:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2003年02月28日(金)  鮮明な其れ

希望が消えた。
夢だけ毎日毎日鮮明に見えるのに
希望は消えた。
夢は鮮明なのに曖昧で
途切れたりする
まるで わたしのように。
鮮明で曖昧なわたしの夢は
わたしに似ていて
にがわらい
鮮明に曖昧な夢ばかり見るわたしは
身動きすら出来ずに
わらった。


2003年02月27日(木)  滂沱

あの朝
目まぐるしく変わる景色に
息を飲んだ
 
悲しいとかそういうのとは少し違っていて
言葉では説明しきれない
その感情に
僕は泣いた
 
涙の訳を考えても
判るはずもなく
訳をこじつけたら
涙はやんだ
 
僕の記憶は塗り換えられて
昔の景色は
今はもう どこにもない
 
あの朝僕は
この町を飛び出した―


2003年02月26日(水)  総ての終わり

能動的に 悲観的に 後天的に
先天性の 魔術にかかる
 
 足場がない―
 気づいた時にはもう遅く
 転落したのは 午前2時
 
 なあ 孤独の支配者よ
 アナタは 一体だれなのだ?
 どうして 孤独を左右する?
 なあ 孤独の支配者よ
 どうして 僕に孤独を与える?
 こんな苦悩の空想に
 どうして 僕を置き去りにした?
 
懐古的に 優先的に 徹底的に
可能性の 泉に賭ける
 
―空が消えた。


2003年02月25日(火)  廃墟

暗い―
なにも見えない暗闇に
一体何時の間に
一人で居るようになったのか
嫌い―
目に見えない事柄を
あたかも事実に見せかけて
考えるようになったのか
…すべて忘れてしまった
 
暗闇に佇む
それだけが唯一の事実
あたしが一体誰なのか
今が一体何時なのか
其れ等はすべて曖昧で
気にも留めないまま
忘れてしまった
 
もういい
廃墟に佇むキチガイで
其れをあたしの事実にしよう


2003年02月24日(月)  白夜の夢

苦しいと悲しいが頭の中でグルグルグル
僕は狂いそうになる
楽しいと幸せが頭の中で消えていく
待ってよねぇ
僕は叫ぶことすらできなくなっていく
劣等感が募り始めて
ああもうダメだ
漠然と僕はそれに気付く
 
一縷の光もないままに
白い夜に僕は崩れていった
一縷の光もないままに
白い夜を僕は狂っていった
道の広がるままに―。


2003年02月23日(日)  固まり

頭が痛くて
…そのまま
 
「何も考えたくない」
そう言って
頑なに目を閉じた


2003年02月22日(土)  奇跡

その夜あたしは奇跡を祈った
きっと すべてが消え失せる日々を
あなたが 自由になれる日を
苦しまなくてすむ日々を…
その夜祈った奇跡は
散り果てたけれど
その夜あたしは奇跡を祈った。


2003年02月21日(金)  ギリギリ

もうダメ
はちきれそう
でもちょっと笑えた
でももうダメ
はちきれちゃうよ…


2003年02月20日(木)  一路

なんでもありだろ。
この御時世 今更それはなしだなんてばかばかしい
どうでもいいだろ
この御時世 金さえ有れば生きてける
そんなもんだろ
この御時世 笑って済みはしないだろうがね。


2003年02月19日(水)  唄声

いびつな景色をみた
夢みたいで僕は泣いた
地下鉄を降りた
冷たい空気が僕を貫く
現実だと確信して僕は消えた
 
いつも ここにいて
いつも ここにいて
いつも ここにいて
 
蜘蛛の巣に絡まった僕を笑って
そうしてそのまま居てください
 
疑惑も何も要らないよ
裏切りも何も欲しくない
罵倒されては振り返り
拘束されては逃げもせず
そんな日々が僕は欲しい
 
ここで 笑って
ここで 叫んで
ここで 狂ってよ
 
それが一番楽だろう?
狂わせて。
頼むから。
狂わせて…
 
 
―発狂。


2003年02月18日(火)  病臥

こんなに近いのにすごく遠い君
空は見えるのに 届かずに
泣きたいのに 泣けずに
笑いたいのに 笑えずに
そんな日々を ねぇ、君どう思う?
 
擦りガラスみたいに曇った気持ちを
指先にあつめた淡い光ではじけるならと
願う僕は無様だろうか?
 
