:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2007年07月31日(火)  polonaise

煩い程に纏う不快
侵害なのはその態度
指輪が転がる坂道に
月が照らすは誰の鼓動
 
チック チック チック…
 
難解な名前振り乱す
首から下げた曖昧に
支えた列を乱す過去
呼吸にならない空気なら
終了間近の子守歌
 
search sars those…
 
見下げた名前をぶら下げて 思い患う好奇心
心配停止の此の恋に 行方知らずの花が咲く
内緒にするから離して御覧
誰にも言わずに隠れて居よう
 
新種のウィルスに浸食を
拝受致すはコトノハ手紙
連ねた言葉が溶けるから
雲は流れ 契れて居よう

バイバイ バイバイ バイバイ
バイバイ バイバイ バイバイ―!


2007年07月30日(月)  意図の橋

足枷を外せなくなる
君の手を離せなくなる
永遠などない事は あの時知ってしまったのに
 
祭りの太鼓が聞こえる
あれは誰の弔いだろう
祈りの音が腐っていく
自ら誘った夜も過ぎて
最初から満ち足りないけれど
唇が乾いて干からびて行く様に
そっと君の事を思い出せるんだ
 
言い訳にもならない言葉に
もどかしい昨日を見て居る
熟す前に落ちた果実を
並べた窓辺に漂う甘い匂いが
酸味を持って惑わせて居る
 
君の背中につけた頬に
繋げなくなる
紡げなくなる
もどかしい言葉の渦は―
 
明日見た夢を掲げ…
縁日の神社に揺れる髪
金魚の朱が苦しみを増す
膿んだ傷が乾くまで―
綿菓子を頬張る子供が見て居る
 
外れなくなってしまった指輪
割ってしまえば楽になれるか?
無くした永遠を誓ってもいいのか

忘れ去ればいい それで何かが終わる


2007年07月29日(日)  誉空

動かないで そこにいて
あたしを待って 受け止めて
 
退屈な理想を語る痛い君らみたいに
月並みな回答を持って次の一歩戸惑うのに
籠り過ぎた熱のせいで解け出してしまう
立ち込めた匂いの正体はそろそろ見えるか?
 
休みなんていらない
朽ちて溶けてドロドロの液体になるまで
抱き合ってみたいから
あたしの凡てを知って
 
夕方、落日を思う度厭わしい君の鼓動
つまらない冗談に状況を変えてしまえたら
明日の花火は散りますか
散り散りになった君らもまた笑い合えるか?
 
待ち合わせた駅前で日差しに刺されて
あたしの焼けた首筋が馨るから
繋ぎ目は早急に焦躁しないか
前に後ろに ああ 二つの理想が巡る
 
君の乾燥した感情に水を注ぎ
解け合うよ あたしの脳が焼け付く様に


2007年07月28日(土)  呪詛

握る
はらはら
落ちる
つらつら
眠る
 
温もりなんて 失う前に知らないんだよ
咲いた花も 枯れてしまうよ
 
彼岸
夢うつつ

天井
グライド
ノイズ
 
双生児みたいに向き合って眠る
繋がって生きる それは理想?
 
腫れる
ハレルヤ
笑う
パラレル
さらう
スライド
腐る
 
朽ちてしまう骨さえ燃え尽きてしまう
水槽の中金魚が浮かんでは消えた
散文的考察に後悔の念を送る
明日は
あの眼鏡の人のために祈ろうか


2007年07月27日(金)  マシンガン

傷付いたマシンガン背負った少女が笑う
臆する事なく 隠す事なく
その声は 空の果てに吸われてしまう
 
雁字搦め 轡の気持ち
忘却 末裔 騒乱
明日の夜には雨が降る
 
通じて居たいの
快は不快ね
分かつ袂も消えたから
つがいの未来は
閉じていないの
 
ブランコの夜に 雨が降るから
涼んで流れた二つの夢に
手を振って、振って、
記憶を消そう
傷付いたマシンガンで打ち抜いて


2007年07月26日(木)  バイナリ

顔を上げて下さい
君のそんな顔を望んでなんて居ないのです
胸を貸して下さい
そこに隠れた秘密の呪文を唱える明日へ
傷を消して下さい
痛みなど消えたこの傷跡を何処へなりと
 
鳴り響くサイレン
張り裂けた胸に 抱かれたいと願ってしまった
情けない事実を変革してしまうよ
積木色の夜空
手指の感覚を凍らせて消して消してしまおう
繋がない鎖が流れて解けるよ
 
