:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年03月24日(水)  約束に似た誓い

最近になるまで気づかなかったけど
君の僕の中の存在価値は計り知れないくらい大きかったんだ
優しかったり冷たかったりして
君のこと 掴めなくなる日もあるけど
それでもやっぱり君が必要なんだ
 
あの制服の彼女もヤンキーの彼女も
代わりになんかならないさ
僕の右手が君に吸収されたら楽しいだろうな
君は払いのけるだろうか
君の肉体が僕にとけ込んだら
僕は僕に酔狂してるよ
 
微睡みから現実に戻ると
君が紙きれに変わってた
「よく寝てるから今日は帰ります
 金曜日またくるからね」
よくわからないキャラクターマークに丸い君の筆跡
 
一日中…もっと長く君の顔ばかり眺めてくらしたら
どんな風に結末は訪れるだろう
飲料用水の科学記号に惑わされるみたいに
ゆっくり狂いが待つのだろうか
 
家庭を知らない僕だから
少しのわがままも冷酷さも
どうもこうも辛くない
少しのわがままも冷酷さも
君も笑い過ごしてくれる
家庭を知らない僕だけど
君をいつか幸せにしたいと感じるよ
いつか灰になるまで揺れながら生きていこう
 
きっと明日も笑えるから
在り来たりだけど
いつか君を幸せにするよ
約束に似せた誓いをたてるよ


2004年03月22日(月)  愚かな願い

雨音がうるさくて頭が痛い
滅入っていく気持ちはくすぶって
ノートに鉛筆で書いた文字が歪む
欲望の対象物でしかないのだろうか
ループ機能をオフにして眠れ
吐き気に似た感覚が襲来す
綺麗に畳んだ洗濯物に
落書きだらけのアルバムに
いつか同じ願いをかけてあげよう
 
うまくいえない言葉が残った
流布されしすべてへ苦みが続く
囁き声すら今はもう遠い
いつまでたっても寄り添えない
 
網にかかった子魚のようにもがく
助けを求めても誰も見ていない
また同じ感覚が襲ってくる
骸骨と変わらない肉体をさらす
意味なんか識るつもりすらなく
沢山の刺さった視線から血が溢れる
暗闇の中に光があり得ない
点在する地図の上の記号も
わがままな状態と成り行きに身を委ね
冷静さなどどこにあるのだろう
そんなことはもうわからない
俯いたまま顔さえもあげられない
 
ただ耳障りな雨音が心音を進め
進む速度が鈍った時計は狂っている
健康も健全も君じゃないと意味がない
手をつないで ずっとこうしていたいよ


2004年03月21日(日)  スカートの裾

少し言い訳がしたいの
君の良心に響かなくても聞いて
 
睡眠不足が冷静さを失わす
傷口はほら花を開いてる
 
沢山の事実が君を傷つけたよね
滲ませてしまった涙が痛い
「ん…」
時間がなくならないように
約束を守り続けるから
息を紡ぎあい抱き合っていたい
屋根の上 羽ばたく烏
誰か気づく日がくるの?
 
いつも汚してたよ
守り続けた嘘も約束も
先が見えない不安が円になり
ららん…くちずさんでみて
 
吸い込まれるように消え
君と融合しよう
 
素直になんてなれなかった
傷口はまだ痛むから 溢れてく
 
飛びたくて広げた翼が雲で
もう二度と這いあがれもしない
だって通じない言い訳の無様は
血の色よりもずっと赤い
二階の窓は北向きだから
春日も射してきはしないまま
黙々と積み上げた嘘と台本
どうすることで答えは得られる?
冷凍庫の中足のない猫が鳴いている
為す術もなく悶絶しながら
痛みだけが膨らみ続ける
 
