日記でもなく、手紙でもなく
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2003年02月26日(水) ハウステンボス・会社更生法適用申請へ

 今のような経済環境の中では、来るべくしてきた、というようなところはある。
 それでも、純国産型テーマ・パークの中では、結構頑張ってきたほうだ。

 2年ほど前に、宮崎のシーガイヤが倒産、ここはもともとひどかったところなので、同列に評価はできないが、もともと悪かろうが良かろうが、結局行き着くところが同じになってしまった、というのはなかなか辛い。
 この時期から、もう少し経済環境が良くなっていれば、ハウステンボスはまだもったかもしれない、と思うと、やはり経済政策の持つ責任というのは、本当に大きいと言わざるを得ない。

 考えると、国産テーマパークというのは、ほんの一部を除くと、大市場=大人口を抱えた同一商圏内に置かれ運営されているものはほとんど無いに等しい。これくらい長く不況が続くと、<旅行>と絡めてテーマパークに来てもらうというのは、本当に難しくなる。
 新しいアトラクションを考えることも必要だが、本当にどこのエリアから、どんな人にどれくらいのスパンの中で来てもらうか、という点から、シビアな予測をしておくことが重要だと思う。だから、ディズニーにしてもUSJにしても、大市場に近いロケーションにあるとも言える。ある意味で保険みたいなものかもしれない。

 地方ではそれが不可能なのか、ということは恐らく違う。むしろ、潜在的な市場サイズを捉え、それに見合った収支計画が必要だということ。もし、投資額が膨らんで、かなりの入場客を見込む計画なら、やはり立地としてはアーバン・リゾート、大都市圏せいぜい1時間程度の立地でないと、日常の中で、何度も来てもらうということにはなりにくい。


2003年02月22日(土) Opera Babes(オペラ・ベイブス)

 女性デュオのOpera BabesのファーストCDを聴く。
 クラシックの曲を編曲し直して、レベッカ・ナイト(ソプラノ)とカレン・イングランド(メゾ)のデュオとして歌われているもの。

 2002年ITVによるワールドカップ・オフィシャルテーマになった“ある晴れた日に”、グリーグのピアノ協奏曲から、ミュージカル/キスメットの“Stranger in Paradise”、オペラ<ラ・ワリー>の(通常はソプラノだけの)アリア“Ebben?...No andoro lontano”、カルメンからの“ボエーム”などなどを、なかなかハモりの良い女性デュオで聴ける。
 編曲者は曲により様々で、そのあたりが少し惜しいと思われなくもないが、聞く前よりも、内容はなかなかまともな感じ。

 クラシックだけ聞いているようなタイプの人向けとは決して言いがたいが、むしろ幅広く音楽を聴いている人にとっては、お気に入りの一枚になる可能性は高そうにも思われる。(英Odyssey/Sony SK87803 / P2002)


2003年02月12日(水) トルコ・ティー

 トルコというと、コーヒーが飲まれている国というイメージが強かった。トルコ・コーヒーという、独特のコーヒーのいれ方の名称が、恐らく頭にこびりついているからに他ならない。なんとなくどろっとした感じのコーヒー。
 しかし、既にトルコ・コーヒーというのは有名無実になっているようだ。

 今日の日経文化欄に寄稿していた谷本陽蔵氏(大阪府茶業協同組合)によると、今やトルコ国内の茶の生産量は日本の2倍近くの18万トンに達し、しかも茶の輸出量は5000トン程度しかない、つまり約97%はその国内で消費されているという。
 日本よりも人口は少ないので(トルコの人口は6000万人で、日本の約2分の1)、恐らく1人あたりの茶の消費量は、日本をかなり上回るという計算になる。

 実際、谷本氏がトルコへ行くと、どこでも出されるのは紅茶のような色合いのお茶だったという。渋みや苦味がないので、日本の番茶感覚で飲めるものだとも。どろっとしたトルコ・コーヒーと、このトルコ・ティーの間の隔たり感はかなり大きい。

