よるの読書日記
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2002年02月27日(水) 親の因果が子に報い

『羊のうた』6巻<冬目景/幻冬舎コミックス>
なんか見るたび出版社が違う気がするのは私の勘違いだろうか?
出版業界も大変なのね〜〜。
新刊では姉弟の父親を慕っていた看護婦さん登場。
あ、今度からは看護師と呼ばなきゃいけないのか?
辞書にも登録しなきゃないぞ、面倒だなぁ。
しかし特別な感情があったにせよそこまでやるか?
て感じの人です。
お父さん大事な娘置いてまで
なんで死んじゃったんでしょうね。
せめてこういう火種は始末してから逝ってほしいぞ。


2002年02月25日(月) mind's darkness

『夜ごとの闇の奥底で』<小池真理子/新潮社文庫>
タイトルにつられて衝動買い。私にしては珍しいことなのですが。
妹が誤って恋人を殺害。その凶器を隠すためにでかけた山中で
事故にあった男を助けたのは、亜美という名の若い娘だった。
しかし、彼女には一見物静かな悩める父親がいた…。
山荘とかって小説やミステリーマンガの中では事件が
起きないことがないですな。
でもそれをぐいぐい読ませるあたりがさすが直木賞作家。
淡々としてるお父さんがおっかない。
親子、兄妹の愛憎というのはどうにもならないところがありますね。
私は姉妹仲がメチャメチャ悪いのですが、
でも一方で向こうがもし他人に傷つけられたら
死ぬほど相手を憎むと思う。――何ででしょう?


2002年02月22日(金) そう言えば まだ初詣に 行ってない(字余り)

『神の名は』 1 2<楠桂/角川書店>
7歳の頃、『妖魔』<集英社>に始まり楠桂は
ひたすら怖いマンガを書くおねえちゃんだった。
17歳の時、同じ作品を読み返してこの人天才だと思った。
そんな彼女の(たぶん)最後の伝奇ロマンもの。
となれば買うしかないでしょ!

舞台は血で血を洗う戦国時代、飢えと憎しみと歎きに苦しむ
人々のもとに現れた異国の悪神――サタン。
人間を愛する日の本の天狗神(あまのざこがみ)と共に、
姉を奪い自らを不死に変えた神を討つべく
立ち上がったのは人のままの心を持つ猿田彦。
止まない慟哭。生と死、善と悪、光と闇――。

楠桂というとどたばたオカルトコメディっぽい作品も
たくさんあるしそれも面白いんだけど、
この人本来の切れ味はやはりこの手の
どシリアスホラーの方が冴えてます。
人を見る目が怖いほどダークだと思う。
いつもはそこでつっこんでお笑いにしちゃうところを、
突き放して描いている冷たさ。
谷山浩子が好きだとかいうのもその二面性がうかがえます。
しかし連載してた雑誌が休刊とは、不憫な…。
私みたいなコミックス派の読者が存在するのも悪いのかしら。
ごめんね。


2002年02月21日(木) なくて難癖

自分の息子に女装癖があったら一緒に特大ハイヒールを
買いに行くと思うが、息子がナルシストだったらやだなぁ。
それも母親似の外見だったらもう居ても立ってもいられない。
自分と同じ形のパーツにうっとりこいてる子供。
想像しただけで恥ずかしい。
ついでに自分の娘がマゾだったら。
まぁ医者に連れて行くのに苦労はしないな…とか。
くだらん妄想は尽きませんが
彼氏(ナルシスト)と彼女(マゾ)のいばらの道は続く、
『MとNの肖像』4 <樋口橘/花とゆめコミックス>
4巻です。しかもまだまだ続くらしい。

安部みつるさんは愛い奴じゃのうと言う感じですなぁ。
男の一言で立ち直ったりからかわれてふらふらしたり面白い。
友達にいたら絶対可愛がる。
あーでも、年上・同年代の可愛い女性なら許せるけど、
目下の女の子だったらやっぱりしっかりしなさいって
言っちゃうかも。わがまま?
だからちょっとみつる母の気持ちわからんでもない。
子供の人生鋳型にはめてやろうとは、さすがに思わないけど。
自分だって強くて美しくて厳しく(しすぎ)て、
確かに死角はないけど娘をマゾにするとは
貴女も相当な曲者ですよママン。

こんな人敵に回した二人の苦難に光は射すんですかねぇ。
唯一の救いは夏彦君の両親に理解があることでしょうか。
幼な妻(同い年だけど)の予行演習なぞいかがでしょう。


2002年02月20日(水) 精神年齢で測定プリーズ

『三鷹の森ジブリ美術館 ガイドブック』<徳間書店>
迷子になりたいよ、本当に。
いつか絶対行ってやる!
ただし、クレジットカードはコインロッカーに隠すこと。
ショップ マンマユート(意味はママ助けて)で
散財するかわからないから。
ああ…ネコバスに乗りたいなぁ。
身長150センチちょっとなんですけど、
ダイエットしてもダメですか。


2002年02月06日(水) デカイコドモ

しかし新刊で買ってこんなに寝かせておくなんて
私も忙しくなったもんだ、と勝手に感慨にふけっております。
『堪忍箱』<宮部みゆき/新潮文庫>
ついでにYondaのポイント、また貯まってきたなぁ。くくく。
今狙ってるのはカップです。
それでコーヒーを飲みながら読書するのだ。
しかし低血圧(寝起きと関係ないって言う人もいるけどね)の
私がその希望をかなえるためには枕もとに魔法瓶が必要だわ…。
出勤時間の1時間30分前に目覚ましをかけてうとうと30分、
視神経を刺激して目を覚ますのに30分、
着替えに30分を費やす(←起ききれてない)人生。ムダッ。

さて、出所はどこだったかな、たぶんパンフレットか
コミックボックスのどっちかなんだけど、
宮崎駿監督がインタビューで『千と千尋の神隠し』の
子供が働くと言うのは、世界的に見れば全然珍しくないことだ、
ということを指摘されていたのですが、
考えてみればちょっと前の日本もそうなのですね。
丁稚奉公とか当たり前の世界。
時代劇では子供と言えば神社や寺の境内で
風車持って走ってったりかごめかごめで遊んでいるもんですが、
実際歩けるようになったら田んぼの草取り手伝ったり家事したり
弟妹の面倒見たりもしてた筈。
昔の子供って偉いなぁ〜。
と言う感想がまず出てくる自分が情けない。


2002年02月04日(月) 猫にまたたび よるに本

久々に行った本屋さんで見た瞬間に鷲掴みしてまいりました。
この日を待っていました、小野不由美の『屍鬼』(一)(二)<新潮文庫>
ハードカバーの分厚さにびびってましたが分割してあってほっ。
しつこいようですが講談社ノベルズ経由の文庫は分厚すぎ。
読んでて手がしびれそう。

タイトルがもうイメージを喚起したのもありますが
最初に読み始めて田舎の小さな自治体…そこに暮らす様々な人達、
そして迫り来る惨劇(たぶん)…とキングの話みたいだなぁと
思ったらどんぴしゃりな展開になりつつあります。
村の人たちを襲う症状で私じゃなくてもぴんと来たと思いますが。
久しぶりにページをめくるのがもどかしかったぞー!
一気読みして寝不足です。でも幸せ♪
小説の中では不幸の嵐。くすくす。


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