どんなに近づいても遠く在る君
空々しい態度で 僕を嘲笑ってくれ
甘い同情など要らない
嘲笑して 二度と僕が這い上がれないほど
落としてくれ その嘲りで
 
もう 何も欲しくない


2003年02月17日(月)  午後の素直

君との時間が永遠性を問うものであること。
その永遠性は
僕らが生きていく時間でしかないけれど
君との時間が永遠であればいいと願うよ。
 
そっと、そっと、そっと壊れないように
ずっと、ずっと、ずっと抱きしめていた
きっと、きっと、きっと僕らはいつか消えるから
そっと、そっと、そっと壊れないように
ずっと、ずっと、ずっと抱きしめていた
 
君との時間が永遠性を保てるなら
きっと僕は泣いてる―。


2003年02月16日(日)  希望的観測

許せないの あなたが
だけど
憎めないの あなたを
 
おかしいわよね
笑ってしまうわよね
 
許せないのと憎めないのは全く違うことだけど
だけど
許せないのに憎めないのはすごく皮肉なことでしょう?
 
忘れることなんか
たやすいけれど
忘れることなんか
できはしないわ
判っているの
憎めないのだもの
忘れることなんかできはしないわ
判っているの
判っているのに
忘れられたら楽になるなんて傲慢ね
楽になんてならなくていいの
本当は
忘れたくないのかもしれないから
 
矛盾ばかりね
それも判っているのに
矛盾しかこの口は紡げずにいるの
あの時から変わらずに
 
知っていた?
愛しているのにさようならと
あなたに告げたこの口は
あの時から何も変わらずにいるのよ


2003年02月15日(土)  この世に生ける意味とか

生きてきた意味も
産まれてきた意味も
ああ 全く判らないけれど
ああ それでも僕がここに
こうしている訳はというと
訳はというと…
 
死にたいと思っていた
だけれど
生きていたいと強く願った
愛されていると知っていたから
逃げ出したくて仕方がなかった
ここにいる意味も何もないと
判りきった振りをして。
 
愛されていると知っていたから
ここにいた
こじつけかもしれないと苦笑いしながらも
ここにいる意味は
愛されているからだと思ったから。
 
生きてきた意味は判らないけれど
産まれてきた意味も知らないけれど
だけど今もまだ生きていたいと思うよ
愛されているから。


2003年02月14日(金)  攻守

あのころ僕が大事にしていた
実績に評価に名誉
それに傷が付かないように細心の注意を払い
それを喪うことを何よりも恐れていた
 
それを全部捨てる決心をして
捨て去ったのは
それらよりも大切なものに気付いたからで
それらよりも大切なものまで喪うつもりは
毛頭なかった。
 
だけれど…
総てを捨てたら
総てがなくなってしまったことに気付いて
あわてふためいた僕
結局僕には何もない
 
大切なものも。
誤って捨て去ってしまったから…


2003年02月13日(木)  青い月夜と白い雲

行き詰まりを見つけた
 
全く気が滅入るような青い月が
優雅に僕を見おろした
 
滞りに気づいた
全く気が滅入るような白い雲が
怠惰に僕を覆いつくした
 
厭な笑みを浮かべて
苦渋に満ちた素顔を見せたのは
星月夜
詭弁を並べて
僕を無理矢理納得させようとしたのは
おかあさま
(無駄なことをしたものだ)
 
春が近い 夜の空気を吸い込んでも
僕は一年中冬ばかりを探した
そんな探求で何を変革させようとしていたか
探しあぐねる僕を
真っ青な月が見おろした
 
(月もまだ冬なのか…)
それに気付いて僕は笑った
それから少し楽になれた気がした
 
青い月夜と白い雲にかこまれて


2003年02月12日(水)  後天的ポルノ

飴玉を頬張って
空を見た
雪がちらつく寒い日に
薄着をしたまま飛び出して。
「先天的だとか後天的だとか
そんなことどうでも良いんだよ」
と 笑ってくれた空を睨む。
 
良いのかな
このままで
良いのかな…
 
そんなことだけ考えた。


2003年02月11日(火)  売女

許ス事等出来ヌ 冒涜
消ス事等所詮不可能ナ 感触
偽リ等 最初カラ
嘘ダト判ツテ居テ
此処ニ居タヒト泣イタ君ニ同情ノ意ヲ示ス。
 
怠惰ト云フ快楽ニ冒サレタ君ヘ。


2003年02月10日(月)  嘘を吐くなよ

一体なにに遠慮していたのか
一体なにを恐れていたのか
気持ちと裏腹なことばかりしていたことに
今になって気付く
 
…まぁそれもアリよね


2003年02月09日(日)  緋色の空

振り返ってばかりいてどうするの?
そんなんじゃあいつか近い未来
過去という怪物に捕まって
身動きとれなくなるわよ?
 
