:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2008年08月30日(土)  混入液

押さえ付け 押し付けられた価値観を解いた
あいつらの声は いつもこの胸に響く
少し寒い雨と 煙に
焼き付いた記憶を火葬しようか
 
もう 誰のものでも在りたくない
二番煎じがいい
それくらいの位置が定位置でいい
繋がり続けることは もううんざりしてた
 
あんたが誰かを愛していても
それならそれで構わない
身勝手でいい加減でも
それは泣くに至らない
 
結局 それだけの事
ただそれだけの事
 
誰かを独占する烏滸がましさは
持ち合わせていない
さっきの三叉路に捨ててきたよ
 
放たれた自由と 硬直する不自由を
水に流したら 混ざりたい


2008年08月22日(金)  残響

叶わないでいい
この想いは、叶わないのがいい
調和を乱さないように 叶わないのがいい
 
きっと その内に消え去ってくれる
泣かなくても平気 それほどの理由はないよ
 
いつも斜め先を見てた
安らぎよりも緊張を
緊張の中に安らぎを探して
たぶん 探したり求めたりしたのは
とるに足らないものもの
 
叶わなくていい
あなたのためがあるならば
叶わない方がいい 叶えばきっとわたしは終わる
 
放課後のチャイムの残響
頭にはあの日の言葉が響いて
忘れたくない 忘れてしまいたい
あなたの言葉が甦っている


2008年08月20日(水)  歯痒くて

正解なんかいらん
もし これが正しいんなら
あたしはそんなんはいらん
 
泣くのも変だ
笑うのも変だ
そうだ コーヒー飲んでみよう
 
恥じるのも違う
自慢するのは尚更
触れたい触れたい触れたい
 
正しいも間違いもいらん
あたしの中は 嘘じゃないから
そんなんいらんよ
 
最後まで呑み込んだ言葉が
今になって溢れそうで
堪えるのに必死
 
言わなくてよかった
笑いながらでよかった
泣かんでよかった
バイバイ


2008年08月19日(火)  それだけの事

この不快な緊張感
歩き始めた子どもに不安定
ニワトリは産卵し 散乱し 錯乱す
俄か仕込みの優越を
対等な立場で慰めあって更に腐乱
ウミガメは遊覧し 優勢を 勇退す
明日には 明後日には 否 その先には見えるだろ
お前が云うなら 信じても謂い
お前が応えるなら 繋がるよ
 
五桁の市外局番 認知しろ 認識せよ 任意でもう
 
穴の空いたTシャツの裾翻る
甘い甘い繋ぎを壊す
斜め後ろに座り込む様
唯 それだけの事
唯 それだけの
 
これで終わりなら唄えよ
これで始まるなら頼めよ
苦手なら後回し
やり遂げる値打ちはあるか
 
お前が応えたら 繋ぐよ
お前が云うなら 泣いてやる
お前が言うままに 生きるなら
お前は横で 眠っていてくれ
 
虹のかかる空を仰いだ
只 それだけの夢
それだけの夢
それだけの事


2008年08月18日(月)  歪んだ景観

何を望んでいるかもよくわからない
もしかしたら 何も求めていないのかも知れなくて
もし そうだとしたら等と云う仮定に意味は露程もない
憎いのか 愛しいのか その境界はとても曖昧で危険
俄か雨に阻まれた視界は 正確な図形さえ倒錯させてしまう
 
近づきすぎて遠ざかるのは毎度
二階家の窓の絶叫にも似た愛しさを知らせてくれる
差し込む光に差した嫌気を繋いで総集編にしたい
 
それはある種の守り神
爪先が蹴散らした小石を持って進んでは戻った
この望みは悲しく萎んで縮れていくなら
最早この場所に弁護は不要
時計の針が8を指したら
歪んだタナトスを還元すれば良い
もう それだけで謂い


2008年08月17日(日)  それがゆえ

これは只 寂しさ故の望みだろうか
瞳の奥の熱や この確かな愚かさでさえ
まるで膿むように痛み出してしまう
今はまだ 言語化できない想いを抱え
夏の湿度に 消えてしまいそうな恐怖心にさえ
只 今は すがって助けを求めてしまうの
 
