:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年09月30日(火)  マスゲーム

取り違えた嘘八百 恋しがりの嘘吐き小娘
懇ろ 時には憎しみと犇めき合った夜空を怨む
 
断言すべき事柄は 滴る血流に交じり合う
偽り 我が儘並べ飽き いつかは怠惰に埋もれゆく
 
御馳走様 が 聞きたくて
幾重の夜 を 重ねただろう
偽善 と 愛慕を 渡せずに
幾度の譽 に 委ねただろう
あの日の 様子を描けずに
病人の横 死を望み
自ずから 朽ちる明け方の空
病人の息 絶えゆく朝焼け
 
ねぇ 声は ねぇ 空は ねぇ 君は 変わらないかい?
ねぇ 愛は ねぇ 夢は ねぇ 匙は 答えはあったか?
 
硬直しゆく惜別に 手首を掻き切り 血液に染まれ
忌むべき夜に 情交残し いつかの困惑 いつかの白黒


2003年09月29日(月)  メランコリー

地球がまわった グルグルと
キ×ガイみたい あたしみたい
十八ヶ月も母胎の中で 成長しているあたしみたい
月が翳ってる そわそわと
トフラニールに侵食されてるあたしみたい
デジタル表示の 時計さん
ねじまきのままでノイローゼ
あたしの思考が白黒になり あなたの映像(すがた)が赤茶ける
 
パントマイムを グルグル踊る
壊れているのは 御互い様です
二十ヶ月の歳月を経ても 忘れられないあたしを許せ
ハルシオンだけ至極極めていかさまな夜が見えていない
静寂を泊めた ほの灯りちゃん
パラサイトの痕メランコリー
あたしの時計がさかさまになり あなたの記憶が混濁しゆく


2003年09月28日(日)  このまま

このままでいい
何も変わらなくていい
もう 疲れた
このままでいたい
何も変えたくない
小さく座り込んだまま
わたしは朽ちる
わたしは朽ちる
 
もう いらない
此れ以上も此れ以下も
小さく廃れながら
わたしは吐いた
わたしは吐いた
 
小さく座り込んだまま
わたしは朽ちる
もう わからない


2003年09月27日(土)  価値や理由

あいつのポーズ 笑えるな
空を仰いで腐ってやがる
格好つけてるつもりなのか
ぜんぜん判ったもんじゃねえ
いつまでくだらねぇもんに固執してるつもりなのか
いつまでつまらねぇウソを吐いてやがるつもりなんだ?
あいつの見た目 くだらねえ
遠くを見る目は 魚の目
生きてるくせに死人の振りして
いつも馬鹿にしたように笑って居やがる
いつまでそうやって生きていくつもりなのか
どうしてあんな醜態を曝して平気で居るのか
オレにはぜんぜんわからねぇ
 
存在価値が見いだせねえのか?
存在理由が欲しいのか?
 
いいじゃねぇか
キサマの存在価値は存在価値を持てねえ事で
いいじゃねぇか
キサマの存在理由は死にきれねえから生きてる事で
 
あいつはそれを望んでいる
オレにはそうとしか思えない。


2003年09月26日(金)  ゆらめき故ときめいた単純な夜明け前

ゆらめき
何なんだろう この男は
あたしを変えてしまうのか?
 
ときめき
あいたい あいたい あいたい
すごくすき
 
単純
結局
愛を貰えば嬉しくなるし
返したくもなるんだから
あたしは単純なのだ
まあ 知っていたけどね 
夜明け前
雨足の強まってく夜明け前
別れたあんたに似た男を見た昨日の昼
首筋から耳にかけてのラインがあんたによく似ていた
 
雨足が強まっている夜明け前
雷が鳴っている
…もうすぐきっと梅雨明けだ
 
あたしは眠らないまま夜明けを待っている
この頃眠るタイミングが掴めない
バランスが悪いみたいだ
君の空想も上手く描けぬ五時
 
夜があけていく…
まだ光は射していないから
部屋の蛍光灯が明るい
眠れず迎える朝がくる
雨足の強い 夜明け前
 
 
ゆらめき故ときめいた単純な夜明け前
…時計の音が空虚に響く 
 
 
◆◆◆
四部作です。
ホントは夜明け前は違うものなんですが、、
文字数の関係上こんな風に。
まぁいいじゃん(何)
 