それとも…
それを望んでいるの?


2003年02月08日(土)  束縛

互いに束縛しあって
干渉してくるような
そんな関係要らない
独占も束縛も干渉も
ウザイ。
アナタは
そんなことには
興味がないらしく
独占も束縛も干渉も
必要最低限(もしくはそれ以下)しか
しないから
あたしも同じようにした
時々わがままなことを考える
 
「独占して」
「束縛して」
「もっとあたしにかまってよ」
 
それからバカみたいだと苦笑して
いつものように笑うだけ(笑)


2003年02月07日(金)  雲行き

共有した時間…
笑いころげた時間とか
泣いてしまった時間とか…
二人で眠った時間も
他にもたくさんたくさん
 
共有した時間という
言葉では足りないくらいの事を
半年の間に経験した
 
平穏な日々がかげり始めてから
辛さを共有した
やっと今不穏な空気も雲行きも
何処か遠くに消え去って
新鮮な空気と日の光が雲の隙間から差し込んで
二人を照らす
 
雨上がりの路地裏で。


2003年02月06日(木)  付加価値

悔しかった
どんなに足掻いても
あたしなんか「カノジョ」の
付加価値くらいにしかなれないと感じて
付加価値にすらなれないと感じて
 
行き詰まっては君の名を呼び
「ハヤクキテ」とせがんでみたけど
所詮君の目は「カノジョ」を見ているわけであって
あたしに届く筈もない
 
付加価値にすらなれないあたしに
甘い蜜をくれた
甘美な甘美な時をくれた
 
傍に居て欲しいときに
必ずあなたは「カノジョ」の傍
悔しかったけれど判っていたよ
あたしはあなたの何でもないと


2003年02月05日(水)  青いペン

其の青色のペンは
ありふれたものだったけれど
個人的に 特別な意味を持っていた
 
あなたに送った数々のメッセィジ
あなたに贈った数々の唄
それらの全てを描き続けたこのペンと
いまだにあたしには決別できない
(何しろする気がないのだから)
 
ありふれた青色のペンは
特別な意味を持っていた
君に贈った全てを知るこのペンに託した
多くの思いを
ありふれた青色のペンは
特別な意味を隠している
それはあたしにも判らない
ずっとずっと深いところ 
ありふれた青色のペン


2003年02月04日(火)  誤答

透明な空気を吸い込んで
笑いながら君は
どんどん遠くに行ってしまう
君が歩いた道筋を
僕はずっと追いかけたけれど
結局君は見つからなくて
もっと遠くに行ったのかなぁ?と
首を傾げたその時に
後方に聞こえた
僕の名を呼ぶ君の声
 
どうやら僕はあせりすぎて
君を追い越していたらしい
 
寄り道をしていたの と
笑いながら君はまた僕の前をゆく
今度こそ離れないようにと
僕は其の君の歩幅にあわせて歩きだす
 
君の横に並んで 離れぬように腕を組みながら…


2003年02月03日(月)  歌声

はかなげな夢
散り果てて
きしんだ鼓動は
嘲笑してる
 
いつかどこかで
出会った人に
いつかどこかで
別れた人よ
 
どこに向かっているの
夕暮れの窓辺で
鳴く烏の群
 
ため息吐いて
眠りについた


2003年02月02日(日)  いつか見えなくなってしまうとしても

あたしの 感情のすべてが
見えなくなってしまうとしても
消えない事実を手にした
あなたがくれた
愛情も言葉も
あたしから消えてしまうかもしれない
だけど
其れが事実であったという過去を
あなたが 覚えている限り
その過去は消えたりしない
 
あたしが見れなくなってしまうとしても
消えない事実を手に容れた
 
あなたから溢れてきた
あの温もりは
きっと身体が覚えている 
月日がたって 見えなくなってしまうとしても


2003年02月01日(土)  インコ

夕暮れどき 息の仕方を忘れてしまって
悲しくなって泣いていた
 
負け犬みたいで厭だというと
「マケイヌ!マケイヌ!」
と、インコに言われた。
 
悔しくなって また泣いた


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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