ひみつ日記
脳内漂流日誌もっと前もっと後


2012年08月27日(月) 夜明けを待つ日々

シャーロックのシーズン3のキーワードが rat、 wedding、 bow、の3つに決定したそうで…。
ratって…「ボスコム谷の惨劇」…?じゃなきゃスマトラの大ネズミか…?でもあれ原典では名前だけ出てきただけでちゃんと描かれてない事件のはずだけど…オリジナルでやるのだろうか…というか復活劇はどこでどう組み込んでくるのか…。
weddingはあえてmarryとかmarriageとかじゃなくweddingという単語をもってくるところが気になる…単純に「marry(結婚)」ならジョンの結婚(四つの署名)の可能性が高いけど、「wedding(結婚式)」であるなら「独身の貴族」か「さびしい自転車乗り」のがニュアンスとして近い気がする…。
bowはほぼlast bow(最後の挨拶)だろうと思うけど、それだったら、え、もう…?という拍子抜け感すごい…あれは…あれはもっとおっさんになってからでいいじゃん…!
「最後の挨拶」の晩年にさしかかったワトホムのしっとり感がとてつもなく好きです。


ホームズ熱の上昇がとどまるところを知らず商業パスティーシュをがつがつ読みはじめてますが(これまではあまりに数が多くてきりがないから(割と)自制してたというか見ないふりをしてたのにもう台無し!もう!)日本人が書く作品における漱石×ホームズ率の高さにおののいております…なんだこれ…なにゆえこんな東洋の辺境の島国でこんなマイナーカップリングの一大ムーブメントが…?
漱石=日本人代表みたいな感じで書く人も読む人も彼に自己投影して楽しむものなのだろうか…そうするとこれはようするに俺×ホームズ(略して俺ホム)の変種みたいなものか…ルブランが自分の生んだ主人公(ルパン)とホームズを対決させたのも同様、どの世界でも最終的にいきつくところは俺ホムということなのか…。
でも日本人の身でこういうこと言うのもなんですけど、漱石が推理でホームズをやりこめてたりするような話だと、椅子からガタッと立ち上がって調子に乗るなよ貴様!と作者を一喝してやりたくなりますね。だってわたしも俺ホムだから…。
嫁レイプ、駄目、絶対。


回復呪文ありがとうございます!

●りんこさま

悪魔の足に対する萌え、わかっていただけてうれしいです…!
この回はホームズのコカイン癖をめぐってのふたりの物言わぬ応酬もたいへんにファンタスティック!(英国調)でございます…。
いやあ同じ作品の同じところで萌え、語り合うことができるってすばらしいことですね…いつかお会いすることができましたらそのときには固く握手させてください。
お言葉、ありがとうございました!


2012年08月26日(日) 先生あなたはかよわき大人の代弁者なのか

ラスボスと戦ってる後ろで卒業式(〜この支配からの卒業〜)(BYユタカオザキ)とかなにこれものすごいシュール!
なんだろう…フォーゼはいつもこんな風に感動させたいのか笑わせたいのかどっちなんだ…とテレビの前で懊悩させられてしまうことが多かった気がするけども今回のこれはまた特にひどいな!
ていうか前回賢吾の正体バレてからの展開がバタバタすぎて余韻もへったくれも…限られた時間内での詰め込みすぎがたたって、結果ダブルのときみたいに本人周囲ふくめていろいろ不自然なほどの割り切りのよさ…悩め!少しは!疑問を持て!

フォーゼは深入りしないで俯瞰で見ようと思ってたので、いままであたりさわりのないことしか言ってませんでしたが、最終回だしこれ逃したらたぶん永久に言う機会ないと思うんでもういいですかね…言わせてもらっちゃっていいですかね…。
(以下、否定的な感想続きますご注意!)


今回一番ひっかかったのはラストのアレ…未遂とはいえ遺書捨てようとしやがったよ…あれはちょっと本気でどうよ…。
一話のエピソードとかぶらせたかったという意図はわかるんですけど根本的にそれをやる意味がわからない…初期の賢吾なら人の心が斟酌できないというキャラをアピールするためにありだったと思いますけど、それをラストでげんたろうがやる意味ってなんだ…だってげんたろうって大事な人が書いた大事な遺書を「毎日読んでは泣いてしまうから」って自分の事情で捨てるようなやつか…?(しかも川に)(せめて燃やせ)げんたろうがああいう行動を起こすに足る必然性がまったくないと思う…ようするにあれは一話とひっかけるためだけになされた行動なわけででもそれってあからさまに造る側の都合だろう…。
造る側の都合にあわせてキャラが動くからこんなふうに主人公でさえキャラがぶれまくってえらいことになっておる。