森の中に隠れましょう
見つからないように
二人きりで眠りましょう
誰の邪魔も入らぬ夜に
広い背中に回した両手を
解けぬように結んでしまおう
 
過去にして下さい
反故にして下さい
未来にして下さい
未然にして下さい
最初から見せて下さい
ああ…


2007年07月25日(水)  膿

端的で簡潔な結論へ
君の足首を搦めとってしまいたい
端正な顔立ちに愛嬌を
連なる雲を巻き戻して描きたい
 
雨の夜が何日か続いて
世界は蒸し風呂に変化
奇怪な夜空が爪を立て
あたしの息を止めようと企む
寒い世を思い出しては
震えて被る毛布の匂い
先制した声が耳を劈き
君の欲望に為り変わっているけれど
 
「大切なのは慎ましやかな眠りだ」と
毎度のように彼は講じ
「誰の目にも明らかなこれ」に
彼女の熱は奪われて
流れて、消えて、行く、だけ
 
端麗な声音に飲み込まれ
繋がる次の朝を迎えて
 
「寝苦しい夜に五つの誓い」を
たてたあの日は後ろに消えて
「前へ向かうなら足をあげて」と
変わる彼女の前髪が揺れ
忘れて、爛れて、膿む、だけ


2007年07月24日(火)  追憶のスープ

霧深い道路 地平線の向こう側
差し延べられた手を振り払って
召し上がれ 罪の実を
 
憂鬱な空が続く
晴れ渡り 声遠く
滴る汗がゆっくり
地を打ち 水は流れ
 
感情を閉鎖し 声を漏らさず
あたしの夢は砕け
永遠を誓ったあの日に呪い
牽制を仕掛け 続くパレード
君のためを繕う
刹那に散ってしまう花なら
 
高く抜ける空に飛ぶ鳥が泳ぐから
書き加えられた声に返事をして
行けばいい 何処へなりと
鳴り響く鐘の耳障りな音ならば
耳を塞いで消してしまえばいい
目を閉じて 消えて行く
 
残像がきらめく 海辺の街
人魚が波を作り
街続けた言葉に未来
あたしの顔を見ないで
繋がりを消して来て
誰かの声を待って居るから
 
霧深い夜道 獣が喚いて居る
最初からなかったと思いを忘れ
召し上がれ 追憶のスープ


2007年07月23日(月)  薄明の朝焼け

あの日のことを思い出す
つみの扉を開け放った日
いてつく空気の線路沿い
よるは長く深く
にどと戻れない程遠く
 
きり裂いてしまいたい
みずから願ったそれを
のこらずかき消してしまいたい
おなじ時を過ごした僕らは
とおく離れてはならなかったのか
 
おんどが下がり続けて
もう二度と会えなくなる
うそになってしまうだろうか
 
ねがいがかなっても
えがく未来は間違いだろう
 
きづいては巻き戻す
みみを塞いでは泣いた
がんじからめのままに
すごしたあの夏を思う
きらきら輝いて見えたのは
だれの光だったろう
つきあかりに照らされ
たゆまない想いをつむぐ
よが、あけるまで
 
五年前
五年前がなかったら
僕は今泣かなかった
 
さまよって辿り着いたのは
よういな場所
うみの匂いの中に
なにかを見出だそうとしては
らちがあかずに笑う
 
あいたいとねがった
りんかくをなぞるように
がらす窓の向こうの景色に
ときをかさねた
うそが、幾つも束になる
 
 ねえ、もう
 いいよ


2007年07月18日(水)  crying baby

行く末なんて要らなかった
君の後ろ姿が見える 僕は
もう二度と君を追わないよ
 
子どもの泣く声が谺する
突き詰めなくても答えは同じ
喧騒の中舞い降りては辿った道に
出口なんて要らない
 
曖昧な空の色は 未だ僕を惑わせて居る
次に君に会うまでに僕は笑っていられるだろうか
生理的欲望を処理するのは容易
心理的欲望が僕を蝕んで居る
 
君は未だ僕を許さないだろう
許せないだろう、判って居る
それは君のせいじゃない
 
僕は足を踏み出すことに戸惑う
君をメチャクチャにしたいと願う
足踏みは貧乏揺すりにかわり
 
ああ…
なんて下らない毎日に
なんて下らない願い事
 
子どもの泣き声が耳について離れちゃくれない


2007年07月11日(水)  紅い実弾けて

月が昇り 空が明るくなる
安心はあとで感じたら良い
 
ワスレナグサを摘み採った指
気持ち次第というその 語感が嫌
 
 
気持ちが揺らぐ 何の為の決心か
最早定かではなくなった
 
抱き締めないで
私を見ないで
嘘ならもうやめて
夢なら早く、終われ
 
足首の細い鎖が私を縛り付ける
解放は 恐怖
目が熱い
 
 
答えなんかないじゃないかと呟いて
後ろを向いて 泣いてやる
望み通りに この声を上げて泣いてみせよう
 
それで気が済むのなら 何度でも


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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