スンゼンの記憶の果敢無さ
キズグチの深さの痛み
スミやかな事実が蝕む感情
キシむベッドに似せて
 
すっかり晴れた 晴れすぎた空
テンジョウ裏の尻尾をなくした鼠たち
ナンカイなものへ期待したもの
イグアナのように息を潜めて
デグチのない迷路
 
アシのない猫
イズミの底の斧
シミーズの脚
テンジョウの裏
イキを続ける
ルネッサンスの残像
ノートの端
 
このまま
いまのまま
びらびらしたカレンダーを忘れ
扉は閉ざして
電気はつけずに
いつまでも
大切にして
いられたらと願って いた


2004年03月16日(火)  手のひらの蝶

白々しく夜が明けていく
よく二人で話した未来の世界は夢になった
うつむいたままの横顔が記憶に残っている
こんなことになるのならもっと
見つめていればよかった
せめて何か残るものがあればよかった
手のひらに感覚すらも残っていない
 
細切れの出来事がきれいな朝日に溶け
拘りを捨てようと考えていた
二重になった映像はぼやけ
如何なる努力も効を征さぬまま
単純で明快なものの実体を知りたい
今すぐでなくても構わない
 
青白い月
一月の終わり
死んだ命
点描の証明
高まる心音
 
赤黒い記憶
愛しい願い
静かな夜
天井の裏側
留守電の伝言
 
爪先の痛み
たわわな枝
忘れたいすべて
冷たい鎖
手のひらの蝶


2004年03月14日(日)  残留

挨拶を交わして微笑していた
大した熱も保てない体がゆっくり冷めて
心臓の音だけ響きわたる
 
何もない世界になるなら
叶う願いがなくなるなら
望まずに居ればそれでいいのかな?
 
欠伸を小さく一つする
泣き顔とは反比例の顔文字
為すべきことに相反してる
話すスピードがあがっていく
 
あんなに強い背中が壊れても
時は変わらずただ進んでく
どうしていつも残ったまま
残ったままになるのか
暗闇の中で見ているから
ランプもないからわからない
いつまでも平行線の上にいる
 
甘い涙がくるくる回る
大切なのに離したのは初めてではなく
静けさにやっと気づいたときには
滲んでいるような気がするよ
 
飲み込んだ言葉にどのくらい本当があったかな
こんなことになるなら
突き放されそうになっても
手を離さなければよかった
 
いつもと同じ朝の景色
瑠璃色の花が見れたらいいなぁ
だけど変わったところは一つもない
蝋燭の炎を吹き消して
変わりを願って それから…


2004年03月12日(金)  もうなにも要りませぬ

憂鬱な生理痛の朝
金色の光が降り注いでる
伸ばした両手がひどくうそつき
そんな強い目は悲しくなるよ
ライトに照らされたように君は見えるのに
滲んでしまう気がしているのはなぜ?
羨み、妬み 似たような感情はどこにでもある
感覚としてあたしは知ってる
瓶に詰めたままではなにも変わらない
 
今は過去とどう違うのか
冷たさも憎しみも同じ箱へ
回帰すべき明日に通じてる
 
醜く浮かんだ雲よ
ずさんな景色を引きずらないで
虹の浮かぶ空に手が届かぬまま
掻き毟った傷に血が滲む
永遠を久遠を願い
流転したすべてを見つめてた
 
抱きしめたら溶けてしまうから
構わず逃げようと思っていた
乱雑に言葉を振りかざせば
もう逃げられると信じていた
うるさい言葉はやめて
泣き顔に似た笑い顔から空が見える
担うべきものはもう一つもない
もし願いが叶うなら
今すぐに消滅させて
理論を並べる前に
間違いを正さなくてもいいように
生理痛が瞬間になるように
抜き差しをやめて こちらを見て