けいな。


2003年09月25日(木)  遠きに見えた黒い蝶

本当の望みから離れて 初めて気付いた
“本当”は本当なんかじゃなかった
愚かに願った本当は愚かに光偽物として
僕らの目の前輝き失う
生優しげなクウソウは やがて冷めていく
“優しさ”も“冷たさ”と相違などなく
いつしか崩れた本能に それから狂気を埋め込んで
僕らの心で冷たくなった
 
これが本当か偽物かなんて
これが優しさか冷たさかなんて
わからないままの方がいい
知らない方が幸せだから これらはそういう事柄だから
執着していた思い出なんか
硬直していた過去の云々なんて
適当に誤魔化していればいい
受け止めてたら壊れていくから これらはそういう事柄だから
 
―そうして僕は又一つ愚行を重ね息をする
 
アイマイモコ ギシンアンキ
オンコチシン シキソクゼクウ クウソクゼシキ
 
大して大きな事柄ではない
僕の重ねた愚行の中に当てはめられる四字熟語
判らないままでも生きてはいける
そういう事柄が増える度 強く惹かれた青い空
適当に誤魔化せばそれでいい
そうやって逃避する度 遠きに見えた黒い蝶
 
それが僕のユーウツに見えて
それが僕のケシンに見えて
段々僕は狂っていった
 
“本当”は本当じゃないなんて 知らなければよかった
 
 
 
◆◆◆
ぅにぅに。
鉄は熱いうちにと言うくらいだから
さっき書いたものです。
うーん…
パニクる(何)
要はただ蝶が好きなんです。
 
けいな。


2003年09月24日(水)  愛の唄

疲れ果てた身体 君に預け
壊れかけたドアを僕は未だ叩いている
一人では忘れてしまっていたであろう
痛み、辛さ、温もり、優しさ
全部此処に 君は示してくれていたね
鳴り止まぬ天(ソラ)の声に耳を澄まし
降り続ける星の欠片を僕は身体で受け止める
あれから吐いてしまったであろう 嘘や…
全部此処で償っていけるのならば
 
どうして僕の傍にいるのは君なんだろう
それが君だということはなんて幸せなことなんだろう
 
いつまでも傍にいる 約束する
たとえこの身が滅びても
気持ちはきっと君の中 息をしている
いつまでも忘れない 約束する
いつか二人が離れても
また笑って出会えるように願っている
僕らに最後がくるまでは
君も約束してくれないか
 
安らぎを求める表情(かお) 僕に注ぎ
柔らかな乳房で君は僕を包むだろう
「いつまでもこうしていたい」という君の
痛み、辛さ、温もり、優しさ
少しずつ判り始めているよ
生き急ぐ日々の果て 夢を託し
流れゆく時間の端を僕の記憶に刻む
あれから覚めてしまったであろう 夢や…
全部此処に描けるのならば…
 
「どうして私の傍にいるのはあなたなのかしら」
「それがあなただということ、なんて幸せな事なのか…」
 
「いつまでも傍にいて」 「約束しよう」
たとえ君が変わっても
僕の気持ちは変わらず息をしていく
「いつまでも忘れないで」 「約束して」
いつか二人が消える日に
死に顔ですら笑えるように笑っていよう
「二人に最後がくるまでは私はあなたを愛してく」
 
◆◆
ぇぇ…ラブソングなんです。
英詞バージョンもありますが自信ないので
それに日本人だし(謎)
 
私事ですがハッピーバースディ(*^ー^)
お二人のホスト系様。
レイくん(ダチ)にショウジ(彼氏)。
すてきなホストになってね(嘘)
 
けいな。


2003年09月23日(火)  インチキ

世の中 インチキでごった返している様だ。
わたしの耳に入る言葉も インチキなんだろうか。
たとえば「信じるよ」
それもインチキか?
それならわたしは笑ってしまうよ。
気違いみたいに笑ってやる!!
アハハハハハハ。
 
 
 ◆◆
いくらネタがねぇからってこれはひどいね。
明日はお楽しみに。
けいな。


2003年09月22日(月)  新たなる力

暗がりで煙草に火をつける
肌を貫く冷たい空気と生温い優しさたちがわたしをとりまく
あの頃、一つに夢中になり過ぎて
ずっと判らなくてうやむやにしてしまったものは
こんなにも優しく わたしの肌を包む
 
