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体位
 しお



 ムカシノニオイ

でんしゃにのっていたら なつかしい はるちゃんのにおいがした。 わたしは かおをあげると そのにおいのほうをみる。

はるちゃんは いつもおでかけのまえに むねのところ ふくのうえから こうすいをかけた。
かいものをするときも さんぽのときも ふたりのりのじてんしゃも せっくすのときも いつも おなじ やさしいにおい。

とつぜんむねのあたりが きゅーっとなった。 
きんちょうした。 ぜったい ここに はるちゃんがいるはずないって わかっているのに。

やさしかったはるちゃん。

そして どうじに わたしは なお のことをおもう。
きのう なおは わたしを しばった。
うでと むねのところだけだけど。
わたしは すごくかなしかった。
むかし おなじことを ちがうかれとしたことがある。
でも なおのまえでは うそをついた。
しばられたことなんかない っていった。
じぶんでも なんで うそをついたのか わからない。
ただ
なおから
しばっていい?
 そのことばを きいたことが とても かなしかった。

はじめのころは なおが わたしにしてくる どんなに えっちなことも
しんせんで たのしかったのに。
こんどは ちがってた。
わたしのあたまは すぐに むかし なおが おなじように
しばって せっくすしたであろう まえのおんなのひとのことを かんがえた。
いままで そんなこと おもいもしなかったから
そんなふうにおもう わたしの こころに おどろいた。
かなしい きもちは どんどんふくらんでいく。

わたしは しばられた かっこうで ひざをつく。
あおむけになった なおの かおが わたしの あそこのしたにある。
なおは わたしの くりとりすをなめる。
したを なかに いれてくる。
せなかのあたりが ぞわぞわいう。
いしきが とおくなるのが わかる。

そして やっぱり わたしは かなしかった。
こうしているあいだ なおの かこに はげしく しっとする。
いまは わたしだけ って わかってても やっぱり。

やさしかった はるちゃんのにおいに
むねを しめつけられるように なりながら

わたしは やっぱり かくじつに なおを すきになっていることを しる。

2003年01月24日(金)



 ひさしぶり

日記をはじめて一年になる。
去年はいろんなことがあって
幸せだったのか、
そうでなかったのかよくわからない。
ただ私は中途半端に情熱的だった。
どうしようもなく、不義理だった。

わたしは、ある人を幸せにしたい。
それが叶わないから、
今、手をつないで歩いてくれる、
わたしを好きなように抱いてくれる、
近くにいる人に精一杯の気持ちを込める。

悲しくなるよ。
わたしの体は変わってしまったから。
結局、わたしは、自分が幸せになりたい。

2003年01月05日(日)
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