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2003年08月29日(金) 見えないココロ

おかしいな



ちょっと前までは



考えなくてもわかったのに




こんな不安は


とっくの昔に


卒業したはずなのに




ねぇ やすくん




やすくんのココロが



私の方を向いてるのか



見えなくなってきたよ



私が一番だって
何より大切だって

そんな自信が揺らいでるよ




コレハ キット

カンガエ スギル ワタシノ

ヨケイナ 勘グリ


シゴト ト ワタシ

カゾク ト ワタシ

ドッチガ大切?ナンテ

ソンナノ 愚問ダト ワカッテルケド

イロイロナ 事ガアリスギテ

ドウシテモ ソコカラ 抜ケ出セナイ


ねえ やすくん

今のやすくんにとって


"1番"はなんですか?

そして私は何番目ですか?


2003年08月23日(土) 見えてきたもの。

歩いて歩いて歩いて、


そして、やすくんに車に乗せられた。





「家に帰る」

そう一言だけ言ったやすくんの言葉が悔しかった。
絶対に帰らない、と思っていたから。


やすくんが嫌いなんじゃない。
やすくんの家族が嫌いなんじゃない。
いろいろなことが積み重なって、
ただ、いられないと思っただけ。
ここにいたくないと思っただけ。



夜は、食欲もなく、起き上がる気力さえ残っていなかった。
呆然とベッドに横たわるだけ。
そんな私にやすくんはかなりいらいらしていたみたいだったけど
そんなやすくんの心の中を考える余裕さえなくなった私は
ただ、連れ戻されたことが悲しくて、涙が止まらなかった。



次の日。

くらくらする頭を抱えて、やすくんの家族と朝食を取った。
昨日のことを隠すように、ひたすら笑顔で。
やすくんの表情は相変わらず厳しかったけど
もう、どうでもよかった。


