シオの日記

2005年12月30日(金) 転院:「会えてよかった」

先日、今勤めている病院では原因がわからず
転院していった患者さんがいた。

大好きな穏やかな患者さんで、
受け持ちじゃないときも
ちょこちょこ顔を見に行ったりしていました。

転院することは当日まで知らなかったのですが、
本当に転院する直前にお会いすることができました。
そのときに

「もう会えないかと思ってたけど、会えてよかった」

そう、おっしゃってくださいました。

「一緒に年越しできるかと思ってたから、ちょっと残念だけど」
とも。
やはりあまりよく知らない人たちと一緒に年越しよりは
繰り返し入院していた人だったので、
よく知っている人がいるところでの年越しのほうがよかった
とは思うものの、早くよくなってほしいし
相手の病院の都合もあるので、、、

しかし、患者さんからそんな素敵な言葉をいただけたのは
私はとても嬉しかった。
その人の言葉一つ一つがすべて嬉しいものだった。
これと言って何をしたわけでも、
これと言って何を言ったわけでもないですが、
今勤めている病院がとてもアットホームな雰囲気があって、
それがとてもその人に合っていた。
病院でそんなことを言うのは変だとも思うけれど、
くつろげたところもあったのではないかと思う。
その人だけじゃなく、きっと私にも。
だから、病棟は治療をする場であり、療養する場であるけれど、
強く思うのは、私たちも患者さんたちから力をもらったり、
感動や勇気をもらったり。
やっぱり持ちつ持たれつというか、
少なくとも私にとってはそういう場所。

よくなって、また元気にどこかで会えるといいな

よいお年を

転院先は私の前に務めている病院だと告げると
「それはよかった、あなたみたいな優しい人がいる病院で」と。
どうか元気になってください。


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