Distortion


--事実と相反する事柄。--


時を巡って戻ってきて

今居る場所がどれだけ正しくないか

気付かなくて良いことのほうが多すぎる


生まれた私

どれだけ笑われたのかと

思い出すだけ頭が痛い


空気の違いに怯える

私の居場所じゃない


2004年03月27日(土)



--開放--


弱った手首にその憎しみの爪を立てれば

きっと私は単純に空に昇れる

私を少しでも優しく抱き上げられるなら

もう何も考えなくていいぐらい

もう何も思い出せないぐらいに

私のすべてを掴んでいって


その場しのぎでも ただの嘘でも

私にとっては本物の幸せのようだから


2004年03月26日(金)



--障害--


屋根を打つ音が耳に残って

時にそれが雑音に変わる

空を見上げれば降って来る糸と

私を押し倒そうとするあつい壁


もう何処にも逃げられない

私が進むには

私が強くなるしかない


きっとすべてが止まれば

楽にまたすすめるのだろうけど

今の私にそれは

深い眠りに着くことと同じくらいの難題


2004年03月25日(木)



--幸せ--


静かに雨の中 音を立てずにはしって

追ってくる私の影を振り切れば

多分そこには幸せ。

手と手を繋いでいたならもう千切れているはず

微笑みあっていたなら今は涙を流すでしょう

偽りだらけであれば2度ともとには戻らない


雲が途切れた空がこれほど憎いなんて

あとにも先にも今日という日だけだろう

私が苦手な幸せは

少しでも途切れたら吐き出したくなるから

夢のような日々がずっと続いていれば

どんな形であっても幸せだったのだろう


2004年03月24日(水)



--本心--


貴方が描く美しい軌跡は

私が持つことなど不可能で

どれだけ恨んでも

思う気持ちは軽すぎる


風に舞う春の匂いにまぎれるほどの

私の淡い

小さな軌跡は

きっと簡単にほどけてしまう


2004年03月01日(月)


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