なんかこの作品は時々耐え難いほどの安っぽさが鼻についたんですけどそれって私だけなんですかね…。
そもそも「友情」とか「青春」とかいう言葉がふつうに飛び交ってしまうことじたいがかなり安っぽい…いや、友情とか青春とかそのものは安っぽいものではないはずなので、これは作品の作り方そのものが薄っぺらいんだと思う…だってそうやって全部言葉にして伝えちゃうなら映像で見せてる意味なんてないではないか…。
魅せ方が悪いというその一点によって、結果的にげんたろうがすごく安っぽいというか、どこか上滑りしてるキャラに見えてしまったのが残念だったと思います…。
というかげんたろうは絶対年ごまかしてるだろ…あの服装といい髪形といい平然と出てくる「友情」「親友」「青春」とかいう語彙といいとても今の高校生とは思えん…だいたい青春の渦中にいる人間てのは「これが青春!」とか自覚しないよ普通…余裕が出て振り返って初めてわかる、それが青春…。


とはいえいくつか個人的には好きなところもありました…とくに美羽せんぱいね…美羽せんぱいだいすき…!(ハイル・クイーン!)
美羽せんぱいの回はぜんぶ好きです。最終回では久々に制服姿が見れてたいへんに眼福でした…。
あと賢吾がじたばたする回もけっこう気に入っている…具体的にはラビットハッチ取り残され事件とかげんたろうとの一方的絶交回とか…。
どっちも賢吾の人間としての弱さが生々しいくらいにはっきり描写されてて、その綺麗事じゃない人間臭さが主人公サイドのキャラとしてはすごく新鮮だったというか、今まで感じたことない方向性のいとおしさがじわじわと。
とくに絶交回はふたりの間に勝手にはさまれた流星のうんざり感もこのうえなくいい味を出していて大好き回のひとつであります…。


ともあれ、一年間どうもお疲れ様でした!
つぎのライダーは魔法使いということで…8:30からの女の子枠とかぶってるうえにそんなもん使えるならもうライダーキックとかいらないんじゃ…と若干不安に思わなくもないですが、また気の赴くままに見守っていこうと思います…。


2012年08月25日(土) 悪魔の足、幸福の尻尾

グラナダ版は基本的には「ホモなんて考えたこともありませんよ」というシレッとした原作重視のスタイルを貫き通している(本心はどうあれ)ですが、「悪魔の足」にはこのシリーズには珍しい種類のホモ臭がそこはかとなくただよっているような気がします…。
というかどう見てもあれは「療養」という名目をとってはいるものの、実質的には人目を忍んだカップルの休暇旅行ですよね…というか周囲もきっとそう思ってるに違いない。あの牧師さんの興味深々でたずねてきた態度がまたいっそうそう思わせる一因と思います…。この出歯亀!(いいがかり)
ふだん事件事件で飛び回っていていまいち自分の身や同居人をかえりみないホームズの体力が弱ったのをこれ幸いとばかりに張り切ってその手綱をとろうとするワトスンの言動のあれこれが独占欲と紙一重でたいへんにもじゃっとする…。大好きな事件から引き離したばかりのとこなのに地元で起きた事件持ち込まれて、持ち込んできた相手(牧師さん)に余計なことを…みたいな顔したり、早速事件に興味を示すホームズに君は療養中だろ!てちくちく牽制したりするのとか大好きです…。
ていうかこれ、ワトスン自身も自分のこの感情と言動は医者としての使命感ゆえ!プラス友情!とかたくなに信じていて、それゆえに19世紀のワトホムのふたりはホモとして成立しなかったというのが一般的な通説(私の脳内)なんですけど、もし奇跡が起こって私が19世紀にタイムスリップしたりあるいはワトホムが21世紀にくるようなことがあればそのときは切々とそれは恋とか独占欲とかそういうものである可能性もありますよ…と説いて新たなる世界の扉を開くお手伝いなどしてさしあげたいです。(よけいなお世話)
そして最後の「I'm on holiday!」できゃっきゃと楽しそうに画面から去っていくふたりを見ながら、あ、やっぱりホモの休暇旅行…という確信を深める私。

