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「猫と針」恩田陸
2008年05月31日(土)
喪服を着た5人の男女。同級生の葬式帰りである。5人は学生時代の映画研究部仲間。
彼らは、とりとめのない話をしながら、当時の食中毒事件のこと、なくなったフィルムのことを思い出し始める…。

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書き下ろしの戯曲。
数人の男女が過去の事件のことを語り合うというのは、恩田陸お得意ですよね。地の文がないだけで、雰囲気自体は全然変わらない気がします。
で、私は彼女の地の文が好きなんだよなぁ……と思いました。

ちょっと笑ってしまったのが、NHKの特派員は変わった名字の人が多い、という会話ね。私もそう思ってた!(笑)
「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年05月30日(金)
イタリアの小国カプローナでは、呪文作りの名家二つが反目しあっていた。
他国からの侵略の危機でも、両家はいがみあい、呪文の力は弱まりつつあった。クレストマンシーは邪悪な魔法使いが危機を招いているというのだが…。
そして、両家の子どもたち、トニーノとアンジェリカが行方不明になる。トニーノたちは、人形に変えられていたのだ…。

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子どもが落ち込んだり危機を迎えると、一家をあげて守ろうとする感じが、ダークホルム的で暖かくていいですね。まあ、私だったら大家族には生まれたくありませんけどね(笑)

クレストマンシーシリーズでは、猫が毎回出てきますが、この作品でのベンヴェヌートいいですね。猫と話ができて、ずっとついててくれるなんて、トニーノがうらやましいな。

しかし、パンチとジュディというのは有名な人形劇だそうですが、すごい内容ですね。これで笑えるというのがわからないな…。
★★★
「魔法使いの娘 6」那州雪絵
2008年05月28日(水)
どんな経緯だったか詳しく憶えてなかったんですが、パパが眠っちゃっててどうしよう、的な話でした。
初登場のJr.さん、なかなかいいキャラですね。
パパはだんだん若返っているような気がする…。(見た目が)

それにしても、この人は怪談がうまいなあ。
「Beautiful Sunset」小玉ユキ
2008年05月27日(火)
「Beautiful Sunset」
友だちのつきあいのフリで職員室に通う杏の目当ては、実は保科先生だ。車で送ってもらった杏は、高台の公園でキスされるのだが……。不器用な女の子が主人公のお話。先生、それは犯罪ですよ。

「柘榴」
自転車で二人乗りする二人の関係は、恋人ではなく、柘榴のような……。
これといったストーリーがあるわけではなく、詩的なショートショート。

「さくらんぼうの宴」
ある日、家の前に大金と共に置かれていたおじじ。二人は、おじじの面倒を見始める。
なんか、すごくシュールです……。でもこれは割りと嫌いじゃなかった。

「満員電車のススメ」
彼女は、満員電車の中で考える。満員電車ではこんなに他人とくっつきあってるというのに、恋人との隙間は埋めがたい…。
これもシュールなような詩的なような。

「ゆびきり」
「いつになったらやらしてくれんの?」「じゃあ30歳?」
15歳の時の約束を守って、もう既婚のたえのところに、ケンはやってきた。
絵がなんだか雰囲気違う!


小玉ユキ短編集その2。初期の作品を集めたものらしいです。
ちょっとシュールで不思議な雰囲気の話ばかり…。
うーん、個人的には、どれもあまり好きではなかったですね…。うーん、最初の2冊は大好きだったのになー。それ以外がどうにも好きと思えないのが不思議。
「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年05月25日(日)
クリストファーは幼い頃から夢の中でいつも不思議な世界へ行っていた。岩場を抜けて谷を降りていくと、谷ごとにそれぞれまったく違う世界が広がっているのだ。
それは、クリストファーが夢の中で別世界へ旅することができるほどの強い魔力を持っているということだった。それに気づいた伯父のラルフは、実験と称して、クリストファーに別世界からの荷物を運ばせるようになった。
夢の中で何度も命を落とす怪我をするクリストファー。そして現実でも同じように命は奪われていく。彼は命が九つある大魔法使いなのだ。それゆえに、次代のクレストマンシーとして、城に引き取られることになるのだが…。

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大魔法使いクレストマンシーシリーズの一冊。
他の作品ではクレストマンシーとして登場するクリストファーの子どもの頃の話です。クレストマンシーとは、魔法の使われ方を監督する大魔法使いがなる役職。

やー、これおもしろかったです。この本が3倍くらい厚さがあって、もっとたっぷりそれぞれの場面が読めたらいいのにと思います。
夢の中で一緒に旅することになるタクロイだとか、違う世界に暮らす女神とかキャラクターもすごくいいし、何度も死んでしまうことになる残酷さとか…。夢の中の様子も雰囲気があっていいし、どうして現実世界で魔法が使えなかったのかとか、魔法を覚えていく場面とか…。
クリストファーにもこういう時代があったんだよなあって思えるのもいいですね。
★★★★
「魔法使いはだれだ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年05月24日(土)
「このクラスに魔法使いがいる」謎のメモが見つかって、寄宿学校は秘かに大騒ぎ。魔法使いは見つかったら、火あぶりにされるからだ。
目つきの悪いはみ出し者のチャールズと、大魔女の血を引き同じ名前を持つナンが、疑われだした。
次々と起こる、魔法を使ったと思われる騒動。やがて、追い詰められた子どもたちは、助けを求めて呪文を唱えた。「クレストマンシー!」
魔法使いはいったい誰なのか? そして、メモを書いたのは誰?

