どこまで素で書けるかな?

2002年04月24日(水) はじめて。


友人にくっついて、
初めて新宿にある心の病院に行った。

寝つけなさと起きれなさが、
例え仕事をしていない身でさえ、
厳しい状況になってしまったからだ。

体が華奢だからと軽い薬をくれ、
家族のこと夫婦のこと今の状況のこと。

ことこまかに聞いてくれた。

なんだか泣きそうになった。

心底「大変だね、かわいそうに」と思いながら、
話を聞いてくれる人は実生活では本当に少ない。

心底「大変なの、助けて欲しい」と思いながら、
話ができる相手は実生活では本当に少ない。

処方された薬の半分の量で、
すっかり寝付けるようになったのは、

薬のせいだけでもなさそうだ。



2002年04月17日(水) 小さな花。

ゴミを持ってベランダにでた。
視界のほんの隅っこに、
オレンジ色が入った。

思い当たる節が無くて横を向くと、
それは以前部屋に置いておくと小さな虫が発生するということで、
ベランダに放置したカランコイエだった。

すっかり枯れてしまったと思っていたのに、
カラカラになった枝の先には小さな花。

そしてその花を守るために、
そのためだけに、
ついているかのような最小限の葉。

よくよく見てみるといくつか蕾もある。

カランコイエは生命力が強いと思っていたけど、
まさかここまでとは。

なんだか心打たれてその花と、
いくつかの蕾をはさみで切って、
小さなボールに水をはって浮かべた。

この花はこうしておくと根が生えてくるのだ。

よかった。
私にはまだ花を愛でる余裕がある。



2002年04月16日(火) どうしよう。


ダンナが切れ気味。
そりゃそうだよね。

こんな使えない妻、
私だって要らない。



2002年04月13日(土) よる。

「キミは寝たの?」

毎朝、ダンナに聞かれる。

私は「おはよう」とだけ答える。
『昼間に一杯寝て眠れなくて』という顔を作る。

ダンナにだけはこのうつ傾向を知られたくない。

知られてしまったら、
私はもう歯止めがきかない。

私は弱さを武器にして、
彼の優しさにつけこんで、

きっと今以上に、
最悪の人間になってしまうことが、

手にとるようにわかるから。








2002年04月09日(火) なみだ。

ダンナの些細な一言で、
驚くほど涙がこぼれた。

ちゃんと愛が根底にある、
全くくだらない冷やかしだったのに。

泣きじゃくりながら抱きついた私に、
「ごめんねー」と心底すまなそうに謝りながら、
ずっと背中を撫でてくれた。

彼の肩をベトベトにしながら、
幸せをかみしめる。



2002年04月06日(土) ギゼンシャ。


誰かの言葉に、
衝撃を受けたとして。

でも傷ついた顔をして、
場を気まずくする勇気もなくて。

かといってそれをなんでもなかったかのように、
忘れられるほど心も広くなくて。

うたれ弱い自分を甘やかしてばかりいるのに、
そんな自分を「面倒くさがり」と処理して。

気分が落ちていると告げたらダンナに、
「俺がワガママばかり言うから?」と謝罪されて。

悩みがないわけでは決してないのに、
明るく振舞える人間を羨ましく思い。

母の親切が大きなお世話にしか感じられなくて、
自分の持っている全ての悪を彼女のせいにして。

人の痛みがわからず、人の苦労がわからず。

それなのに今日も私は、
みんなと同じ立場を求めてしまう。



2002年04月04日(木) 買い物。

タバコが無くなった事で、
それを買いに外に出ることが出来た。

薄暗くなった頃を狙って、
足元を見ながら徒歩1分の自販機へ。

鎧の何もかもが剥がれ落ちてしまっている私には、
すれ違う人の視線にすら怯えていて、

自意識過剰っぷりも災いし、
相手の視線と自分の視線がぶつかった瞬間に、

今の私はちゃんと世の中に溶け込んでいないのかと、
不安に叩き落される。

だから一人での外出は難しい。

誰かが一緒にいてくれたら、
私の全神経はその人に注ぐことができるのに。



2002年04月01日(月) 入籍記念日。


去年の4月1日のように焼肉を食べにいこうと思ったんだけど、
行きつけの店は月曜定休。

ついてない。

文句のつけようがないほどの青空なのに、
私は今あまりよくない時期。

夜までには浮上しないとね。
せっかくの記念日に、
こんな顔はみせられない。

生爪はがしたのなんて、
何年ぶりだろう。
左中指の爪が痛い。

ここ数年マメも作ってないな。

子供時代は過酷だったね。

自分の家庭を持てる程に成長した、

私におめでとう。


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