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体位
 しお



 贅沢

ずーっとこのまま続けばいいと思うようなセックス

気持ちいいとき からだもこころも洪水のようになる自分をしってる

あなたを好きだ あなたのおちんちんが いま 私の中にある

おれを感じるか? 

あなたの言葉があなたの体の動きとともに わたしに響く

目をつぶって意識を集中する。

幻想のような幸福感と現実が重なり合う たったひとつの瞬間

わたしは水になる





2002年03月15日(金)



 浴衣

二人で初めての旅行はお別れのすぐあとだった。
弱かったわたしたち。

電車に乗っても、お散歩しても、バスを待っても、
星を見ても、もう戻れないのに。

畳の上で、セックスをした。

襟を合わせた隙間から鎖骨をなぞる手。
裾の方に手をやれば太腿に触れる。
一枚の薄い布から背骨の形を感じる。
鼓動を聞く。

襟を少しずらすと私の肩が現われる。
そこに唇を合わせる彼。

もう充分だった。

お互いのセックスに酔った私たちの、当然の別れ方。

一緒の布団で寝ることはしなかった。

2002年03月13日(水)



 お手紙だ。

初めてお手紙をもらった。

うれし。うれし。

よかった、おこられなくて。

どうもありがとうございます。

これからもよろしく。

しお

2002年03月12日(火)



 せつないこと

他に好きな人がいる人とのセックス。
ぐちゃぐちゃのお部屋でのセックス。
パンツだけ脱がされてセックス。
キスしないセックス。
酔った勢いのセックス。

後悔がたくさんの昨日の夜。

2002年03月11日(月)



 むかしとちがうしお

ずーーっとずーーっと、セックスしたいひとがいた。
ずーーっとむかしにわかれた かれ。
からだは せいちょうする。
かんかくは せいちょうする。

あいじょう いっぱいのセックスなのに 
なみだが でるほど すきなひとなのに

しおの からだは かわってしまった。

むかし きもちがよかったところ
いまは もう ちがうところ

さわってほしいところは そこじゃない
なめてほしいところは そこじゃない

ほかのひとが してくれた きもちよかった セックスをおもう

さいていな しお

だいすきな ひとなのに 

しおの からだは かわってしまった

2002年03月04日(月)
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