暗がりで笑い声に声を足し
いつか感じた悲しい空気はいつか感じる暖かい空気になる
あの頃、ひとりに夢中になりすぎて
ずっと判らないままに諦めてしまっていたものは
こんなにも愛しく わたしを受け入れた
 
拒んだものと受け入れられなかったもののふたつ
受け入れたものと逃せなかったもののふたつ
一体どちらが 大切で愛しい物だったのかということに
気付けなくてうやむやにし続けていたものの実体に
始めて気づいた時 それがまだ修復可能だと始めて知らされた
かんじがらめのままの 楔は朽ちて
解き放たれたわたしは 包まれる
 
ずっと判らなくてうやむやにしてしまったものは
いまでも優しく わたしを受け入れた


2003年09月21日(日)  暗いところでいつまでも

右手が痛む。
病んだ月が
枯れかけた太陽に反射して光を落としている。
 
懐かしき声がわたしを取り囲む
いつしか忘れる記憶であるなら
それはそれでかまわない。
 
疲れた色の風が吹く
甘いお菓子はなくなった
やつれた空の隙間から
歪んだ鳥を見下している
 
いつかいつかいつかいつかいつか
願いすぎて見えなくなる。
暗いところでいつまでも
暗いところにいつまでも留まったまま
同じ夢も浅はかに続いている
ずっとずっとずっとずっとずっと
祈りすぎて判らなくなる
明るいところへいつの日か
明るいところにいつの日か留まりたくて
 
言葉を掴む。
暗い夜空が
青すぎる高い空を隠しながら戸惑っている。
 
刺のない痛みがわたしを貫く
秋空に吸収されゆく痛みであるなら
それはそれで幸せで
 
壊れかけた石楠花の指
暑い眼差し 要らなくて
トゲトゲだらけの石ころ
堅く閉ざし身を守っている。
 
いやだいやだいやだいやだいやだ
拒みすぎて忘れていく。
苦しい気分でいつまでも
苦しい気分でいつまでもさまよったまま
だめだだめだだめだだめだだめだ
否定しすぎて消えていく。
優しい気持ちでいつの日か
優しい気持ちでいつの日かさまよいたくて
 
願いすぎて見えなくなった
暗いところにいつまでも留まったまま。
 
 
 
◆◆
こんなもんです。
ああ右手が痛い。
けいなでした。


2003年09月20日(土)  偶然的必然

暗闇に突き落とされる
どうせ落ちていくのならと
速度を早めて底まで落ちてみよう
 
そう 誰もが暗い鬱の中
足掻いてもがいて 更に沈む
いつかは暗い渦の中
沈むべくして沈んでいるのに
 
小さな狂いに狂っていく
それらは偶然引き起こされる
―いつの間にか決まっていたのさ
 
そう 誰もが埋もれる鬱の闇
埋もれるべくして埋もれていくのに
いつまで暗い闇の中
さまよい続けていくのだろう
 
ああ、、、僕は何のために生きているんだ
ああ、、、それは死ぬためだとかは
ああ、、、まぬけた僕にでも判る
ああ、、、僕は何のためにもがいているんだ
ああ、、、それは抜け出すためだとか
ああ、、、まぬけた僕でも判っている
 
(聞きたいのは)聞きたいのはもっと別の答えなんだ
(知りたいのは)知りたいのはずっと別の答えなんだ
 
そう 誰もが暗い鬱の中
足掻いてもがいて更に沈む
偶然というタイミングで
引き起こされた必然で
 
 
 ***
父親の機嫌ひとつで家の雰囲気が悪くなる。
馬鹿みたいだ。
男は泣くななんて言えない。
あたしにはよくわからない理由で
父親の機嫌はねじ曲がり
こんなに暗澹とした雰囲気ができている。
嫌い。雰囲気。
昔から変わらない…
 
けいな。


2003年09月19日(金)  ダリア

悲しみの線を越え 2コードで弾け飛んでいる
理の原因と知り インソムニアに侵され溶けていく
 
 振り返らない 彼の背中を
 捨てきれない 少女の幻想は
 
いつしか壊れゆく 優れた通気性の部屋
あれから厭わずに 柔らかな光を跳ね飛ばす声
何度か事実を受け入れて いつかの理念と混ざり合う
 
煙草の火を消して 低音など作り出している
昨晩の事実と以て リアリズムに廻り狂わされている
 
 振り返らない 彼の背中を
 
それから離れてく 金属と混ざり合い続ける日々
これまで判ってた 一昨日の温もりは―
 
 捨てきれない 少女の幻想は
 
何度も事実を打ち消して いつかの理念の落とし穴
何度か事実を受け入れて いつかの理念と混ざり合う
 
 行き違う 人
 
 
 ***
つまんないです。
今日デートしてきて、ふつうに。
エッチしたりして、ふつうに。
…なにがふつうなんだろう。
掴めなくて、機嫌悪いし、
一時間後にはいつもみたいに優しくなって
それからやっぱり優しくて、
掴めなくて当たり前で
最近、パニック続きで
でも最近泣かないし。
判ってるのに判らない。
 
