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「対岸の彼女」角田光代 2010年01月31日(日) 三歳になる子どもを育てる小夜子は、再び働き始めることに決めた。やっとのことで見つけた仕事先は、小夜子と同い年で同じ大学出身だという女社長の経営する小さな会社だった。女社長・葵は、昔新聞にも載ったことがあると噂されていたのだが、その事件とは…。 --------------------------- 子どものいる主婦と、独身で働く女性の対比を描いた話だと思っていたので、今まであまり興味がなく、手を出していませんでした。でも、昨年読んだ「八日目の蝉」結構よかったよなーと思い、読んでみることにしました。 で、読んでよかったです。何度も涙ぐみました。 物語は、夫や姑に嫌味を言われながらも働こうとする小夜子の話と、現在は社長としてばりばり働いている葵の高校時代のできごとが交互に語られていきます。 小夜子の話で素晴らしいのが、夫や姑の嫌味ですね(笑) なんともまあ、絶妙なんですよ。こういう嫌味やすれ違い、ほんとによくある。カチンとくるさじ加減が、実にリアル。そんな男別れちまえ!と読者としては思いますが、みーんな、こういうの我慢して毎日過ごしてるんだよねえ…と、同時に思わせられもするんですよね。 そして、葵の高校時代。中学校で同級生に無視された葵が、親に引越しをせがんで入学した高校で出会った魚子(ナナコ)。ナナコとのエピソードが……思い出しただけで泣けてくる…。 確かに、大人になると、結婚しているかいないか、子どもがいるかいないかというのは、友だちとして付き合う上で大きな壁になってくると実感します。 だから、こういう物語もいいなと思います。 ★★★★ |
「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」信田さよ子 2010年01月24日(日) カウンセラーである信田さんが、母娘関係について書いたもの。おもしろかったです。親子関係について葛藤を抱える人は、ぜひ。親は変わらないですよ。だから、自分が変わるしかないの。 自覚することでなにかが変わっていくのなら、いいなと思う。 |
「製鉄天使」桜庭一樹 2010年01月22日(金) 鳥取県赤珠村の製鉄会社長女として生まれた赤緑豆小豆。レディース<製鉄天使>を率いる彼女は、やがて中国地方を統一することになるのだった…。----------------------------- 「赤朽葉家の伝説」のスピンオフ。本来第二章として描かれていたものを、ごっそり削り、一作としたものだそうです。 うーん……。なんなんだろう、これは。 「赤朽葉家」を読んでいるから、ストーリー的には、全部知っているんですよ。で、元々私は第二章のおもしろさがよくわからなかった。あちこちで第二章が誉められていたけれども。 で、その知っている物語をものすごく少女漫画風にリライトされている。さくさく読めることは読める。1章に30分かからない。 でもなー、不良文化にロマン感じないしー……。 はっきり言って、これをどう楽しめばいいのか、さっぱりわからなかった。 ★★ |
「夏目友人帳 9」緑川ゆき/「坂道のアポロン 5」小玉ユキ/「ヴァムピール 4」樹なつみ/「清々と 1」谷川史子 2010年01月17日(日) 「夏目友人帳 9」緑川ゆきニャンコ先生かっこいいー! ============================ 「坂道のアポロン 5」小玉ユキ ロックバンドに誘われた千太郎とケンカした薫。すっかり距離が離れてしまった二人だったが、文化祭のステージでトラブルに見舞われた千太郎の助っ人に薫は入るのだった。 ---------------------------- 青春ですなぁ。 楽しそうな様子が伝わってきてよかった。 ============================ 「ヴァムピール 4」樹なつみ 第三のヴァムピール、リュカが笛吹を訪ねて来た。そして、怜と笙の下へも。リュカは、カンタレッラを人間でいうところの”うつ”であると言う。 笛吹は、笙がなぜ死んだかを聞くことになるのだった…。 ----------------------------- ちょっとおもしろくなってきましたよ。 やっぱり、この人は、普通の人間の悲哀とかじゃなくて人外のどーのこーのを描いている方がいい。 笙はいいですね。結構好きです。 笛吹と怜は、髪の色じゃないと区別がつかないので、時々間違えそうになるのがなんとも…。 ============================ 「清々と 1」谷川史子 清(さや)は、憧れの女子高に入学したばかり。お嬢様ばかりに囲まれて、自分には特技も夢もないと悩む清だったが…。 ----------------------------- 女子高漫画に必須アイテムのあれこれを詰め込んでみました、的な感じは否めないですね。 校長先生の話は、かわいかった。 |