あとこの話は毒にやられて発狂状態に片足突っ込んだホームズが最初で最後「ジョン!」てワトスンをファーストネームで呼んだのも見所ですね…当時の慣例としてどんなに仲良くなっても友人をファーストネームで呼ぶようなことはまずなかったということなので、あらじゃあ友人以外(以上)の関係っていったい何かしら?と無垢な瞳を装って問い尋ねたい…無意識とか潜在意識ってまったくもって素敵なものですね…。
そんでこれをNHKでやってた当時はまったく気がつかなかったんですけど、この前の回でホームズの中の人はシリーズを降りるつもりで髪をばっさり切ってしまったとかで、この回のホームズは世にも珍しい短髪のホームズなんですね…まあ当時気がついててもやっぱり気にしてなかったと思いますけど…きっと事件の調査でなんかやらかして髪を切るようなはめになったんだろうなとしか思わなかったと思う…。

話がなんとなくそれましたが、「悪魔の足」は原作でもホームズの無謀な実験につきあって毒にやられかけたワトスンが、一瞬死を覚悟したものの、同じように死にかけてるホームズの顔を見た瞬間、猛然と気力を取り戻してホームズをひっ抱えて窓から外に脱出する描写に底なしの愛を見た気がして、いまだもって読み返すたびに新鮮な感動を新たにします…。


チルド室から拍手くださったかた、どうもありがとうございました!
妄想とか妄想とか妄想しかしてませんが、引き続きこんな調子でがんばります…いやなんかもっと…がんばります…。


2012年08月19日(日) あっちでもこっちでもハグ祭り

「オーズ」渡部秀&三浦涼介が新作でラブラブ!「秀くんから感じる熱がすごくて…」
(シネマトゥデイ)

↑あちこちおかしいということはわかるのですがおかしすぎてなんかだんだんこれが普通のような気もしてきた。
(私の捏造ではなく実際の記事タイトルです)

そういうわけでオーズコンビの再びの共演作「PIECE」は9/2公開だそうです。ハグシーンは渡部秀いわく18禁だそうです。はやく結婚してしまえ。

ひさびさにオーズについて触れたついでにフォーゼのかんそうもちょこっと。
もう来週が最終回なのですね…早いなあ…。

やはり賢吾が最終兵器彼女であったか…。
難しくてよくわかんなかったんですけどつまり賢吾は人間じゃなくてプレゼンターとかいう宇宙の親玉的存在に造られた情報端末みたいなもの(つまり対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース)(長門さん)で自分の正体に気がついた今、親元に強制里帰りしなければいけないことになってるらしいです…それについて友子ちゃんがぽつりと「かぐや姫みたい」って言ったのにああこの子は萌えというものをわかっておるな…となにやら一方的に親近感を覚えてみたりしました…。
そんで月面でげんたろうが賢吾にライダーベルトわたすときにメテオがポーンとふたりの間に飛んでいってなにをするでもなくただふたりの背景になってたのがやたらおもしろかったです…いや月面の空気ない中で変身解除するわけにいかないからってのはわかってますけどしかしあの弦賢ワールドをつくりだすためにわざわざメテオの異次元空間を提供してくれたって考えるとそれはそれでなんて親切…。

嫉妬に燃える理事長さまの攻撃で光となって散ってしまった賢吾ですけど来週どう着地しますかね…無事復活して当初の予定通り里帰りとなるのか…その場合は親(プレゼンター)の許しを得てげんたろう(with仮面ライダー部)とは一年に一度逢えるとかいう七夕ENDになったらいいんじゃないかと思います…。


回復呪文ありがとうございます!

●りんこさま

こちらこそいつもホームズネタ振っていただいてありがとうございます!
なにしろホームズ萌えの歴史が長いので妄想のストックがはんぱないです。表に出せる日がくるとはあんまり思っていなかった反動が今。というわけで今回もはりきってそのへん語らっていこうと思います。よろしくお願いします(迷惑)
原典の最後の事件はワトスンがわざと感情的描写を抑えて淡々と書いてる感じがなかなかに想像力を刺激してくれますが、グラナダのライヘンバッハでのワトホムも画面向こうから切なさがあふれ出さんばかりでそれもまたひときわよきものと思います。
そして空家事件でワトスンに正体ばらしたホームズが両手広げて笑顔だったのは私も私の都合のいい脳が生み出した幻かもしれない…と何度も思ってそのたびDVDを見て確認してますが大丈夫、現実です…!
ホームズの両手広げたあれはあきらかに抱擁待ちだったと思うんですが…久々の再会でホームズも珍しく少しロマンティックな気持ちになっててどさくさまぎれにギュッとしてもおかしくない千載一遇の絶好の状況であったというのに…まさか気絶されるとか…さすがのホームズにも予測不可能ですよね…。
それもこれもワトスンのホームズへの愛深き故ですよね(ということも平然と言ってみる)グラナダ版ではワトスン先生、ホームズの最後の手紙を額に入れて飾ってましたからね…私の生涯一の宝だみたいなこと言ってましたからね…ゴクリ…。
現代版のシーズン2につきましてはもし辛抱たまらん!となりましたらいつでもご連絡くださいませ…。
お言葉、どうもありがとうございました!


