右腕のブレス
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2005年07月29日(金) 永遠

永遠に続くということは中々できることではないけれど,
もう永遠に会わないということは誰もが何度か通る道だと思う。

今日,僕らは永遠に会わないことを約束した。

僕は彼女に会いに行って引き止めることも出来ないし,
突き放すことも出来ない。

ただ,泣いている彼女を慰めるだけ。

一応,ふられたのは僕なんですけどね。

「ふられるのを待ってたの?」
そう聞かれた。
「ただ,自分からいえなかっただけだよ」
そう答えた。

彼女と過ごした時間はあっというまだった。

それは僕の環境が目まぐるしく変わった所為でもあるだろうけど。
ひとつの形に終わりを告げて,
お互いにまた誰かの支えを求める。

「そんなに前から別れを考えていたの」
そう彼女が言った。
「それでも,俺はそのたび君といることを選んできた。」
そう僕は答えた。
あまりにも不安定な僕の気持ちは長続きしなくて。

彼女を表面上でしか大切にすることが出来なかった。

本当にごめん。

本当に大切に思っていたし,
本当に大事に思っていたし,
本当に支えになってくれてたし,
本当に大好きだった。

ただ,一緒にいることは考えられなかったし,
いつこの日が来るのだろうと考えていた。

二人の結論は同じで,お互いに事情は違うけど,
これはこれで終わりで仕方がないのだと思う。

僕が本当に彼女を自分の所に呼びたかったとき,
彼女はそれに応えられなかった。

彼女が僕の所に来ようとしていたとき,
僕はそんなことすら考えられなかった。

僕らはタイミングも合わなかったし,
未来なんて考えられなかった。

ただ,何も先がない中で,
負担と不安だけがどんどん増えていった。


初めて会ったのは2年前の7月だったね。


2005年07月26日(火) もう少し

「こんなに優しくしてくれるのに,私は何も返せない」
そう言った彼女。
「そんなの望んでないよ」
そう答えた僕。
僕は彼女に何も求めていたのだろう。

本当に何も求めてないわけではないけれど,
具体的な言葉なんて出てこない。

彼女は具体的な答えを欲しがった。
僕らに答えは出せなかった。

「1ヶ月に1回会わなきゃダメになっちゃう」
そう言っていた彼女。
1ヶ月に1回会わなくても良くなった。
そう僕らはもう会わない。

「遠距離だからダメになったのかな」
そう言った彼女
「近くに居たら違った形になっていただろうね」
そう答えた僕。
もっと早く終わっていたのか,
もっと続いていたのか…

確かに障害は多いと思う。
どうやっても会えない時間は沢山あったし,
体力的にも精神的にも金銭的にもきつい部分があった。
僕らは先が見えていなかったから,
それを支えあうだけの気持ちの余裕がなかったのだろうね。
僕らは割り切って付き合えるほどクールにはなれないし,
毎日電話したりするほどホットにも慣れなかった。

「4月,5月は本当に仕事やめてのらくの所に行こうと思ってたの。いつ行けばいいのか,どうしたらいいのか分かんないまま時間が過ぎてって,何もかもわからなくなった」
そう彼女は言った。
「知らなかったよ」
そう答えた僕。
軽はずみに「おいでよ」といった言葉。
彼女も冗談で流していた。
そう思っていたのは僕だけで,それはずっと彼女を一人で悩ませていた。

僕に優しいと言ってくれる彼女。
それでも,僕はやっぱり優しくなかったのだろうな。
表面上の優しさだけで,本当に彼女のことを思ってあげられなかった。

「好きかどうか分からなくなった」
そう彼女が言った。
「今でも好きだよ」
そう答えた僕。
僕は頭の中は凄く曖昧なことが多い。
それなのに口に出す言葉は0か1かのデジタルな答えしかいえない。
自分のトラウマ。
曖昧な自分が嫌だから。
そう思われたくないから。
そんな言葉はどんなときでも出てしまう。