「よるねこ」姫野カオルコ 2010年01月16日(土) ちょっと怖い話を集めた短編集。帯に「映画には絶対できない恐怖と残酷」と書かれていまして。怖い話なのかーと思いながら読み始めましたが、怪奇ではあるのかもしれないけど、怖くはなかったという…。 「よるねこ」 「無神経な人」であるお母さんの描写がなかなかいいです。こういう人、いるよね…。 「女優」 女優をしていた女と別れ、同僚と結婚したが、ほんとに怖い女は…。という話。 うーん、そんなに男って騙されるもんなのかね。 「探偵物語」 まあ、いろんな性癖の人がいますよね。 「心霊術師」 主人公が乙一の作品に出てきそうだった。 嫌いじゃないです。 「X博士」 ま、まあ、いろんな性癖の人がいますよね…。箱の中がどーのというあたりは、恩田陸の短編にありそうな感じ。 「ほんとうの話」 耳袋とかに入ってそうな話。 「通常潜伏期7日」 気持ち悪いですなー…。 「貘」 終わり方がイマイチしっくりこなかった。 ★★☆ |
「君に届け 10」椎名軽穂 2010年01月13日(水) 少女漫画の醍醐味。これだよ、これ、という展開でした。これで終わってもおかしくない展開だったけれど、まだ終わらないようなので、嬉しいです。 引き伸ばしはよくないと言われるけど、まだ違った展開が読めるんじゃないかと期待してしまう。 |
「GOSICK �検愁乾轡奪�・愚者を代弁せよ―」桜庭一樹/「家族を容れるハコ 家族を超えるハコ」上野千鶴子 2010年01月10日(日) 「GOSICK �検愁乾轡奪�・愚者を代弁せよ―」桜庭一樹聖マルグリット学園では、時計塔で時折密室殺人が起きていた。その被害者は、必ず旅人であった。 謎の錬金術師リヴァイアサンが残した書物により、彼の挑戦を受けたヴィクトリカは、憤然とその謎に挑むのだった。 ----------------------------- ヴィクトリカに絡んだ謎(?)がちらほらと絡んできて、先が楽しみ……なのですが、確かまだ途中で止まってるんですよね、このシリーズ。 私がたどり着くまでに再開……は無理だろうなあ。 ================================== 「家族を容れるハコ 家族を超えるハコ」上野千鶴子 社会学者である上野さんの、建築学畑の方々との対談やコラムを収録したもの。 「家族」と「家」という関係性について考えるというのは、なるほどなーと思ったものの、あまり私の興味のあるような話題が少なかったですねー…。 でも、こういう方々がいなければ、未来の私たちの生活はよくならないんだろうな〜。がんばってください! と、無責任なエールを送る(笑) |
「とめはねっ! 6」河合克敏 2010年01月07日(木) 「書の甲子園」の展示会と表彰式を見るために、大阪にやってきた鈴里高校書道部。そこで出会ったのは、思いがけず結希の知り合いで…。 一方、日野はかな文字に興味を持ち、先生を探そうとするのだが…。 ---------------------------- うーーーん、おもしろいですねえ。書のおもしろさを、書を見るだけでなく、こうして描けるのがすごい。 「起」の大字書、すごいかっこいいですね。 元旦にテレビで女子高生の書道パフォーマンスを見ましたが、とてもよかった。漫画を読んでるから余計にでしょうか。 ドラマも始まりました。 これは確かにNHKだなあ…と思わせる雰囲気でしたが…。 |
「ブルースカイ」桜庭一樹 2010年01月05日(火) 西暦1627年のドイツ。少女マリーは、魔女狩りの嵐に巻き込まれていた。育ててくれた祖母は実は…。やがてマリーは、<アンチ・キリスト>と出会う。その不思議な服を着、言葉の通じない少女は…。西暦2022年のシンガポール。3Dアーティストのディッキーは、製作中の3Dゲームの中で、少女を見つける…。 西暦2007年の日本。鹿児島に暮らす少女の名は……。 ---------------------------- 3つの物語が収録されていますが、短編集というわけではなく、一応長編なんですね。 海外ミステリを読んでいるかのような感覚でした。 現在過去未来、それぞれに雰囲気があってよかったんですがー…ちょっと尻切れトンボ感がありました。そんな終わり方かよーと。 ★★☆ |
「整形美女」姫野カオルコ 2010年01月03日(日) 綺麗に整った顔と肢体を持っていながら、自らをブスだと信じ、整形手術を望む甲斐子。一方、同級生の阿倍子は、ふらりと立ち寄ってしまった整形外科で整形を行ってから、ずるずると整形にはまっていくのだった…。--------------------------- 偶然にも、この前に読んだ「ブスのくせに! 最終決定版」を、そのまま小説にしてみましたーという内容でした。 この人の言う「美人」がほんとに美人なら、私なんかものすごい美人だよ! モテまくってるはずだよ!(笑) …というつっこみはともかく…。いや、そのつっこみが、私にこの物語を納得できなくさせている。 まあ、それはいいんですけど…いや、よくないか…いや、いいや。 甲斐子が主役かと思いきや、後半どんどん彼女は影を薄くしていき、代わって阿倍子が主役をはってました。だからさー、そんなの「美人」でも「しあわせ」でもないって……。ま、いいや(笑) なんだかあまりさわやかな気持ちにはなれないお話でした。 ★★ |
「ブスのくせに! 最終決定版」姫野カオルコ 2010年01月02日(土) 美人とはなにか?を考えるエッセイ。最初の方、知らない名前が多くて、ちょっと退屈でした。海外の俳優には詳しくないのと世代がちょっと違うので…。 おもしろくない、ことはないのだけど、奇をてらいすぎてちょっと理解できない、という感じでした。 いや、奇をてらってるわけではないのでしょうけど。 イマイチ、納得できなかった。 年明けから何を読んでるんでしょうか、私は(笑) |