仕事中もいらいらした様子を見せるやすくん。

私も、もう耐えられなかった。




「私がいることで、そんなにいらいらするんだったら
 昨日、あそこで連れ戻さなかったらよかったじゃない」



2人きりになったとき、思わずそういった。
やすくんは変わらずいらいらしたそぶりを見せたけど
私の投げかけた言葉には何の反応もしなかった。


「だから、帰らないっていったのに」


変わらない家、変わらないやすくん、変えられない自分に
もうほとほと嫌気が差して
黙って出て行こうとした。



そのあと、
やすくんはこれまでにないほどの力で私を部屋に押し戻し

そして、
これまでにないほど激しい言葉で私に詰め寄った。

私も、自分の思ったこと、感じたことを
思いつくままやすくんにぶつけた。

これまで、何度もけんかをしてきたけど
思いを爆発させて、ぶつけ合って
それでもどこか冷静な自分がいて
ぶつける言葉も瞬間瞬間で取捨選択していた。

今回はだめだった。

何か言葉を発すれば発するほど
たまりにたまった不満や憤りが胸からあふれ出て
冷静な自分を心のどこかに置く余裕すらなかった。


いつも以上に激しい気性の私に
はじめは厳しい表情で見ていたやすくんも
だんだん目の色から怒りが消え
時々視線をはずすようになってきた。


そんなことに気づいて
もしかして、自分が言ってはいけない事を口走ったのかもしれない


初めて我に返った。


ようやく、冷静な自分を取り戻し、やすくんの気持ちを考える余裕が生まれて
落ち着いて話ができるようになった。


「私に何をしてほしいの?何を望んでるの?」

「・・・一緒に働いてほしい」

「だったら、パートで雇ってください」

「そうじゃなくて」


「・・・なに?」

「一緒に生活してください」


そうして

やすくんは
「ききがそれほどまでにいろいろ思いつめていたなんて、全然気づかなかった」
といって
「ごめん」
とポツリとつぶやいた。



私も
「傷つけるようなことを言ってごめん」

といって


なぜか二人で笑った。






初めて、後のことを考えず自分の気持ちだけで動いた喧嘩。


こんな喧嘩は二度としたくない。


自分の手で、私の一番大切なものを少しずつ傷つけて
そして壊してしまうような
そんな喧嘩は二度と。


2003年08月22日(金) 歩いて歩いて歩いて、歩いた。

暑い日だった。

久しぶりに。




私は、やすくんと二人で隣町のコインランドリーに
大量すぎて干せなかった洗濯物の乾燥に来ていた。











きっかけは何だっただろう。





洗濯物を抱えて何度も車と店を往復する私に、
「早くしてよ」と、ジュースを飲みながら言ったやすくんのその態度だったか

その前に行ったホームセンターでのやすくんの嫌な一言だったか

もしかして何もなかったかもしれない。

ただ、この久しぶりのうだるような暑さのせいだったのかもしれない。










とにかく















私の中で、何かがぷつんと切れた。













出来上がった洗濯物を車に積むときも
やすくんは車の中で1人で甲子園の中継を見ていた。


黙って、荷物を積み込んで

財布をあけてぱっとつかんだお札をポケットに入れて、

私は、一人で歩いた。



初めての街で

どこに何があるかもわからないのに

私は、駅を目指して歩いた。

財布から掴み取ったお金は6000円。
実家には帰ることができなくても
東京までは出られる。

とにかく、ここから逃げ出したかった。





どのくらいたっただろうか。

視線の先に、見慣れたTシャツを着ている人がいた。


やすくんだった。



「どうしたの?帰ろう」



そう、声をかけてくれたけど

私はその声を聞くことすら嫌だった。

もしかして、心のどこかでやすくんの存在を消そうとしていたのかもしれない。



無視して、つかまれた手を無理やり振り解いて私は歩いた。





何度か道に迷いそうになったけど、
途中で線路を見つけてから、
その線路に沿ってずっと歩いた。

やすくんは車で追いかけてきては、途中で車を止めて
私をなだめたり怒ったりして車に乗せようとしたけど
ただ、

「もうだめ」

と思って歩き続けていた私には

そんな、
優しい言葉をかけるふりとか
怒ったふりとか
逆ギレしたふりをされても

ただ馬鹿馬鹿しいだけで
心が揺らいだり、気持ちが落ち着いたり
そんなやすくんに視線を向けることすらなかった。


数十分歩いたところで
ようやく駅があった。

でも、そこからだと持ってるお金では東京までいけなかった。
仕方がない、次の駅へ行こう。

そうして、また歩き続けた。


何度もやすくんが止めに来たけど、
もう、私には全然関係なかった。
目に入るのは、目の前の道と、目印の線路だけ。



歩きながら、いまさらな感じだけど
何が「もうだめ」なんだろう、って考えた。




やすくんの一言とか、ちょっとしたしぐさとか
そういうありきたりの喧嘩の理由ではないと思った。

同居をしたからこそわかる
家のしきたり、家風、それにその家の常識。

家族には当たり前と思うことでも
私には違和感を感じることがある。
一番感じたのは、義父の傲慢ぶり。
心に余裕があるときは、そのくらいなんてことないんだけど
いろんなことで少しずつストレスが降り積もっていた私にとっては
どれもこれも目をそらしたい、耳をふさぎたいほどのことになってた。

毎日急に変わる予定、思いつきで買ってしまう店の品々
見栄を張りたいがために使われる私たち。

とにかく、すべて。

そして、それを黙認しているやすくんも信じられなかった。


何度か「ちょっとおかしいよ」って不満をぶつけて事があった。
そのときは、私が言ってる以上の不満をぶちまけるくせに
お義父さんの前では、黙って言うことを聞いてた。

それも信じられなかった。

何かあっても、唯一の味方だと思ってたやすくんの
そんな姿が信じられなかった。



とにかく。


考えれば考えるほど、気持ちは滅入っていって
ただ足だけが前へ前へと出た。

炎天下の中汗は噴出すし
素足にサンダル履きだったから
足も痛くなってくるし

でも、疲れはぜんぜん感じなくてずんずん前へ進んだ。










2時間くらい歩いただろうか。




ようやく、次の駅の方向を指し示す標識が見えてきた。

もう、噴出す汗もなかった。

足はずきずき痛むけど、頭もぼうっとしてきたけど

「後もう少し」と思うと自然と体が動いた。





そこで、私は本当にやすくんに止められた。












くやしかった。


2003年08月12日(火) お久しぶりです。

「命」というタイトルの日記を書いてから
ずっと更新がストップしていました。

その間、わたしとやすくんは引越をし
やすくんは仕事をやめて、実家で新しい仕事を始める準備をしています。
あの時、まだ小さな白い丸でしかなかった私のお腹の中の命も
先日病院で見たときは、もう小さなヒトの形をしてました。

白黒の画面に映ったその「子」は
まだ背骨が透けて見えるほどだけど、すでに元気に動き回っており
ちょうど私が見たときには、魚が飛び跳ねるかのような
そんなこともしていました。
なんだか、そのとき初めて私のお腹の中の子を
愛しいと思いました。

やすくんは、まだ動くその子を見たことはないのだけど
毎回病院でもらってくる画像を見ては毎回喜んでくれています。



私とやすくんは相変わらずです。

やすくんの実家で生活している関係上、
派手な喧嘩をすることはなくなりましたが(笑)
時々ぶつかり合ったり、勝手にむくれてみたり
ベッドの端と端で眠ったりすることもあるけれど
でも、そんなときでも
振り返ると見えるやすくんの背中が私には大切で
結局、数日もするといつものとおり笑いあっている、という感じです。




これからも、今までほどの更新はできないけれど
私とやすくんとの足跡を
ここに記していこうと思います。



どうぞ、よろしく。


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