2012年08月18日(土) もちろん信頼している…でも 君は優しいから

現代版の第2シーズンがああいう鬼畜な終わり方をした今、グラナダ版の「空家の冒険」が再来年までの心の支えです。
でもあのライヘンバッハから空家の冒険までのエピソード…あれは原典見る限り最後に残したのが置き手紙だったからこそ許されるものだと思うんですよ…というのはあの手紙を書いた時点でホームズは本気で死を覚悟していたわけでそれゆえに別れの言葉も真実そのものだったわけですよ…結果的にはうまいこと生き残ることができたんでその状況を最大限に活用しようと死んだふりを続けることにしたわけですけども…(グラナダのホームズは滝つぼに向かってホームズの名を呼ぶワトスンに一瞬答えかけてこらえる描写がありましたねそういえば)
でもさ…現代版はこれちがうじゃん…あきらかにすでに根回しがすんでいて死ぬことをフェイクにする前提でジョンと別れの言葉を交わしてるじゃんシャーロック…もう騙す気まんまんで騙すとかまじひでえわシャーロック…。

これ3年後に原典どおり変装してジョンを訪ねていって「ちょっと驚かせようと思った」なんていうはしゃいだ登場をした日には気絶するのはジョンではなく間違いなくシャーロックのほうだと思います(ジョンにボッコボコにされる的な意味で)


2012年08月15日(水) わがままな猫と暮らす方法

グラナダ版ホームズを一日一話くらい好きな回を適当に選んで見る…というのをここしばらく続けています…。

「第二の血痕」の事件の回の、被害者の部屋を調べるのに適当なことを言ってレストレードを部屋から追い出した後、ドアが閉まった瞬間にすかさずふたりでテーブルどかして敷物ひっぺがしてホームズが床を這っている間にワトスンが窓際に走って外を見張る→大急ぎで調査→レストレードが帰ってくる!でふたりしてばたばた敷物敷いてテーブル戻す→ドアが開いたときにはそ知らぬ顔してもとどおり優雅に椅子に座ってる、の流れがそれはもう好きで好きで辛抱たまらん!なんですが、ふと、でもこのおかしさはきっと一見紳士然としてるグラナダ版ならではなんだろうな…と思いました…たぶん現代版で同じことやってもそんなにおかしくない。
あとこの回は散歩中行く手にレストレードの姿を見つけてすみやかに無言で踵をかえすホームズ(そしてそれにならうワトスン)と、しかし相手に気づかれてしまい大声で呼びかけられて無視もできずしぶしぶ作り笑顔で振り返る、というシーンもたいへんお気に入りであります…。


回復呪文ありがとうございます!

●シャーロックみましたよ!のかた

ご覧になられたのですね!原典ファンにも反感を抱かせないあたりあれはよく考えられたアレンジと私も思います…。
名前呼びがまた技ありという感じですよね…グラナダ版(修道院屋敷の回だったかもしれません)(追記:違いましたショスコム荘でした…)でホームズが犬を連れながら「カム、ジャスパー(犬の名前)、カム、ワトスン!」ていうシーンがあって、わあ犬と同列に呼ばわれておる…と思った記憶があるんですが、現代版だと「カム、ジョン!」で、より犬度が増す結果になっていてさすがに動揺がかくせません…。
現代版はなんだかふたりがすごく仲良しでよいですよね…シャーロックの欠落がはっきりしてる分、ジョンへの依存度が高くなってるというか…原典のホームズはなかなか個人的な情みたいなものを見せてくれないので…ワトスン博士が鈍いだけじゃないのという疑惑もありますがまあそれはそれ…。
情というものに関して、本当にわからない(情緒が未発達)なのが現代版のシャーロックで、情はあるけど(自覚してるけど)それを理性で強引に無視しているのが原典およびグラナダのホームズ、と考えると、その違いもまた趣き深いです…。
私も現代版→グラナダ版→原典→現代版の永久ループに陥っています…シーズン2の発売がたしか10月以降だった気がするのですが、それまで待ちきれない場合は(いちおう隠す)ご連絡ください…先日放送された吹替え版でよろしければ…(ひそり)
お言葉ありがとうございました!


