:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2009年01月31日(土)  雨風

一人で夜を歩き出した
愛された記憶をわたしの中で生かしても殺しても
いつかきっと君に届くと信じた
 
雨が降り続けた夜に
風は吹き荒んで わたしの願いを破壊した
昔 誰かが教えた裏切りを
わたしが繰り返して伝えている
 
あの日 君を優しく抱き止めることだってできた
わたしはいつも不器用に 慰めあいながら
朝が来るのを待った
君が好きで ただ君が好きで
失ったものがいくつあっても
君に愛されていたいと思っていた 
わたしは哀しさで溢れた
寂しさが身体に侵入して
酷く疲弊してしまった
何も
もう 何もいらない


2009年01月30日(金)  灰色の雲の果て

立ち上がれ 今そこに
君の前には 一筋の光
影に付きまとわれ 見失うな
今そこに 君は確かに生きている
 
泣き出しそうな日々を繰り返して
それほど苦しんだこともない
わたしはどこにだって行ける
羽なんて要らない
 
優しさは時に残酷
わたしを撫でながらゆっくり殺めていく
 
前も後ろも暗闇の世界に
前も後ろも存在しているわけがないのに
誰の声も聴こえない
空を覆う灰色の雲の果ての宇宙は
優しくわたしを包んでいるから
 
時には鈍感に 慎め
君の声に 対峙して
疚しい態度 掻き消せ
掴めたその腕は 愛しさで溢れている
 
間違っても構わない
泣いたっていつも繋がる
さようなら ありがとう
 
右も左も真っ白な世界に
明日も明後日もあるわけないのに
いつも誰かを求めている
優しさなんてそんなもの
 
空の向こうにいつか探した景色が見えたら
もう迷わなくていい 前を見て
歩こう


2009年01月29日(木)  hate

そんなこと 訊いていないわ
馬鹿にしないで あたしこうやって生きているわ
夜が来たって平気よ
あんたのその声大嫌い 耳が痛いわ
吐き気さえする
 
下らないことばかり言っていないで
あたし 最近はあんなことも出来るのよ
匂わされたって平気よ
あんたの答えなんか訊いていない
嫌気がさすわ
 
花が咲いて枯れるまで
あっという間の出来事で
たとえ声が枯れたって届かないなら仕方ないから
面倒になって 自棄になって
それはもうそれで終わらせちゃえばいい
 
優しくしないで 煩いな
癒そうなんて その媚びがあたしの中で腐ってる
回り回って戻ってこないで
あんたが消えたらそれでいいだけ
 
月が沈んで日が昇る
朝がきたって夢を見たって
つまり敗者は敗者のままで行き続ける生き物
声にしなくても聞こえるなら
もう それだけで充分でしょう


2009年01月28日(水)  剥奪と最悪

あの日の空気はまだわたしの肌に貼り付いて離れないでいる
 
苦しさも空虚感も結局は後から訪れた感情で
その瞬間には 悪意もない決断と意思のみで回っていた
 
先生
隈無くわたしの体を調べたら
あの日の傷が残っていますか?
 
