天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2005年04月26日(火) オススメススメスズメのコ

最近読み終わった 杉浦日向子の一日江戸人(新潮社;ISBN:4101149178)によると、アタクシなんざは働きすぎの田舎モン。って本当にそうだけど。
短気ってところだけはかなりの江戸人なのだけどさ。

京都の首尾を歌舞伎指南のしまさんに報告したとき、
自分のことを「粗忽モンの無骨モンの田舎モン」って三モンにしたけど、
古今東西、粋に遊ぶってのはなかなかムズカシイ。
それに銭をかけないでとなると、そりゃもう天賦の才がなければで、そうなると居残り左平次はその道の王。

居残り左平次ってのは、落語のお題。
品川の遊郭へ遊びに仲間行って、お金がないくせに、散々遊び倒して居残って、ついでに幇間や牛太郎のようなことまでして、人気者になってしまって、店から追い出されるときには、旦那さんの仕立て上がりの着物やら一式をせしめて、お小遣いまで貰ってでてくるというお話。

で、落語って云うと、アタクシにしては珍しくリアルタイムで日本の現代劇の連続ドラマを見ているのだ。
ってまだ2回だけど。
多分、5,6年以上ぶり。
それが、お察しの通り、タイガー&ドラゴンなのだよね。やくざと落語と裏原宿って三つ巴。それぞれに強すぎてまじわらないんだけど、それがいいの。歌舞伎絵みたいにどーんとくる。

前々から、ある筋(個人的に嗜好性が気になる方々)から面白いと評判の脚本家(日本の現代ドラマって脚本家が重要なのね。時代劇って何人も交代で書いたりしてるのさ)のクドカン。
面白いのね。
その回の古典のお題にのっけて現代のストーリーも展開していくのだけど、テンポいいし。スマートじゃない。ほどよい醤油味。

で、そのドラマ、尾美としのりが出演してるんだけど、久しぶりにマゲを取った尾美氏をみて、「ふけた〜〜」とびっくり。アタクシの中では、いつまでも年若い同心木村忠吾だったから。でも、そばやのおやじもいい感じ。

落語がしかも好きな古典で出てくるので、たけぞ氏も面白がってみてた。

ってことで、本放送前にやってたのとか、他の作品とか見たくなったのさ。
GWに3度目のつたや新規申し込みか?!








2005年04月24日(日) 京都旅行 遊芸編

今回の京都旅行の目的は、上げ浚い なのだ。
発表会のようなものなのだが、もともとそうなのか、今回がそうなのかは判らないのだけど、何やらすごいことになっているらしいと感じたのは、会場である料亭の名前を聞いて、ネットで調べた時。

一体いくら掛かるんだ・・・?

と 正直、費用のコトを聞くのが怖かった。
まぁ、お陰さまで椅子を質草にすることなく、色々策を練ったり、助けてもらったりして、そこら辺のコトは無事に解決。
昔から そういう金運なのだよね。決して貯金は出来ないけど、必要な時に必要な分だけやり繰り出来るって。

ってことで、前置きはこれぐらい。
行った時期が時期だけに、上げ浚いだけでなく他のコトも楽しめたので、
食べ物編と一緒に書き綴る。

・都をどり
去年に引き続いて二度目の鑑賞。祇園の芸妓・舞妓の女性版歌舞伎ってところ。地方(じかた:演奏をする人のこと)も統べて女性。京都の四季を京舞で表現。最初に揃いの着物をきた舞妓たちが一斉に出てきて舞う様はそれだけで、愛らしい雅びさがあふれている。わぁあっ!と客席からも一番目の歓声があがるのもこれ。今年は、時節なのか橋弁慶も演じられた。幻想的で綺麗だったのが、源氏物語の一節を演じたもの。薫の君と浮き舟の・・・ってなことぐらいまではわかったのだけど、兎に角綺麗綺麗。あとで聞いた話、この京舞の井上流ってのは祇園の外へは出さない流派なのだそうで、数ある舞の流派でも独特の仕草をするらしい。ま、京都で開催される他のをどりを見たことがないし、日本舞踊にはとんと暗いので、「ほほう」ときくしかないんだけど。
舞台は一時間で終り。二度目のせいか、あっという間に感じた。