2012年08月12日(日) 誰かの熱いハート盗んでいたのいつのまにか

本棚をごそごそしてたら子供の頃に買ったポプラ社のルパンシリーズが発掘されたので久々に読み返してみました…。
ぶっちゃけわたし探偵小説といわれるものを初めて読んだのはルパンシリーズからなのでルパンにはホームズとはまったく違った方向で思い入れがあるっていうか彼に関してはどんなキャラでもわりと受け入れられるっていうかほらあのひとホームズと違って芸風広いから…。
なので、彼のしでかすこと(作品の展開)がどれだけ荒唐無稽であってもそこそこ流すことができるんですけど、それでも「ルパン対ホームズ」はあらためて読むとかなり冷や汗だらりでした…。
まあシャーロック・ホームズと(空気を読まずに)訳してるのは日本版だけで原題のほうは「エルロック・ショルメ」とアナグラム処理されてるみたいですけども…ルブラン(ルパン作者)側はホームズそのまま使いたかったけどドイル先生の許可が下りなかったという噂…まあ下りなくてよかったと思います…もしホームズのまま発行されてたらイギリスで暴動起こるわ…。

それはともかく、ルパンシリーズにホームズ(とおぼしき人物)が初めて登場したのは「怪盗紳士」のラストで、それがふたりの初邂逅であるわけですが、時系列で言えばこのときにすでにホームズは大ベテランとして世にその存在が知れ渡っている一方でルパンのほうはまだこれからの期待のニューホープなんですよね…そういうのちょっと…もえるじゃない…(ごくり)
まあルブランの作品はおいといても怪盗と名探偵が並び立つさまは永遠に人々の夢と妄想をどっさりと盛られるに足る構図ですよね…ゴジラ対モスラみたいな…。

BBCの現代版ホームズ世界でもしルパンが存在するなら今高校生くらいか…と妄想はとどまるところを知りません…妄想に次ぐ妄想!


2012年08月11日(土) きーみをさーがしさーまーようマイソウルー

現代版ホームズの字幕版のほうを見たので以下気がついたこととか感想とか妄想(いつも)とかをちょこっと書いておきます…。

シャーロックの声は字幕版(俳優さんの地声)のほうがよかった…あの低音と平坦な話し方が本来のホームズのイメージに近い感じです…あとモリアーティも個人的には地声のほうがよかった気がするけど、わかりやすくイラッと感を求めるならば吹替え版だな…と思います…。
逆に吹替えのほうがよかったのはジョンと、あとだんぜんあの女性刑事さん…。
ジョンはなんか吹替えだとすんごい女好きです!遊んでます!て感じの妙な男臭さがでてよい…まあちょっと頼りなさそうな地声のほうにしてもおまえそんな人畜無害ですって顔してガールフレンドとっかえひっかえとかかわいい顔してババンバンという印象になるのでそれはそれで趣き深いですけども…。
ていうか女性に関するジョンのあの一種ガツガツした行状は、身内(姉)が同性愛者であることに加えて同居人とのよからぬ噂が一人歩きしてることによる「いやぼくは違うから!違うはずだ!」的な最後の悪あがきのような気がする…お付き合いしてる女子に対する扱いも根本的なとこでずさん(例「君の飼ってる犬の散歩もするよ」「犬なんて飼ってない」「ごめんそれは前の彼女だった」)だし…もういいじゃんゲイで…認めて楽になっちゃえよ…。

そうそうジョンシャロのホモ疑惑に関しては現実世界でも紛糾したらしくて、友人がそれについてミステリマガジン掲載のスタッフインタビューを送ってくれたんですけど、なんでもS2のアイリーンの話でふたりのそういった世間の憶測を一掃しようとしたということなんですが、まったく効果がなかったばかりかむしろ疑惑を煽る形になってませんかねこれ…。
妄念を払ってひいき目に見ても、アイリーンからのシャーロックへの矢印はともかく、シャーロック=混乱 ジョン=もじゃり… 程度の感情しか読み取れないんですけど、おれか おれが おかしいのか。
だってそしたらあのジョンのスローモーションでマグカップどん!はなんなんだ。ふつうの友人の反応かあれ?いい機会だからもろもろ説明してみてよ!(脳内で監督の肩を揺さぶりながら)