…なにが?て感じですね。
ごめんなさい、わたしにもよくわからないんです。
けいなでした。


2003年09月18日(木)  仮定

仮定する。
例えば二人でお城に住んで
誰にも邪魔などされることなく
そのまま二人で老いていく。
隔離された空間が永久に続いているレール
仮定する。
例えばあの時子供を産んで、
安らぎの絶えることのない
優しい空間を作りゆく。
涙が出るほど愛しさと笑顔の途切れない夜。
 
叶うことのないわたしの空想は
現実という時間に晒され
朽ち、いつかは果ててしまいます。
願うというその自由迄もを
わたしから奪って行かないで。
幸せすぎるわたしの想像は、
つめたい夜風に晒され
流れ、いつかは朽ちてしまいます。
望みというこの自由迄もを
わたしから盗んでいかないで。
 
仮定した。
例えばあなたと二人で暮らす平凡で幸せな未来や、
例えばいつか二人であの大きな海に抱かれ
海の藻屑となる約束は、
叶うことなく消えていった。
 
仮定する。
“新しいあなた”との未来を。
 
叶うことのないわたしの空想だとしても
やがていつかそれらは、朽ちて
消えてしまう未来だとしても、
現実にいるあなたについて
失うことは望まない。
現実にいるあなたについて
失うことは望まない。
 
仮定する。
例えばあなたが消えてしまって、
誰にも頼ることもせず
そのまま一人老いていく。
孤独の闇に捕らわれる日々、永久に続いているレール
仮定した。
例えばあなたが消えてしまって、
誰にも縋ることもせず、
そのまま一人老いていく。
 
だけど新しいあなたに出会い
同じ悲しい空想を
わたしは飼い続けている。
 
 
 ***
長いっすね。
久々に長いのを書きまして。ああ…。
キュアーが好きです。
 
さて、今日は学校行きました。
で、タカくん(日記参照)に1000円貸した。
給料日に利子つけて返してくれるそうです(笑)
 
うーん…月日が流れるのは早いもんだね。
最近悲しいことをたくさん思い出します。
今だから笑って話すこともできるようなことも。
明日はデイトだ。
早起きしなきゃ…
では、けいなでした。


2003年09月17日(水)  現在完了形

届かせて。
手の届かないところまで。
聞かせて。
あなたの答えを。
 
狂い咲く桜、
舞い落ちてはゆっくりと昇り、
小さく萎んではまた膨らんでいる。
月並みな言葉、
並ばせて上手に操る。
優しく歪んではまた整っている。
「答えが聞きたい」と、
渇望しながら待ち続けていた。
進もうともしないで。
 
届かせて。手の届かないところまで。
いつか解けるものならば、
今解かなくても大丈夫。
無理矢理な言葉の辻褄合わせも、
空に昇ってゆくのでしょう。
聞かせて。あなたの声を。
歩けずにいるけれど、
判らないままでも大丈夫。
屁理屈の通り魔たちの影ですら、
いつかは消えてしまうのでしょう。
届かせて。
 
行き違う僕ら、
飛び回るあの鳥の群に紛れ、
愛しく抱きしめてはまた突き放してしまう。
「ひとつにはなれない」と、
乾いた歌声を響かせていた。
笑いもしないで。
 
 
 
 ***
一週間…あと一週間かかるそうです(*_*)
モデムが直るまで…
なんでも、モデムの代替品もないらしくて、
それでうちには電話専用のモデムが
来てはいるんですが、インタネットとは無関係…
ゆえに悲しい(ToT)
 
誕生日企画ギリギリになりそうだな〜…
まったく…小説もまだ書きかけだけどねん。
今回はファンタジスタ(謎)です。
まぁまだまだですががんばります(何)
今日は給料入りました〜(^^)
ちょっと幸せ(笑)
 