信じても 憎んでも 解き放たれてしまうから
蒼い鳥 赤い魚 虹色の国
歪んだ自死を 自覚してしまいたい
泣き顔に似た寝顔に 繋がっていたいから
月の色 次の朝 約束の指
明らかな誤解に息づいた夜に
 
これは最早 愛するがゆえの語弊だろうか
翻るドレスの裾に 爪の先を隠して
数多の日々を映し出しては 消した


2008年08月16日(土)  Nレンジ

それはもう 私の中に生じる確かなブレ
週末だとか悲観だとか そんなことはもう どうでもいい
泣いてしまいそうな切なさと この続いた気持ちを揺るがす
君の手に触れたら 築いたすべてを崩してしまいそう
泣かないよ 笑わないよ そこにいるから
触らないで 見せないで 勘違いのニュートラル
 
ある種のメタファーか リアルか
詰まらない世界は唾棄すべき?
 
いつまでもわたしの中を支配するズレ
奇妙な生き様に危険な制動に急ブレーキは効かない
愛しているとかいないとか そんなことはもう関係ない
触れて確かめて居たかった
君を抱き締めて居たかった
 
君の手に触れたら 行くべきでない場所に引き摺られそうで
君の手に触れたら あの日にまた戻ってしまいそうで


2008年08月08日(金)  tell

日を追う毎に増す寂しさが身体を侵す
不用意な信心に、離れられないままの僕
神様に今夜も電話しなくちゃ
 
雨音ばかり頭の中では増殖しながら
うるさくて仕方のない朝が離れない
確かなことは一つもない
僕は僕で在るのだろうか
 
滲んだ景色に沈めたからだを受け止めて
街灯の明るさに、真っ直ぐに歩けないままの僕
今夜は神様から電話がくるだろう
 
電信柱の影に隠れた憂鬱は冷え
逃しては探した誰かの影を見ている
不確かな今日も何一つ決められないから
誰かの手を握っていよう


2008年08月07日(木)  異形の愛

違う
望んでいたのは こんなカタチではなかった
ただ ふつうの平凡な幸せを望んでいただけなのに
違う
わたしはここにいたいわけでもない
そこ その場所で安らかに生きていきたかった
 
対等な立場でする喧嘩なら 本当は少し楽しい
圧倒的な不利を被るわたしの立場は
少しずつ 海に沈んでしまう
 
寂しいほどに愛しいのは 愛しているからだろうか
愛しいほどに寂しいのは 依存の代償だろうか
壊れるならいっそ壊してしまう短絡さを
握りしめて 今日もここで息をしている
 
ただ 君を愛しただけなのに


2008年08月06日(水)  嘘に続く嘘

君は今どうしてる?
僕は朝の窓に流れる景色を眺めながら
君に会いたい気持ちを押さえるのに必死です
最後に会ったのは昨日なのに
最早何年も前の様
頭が少しずつ 溶解するのを感じています
 
明日には明日にはまた君に会えるかな
明後日は明後日はまだ少し遠いみたい
空な青さに感服しながら月並みな夜明けに揃えた足並みを止めていきます
明日に通じるトンネルを抜けたら 君を抱こう
 
僕は今感じてる
君の眼に写る答えに似合うように傾げながら
溢れ出す欲を押さえるのに必死です
最初にあってから5年は過ぎても
これからを望みたい
身体が少しずつほてり出しているのを感じます
 
いつからかいつからか変わりはじめてた
あの時もその今も雲におおわれて
舞う蝶に痛みを託しながら夜の気配に声を殺していきます
過去を掬い上げて眺め返せたら
扉を開こう


2008年08月01日(金)  生活

穴だらけ
困難な呼吸
君の寝ている部屋を抜け出して
どこに向かおう
黙っていれば越えられた壁を突貫して
繋がっていられた安心を突き飛ばしながら
あの青い夏の空が流れていく
確かに認めていたのに
 
淡い声に連なる
今日も隈無く探していますと滲んでいくため
会いたくて会えなくてもどかしさに生きるままに
通路の先に○×式で伝えるから 伝わるかな


待っていたら解るかな
私だけだなんて思えないけれど
蒼い夏に沈んでいく
四つの音に携えて暮らそう
明日も暮らそう


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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