自己満足であの子のためを祈った
自己満足であの子のためを奪った
毎年同じ夜 同じようにわたしは懺悔を繰り返し
安らかであればいいとそれだけを願う
 
あの日着ていた服に染み付いてしまった欠落感に堪えられなくて
リサイクルセンター送りにした
 
先生
私の中に生命が息づいていた証拠はありますか
 
わたしの傍にある温かな一つの生命が
あの日の出来事を忘れさせずにいさせてくれる
忘れたくない
決して風化させたくない
生命の誕生の場で消えた ちいさな灯火を


2009年01月27日(火)  崇拝

息をする
神様が見ているなら悪いこともできる
明日死んでも
どんなに酷いことが起きても
あまり 苦しまなくていい
 
真冬の外気に震えて
緊張した筋肉を溶かして
悲しみと苦しみをごちゃ混ぜにした
 
流れるように うんざりする
足が指が背中に触れたって
まだ今は平行線
 
地平線の彼方にいるような気がして探すけれど
愛はガラスのように飛散して喪われた
愛は花を枯らし実を摘んでしまった
 
夢を見る
神様が消えた日に難しい答えを識る
風が凪いでも
どんなに淋しくても
泣かなくてもいい
 
外の冬景色が明日まで続くなら
君の声が聞こえるような気がして
諦めきれなくて なのに口は開かなくて
最悪を迎えて 花が開いた


2009年01月26日(月)  一片の楽園

いつも雪は音もなく降り積もる
わたしの願い事のように 音もなく続いている
自分の本音に気づかないふりをして
明日も同じように笑えるようにとただ 願っている
 
月のない夜 いつもの街灯の下に君はもういない
正しかったり間違っていたりそんなことは今は関係ない
変わっていく身体が 今はひたすらに怖いだけ
 
いつも雨は悲鳴をあげて体を締め付ける
誰かの背中の染みのように世界中にはびこる匂い
いつかの涙は無かったことにして
明日も同じように平凡な日々を祈るだけ
 
空をなくしても 永遠は平等なんかじゃなくて
それが平常だとか異常だとか今のわたしには関係がない
繋がっている細い糸が切れないようにただ優しく繋ぐだけ
 
今日と昨日が違うように
わたしと君が違っていただけ
今日と明日が通じたように
君とわたしが通じていただけ
 
月のない夜 永遠はつまらない悲鳴をあげた
流されたり揺るいだりなんてたいした問題じゃない
変わっていく精神が今は只悲しいだけ


2009年01月25日(日)  アンチテーゼ

簡潔に、言葉を、伝える、ということ
不可能に、親い、可能性を、手探りで、掴む
加湿器と空気清浄器の唸り
 
ここは雪国
寂しくて泣いても遠いから届くはずもない
ここは孤島
哀しくて笑っても遠くから聞こえることもない
瞑想に耽り 明日を憂う毎日が矢鱈暗い
たまに差す光が嫌に明るくて泣きたくなる
 
反対に、目蓋を、閉ざす、という人
毎日に、加える、香辛料、の作り方
イヤホンの音楽とバウハウスのうねり
 
常時不定形
形を持たない僕だからいつも変態していける
常時定形外
規格を外れた容姿を提げて繋いだ手 離すな
性交に耽り毎日怠惰にやりすごす
雪が降ろうが雨が降ろうが降るまいが
日差しが射そうが気にもしない
締め切ったままのカーテン 部屋の中で僕らが紡いだ
アンチテーゼ


2009年01月24日(土)  消去不能

思い出に触れて寂しさを識る
癒されて自分の卑しさを疎まう
流れに抉られた高架下 繋がる過去と未来に生きていたい
 
何にも見えないほどに苦しみを背負わなくても
夜明けはいつも同じに訪れる
多くの生命が私の体で蠢いて居るのに
丸で違う世界のように繋がっては途切れてしまう
誰かと手を繋いで 太陽の元で息をしたり
離ればなれになった自身の断片に畏怖を感じたりしながらも
明日を疑うことなく 今日に行き着いていた
 
あの日はとても冷たい空気と
寂しさで満たされていて
私の中は只管に空洞だったのに
 
目の前が暗闇だとしても いつかは変化が訪れて
突然の閃光に君はその目を眩ますだろう
世界中を憎んでも良いよ
自分を愛せなくてもいいよ
泣いていてもそれはそれでいいよ
雨は ほら
気づいたら上がっていて
雲の隙間から差す光が君を捉えて離さないから
 
あの日の形容できない感情が
6年過ぎようとする今でも処理できないのは
そうしたいと思えないからで
だから 口先だけの忘却を今日も私は伝達している


2009年01月23日(金)  逸る空に

願い事を募らせて 明日が来るのを待っている
水のようにするすると流れ 時には気化して消えてしまう
笑いながら泣いたあなたの横顔が焼き付いているんだよ
最初から最後まで忘れられなかった約束を
 
水のようにするすると流れ 時には固体となり
動きを止めたくなるよ
考えたって解らないのに考えては
新しい時間を作り出している
 
雨が降る前の静かな時間が生きるための充電
満ち足りた世界に落ちた月は
明日になっても明後日になっても
動かずに紡がれるだろうか
 
思いでの中は毒なんて一つもなくて
ひたすらに優しく行き着いているだけ
鳥が舞う空を舞うことができなかった彼を
思ったら時々泣き出しそうになってしまうけれど
いつも いつまでも
ただ優しく 抱かれていたかったんだ


2009年01月22日(木)  格納

もう少し もう少しだけこうして居て
それで前に進むから
 
少し伸びた前髪を引っ張りながら
遠くから聞こえるアイドリングに耳を済ます
眠ったふりをして ちっとも眠れない
目蓋は固定されているみたいに閉じ方も忘れて
さっきまでの時間を天井に映し出している
 
見たくないこと
聞きたくないことには蓋をしてばかり
もう たくさんだ
 
もう少し もう少しだけ
離れずにいたかった
 
カラフルな雨傘を晴れた空に翳して
振り返る人の目なんて気にせずに行こう
今日も何一つ変えられなかった自分に
速効性の毒を吐いて
点と点を繋いで新しい日々を選ぼうか
 
あと少し あと少しで
君のすべてはこの中に納まるから


2009年01月21日(水)  疲労の色

立ち止まらずに歩いてきたよ
それはたぶんどこかしら目指していた場所があって
それについてイメージを持てて居たからだと思うんだ
けれど
いつの間にか私は迷い子
振り返っても目の前にも知らない景色ばかりが広がって
結局わたしは回りの景色なんてひとつも見ないままに
歩いてきただけなんだ
 