・小鼓
先斗町で飲んでいる時、多分アタクシがおっしょさんに「たけぞが鼓のかけ声をしたがっている」なんてことを云ったんだと思う。あの、能や歌舞伎で、いよオオオオオといってるのがそれ。
時代劇では、御家人斬九郎で母親麻佐女が、空腹だったり満腹だったりすると打っている。
小説では、山本周五郎の鼓くらべが有名。
の和楽器。
「(鼓が)あるから試しに打ってみたら?」と、お姐さんががさごそと鼓ケースを出してきて、俄に稽古が始まった。鼓の持ち方・打ち方をおっしょさんが丁寧に教える。お三味が専門なのに、鼓も教えられるなんて、つくづく器用な方だ。最初はぺちょっとした音しか出なかったのが、幾度か打っているうちに、ぽん!と音らしいものがするようになった。打ってるたけぞ氏がとても嬉しそうな顔をして、教えているおっしょさんも楽しそうで、教え方にも熱が入る。そこそこの音が出るようになってしばらく、居たメンバーが順番に打たせてもらったのだけど、アタクシは、明日の上げ浚いに響くとまずいのでと 打たせては貰えなかった。
翌日、上げ浚いが終って先斗町で飲んでいる時に、また稽古が始まった。筋がイイだの、嬉しそうな顔がイイだの外野がやんややんやしている中、たけぞ氏とおっしょさんが真剣に稽古をしている。時おり、お姐さんがポイントを指摘してあげたりで、みっちりと1時間ぐらい打ち続けていた。普段のアタクシの三味の稽古だってそんなに長くはないのに!!最後の方になるといい音が連続して出るようになり、本人もまんざらではない様子。おっしょさんが、次の稽古にはたけぞ氏を連れてくるようにと。やる気があるなら知り合いの人を師匠として紹介してくださると。
今のトコロ まだ本気。さてさて、どうなることやら。


・上げ浚い
兄弟弟子の一部で上がった音曲のお浚い会。
たまたまその模様をビデオカメラ(後にDVDにしてもらえる)に収められることとなり、楽しみ倍増。
カメラの準備やら着物の着付けもあるので、早めに料亭へ行ったらめちゃめちゃに早過ぎた。が、嫌な顔一つされず、部屋へ通される。鴨川を眺められる大座敷。
金屏風に緋毛氈。もっとこじんまりしたものを想像していたので、吃驚していると、上げ浚いは大概にそういうものらしい。
三味線の準備をしていると、着付けをしてもらう番になる。
足袋を履き、着物用の肌着を身に付け、長じゅばんを羽織った途端にぱたぱたと二人掛かりであっという間に着つけてもらう。
着物は、去年海老蔵襲名の時に着ていたものと同じもの。今まさに季節柄ぴったりなのだそうだ。
ふっふっふ 大和撫子一丁上がり。
おっしょさんから「にごちゃん、別人みたいだねぇ」とのお誉め?の言葉を頂いたので、「もちろん、別人でございますことよ」と返答する。減らず口の弟子である。
そうこうしているうちに準備が整い、会が始まる。
足が痺れる。なんとか誤魔化す。
前日の稽古で引っ掛かった部分がやはり思い出せない。譜面も頭に浮かばない。
トイレに行きたくなる。行く。着物がやや着崩れた様な気がする。
皆 緊張してそうな感じ。あたしもそう。
自分の番になった。
ちょんと座ったら、もう一枚滑り止めがいると云われた。立ち上がって取りに行く。笑いが起こる。お端折がめくれていることに気が付く。笑って誤魔化しながら直す。座る。座り方も位置も不味いらしく、注意を受ける。また笑われる。「妙に笑いが起こってるんですが、どうでしょう?」と小声でおっしょさんに尋ねると「気にしないでいいから、音を出してみなさい」と注意を受ける。音を出す。結構いい感じなのだけど、ややずれている。三味線を取り上げられる。おっしょさんが音を直す。再び三味線を抱えて試してみる。いい音が出る。調子もあっている。いつでも始めてイイと合図をもらう。
弾きはじめる。
新しいバチが引っ掛かってしまうのだけど、おっしょさんに合わせて弾くとやっぱり気持ちがいい。昨日引っ掛かったところはクリアしたのだけど、他で数カ所間違えた。手は止めなかったけど、顔が上がって目が泳いだ。たけぞ氏はそれで判ったらしい。それはそれで、緊張も注目も心地よく、終ってしまうのが惜しいぐらい。(おっしょさんにそれを報告したら、次からはアンコールを頼んでもいいとのこと)終った途端に、拍手をたくさん頂き、沢山誉めてもらったので、これはまたお世辞かなにかだと思っていた。後で、MDに録音していたのを聴いたら、自分で思っていたより不味くない。あの拍手とお言葉は正当なのね。うしし。
でも、次は演奏する姿も凛としたものに。もっともっと粋に格好良く!と思ったのである。

