Distortion
--姿の無いもの--
星に裏切られて 笑っていられる間は
きっと私は涙を流せているだろうけど
この腕を流れる血が 姿を見せたときには
私はなにも出来なくなってしまうだろう
姿の無いものはとてもこわい
いつも怯えているのはきっとそれ
こわいから
とてもこわいから
2002年09月24日(火)
--影--
今もずっと地に伏せている
眩しくて眩しくて動けない
ずっと立ち尽くしたまま
人はとっくに遠くに居るのに
いつまで私はここにいることになるのだろう
淋しいと嘆いていた影を私は見放し
立ち上がろうと試みる
それでも私の両足は力を失うばかり
今もずっと病んだまま
果てない空 果てない雲とともに過ぎ行き
どこからか分からない光に怯えながら
力をもてない自分を恨む
この両目がみたものが
全て怖いものに見えてしまって
もうさよなら
言い切って逃げることは出来ない
現実を例え見られなくてもいきることが出来るから
淋しいなんて理由にならない
言い訳をするのなら代わりに
生き切って大声で笑う
2002年09月09日(月)
--御託--
私は今日も何も想わないでいる
そんなことって馬鹿にしないで
はたから見ればただの行動
つまらない事そんなことは当たり前のこと
側にいてって吐き捨てるのは
ただ単に淋しいだけ
好きだなんて言葉を繕っても
覆い被さってるようにしかこの目には見えない
夕べ見た夢 それは脆い夢
どうにでもなるのに何もしないのは
人の弱み
握り締めた破片は砕け散った
現実を直視してそれが正しいと想うのなら構わない
2002年09月08日(日)
--嘲笑--
傷つけたものの涙は
私にもわからない
無に還りたいというのなら
引き止めることはしないわ
愚かな私に出来ることなんて何も無い
ただ ただ眺めていることだけ
嘲笑えば良い
なんて愚かな奴だ、と
自分の罪など気付くこと無いから
私はこれからも生きていくしかないの
生きていく事は何になる?
2002年09月05日(木)
--二人--
遠い昔二人は生きていた
心の奥で二人はそっと息衝いてた
懐かしい衝動と
消えるのがいいと
男が女に囁いたのは悪魔の言葉
あれから年月は
二人を引き離そうとした
それでも変わらないの
そう、それは定めだから
2002年09月04日(水)
--笑われる感覚--
独りの私を笑った
何を思って笑ったのだろう
今は同じ速さで歩けているのに
どこか追いつけて居ないところが有る
それに気付くたびに
独りなんだ
って そう思うしかない
自分でもわからない
どうして私は独り?
どうして笑われるの?
2002年09月03日(火)
--世界を変える言葉--
今、このときに私は生まれる
長く縛り付けられていた時間から
たとえどんな障害があろうとも
どんな傷を負おうとも
私は自分が誰か考え続ける
私たちが生まれてきた意味
今まで言った言葉は世界を変えることが出来た?
私の命が無くても何も変わらないことと同じ
全ては同じ
私が誰のものでもないのなら
私の意味は無いのかもしれない
2002年09月02日(月)
--堕落--
私はここまで落ちた
もう戻れないところまで
今私の心は病んで
周りはもう何も見えない
だからって悲しまないで
私がすべきことは出来たから
何をすべきか
それは私の心だけが知っている
私は願う 全てが元に戻ることを
町を見下ろしていた明るいときへ
2002年09月01日(日)
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