僕が彼女にこの曖昧な感情をちゃんと晒すことが今まで出来ていたら,もっと違う未来を歩いていたかもしれない。
だけど,しょせん『かもしれない』なのだろうな。
僕はそんなこと出来ないし。
僕は僕で今はこれで良いと思っている。

それで彼女は満足しているし。
「愛されているまま別れる」
って事で自分を慰めている。

そんな自分に浸って,泣いている彼女を責める事は出来ないし,思う存分浸ってくれ。それを見ている僕は僕でこれで良かったのだと思い込んですべてが終わる。

二人とも自分を守ることで精一杯だった。


2005年07月18日(月) 今考えること

前向きに色々と考えてみた。
どうしたら傷つけないでいられるのだろう。
どうしたら傷つかないでいれるのだろう。

そんなものは無いと分かっていながら一番自分が傷つかない方法を必死で探していた。

週末,久しぶりに会う。
この前,別れ話になってから初めて。

僕の予定が直前まで分からなかったからこっちで会うことになった。
金曜日に会って,土曜日はプールと花火大会。
いつものように変わらず,
何処にでもあるようなデートプラン

それなのに,その後に待っているのは
たぶん,別れ話。

彼女が今,僕のことをどう思っていようとも
別れ話になる。

それは僕が話すと決めたから。

凄く僕のために一生懸命になってくれた。
会った後も,気を使いすぎなくらい。

彼女なりに必死なのだろうけど,
頭では分かっていても,一度噛み合わなくなった歯車は,
やっぱり元には戻せないのかな。

今まで必死に狂いそうな歯車を直そうと思っていたけれど,
それは無理なことで1人でやろうなんて思うから
余計に狂っていったのだろうな。

別れ話の時にもう一度頑張ろうと言ったのは本心で。
好きだよと言ったのも本心で。
今でも好きなのも本心。
だけど,もう彼女と会いたいと思わないのも本心。

ただ,僕は今,次に進めるような状況じゃないから,
少し彼女に嫉妬していたのだろうな。

だから,また優しい言葉しかかけてあげられないのだろうな。

最初に裏切ったのは僕なのにわがままだとは思う。
嘘でもいいから貫き通して。
そう言われた言葉を守った。
そりゃ,もう僕の相手は叶わない存在だったから情けなくて
言う気もおきなかったけど。
彼女は嘘を全くつけなかった。
彼女が僕に付ける注文はいつも彼女が守れないことだった。

気持ちが分かるから辛い。
自分が直したいことって,人にもしてもらいたくない。
恋人なら余計そう思う気持ちも分かる。

でも,それを守れないなら僕らはそれまでの関係だったってことだと今は思う。

それでも,僕は結論を出せないでいる。
相手にゆだねるなんて情けない。
だけど,後悔だけはして欲しくないから,
未来がない2人でも別れるときは選ばなきゃね。


2005年07月14日(木)

日記を書き始めてあと1ヶ月ちょっとで4年になる。
思えば長い間書いてるな。

なんとなく,先輩が書き始めて一緒になって僕も始めた。
最初は日常的なことを周りの人たちに向けて発信していた。
ただ,笑ってもらえればよいもの。

たった1人の知り合いを除いて,知らない人しか見ない所に書き始めて3年半くらいかな?
僕はどうも物覚えが悪くてどうでも良いことは良く覚えているのに
肝心なことをよく忘れていた。

だから,日記に書き始めた。

そのときの起こった事,思った事,言われた事。
誰かに見て欲しくて書いてるわけではないのだけれど,
ここを読んでくれて,色んな励ましをもらったりもした。

だけど,面白おかしく読みやすい文章を書くことはどんなに努力しても出来なくて,文章にまとまりがなくても,自分が分かればやっぱりそれでよいと思ってしまう。

書き始めた当時は時間もたっぷりあって,沢山更新してきたけど,
今じゃほとんど更新できない。
内容もあまりない。

それでも,書き続けてみようかな。
継続は力ナリだしね。


今日,彼女に電話した。
次に会うのもやめようかなって迷ってたけど,
そんな出鼻をくじかれた。

彼女は彼女なりに僕ともう一度やり直そうと頑張っているんだと思ってしまった。
それが未来に繋がるものかどうかは分からないけれど,
今,別れを切り出さなくてもいいのかなって。