まずは、着物に慣れること!

だな。



2005年04月23日(土) 京都旅行 食べ物編

今回の京都旅行も大変に美味しいものを食べてきた。
今度はいつ口に出来るかなんて高価なものからこれからの京都旅行では毎回に!なんて思うリーズナブル(だと思う)なものも。口にしたものを覚えているり限り片っ端から書き記す。

土曜日 昼
・いもぼう平野屋本家(東山円山公園内。隣に平野屋本店という同じ料理の店がある)
創業三百年を誇る老舗。名物はその名の通り海老いも(里芋に味が似た芋で、海老の様な縞模様とやや曲がり気味な形からきた名前らしい)と棒鱈(かちんかちんに干した鱈の干物)を炊きあわせたもの。去年からどこぞで知ったのか、この料理をたけぞ氏が随分とご執心で、「いもぼう」「いもぼう」と念仏のように唱えていたので、この機会に予約を入れて行ってきた。

食べたのは、花御膳 というセットもの。
いもぼう、祇園豆腐、とろろ海苔巻 がどれも味わえる。
いもぼうは、前出の通りの材料を一子相伝の味で炊きあわせた早い話が煮物。手間と時間を十二分にかけているだけあって、出汁の味がそれぞれに染み渡っていて、懐かしい様なほっとする味わい。木の芽が味のアクセントになっていて、個人的には好み。
祇園豆腐というのは、豆腐に吉野葛のあんかけがたっぷりとかかっており、和辛子がほどよく利いている。障子で締切った小座敷に通されたことをイイコトに、行儀が悪かったけどこのあんをご飯にもかけて食べた。
とろろ海苔巻きは、とろろ芋を海苔で包んだものが土佐酢にひたされている。箸で摘んでも、とろろがだら〜っと垂れず、面白いぐらいにつるんつるんと口の中。酸味がきつくなく、とろろの歯触り、海苔の香りが楽しめ、アタクシ的には一番好きな料理だった。
香の物の一切れもすべて綺麗に平らげて、お腹も心も満足満腹。


土曜日 お八つ
その1・ケーキ (先斗町のお姐さんのお持たせ故に店名知らず)
上げ浚い前の稽古で○八という御茶屋(お茶を売っている店ではない。京都独特のお客さんと芸妓・舞妓、料亭とを取り持つようなところってのか?もちろん一見さんお断り)ヘ行く。三味線が馴染む間、お姐さんお薦めのケーキを皆で食べる。

最初に選んだのは、桜のケーキ。ほんのり桜色の生クリームのスポンジケーキに塩漬けの桜がちょこりんとのったもの。当然この時期限定ものらしい。桜の味がする生クリームもくどくなく、瞬く間に平らげると「若いから2個食べなさい」と。夕飯が食べられなくなるのが嫌なので、一旦は断わると「それは大丈夫」と妙に自信たっぷりで云われるので、では・・・
と2個目に選んだのは、その店の名物と云うシュークリーム。パラフィン紙パリパリのシュー皮にラム酒が効いている大人味のカスタードクリームがたっぷりと詰まっている。これまた素早く皿から消えた。
久しぶりに2個もケーキを食べたのに、甘さに当られた様子もなかった。で、その小半刻あと、