では、けいなでした。


2003年09月16日(火)  名前ヲ呼ンデ

一人になると 孤独と思ってしまうので
強がっているふりをして 泣き真似すらもするのをやめた
二人でいると 優しさを持ってしまうので
冷たい人のふりをして 優しい言葉を吐くのをやめた
 
「名前ヲ呼ンデ」
隣に寝転ぶあなたが言った
それはいつものことなので
頑なに「イヤ」と言い続けている
それもいつものことなのに
「ファック」と言い捨て あなたはわたしを見なくなる
 
一人になると 回想の悲しみは疼くから
思い出さないようにして
ヘヴィな音で掻き消した
二人でいると 別れることがこわくなり
抱かれた身体に 嫉妬していた
 
「名前ヲ呼ンデ」
いつものようにあなたが言った
それがいつものことなので
悔しくなってわたしは泣いた
「ドウシタノ?」
それがいつもとちがうので
心配そうにあなたが言った
 
ワタシ アナタノ名前 呼ンダ
笑ったあなたの顔が見えた
泣き笑いのままあたしはあなたに抱きついた
それはいつもと違うのに
やさしくて、やさしくて、やさしくて、
二人でいるのに 優しさを持ったわたしが生きていた
 
ワタシ アナタノ名前 呼ンダ
 
 
 
 ***
ぇっと…珍しい排出の書き方をしました。
 
急に寒いですね…
今日はカレとカラオケ行きましたぁ♪
誕生日が近付いている…
プレゼントは用意したけど…いいのかなこんなんで
と思っている現状。
…何とかなるか(笑)
 
カレに本を借りてきたゆえに読書中です。
うん、ブギーΓテップです。
 
ではこのへんで。
けいなでした。


2003年09月15日(月)  コダマ

惜別の朝
消去することも継続することもままならなかった
君への思いを置き手紙に扉を閉める
 
一年半の月日が過ぎ今の君は幸せかい?
黒いマフラーを季節はずれのこの時期に
首に巻いてさっそうと歩いて生きる
 
決別の夜
涙を流すこともせず
溢れ出すマイナスの感情にゼロを加えていた
君に残した最後の手紙は
記憶と共に風化されている
 
最後にドアを閉めたとき
溢れだした涙の理由は判らなかったけれど
今なら言える
最後のドアで閉め出したはずのものは
僕の後をつけてきていた
それらは時にパチンと弾け僕の前に姿を晒す
弾けた後はふわふわと酸素に混じって
消えていき 誰かの酸素と成り得るのだろう
 
一年半の月日が過ぎ
今の君は幸せかい?
離れてしまった現実までもが
酸素となって吸収されていく時は
いつか僕らが空へと返るときなのだろう
最後にドアを閉めたとき
溢れだしたあの涙は
今は渇いてしまったけれど
僕の記憶に生きている
あのとき流した涙の意味は
きっとずっと判らないけれど
それらもいつか空気にとけ込んでしまうから
 
吸収されていくまでは
住み着いている惜別の朝
 

 
コダマしていた泣き声は
今僕のそばでパチンと音をたてて弾けた―
 
 
 
 ***
誕生日企画、第二段を決行しようかなと企画中です。
第一段は誕生日という小説を書きましたが。
第二段も小説を書こうかなと思っています。
プロットはできているので…
短編でできればやります。
問題は…まだ直らぬモデムさんにある様子。
…がんばります…(何)
 
少し涼しくなりましたね。
風邪など召されませんよう…
けいなでした。


2003年09月14日(日)  温故知新

羊のモービルが揺れている
たおやかに涼しい風が吹き抜ける
冷たさを増しはじめた風と
温度を保ち続けるからだ
合わさりながら溶けている
 
いつか、涙を流すこともなく
遠くの斜陽を眺めていたい
揺れ動くわたしがあなたの手をとり
ゆっくりかけだして行けるように
 
消えゆくさだめの昨日なら
とうに消えてしまったはずで
わたしが固執しているものは
それとは何も関係ない
 
飛び違いながら擦れ違いながら
知りすぎだ人影を後目に歩く
ひっそりと揺れる羊のモービル
手を離さないでいて
生き合わせながら背中を合わせ
見え透いた過ちを後目に笑う
ゆっくりと見える羊のモービル
手をこのまま繋いでいて
 