それにしてもアイリーンにしろモリアーティにしろこの作品はシャーロックに対する片思い率高くてホームズファンとしては見ててすがすがしいかぎりですね。
暑気払いで飲み会も多い昨今、モリアーティとアイリーンに飲み会に誘われるシャーロック妄想などして日々をすごしています…。
飲み会しようよー(o^∇^o)ノ ってメール貰ってしかしことごとく無視するシャーロックが見たい…それでもまったくめげずにあの手この手(犯罪含む)でシャーロックを引っ張りだそうとするモリリン(チーム名)が見たい…最終的にシャーロックが根負けしてジョンに君も来いって言ってえっちょぼくはデートがって言いながら無理やり引っ張っていかれるジョンとか、ジョンも行くからって伝えた瞬間電話口の向こうで数秒間沈黙するモリリンとか、店に行ったら行ったでシャーロックの見てないとこで笑顔のまま微妙にめっちゃ足蹴ってくるみたいなモリリンにげっそりしながらため息つくジョンが見たい。
二次会のカラオケではモリリンたちがシャーロックに向けて恋愛ソングをメドレーしはじめてますますジョンが居心地悪い思いをするといいです。(シャーロックはというと熱唱するふたりを完全に無視して熱心にマラカスをためつすがめつしてるので役に立ちません)


2012年08月09日(木) ミツバチみたいにハッピーに

S2のep1と2はすでに何度も繰り返し鑑賞してはにやにやしてるんですが、ep3はちょっとしんどくて冒頭と最後のへんくらいしか見返せない…S3の放送を待とう…と思っていたら友人が次のシリーズは来年イギリスでクランクインだから日本での放送はたぶん再来年といった旨のことを教えてくれたので BBC まじ 鬼畜 はんぱねえ とあらためて発音はっきりと頭の中で復唱するはめになりました。

グラナダのホームズは表面上は常識的紳士的な態度でつくろっているものの、一皮むけば社会不適合者という描かれ方(原作もだいたいそう)だったんですが、現代版のほうはもう最初から一皮むけた状態でぽんと存在してる感じなので、シャーロック・ホームズという人物が本来持っている人としての不完全さや危なっかしさが容易に知れるというか、ありていにいってすごくわかりやすく萌えっ子ですよね…。
このシャーロックのおかげで原典のほうが今売り上げを伸ばしているとかでYATTA!と拳を天に突き上げたい気持ちでいっぱいです…とっつきやすくてわかりやすいはいり口、だいじ!

原典やグラナダはもともとまだホモとかいう妄想と縁のないころに出会っていたこともあって、今でも具体的な(何をとか聞いちゃ駄目)妄想はいまいちしづらいというか、なんとなくグラナダのおふたりだと、それなりに血気盛んだった若い頃に性衝動的なものが仮にあったとしても、日々血なまぐさい事件を追って駆け回る興奮と同化して昇華してしまって、しかもいつもふたりで解決してるんで毎回それですっきり満足してしまって、ついにお互いに対するそういう感情についてつきつめて考える機会に恵まれなかったんじゃないか…と思っている…そんでいいかげんいい年になって(50歳近くとか)もしかしてこれは恋だったんじゃないだろうかとふと思うようになるけどそのころにはすでにそんな激しい性衝動もなくお互いに対する感情が深い愛情として完全に成立してしまっているので、まあいっかこれでじゅうぶん幸せだし結果オーライ!でのんびりほのぼのといっしょに穏やかな日々をすごしてるとよいのではないか…奪う時期はそれと気づかないまま通り過ごしてすでに与えるだけ的な…いやらし系のことはめったにしないけどキスは日常的にいっぱいしてるといいと思います…。(ちなみに私の脳内でグラナダのワトホムはホームズが探偵引退して隠居したサセックスにワトスンもいっしょに住んでることになっています。ふたりで仲良く蜂の面倒をみてるよ!ワトスンは地元の頼れるお医者さんだよ!患者さんが時々野菜を持ってきてくれたりするよ!)