自由の形態がこんなものならそれは私は
全く必要としていない
いつも下手な口笛を吹いて
メロディを紡いでみる努力はしない訳じゃない
 
泣いても仕方ないから泣かないんじゃないよ
泣いてもいいけれど泣いている自分に酔いしれそうで
不愉快極まりないだけ
そして
泣かずにいたから瞳が乾いて涙が出そうになるみたい
それはそれで何かしら悲しくて
ほんの少し 泣きたくなってきたよ
 
独りの実態がこんなもんなら
混濁した意識を繰り返す夜の方がいいか
夜は不思議な空気を生んで
空想だけはやめられずにいる
それだけの理由で 前だけ向いて歩いていた事もないけれど
 
少し疲れてきたみたい


2009年01月20日(火)  128

どのくらい離れてしまえば「遠く」になるのかな
どのくらい近づいたら「近く」になるのかな
君との距離は近いのかな 遠いのかな
 
近くて遠い時間を追って見えてきたのは
それだけの愛で繋いだ犬の尻尾
遠くて近い君の言葉が頭の片隅で
今夜もまだ眠れずにいる
 
軽い下腹部の痛みが いつかの後悔を甦らせて
そういう意味ではわたしはまだ 前へ進めずにいるみたい
 
距離は果たして問題でもなく
晴れ渡る景色に手を繋ぎあっていたい
高い空に昇るように 想いは上昇する
繋がりなんて 結局は嘘
それは哀しすぎて 泣くこともできない
 
あと8日
あの日がまたやってくるよ
君の頭の片隅にでもその記憶が座っていればいいなと
小さくとも願わずにはいられない
喪いという果てなき海の底に沈んだ
あの声明が 私の中に息づいているうちは
忘れかけては 思い出して


2009年01月19日(月)  抱擁

優しく髪を撫でて
数え切れないほどキスをして
わたしは甘えて
ゆっくり嘘を重ねる
背中をぎゅっと抱いて
あなたのことを殺めない選択をする
 
いつも繰り返す
首に腕を回して
甘い言葉で騙し合って
目と目を交錯させて
柔らかな肌を指でなぞる
漏れる吐息といつもの選択
あなたの口を塞いで
もう 何も言わなくていいから
 
このまま 続けて


2009年01月10日(土)  邂逅

降り積もる雪
君の声は変わらぬままで ただ
流れた時間だけ愛しい
親指が力をかけるまで
わたしは確かに震えていて
拒絶や受け入れやいくつかの想像に潰れそうになっていた
 
犠牲にしたいくつかは
また いくつもの変化をもたらして
それは消えたり戻ったりしながら
日々の中に埋もれていくのだろうか
 
あの頃 わたしたちはいつも終わりを予感して
抱き合いながら狡猾に逃げ道を作っていた
今ならまだ間に合う時間は過ぎたのだろうか
 
受け入れるまで時間はずいぶん経っていたけれど
わたしはきっと それでよかったのだと信じている
新しい世界がずっと広がっていたのだから


2009年01月06日(火)  神経回路

誰かに会いたくて 誰にも会えなくて
毎日は 永久にそのようで
哀しくて 寂しくて それでも笑っている
人の本質なんて いつも類似していて
それが 常時苦しみの要因で
優しさは 苦しくて それでも抱いて離さないでいる
 
気持ちの回路を切断すれば
アレももう痛くはないや
願いの時短が済めば
佳きままで続いていくかな
 
皆が何かを抱いていて それは少しずつ違っていて
そしてどこか美しくて
冷え込む1月の夜に不眠症のリズムを刻む
探していたものはたぶんもう 自分の手にあって
それはなぜか冷たくなって
罪悪感の塊を投げ付けてまだ繋がっていたい
 
切々とした音楽で頭を満たせば
アレに拘ることもないや
疚しい気持ちがあれば
どこかで漏れ出していくかな
 
何かに寂しくても辛くても
それはそれでたぶんいいから
目を閉じて思い出す景色に
戻るにはもう時間は流れてしまったんだろう


2009年01月05日(月)  金色の音色

優しくありたい
望んでも飛び越えてしまう
君の言葉が頭の中をめぐっている
応えようがない 思いはもう霧の中
抱き締めてもいつか消えてしまう
いつもひっそりと腕のなかに眠る答えを繋げるために流れる
 
朝がくるまで君のことを想うために
30の手順で思い出を構築したいと願うよ
詮索はいらない
わたしはいつも不安にくるまれて泣いている
 
探したのにもう見当たらない
ここは君と約束した場所ではないから
 
わたしはいつも夢を見る
優しい指先がわたしを撫でて 抱いて
離さなくなる夢を見ている
 
冷たくなるより前に君を探そう
いくつもの君を両手で抱き締めて離せなくしよう
流れた時間がいつかは戻るのなら
いつまでも叫び続けよう
歌い続けよう
 
嘘の時間と嘘の温もりよ ありがとう
今日も天井が回って わたしがどんどん縮小されていくから
目を閉じるよ
おやすみなさい よい夢を


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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