 トルコでの茶の始まりは、50年程前に日本からの輸入種子によるもの。試行錯誤しながら、あっという間に日本の茶の生産量を追い越してしまったようだ。
 1980年以降、トルコ国内の政治経済的混乱で、輸入コーヒー豆が高騰。その結果トルコ・コーヒーは一般の人々の生活から消えてしまうことになる。

 今年2003年は、日本におけるトルコ年として設定されている。知っているようで、ほとんど知らない国。


2003年02月11日(火) ジャパニーズ・カルト・アルバムのCD化再発盤

 今やネットで音楽をダウンロードできる時代では、新譜CDというものの情報鮮度というのは、かつてよりめっきり落ちてしまっている。
 一番CDを買ってくれる若い世代は、携帯料金にお小遣いが流れているし、そのマーケットサイズを確保する人口そのものも減りつつある。しかも、この長く続く不況。

 音楽産業にはここ数年、逆風が吹きっぱなしなのだが、そのおかげかどうかわからないが、こんな人のものまでCD化されて出てきた、というのが結構ある。
 以前にも俳優の歌盤がキングから出てきたことは、確か書いた記憶がある。かつてのアイドル盤ということでは、ポニー・キャニオンからこれでもか、というくらい出てきていて、アグネス・ラムの編集盤すら登場してきている。

 別にどこのレコード会社が特別だというつもりはないが、徳間音工/ミノルフォン・レーベル(現・Tokuma Japan)から、まさにカルトなCDが登場していることを、今日知った。
 顔ぶれは、勝新太郎・山本リンダ・渥美マリ・フラワー・メグ、及び李礼仙や中山千夏。

 この中で勝新太郎〜フラワー・メグの4人の盤には、カバー曲も含まれており、そのへんも当時のアルバムの雰囲気をよく感じさせてくれる。
 山本リンダだけは、根強いファンが健在のためか、2枚組40曲入りになっている。カバーとしては、<チキチキバンバン>、<恋はみずいろ>あたりはそこそこはまっていそうな感じだが、かつてのサンレモ入賞曲の<カーサ・ビアンカ>や同じイタリア・ポップスの<花のささやき>、あるいは<2人でお茶を>などという一癖ある曲をどのように歌っているのか、なかなか興味深い。

 しかし、勝新太郎が<サニー>や<愛さずにはいられない>、<アンチェイン・マイ・ハート>あるいは<恋のひとこと>、<ラスト・ワルツ>などを歌っていたり、渥美マリが、<誰もいない海>、<ゆうべの秘密>、<時計>あるいは<爪>や<ベッドで煙草を吸わないで>を歌っている、ということになると、まさに物好き向けのカルト盤である。早速買わなくては。


2003年02月09日(日) Kさん

 いろいろな出会いがあるが、今日ほど実際に会って驚き、知るほどに嬉しかったことはなかった。
 一筆のメモ書きと掌の温かさだけが、手に残る。


2003年02月08日(土) タトゥ(t.A.T.u)

 イギリスのヒットチャートで、ロシア出身の女性デュオ<t.A.T.u.(タトゥ)>のシングル<All the Things She Said>が1位になったという記事を、ネット上で見たのが4〜5日ほど前だった。このデュオ、既にイタリアやスペイン、スイスなどのヒット・チャートでもトップを獲得しているらしい。

 タワー渋谷店の5Fで、このデュオのCD(200km/h in the Wrong Lane:米Interscope/Universal:440064 1072)があったので、つい買ってしまった。Lena Katina & Julia Volkovaの2人。どちらがユーリャでリェーナか、よくわからないが、アルバムジャケットの写真を見ると、どうも(日本でいうと)中学生くらいで、まだまだ子供っぽく見える。
 ヒットしたという曲を聞いても、これが?という感じだが。
 全般的に、アメリカナイズされたPop-Dance系の曲調のものが多い。


riviera70fm |MAIL