しかし一転現代版に関してはすんなりエロ妄想できるあたり自分でもアメージング!です…こんな日が来るとは思わなかった…現代っ子って偉大だな…。
S2のep3でジョンがシャーロックの言動についてあれこれ注意を促すのに「どうして僕のことで君がそんなに心配するんだい?」みたいなことを不思議そうに聞いてましたけど、そんなん好きだからにきまってんだろ!君が好きだ!って言っちゃえばすごい少女漫画的にベタなノリの展開を経てまるくジョンシャロでハッピーエンドも夢ではなかったのに、かえすがえすもジョンが少女漫画を読みつけていないことが残念です…。
ていうかジョンはシャーロックとのホモ疑惑に関して過敏になりすぎじゃね?
あそこまで気にするのもう逆に不自然じゃね?
シャーロックのほうがまったく気にするそぶりもないだけによけいに…新聞で「独身」強調されて(あらぬ疑いをかけられて)「これからはもっと気をつけていかないと…」とか言ってるジョンを完全にスルーして鹿撃ち帽にあらぶってるシャーロックはたいへんにかわいかったです。

あと、S2ep1でのシャーロックの台詞「セックスなんか怖くない」は最高でしたね!(お兄さまの「どうしてわかるんだ」という返しも含めて)
そういうタイトルの素敵なジョンシャロ本とか明日あたりあるといいなと思います(行けないけど)


ホイミを送ってくださったかた、どうもありがとうございます!
明日以降開催される楽しそうな夏祭(IN有明)を思ってしょんぼりする気持ちが癒されました…。


2012年08月06日(月) 歌えなかったラブソング

S2ep3かんそうです。

タイトルにライヘンバッハが入った時点で覚悟はしてたけどいやあ…きっついわあ…。
モリアーティの存在がシャーロックが作り出した幻っていう解釈は研究書やらパスティーシュでもわりと定番としてあるものですが、実際にこういう形で見せられるとなんか悲しくなってきますね…あの女性刑事さんやアンダーソン(バカだからしょうがない)はまだしも、レストレード警部まで…みんなひどい…と思いましたがまあ冷静に総括するとすべてはシャーロックの人徳のなさに起因していることであるのでこの顛末にはぐうの音もでませんな!
でもそんななかでもジョンはこれっぽっちもシャーロックを疑わなくて、シャーロックのために憤ってくれて、その当たり前な感じがほんとすごい…と思いました…。
モリアーティとの取引のために弟の半生の情報売っちゃったマイクロフト兄ちゃんに対してもジョンすげー怒ってた…あれすっごい努力して抑制してたけどほんとまじで怒ってた…ジョンのシャーロックに対する愛が肉親のそれを超えた瞬間を目にしてしまった…もうシャーロックはジョンに貰ってもらうしかない…。

屋上でのモリアーティとシャーロックのやりとり、最後のへんの握手とかモリアーティの自殺までの流れがいまいち意味がわからんかったんですけど、それはわたしが凡人だからなんでしょうか…あそこなんでモリアーティが死ぬ必要があったん?どういう理屈でシャーロック優位になったん?そもそもあの握手なんだったん?ホタルなんですぐ死んでしまうん?(悪ノリ)
そんでシャーロック本人もジョンの目の前で飛び降りとかさあ…まじトラウマなるわ!ていうかなったわ!ジョンあの後からまたセラピスト通いはじめたみたいだし…ああジョン…だれか…だれか彼にあったかい毛布を…。
ラストのシャーロックの墓前でのジョンとか切なすぎて胃が痛いです…涙声で「死んでちゃ駄目だろ…」って墓石に向かって語りかけるのにもぶわっとしたんですが、それ以上に墓石をちょっと撫で撫でしてたのに違う意味でぶわわっとしました…。
なんていうか、あれ明らかに墓石をシャーロック本人に見立ててやってることと思うんですが、「手を当てる」とかじゃなくておそらく無意識に「撫でる」という行動に出るあたりにジョンのシャーロックに対する感情の方向性があらわれている気がして興奮をおさえきれず無駄にスクワットとかしています…。
何がいいたいかと言うとようするに、セラピストとのやりとり「言わなかった言葉があるんじゃないの?言って」「…言えない」っていうのはつまり「I love you 」なんだろう…?ということです。
ジョンはシャーロックを愛しているよ…。シーズン3あたりそろそろカミングアウトのしどきじゃないのかと思うんだけど、どうかなジョン…ブログとかでどうかな…。