その2・饅頭と抹茶 (祇園甲部歌舞練場)
都をどりの会場にて、舞を見る前に出されるもの。目の前で舞妓さんがお茶を立ててくれる(が、それは飲めない)。饅頭が載っていた小皿はお持ち帰り可。時間が迫っていたので、饅頭を楽しむ時間無し・・・。ただ、口の中があまあまだったので、お茶の苦味が大変に心地よかった。お代り出来ないのが残念。

土曜日 夕食
・八楽 (東山下河原通り近く)http://www.h7.dion.ne.jp/~hatiraku/index.html
カウンターだけのこじんまりとした中華料理の店。おっしょさんも京都に滞在の折には必ず1回は顔を出すと云う。

コース料理をいただく。ラードを使っていない。出汁は鶏ガラだけ。と、シンプルに徹すると、油脂に胸焼けすることなく、最後の最後まで中華料理を楽しめる。最後に出てくる焼飯だってすいすいと入るのだ。その焼飯も、目の前で作るもんだから音も仕草も目耳に楽しく、いやが上にも食欲をそそられる。京野菜、旬の野菜(この時期はもちろん筍!)が沢山使われていて、〆の柑橘系のデザートはさっぱりとちょっとだけしかないけど口の中の油を拭ってくれた。京都で中華も悪くない!と思わせる。店の御主人も女将さんもにこやかで雰囲気もとてもいい。お店の味とお二人の人柄で常連さんがついてるのよ と云われたら大きくうなずける。絶対また行くお店の一つになったのだ。

日曜日 朝昼食(所謂ブランチ)
・瓢亭 (南禅寺畔)
ホテルの朝粥を食べる予定にしていたら、先斗町のお姐さんの強い反対とお薦めと素早い予約で急きょアコガレの瓢亭の朝がゆを食べられることになった。去年、予約で一杯だと云われて食べられなかっただけに、嬉しさ倍増。本店は夏の間しか営業していないので、別館にて。座敷で囲まれた庭は、新緑が目に鮮やかで、午前中独特の清々しさ満喫。

言葉ははんなり動作はテキパキの仲居さんがお給仕してくれるのも雰囲気満点。まずは梅こぶ茶でのどを潤して、名物瓢亭玉子は、黄味が半熟でとろりとしていて、ひょうたんの形をした重ねの器には、ここでも旬の筍の胡麻和えや煮しめ等、箸を休める暇なく平らげる。朝がゆは、葛あんをかけて、縮緬山椒やしば漬けとともに。大した量ではない?と思いつつ、食べ終ると満腹満腹。

日曜日 お八つ?
・祇園小石のさくら飴
ちもとで準備をしている間、いただいたもの。飴歳事記によると四月はこの飴だそうで、綺麗な桜色の飴は舐めると水飴の甘さにほんのり桜の味がする。口の中でころがすと、からころと舞妓さんのぽっくりのようないい音がする。ちょっと口が寂しくなった時に丁度良かった。

日曜日 夕食
・料亭ちもと
もちろん、一見さんお断り。一見である限りはお金を積んでも入れない、別世界。川沿いにあるので、心地よい川の音を絶えず聞きながら、向こうの南座のライトアップも楽しむ。京都風情溢れるロケーション。