いつか、涙を流すこともなく
遠くの斜陽を眺めていたい
あなたの手をとり歩きだしてみせるから
いつか、というカタチの未来
揺れる羊のモービル
時計を進める
 
消えゆくさだめの昨日なら
とうに消えてしまったのだから
 
 
 
 ***
温故知新というか(何)
休日は限りなく暇です。
カレの誕生日が近づいています。
買い物に行かなきゃ。
 
心に隙間ができたみたいに
なんだか悲しいようなおかしな気分です。
さてと。
そろそろタバコも切れそうです。
それでは。けいなでした。


2003年09月13日(土)  ふたつとひとつ

また空想が大きくなる
超絶美人なあたしを夢にみた
鏡をみる
不細工にわらうわらうわらう
また妄想が暴走する
幸せに埋もれたあたしを空に描いた
現実をみる
不器用にあるくあるくあるく
 
掴めそうで掴めない
限りなく近づいているのだと信じていたいのに
届きそうで届かない
隙間なく寄り添ってやり過ごしていたいのに
 
一つまた一つこぼしていく
あたしがみた景色やあたしがふれた感触は
空想なのかと思いはじめる
一つまた一つ壊れていく
あたしが信じた常識やあたしがふれたあたしは
存在するのか疑心に思う
痛むのは優しさを知ったこのからだ
あらわに包まれたとしても
動じることもわらうこともなく
ただふかくふかく煙を吸い込む
流れる音楽がいつかの記憶を運び出す
 
あの温もりにふれたくて
あの指先を知りたくて
あの優しさに生きたくて
辛さと悲しさが混同する
 
あの冷たさにふれたくて
あの唇を知りたくて
あの非道さを哀れみたくて
強さと弱さが混同する
 
あたしの夜空にまだ届かない
まだ……
 
 
 
 ***
モデムが直らない……。
あー!日記があげられない!
さっさと修理を終えて欲しいのです。
 
ところで。ガラスの仮面って何巻まででてるか知ってる方いたらメルください。
文庫じゃない方のガラスの仮面。
携帯にメルくれると感謝します…
 
モデムが直らない…そうです。
デオ●オのバカヤロゥ(泣)
けいなでした。


2003年09月12日(金)  愛の渇き

空白と快楽の結びつき
果たしてわたしには判るのでしょうか
わたしが此処にいるという確証が消えてしまうことをおそれ
何も考えない状態になりたくないと
頑固にそれを拒むだけなのです
透き通るような空気が
肌と肌の間を過ぎ去ると言うこともなく
二つの肌は熱を放ち ゆっくりと熟していくのです
合図を送ることもなく近づきながら離れてしまう
 
距離など置きたくありません
同情というくだらない愛情は
哀情に変換されていくのでしょう
一人になりたくありません
それがゆえわたしは距離を置きながら
あなたを堅く縛り付けてしまいます
 
渇ききった傷口や普遍的な愛に涙を隠して
時には翻したこの身を熱く縛り付けながら
きっとわたしは湿り気を帯びたくちづけを交わします
 
孤独など欲しくはありません
果たしてわたしは本当に存在しているのでしょうか
哀情という同情の愛情が時には痛みを連れて歩み
痛みという快楽はわたしにいつか空白をもたらすと言えるでしょう
あなたを忘れてしまうまで
 
 
 
 ***
えぇと…好きで更新してないわけじゃないんです。
モデムが雷で破壊されました…
直り次第更新しますので
よろしくお願いします…
 
あ、昨日でうちのサイトは3周年を迎えました。
ありがとうです。
今後もどうぞよろしく。
 
メヅラシク、けいなでした。


2003年09月11日(木)  ヒステリィ

理由のない寂しさや不安が積もり積もって
許容量を超えたとき泣き叫び始めた
チックのように顔が歪み、引きつりながら
 
世の中には言葉にならない感情で溢れ返っている部分がある
それが一番真実に近い感情だけれど近すぎるがゆえ
僕らはひたむきに言葉にならない感情を封じ込める
それらは不安とも似ていて焦燥とも類似のはずだ
 
無意識の自我が崩壊したとき
厚く立ちはだかっていた壁が
簡単に崩れ落ちていった
泣いても、泣いても見えないものは 出口
 
この世界には言葉という明確すぎてわかりにくい手段が腐乱している
それは操り難いせいで僕らは常に言葉に窮し喘いでいる
使ってはならない言葉は歳を重ねるほど安易に口から飛び出して
程なく僕らは口をついた言葉に後悔を重ねる
 