そんでそんなジョンを物陰からこっそり見つめる実は生きてたシャーロックですけど、あの、ここで続くとかBBCの鬼畜度まじはんぱない。
原作だとこっからシャーロックはチベットとか行って放浪生活を楽しんだり研究書をしたためて別人の名前で発表したりしてけっこう自由気ままに3年間すごすことになってるんですけど、よもや現代版もそうなのか…「小さい頃は海賊になりたがってた」(マイクロフト兄談)シャーロックなのでそんな展開もさもありなんなのですが、そんなんして3年後にひょっこり戻ってきたときジョンがとるリアクションがたいへん気になります…。
原作とグラナダ版は愛と理解は海よりも深い寛容そのものなワトスンなので帰還の事実だけをただ喜んでくれたけど、現代版はどうなのか…しかもシャーロック原作どおりならマイクロフトにだけは生きてることを知らせてるわけで…グラナダのワトスンですらそれに対しては「僕よりもやはりお兄さんのほうが信用できるのかな」みたいなちょっと拗ねたコメントしてたくらいなので、現代版ジョンがそれを知ったらどうでるのか…シャーロックは殴られるくらいで果たして許してもらえるのだろうか…。

期待と不安を抱えつつ、シーズン3の放送を待ちたいと思います…。



ホイミ送ってくださったかた、ありがとうございます!
暑さに体力も気力も奪われ気味ですが、妄想力だけは通常営業です。


2012年08月03日(金) オリジナルTシャツとか…そういうノリでいいの…

S2ep2かんそうです。
ちょっと…冒頭からひどくねこれ…主に萌え的な意味で…。

http://lovepack.web.fc2.com/pic/mori.jpg

彼は萌えをつかさどる妖精とかなにかですかね…(真剣な瞳で)。

このありさま(血みどろ+銛つき)でバーン部屋に入ってきてもちょっと目を見開くぐらいでふつうに応対してるジョンに諦めと慣れを感じてクッ…と無力に下唇を噛み締めるしかない夜10時ですよ…。
退屈とニコチン切れでギーッとなってるシャーロックが迷惑すぎる存在ですごい…そしてジョンは調教師っていうか被害拡大をせき止める土嚢のような存在なのですね…よく理解した…つうかさ「レストレードに電話してウサギが逃げたって言え」ってとんだ八つ当たりだよ…ジョンが来るまではこんなのが普通だったのかな…警部お仕事で忙しい身なのにこんな不条理な要求までさばかなくちゃいけなかったなんて…たぶんジョンのとこには警部から毎年お中元とお歳暮が届いていることと思います…。

シャーロックが好き勝手やれてるのはほんとこうやって周囲に愛されてるからだよな…と思います…本人は気がついてないだろうけど…とくに年上に許されて愛されてるからこそのこの自由度ですよ…ジョンしかりレストレードしかりマイクロフト兄ちゃんしかり…ふだんマイクロフト兄ちゃんにあんだけ邪険な態度をとってるくせにここぞというときに「あ、兄さん?」とかってちゃっかりおねだりのTEL入れちゃうシャーロックの弟属性はんぱない…。

それにしてもジョンと喧嘩っぽくなっちゃって、仲直りしたいけどその方法がよくわかんないシャーロックのかわいらしさは世界遺産として登録しておくべきレベルですね…(やはり真剣な瞳で)
きっと「あなたが好きです。大事に思っています」っていう気持ちをどうやって伝えたらいいかということ自体がわからないんだろうな…と思います…だからああいう相手の美点をとりあえずほめるとか食事のときにケチャップ使う?ソースいる?みたいな世話を焼くとかいうつたない表現につながるのであろう…シャーロックはじめて物語…そしてジョンはシャーロックのはじめてのひと(またそういう)
でもジョンにみずからせっせとコーヒー入れてきたのが機嫌取りの一環ではなく単純に友人を実験台にするための下準備だったとわかったときはさすがにお前…となりました…。
こういう悪い子はいつか痛い目をみるとよい!(ジョンによって)(おしおき的な)


回復呪文ありがとうございます!

●シャーロック感想楽しく読ませていただいています。のかた

ありがとうございます!おかげさまですごく楽しく書かせてもらっております…。
製作のコメンタリーがそんなことを…>男同士の慕い合う友情が表には出ていないが裏のテーマ
おっしゃるとおり裏どころじゃないですよね…まるっとむき出しですよね!
というかあれを友情とか言い張るところがすごい度胸と思います。むしろ友情が表のテーマで裏にはもっと違うテーマがなんかあるんだろ…と思わず胡乱な目になりました…具体的には愛情とか…愛情とか…愛とかそういう…。
吹き替えでないDVDもぜひ見てみたいです!けっこう字幕だとニュアンスが違っていたりするのでレンタルで比較してみたいです…。
役者さん本人の地声でしゃべるシャーロックがどんなかも気になるので…!
お言葉と情報をどうもありがとうございました…引き続き萌え励みます!


津島 |MAIL