと思っていたのに、もう４月。本当に『今更なネタ』になってしまいますからね。
頑張れ、天根。きっと若は天根のものにもなってくれるから（も？）。それでは。
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2005年04月03日(日)
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