上げ浚いが無事に済んで、一旦準備の為に違うお座敷へ移動。お膳の準備が整って、それぞれ前へ座る。
始まりに女将さん仲居さんが勢ぞろいして御挨拶。すたっと、座敷の真ん中を進み、おっしょさん(正客)へ女将さんがビールを注いでから仲居さんが順々に上座から下座へビールを注いで回る。乾杯の音頭をおッしょさんが取って、宴が始まった。上げ浚いが終ったすぐ後なので、気持すっきり。おなかぺこぺこ。正直、料理が何がどう出ていたのかうっすらとしか覚えていない。綺麗で美味しくて、お酒もたんと飲んだ!ってぐらい・・・ウニのゼリー寄せ、お刺身、湯葉、まり鮨、ウニご飯etc.etc。好きな食材しか覚えてない・・・あぁ情けない!!白身の魚のすまし出汁の料理は、「出し汁も飲んでください」って云われた時に、「じゃあ器も食べちゃってもいいですか?」と云ったら、「お食べになったら今日のお食事代よりも高い御請求書が届きますよ」と返された。うっひょ〜!確かに、器もどれも素敵なもので、料理が一層楽しめる。夢心地ってのはこのことか・・・と楽しい時間は瞬く間。帰り際には。「お皿、欠けてませんでしたよ」と云われたので「怖くて齧れませんでした!」と答えると、にっこりと微笑まれた。

記念撮影をして、仲居さん総動員で大通りまで見送られて店を出る。
ここで楽しめたのは、おっしょさんや先斗町のお姐さんのお陰。そう、臆することなく楽しんじゃったのだ。お座敷にあがってしまったら、たとえ普段の客筋とは程遠い一般市民のアタクシでも窮屈を感じることなく楽しませてくれるサービスが女将さんから仲居頭、年若い仲居さんたち、下駄番のおじさんにまであった。来られないと思うけど、「また寄せてください」って心から女将さんに云ってしまったのだ。あはは


月曜日 昼 新幹線車中にて
・いづうの鯖姿寿司
・吉野柿の葉寿司
どっちも鯖の押し寿司。柿の葉寿司には、鱒のもあったけど。いづうの寿司を初めて食べたのだけど、お値段もなかなか素晴らしかったが、味も好み。昆布で巻いてある肉圧の鯖がなかなかのもの。昆布の香りが移っていてよい。普段だったら喜ぶ柿の葉のお押し寿司が物足りなかったぐらい。昆布をとってから食べるのだけど、その昆布を捨てるのも惜しいのでつまみ代わりに食べた。口が卑しい・・・。


お土産
・鍵善の京かの子
おっしょさんからの上げ浚い記念のお土産。小豆が一口で放り込むに丁度いい大きさで丸められて、葛砂糖(だと思うんだけど)でまわりをコーティングしてあるお菓子。小さな巨人的菓子なので1回に1個が限度。
ちなみに、ここで有名なのは くずきり。


以上。
グルメでも食通でもないので、ちゃんと覚えていなかったり、言い表わしたり出来ないのが残念だけど、ちもと以外は誰でも楽しめるかと。ちょいと値段が張ってても、朝食・昼食を合わせ技1食(例:瓢亭)にしてしまえば、それなり値段になると思うのだ。
にしても、今回は豪勢だった。

次回は 比叡山歌舞伎。はてさて 何を楽しめるか・・・。



2005年04月21日(木) 待たせるんじゃないわよ!

ようやく 天竺から便りが届きました。

今回は 5月13日(金)に 台湾系屋台料理屋で宴会を催します。

日程以外は仮。明日 店に行って予約をみて。

やや平日ですが、のねがまの方々はできる限り御参加を。

一見さんも物見遊山も大歓迎なので、メール下さい。今週末ぐらいまでに。

今、よっぱとねむいのとで げんかいらばー。

ではでは



2005年04月19日(火) 何故に切る!

今さっきのこと。

「社長いらっしゃったらお願いしたい」と電話口で、齢なら40代ぐらいの男性。

「どちら様でしょうか」と尋ねると、「イシハラです」と名乗った。
少々お待ちくださいと保留。
社名を云わないから、ほぼ100%金貸しかなにかの営業。
それでも、「イシハラさんってお知り合いにいらっしゃいますか?」と確認したら、「石原愼太郎なら知ってるよ!」と。
って、あちらさんはかん様のことはご存じないと思うけど、まぁいいや。

「来客中とのことですが、何か(お言付けを承りますか)?」と改めて電話で尋ねると、「では、総務部の部長さん。お願いします」って云うから、


「私です」って胸を張って答えたら、



「えっ!・・・失礼いたしました」って。

で、即効に電話切られた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



こんちきしょうめ、アタクシが部長じゃ悪いか!!
本当に失礼なヤツ!
くやしい〜〜〜〜〜!