制御不能と攪乱状態
ヒステリィは不安の産物
横道に潜り込んでは覚醒している
堰を切ったように泣き出した彼女は
瞬く間に別の何かに没頭し始めていた


2003年09月10日(水)  本当の望み

消失が痛くて委ねた身は腐りきっていた
いなくなった事実だけが膨らみすぎて
どんな手でも握り続けた
なくしてもわからなかった
どうして空白が埋まらないのか
本当に悲しいのかさえも
いきていてもしかたなかった
委ねることしかできない身は
哀れに狂い咲きながら
青白い肌が黒く染まっていた
消失が痛くてなんにも欲しくなくて
どうしていきていたんだろう
いないという事実だけが現実的で
逃避もできなくなった
死だけは 本望
 
嘘でもいいから「大好きだよ」と
もう一度聴きたくて
嘘でも信じるから
優しい声が聴きたくて
現実的でない仮想現実をもくろんでいた
 
喪失と消失が違うと はじめて知った
いとも簡単に切り捨てた
汚れてしまった私の顔をあなたはもうみてくれないよね
汚れてしまった私の顔に「大好きだよ」と言ってくれないよね
汚れてしまった私の体をずっともう抱いてくれないよね
 
嘘でもいいから「もういいよ」が聴きたいよ
嘘でもいいから「大好きだよ」を聴かせて
嘘でもいいから抱きしめて
 
消失が痛くて委ねた身は腐りきっていた
もう ずっと


2003年09月09日(火)  傾斜

曖昧な沈黙が流れていた
正確な直線は描かれていた
わたしは残された 残像となって
意図的に作られた女は
不安を体に取り込みながら
もう一度立ち上がりかけていた
わたしは壊された ガラクタとなって
生き急ぎながらも絶えず姑息な戸張を張りながら
それでも逃避を試みていた男は
ひっそりと憂鬱を取り出しては片づけていた
 
神経を剥き出しに
鋭角を晒け出す
 
わたしは汚された 力つきた子供だと笑われて
 
曖昧に沈黙を流していた
憂鬱という戯れ言を吐き出していた
真夜中徘徊し続けていた女は
時に心を踏みにじられては
改札口を睨みつけていた
わたしは残された 残像となって
わたしは弾かれた 怠惰に埋もれ
わたしは汚された 力つきた子供だと笑われて


2003年09月08日(月)  閉鎖空間

消えてはまた一つと手探りで作り出した
あの時たぶん泣いていた
あれからたぶん泣いていない
不明確に途切れつつある記憶を組み合わせる
…喪失も取得も大差はなくて
…条件も自由も同時に起きている
 
自己責任は付き纏う
あの時たぶんこぼれてた
俯きながらそらんじながら
あの時たぶんこぼれてた
不適応と後ろ指を刺された
…別離も再開も大差はなくて
…狂気と理性も大差はない
理性が狂気を産み落としていた日
別離は再開をもたらしていた
何かを喪失した夜に何かを取得する事もあるし
自由という条件に付き纏われて生きている
 
あの時喪失した条件が
自由を取得させていた
 
あの時たぶん泣いていたけれど
こぼれていた何かはもう乾いた
あの時たぶんこぼれていたけれど
泣き顔はもう見えたりしない
喪失は取得をもたらした
別離は再開をもたらさなかったけれど
自由という条件に自己責任を連れてきた
あの日理性が狂気を産んだ
サヨナラ
…泣いていたよ
…忘却だけが新たな手段と知りながら 泣いていたよ
…サヨナラ


2003年09月07日(日)  逆説的事実

凝固し始めた 時に絡まっては白を切り通す
解体できない 常に付き添っては睡魔を弾き返せ
 
恥じらう事は悪ではないし
誰もがきっと恥じらいながら
何かを遂げてきている事実
既成事実に問題提起を
いつか引き起こされる衆論が何だというの?
 