友達には『なんとなくで付き合ってたら先に進めなくなりそう』
って言われたけれど,次の出会いを探す気力もなければ,
出会いを望んでないのも確かで。
だからといって,どこかだれかなんとなく支えになる存在が欲しい。

上っ面の付き合いになってしまっているのかもしれないけれど。
ただのゴッコを楽しんでいるだけなのかもしれないけれど,
ただ,一人でいるのが寂しいだけなのかもしれない。


2005年07月13日(水) 責めてる?

僕らはまだ一緒に居ることになった。
休みの日の予定を立てながら,少し意見が合わなかったりする。

「ねぇ?のらくは私のこと責めてる?」
何回か聞かれた。
「やっぱり,私のこと責めてる?」
そのたび,僕は「責めてるわけじゃないよ」

そう戸惑いながら応える。
僕はきっと彼女のことを責めている。
それでも,彼女が僕にそう言うのはそれなりのことをしているから,
それでも,彼女はちゃんと僕に説明しない。
僕は諦めたように有耶無耶で話を終わらせる。

「心配させたくないから」
といって,僕には話したくなかったこと。
あまりにも中途半端すぎて,僕にはすべて信じられなくなった。
きっと,彼女は僕の予想通りなことになってるんだろう。
だから話せない。
今の生活を捨てたくない。
気持ちは良く分かるけど。
ひとつの生活が終わろうとしている。

今,彼女が努力しないのなら,
僕はもう終わらせてもいいかと思う。
それは僕に唯一彼女が束縛した決め事だから。

何もかもしんどい。

今は彼女のことを信頼出来ないし,
信じることも出来ないし。
会いたいとも思わない。

それでも,続いているのは何かよく分からないけれど,
好きとは違う感情があるからなのだろうね。

今は非現実な時間が欲しいから。
それだけのためかもしれない。
そう思ってしまう。

時間が経てば分かることなのかも知れないけれど,
今の僕には答えは分からない。

ただ,あまりにも束縛しない2人の間には
お互いの気持ちを繋ぎとめるものもなかったのだろうな。


2005年07月07日(木) 友達感覚

まだ僕たちは形の上で恋人同士。

それでも,心はどこか離れていった。
もう自分でも戻せないかもしれない。

今までどんなに昔の事を引きずっていようが
グミが大切で,思い出と現実の踏ん切りもつけて,
ちゃんとグミのことを見ていたはずだったのに。
今はグミのことを見ることが出来ない。
もう今は何も見えない。
何も分からない。

グミは今日も遊びに行っていた。
其処には男も居る。
今まで普通に放任していたこと。

仕事が終わって電話した。
次に遊びにいくところを何処にしようか相談しようと思った。
そろそろ水浴びの季節。
海かプールか。
どちらも夜に花火大会がある場所。

電話に出なかったからメールしておいた。

メールが帰ってきたのは日付が変わってから。
滅多に入れないタイトルが入れてある。
しかも,僕のメールには気づいていない。

今の僕にはご機嫌取りとしか思えない。

気づいたときからグミのメールは一方通行。
それは相手が僕じゃなくてもいいメール。
友達から来るメールにそっくりだ。

いつからかお互いに気遣えなくなったんだろうね。
遠距離だから?
そんなことはないのだろうね。
僕はグミに何を与えていたのだろうね。
グミは僕に何を与えてくれていたのだろう。

もう答えを知る術は残されていないのかもしれない。

次に会うとき,僕らはちゃんと別れ話を言えるのだろうか?
また,流されるのだろうか?

意思が弱すぎる。


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