総務取締役がゆーこさんで、アタクシの上司なのだから、アタクシが部長でも間違いじゃない!部下いないけど。

事務所内爆笑。

笑い取れたからいいけど、

いいけど、なんとなく切られたこと、納得がいかん。



2005年04月18日(月) ほ の 京都

今日、京都から帰ってきた。

先斗町の一見さんお断りの料亭で行われた上げ浚いは、まずまずの成功。

アタクシの番では、弦の調子が整わなかったり、ちょっとした粗相があったりでなかなか始まらず。その度に面白がってる笑い声が客席から。
たけぞ氏は気が気ではなかったらしい。

終った後、皆さんから「よく出来た。えらかった」ととても誉められる。
扱われ方は園児クラス・・・。

ひょんなことから たけぞ氏 鼓 を習うことになりそう。

京都に滞在していた二晩、先斗町のお姐さんの店でおっしょさんにみっちりと稽古をつけてもらっていた。

本当に音が出ない楽器。

少しでも出ると嬉しそうな顔をするたけぞ氏がそこでも人気者に。

密な話は 明晩からでも。

たくさんの ほ なのだ。



2005年04月10日(日)

恒例の花見。

風に負けた。

移動した。

また 思い出が増えた。


ほどよく疲れて 結構酔った。



さくらさくら まどわしはなしで



2005年04月07日(木) からみ

この間から、三味線の稽古の様子が変わった。
もうすぐある上げ浚いに併せてのこと。
今まではおっしょさんが唄を歌ったり調子をとるところで、1丁で一人で弾いた。
座り位置は、あたくしの右手側。やや向かい合う。
それが、二人並んで座って、それぞれに三味線。
とどのつまり、おっしょさんと併せて弾くってことなのだが、驚くくらいにうまく弾けて楽しい。
ついていくのも、速さを調節するのも一人で弾いているときより楽。
気になっていた がさつさ も おっしょさんの弾く三味の音に消されている感じ。
そんなことを感じたのは、アタクシだけかと思ったら、端で聞いていたゆーこさんもそう思ったらしいし、おっしょさんもだそうだ。

「音がからんでくれて安心した」と仰った。

上手下手にかかわらず、音がからむからまないというのがあるらしく、からまないと、お互いがどんなに素晴らしい弾き手でもいい演奏に聞こえないのだそうだ。
まぁ、音の相性の良し悪しってことか。
幸いにも、アタクシの音はおっしょさんとの音と相性がいいので、おっしょさんの音に引っ張り上げられて、上手く聞こえるってことなのだろう。

取りあえずは、上げ浚い、アタクシがよほどのポカをしない限りは大丈夫。
弾き損じようが間違えようが、手を止めたり弾きなおしはしてはだめ。
ま、そこら辺は昔っから本番にはやけに強いので、自分でも慢心だけはさけて・・・なんて心持ち。


「三味の音に限らず、何事もそうなのねぇ」

と、しみじみ納得の含蓄のある言葉。



おっしょさんは、稽古を通して、日本の文化や美意識、人の世のあれやこれやを柔らかく判りやすく伝えてくださる。
・・・いや、ご本人には、そんな気もないのかもしれない。
それがアタクシの実になっているかどうかは定かではないのだけど、自分の中にある文化や求美心を育んで表現して生活しようという気にはさせれられる。
世の流行りに惑わされて、上澄みの無味にならないように。
難しいけど面白そ。