2004年03月11日(木)  螺旋階段

そんなことを望んでいない
つま先で蹴飛ばしたとしても
砕け散ることなく残った
理路整然と並べ立てられようと信じたりしない
 
懐かしいあの景色とここはよく似てる
 
甘い言葉で優しくあたしを溶かし
何一つ残さずに壊れて
大切から巻き戻しを始める
 
とてもこのままじゃあどこにもいけない
 
あからさまな嘘で冷たくあたしをあしらって
ただ掴みかけていた言葉も消えた
心配なんてしないで居てよ
 
最初で最後の淡い色彩
窪んだ優しさを望んでた
螺旋階段が目の中で歪む
脳がもう正しさを見いだせないと泣いている
静かな時 溶けたらそのままで
確かなものなどなくしてしまったけれど
二枚のあの空の写真はここに残っている
嘘が真でもいいと 小さく囁きを漏らす
盲目に見つめたあなたが居なくなり
留守番し続けたあたしの感情は…
 
最後に似せた言葉で騙そう
読み返しては信じていて
嘘はいつかあなたを救う
泣いてもあたしは逃げ出さない
螺旋階段で座って待つから


2004年03月04日(木)  依存昇華

あたしを連れて逃げて良いよ
その黒い車でどこかに連れて行って
疲れたら休んで そしてまた走りだそう
 
 

 
最近詩を書くことに少し疲れているので、コラムでも。
 
あたしが依存しているものについて時々考える。
まず、音楽。
音楽がなかったら、あたしは発狂していたと思う。
しかしいわゆる『癒し系』などと呼ばれる音楽は苦手だ。
あたしはパンクやロック、ニューウェーブやオルタナティブ、ゴスなんかなら
歓迎して聴くけれど。
音楽は時にあたしの代弁者となる。
たまっていた鬱憤が表現されたり、新しい何かを導いたりする。
だから音楽なしの生活は考えにくい。
次に他者への依存。
他者なしでいると辛くなる。
特に男がいないと潰れるだろう。
こうやって考えてるとあたしはあたしの周りに存在する
あらゆるモノに依存してる。
列挙したらキリがない。
心理テストなんかで、いろんなモノがあってあなたはなにから捨てる?
みたいなのがあるじゃない?
あたしはあれが選べない。
どれも大切で捨てられない。
生か死の極地にいれば迷わず食料を得るかもしれないけれど。
 
愛があったらなにもいらないって言う言葉はちょっと信じられない。
余程愛されたいんだなって思うくらい。
そりゃあたしだって愛されたいけど生きたい。
自己愛だけで満足できるほど人間ができていないし。
ああ、でも、自己を犠牲にしてまで他者を愛せるのはすごいことかもしれない。
 
いつの間にか論点は愛へと変わってましたが。
 
そう、依存。
依存って苦しいよね。
抜け出すときが。そして結局また別の依存を探してしまっていたりして。
でもね、依存にも許容範囲があるんじゃないかって思う。
自分が依存してるモノには、そのものからも依存されてるんじゃないかな。
他者の依存を受け入れて初めて、依存は別の媒介となるんじゃないかと思う。
 
 

 
果てを見た
空はまだそこで待っているから
追いつくまで休まずに居られたら
それはもう辛くなど決してない


2004年03月03日(水)  心身症

優しい瞳を無理矢理閉ざして貰うことも
そのまま見つめ続けられることも
あたしには辛い
 
取り違えていた意味に辛辣な言葉を投げ与えた
暗く閉ざされたあたしの心に一条の光が射し込んでいる
掴み損ねたのは夢等という複雑なものではなく
もっと単純に物質的なものだったのではないかと感じていた
 
遠くであたしを呼ぶ声が聞こえていた
掴んだと思ったら手のひらをすり抜けたのはちょうど一年前のあの日だったよ
 
足音もなく春が微かな風に連れられこの町をピンク色に染めあげる
次はどんなことがあたしを待っているだろう
 
でも どんなことがあたしを待っていようと
例えばそれが耐えられないほどの痛みだったとしても
あたしは切り抜けてみせよう
 
此れ以上辛いなどないとあたしはずっと知っていたから
心に傷を負いながらもあたしはずっと知っていたから


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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