あたしが時々匿いながら
それでも見つめていたことがらを裏返して見せて
逆さまの答えで答えてみてよ


2003年09月06日(土)  サイレン

苦悶に追われ 走り抜けた闇の底から湧きあがるのは透明
とっくの昔に切り離したはずの過去に縛られている毎日
 
オゾンの役割が明確に見当たらない
どちらかというと トキメキながら点滅していた
電波が脳を支配している
日本中に溢れ出る電波の渦で崩壊の兆しを見せていた
 
雪辱に崩れ 叫びつづけて乱舞する狂気が見せる構成
一事の安らぎに身を任せたままとわに逃れられないのは呪縛
 
赤色灯の回転は確実に早まっていく
囁きが漏れるのは おセンチな貴様等に強張って
電波が君らを心酔させてく
世界中に溢れ出す電波の渦に陶酔のカケラを見せてた


2003年09月05日(金)  罪状「死刑」

うるさすぎて頭痛が止まらない――
 
嗚呼…
見せかけだけの形が作り上げる
有り得ない得意気だけで組み立てた錯覚
錯乱する思いを狂わせている
嗚呼…
子供騙しにもならない陳腐な御託を並べ
うるさいだけの四字熟語が乱舞している
上辺だけの言葉の嘘
 
歪みも捻りも何もなく
腐乱しかけたその音を解体せよ
遺憾と憤慨で築かれた
敗退しているその音を廃れさせよ
 
嗚呼…
取り柄にもならない陳腐さで並べられた
硬直し始めている嘘ばかりの言語中枢
廃れさせては進化を遂げず
転がり続けるその音を解体せよ


2003年09月04日(木)  揺れる木々

あたしの声はどうしてあなたに届かなかった?
 
柳の木が緩い風を受けて何かを囁いていた
初めて手を繋いであるいた道が
今も変わらぬ温度で揺らいでいるのに
高すぎる空が虫の音を密やかに抱き止めている
あたしがあなたにいてほしいと言ったのに
 
あたしの声はどうしてあなたに届かなかった?
唇も手のひらもすべて愛していたのに
此れ以上などどこにもないほど
狂おしく絡み合って居たはずなのに
あたしの声はどうしてあなたに届かなかった?
高すぎる空が離れていく二人を優しく見おろす
優しすぎる言葉の断片
柳の木の囁きも今はもうあたしの耳には届かない
 
いつから遠く離れすぎてしまった?
一つの望みもなくなる前に
あたしがあなたを殺めたかった
柳の囁き以外何一つ聞こえないあの道で
あなたを抱いて…


2003年09月03日(水)  …。

大丈夫
あたしはきっと間違ってなんか、ない


2003年09月02日(火)  コーヒーの香り

芳しいコーヒーの香りが立ち昇る
あたしはただ彼の帰りを待ちながら
ここに座って最近彼と二人で悩んでいる
不眠症の解決策について考えていた
 
今朝の朝食の片づけもしないままに
時計は午後五時を指している
『五時には帰るよ』
それから家を出た彼はまだ帰らない
 
彼の帰りを小さなリビングに座ってただ待っている
 
夕方のつまらないニウスには飽きてしまっていて
不眠症の解決策も見あたらないままに
ただあたしは彼の帰りを待っていたのに
 
彼は死んだ
暮れない夕焼けににじんだ涙はかき消されてゆく
彼が死んだ
彼の最後の証拠を砕きながらヒステリックにあたしは何か叫んでいた
彼は死んだ
彼は死んだ
彼は死んだ
 
二人悩んでいたあの眠れぬ夜から
彼はひとり解消されて
ただひとりあたしは残った
彼は死んだ
最後まで役立たずのあたしを残して
彼は死んだ
彼は死んだ
彼は死んだ
夕暮れは沈まぬまま不眠症のあたしを残して彼は…
 
夕暮れに沈めぬまま不眠症のあたしを残して彼は…
 
彼は死んだ
小さなリビングに 芳しいコーヒーの香りだけを残したまま


2003年09月01日(月)  ヒビ

修復を施してはまたヒビを入れてしまう
あのときあたしは口癖のように
『嫌わないで』を繰り返していて
ふとしたきっかけで拗れてしまうことだけを極端に恐れていた
 
満ち足りぬとも呟けぬまま
いつものように口数だけは少なくて
身体を使って自己主張をしていた
 
『まだまにあうかな』
壊れてしまった
拗れてしまった
隠れてしまった
そんな二人の幻影が脳裏を横切り腐敗しながらも
あたしの声を時の狭間に押し込んでいる
ひとり壊乱に躓きながらも歩いていたあたしは
いつからか極端に傷つくことだけを恐れていたんだ
 
『もうまにあわない』
失ってしまった
変わってしまった
拘ってしまった
あの人の背中のちぎれた羽が
そんな風にあたしにはもう見えない


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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