2005年04月06日(水) 今どきのサスペンス

出社したら、プリンター接続専門に使っている古いPC(メンテナンス契約切れの5年前のwin98)がちゃんと落ちきっていなかった。
一晩中「現在プログラムを終了中」ってなメッセージをwinのマークと共に表示させながらいたらしい。
スイッチ長押も、強制終了も反応しないので、


安易にコンセントプラグをぶちっと抜いてしまった。


1〜2分おいてから、コンセントを接続してスイッチを押しても無反応。


あら。



こういうところで、無知っプリ発揮。レベルの低さが伺われる。
ぷふふ。

もう一度コンセントも抜いて他のプラグも抜いて、接続しなおして 気を取り直して ぷちり。




あららぁああ。

うんともすんとも。




・・・やや 焦る。




ここには、かん様が撮り溜めた現場の写真と頼んで撮ってもらった職人の顔写真ぐらいしか保存データがない・・・・から まぁよくないけどいいんだけどよくないか?ちくしょう!!じぶんとこのPCにデータ移しときゃよかった。あの時、もっとごり押しして新しいPC買ってくれって交渉すればよかった。つか、今日プリンターつかうか?ああぁん!別のPCに接続させるの出来るか?いや○○商会呼ばにゃ。担当者誰だっけか?まだ始業時間じゃないだろうなぁ。動けよ〜!こらぁ。えええ?!ちょっと待ってよぉぉぉおおお!!!


と 声を出しても一人しかいないので差し支えない事務所の中でそれでも見えない回りに気遣って、オタオタしてみた。



そこそこの焦り。



そだそだ 知らん振りして、無視してみよう


と たけぞ氏かにやあんた(地域猫・妊娠の疑いは単なる肥満と判明)を相手にしているかのように振舞い、それで時間稼ぎをしようとした。何の意味もない破れかぶれな態度である。


で、自分のPCに電源を入れて、メールチェックして、ポットに水入れて、カップを片付けて、何食わぬ顔して ぷちり。


ガガガッガガ


やりました!!
あぁ セ〜フセ〜フ。

これからデータ移して、業者に連絡しとこ。



2005年04月04日(月) 東風

体調が悪かったのと機嫌が悪かったのに甘んじていたら、3月が終わって4月が始まり、世間は年度替り、新学期。
多分きっかけは些細なことだったのだろうが、何もかもが気に入らなくて日常生活にやや差しさわりがある程度に機嫌が悪い日々を過ごしていた。(とばっちりを食っていたのは云わずと知れている)
決して今だって上機嫌ってわけではなく、前よりもよいだけで。
でまぁ、あまりそんなことばかりに囚われているのも嫌になってきたので、そろそろお終いの方向へよいしょと持っていかねばならない。

そういう不機嫌な自分を眺める度に、つくづく大魔人のムスメだと思う。ココロで律しようが頭で考えようが、大魔人から受け継いだ遺伝子のなせる性なので、どうしようもない。サソリにカエルを刺すなと云う様なもの。
と、しっかりと開き直ってみる。
反省はしない。してみたところで二度と不機嫌にならないかって云うと決してそうでなはいので、反省が嘘になる。と屁理屈かもしれないけど、そう思うから。

機嫌が悪い間、わりと本を読んでいた。
本を読むことに逃げて嵌っていたという感じか。
読みながら酒も飲んでいたからあまりほめられたものではないのだけど。
読んだ順に並べると、
日暮し上・下(宮部みゆき)→失踪日記(吾妻ひでお)→当面の敵というのを決めることにしたのだ。(稲本喜則)→嗤う伊右衛門(京極夏彦)→覘き小平次(京極夏彦)
読んだ本が適当ではなかったのかもしれない か。京極あたり。独でいることに陰湿な心地よさすら感じて、貪り読んでいた風でもあるから。
で、それにも飽きた。

無性に無性に何かをしたい。けど何もしたくない。そればっかりなのである。

ってことで、まだ なんとなくざわざわと落ち着きがなくて、なんだかとんでもない気もするのだけど、見切り発車も中途半端もお家芸であるからして、そのうち進退も決まるでしょう。

ほら、春だから。







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