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大魔法使いクレストマンシーシリーズの一冊。カテゴリとしては児童書です。
軽快なお話だったけど、実はかなり残酷な内容です…。だって火あぶりですよ。チャールズなんか、自分の指を火であぶったりするんですよ。おっかねぇ…。それに、子どもたちのいじめが酷い。
それなのに、大して報復を受けてないじゃない!? 訳者さんの解説で、「テレサの扱いが厳しい」とか書かれてましたが、まだまだ足りないよ!とか思ってしまう私です…。

平行宇宙という題材を使っていて、SFテイストですね。魔法使いとして捕まったら…という恐怖が緊迫感も与えているし、それでいて、いつもながらにユーモアのある場面もたっぷり。昼食で、校長がフォークしか使わない場面とか、笑ってしまった。

うん、おもしろかったです。
★★★☆
「2才児をあまくみてました」大原由軌子
2008年05月21日(水)
2歳になった次男・レイくんの暴れっぷり(?)を描いた新刊。
実際にやられたらすごく大変だろうなーと思うことも、おもしろくかわいく描くのがほんとにうまいなあと思います!
今回は、滞空時間のいやに長いでんぐり返しが、ツボでした。
おもしろかった〜。
「GANTZ 23」奥浩哉/「おもいでエマノン」鶴田謙二/梶尾真治
2008年05月20日(火)
「GANTZ 23」奥浩哉
大阪の街に現れた妖怪(もどき)と闘う大阪チーム。それをなすすべもなく見守るしかない東京チーム。
特に犬神・天狗・ぬらりひょんの強さ、再生力は、想像を超えていた。

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なんていうんですか、なすすべもない感は、仏像とどっちが上なんでしょうか。その割りに絶望感があまりないのは、闘っているのが馴染みのない大阪チームだから…なのかな? 別に絶望したいわけではないんですが!(笑)
ほんとに、東京チームの役割は見学なのか?と思ってしまう、23巻でした。



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「おもいでエマノン」鶴田謙二/梶尾真治
船旅の途中で出会った美少女は、エマノンと名乗った。NO NAMEの逆さつづりだという。
彼女は、地球に生命が誕生してからの記憶をすべて持っているというのだが……。

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梶尾真治の名作「エマノン」シリーズの漫画化です。
第一作を丁寧に描いてます。いや、買うまでは、短編が何作か入ってるんだと思ってたんですよ。(原作は連作短編なので) ひとつの話で終わってしまうと思わなかったです。その分、原作の場面ひとつひとつが雰囲気満点に描かれてます。

この人の絵は、触ると麻の感触がしそうなんですよね。青とかベージュの扱い方もいいし。
エマノンという女性の中性的で瑞々しいけれど風のようにさらりとしている感じとか、ほんとにイメージがぴったりでした。

エマノンの新作が読みたくなったな〜。
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年05月19日(月)
気づいたら私は幽霊になっていた。自分に何が起きたのか、さっぱりわからない。ここ数日の記憶がない。とりあえず自分の家に行ってみて、自分の姉妹を観察する。四姉妹は、寄宿学校を営む両親の元、学校のそばの家に暮らしていた。個性的な姉妹たち。両親には放置されていて、ケンカばかり。必死に気づいてもらおうとするのだが……。

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不思議な感じのお話でした。
姉妹の描写がものすごくて、ずーっとケンカしてるし、うわあと最初は思いました。
でも、前半は自分がなぜこんな状態になっているのか、後半は、自分が四姉妹のうち誰なのかを探るミステリ仕立てになっているのがおもしろい。
ちょっとホラー仕立てな部分もあり。あんまり怖くなかったですが。悪霊のモニガンがあまり怖く思えなくて…。あ、イモジェンが遊んでいて吊られるシーンはちょっとぞっとしました。そういう、悪霊以外のシーンの方が怖かったですね。この四姉妹が怖い(笑)

「九年目の魔法」もそうだったけど、この両親もネグレクトなんですね。この人、そういう話が多いのかなあ? ダークホルムは仲のよい家族でしたけどね。
★★★
「うさぎドロップ 4」「よにんぐらし 4」宇仁田ゆみ
2008年05月18日(日)
「うさぎドロップ 4」宇仁田ゆみ
小学校に通うりんと暮らす大吉。大吉のいとこの春子親子が転がり込んできたり、文化祭でパパ友ができたり、りんが風邪をひいたり…二人の毎日は何かと大変!

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第一部完だそうです!(そして雑誌連載中の第二部は衝撃の…)

いやあ、やっぱりりんちゃんがほんとにかわいい。
熱が高くなると子どもは守ってくれる人に甘えてくるっていうのが、かわいくてほろりときますね〜。
大吉は、これって犠牲なんかじゃないなと思うシーンが出てくるんですが、こんなにかわいかったらそうかもな…と思いました。
でも、いきなり30の男が子どもができたら、こんな風にはなれないんだろうな。私だってなれない気がする。



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「よにんぐらし 4」宇仁田ゆみ
こちらは最終巻。
4人家族のほのぼのな生活を描いた漫画だったので、終わりといってもコレといった変化があるわけでもなく終わりましたが…。
成長した姿も載ってましたが、らしいなあと(笑) ほのぼのしました。
あ、こちらの方が、「うさぎドロップ」より現実的ですよね。この漫画の子どもたちを見てると、子育てはやっぱり大変だろうと思います(笑) りんちゃんはいい子すぎるんだろうなーって。
「グリフィンの年」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年05月17日(土)
ダークの娘・エルダ(グリフィン)は、魔術師大学に入学する。
赤字がかさむ魔術師大学は、生徒の親に寄付を募る予定でいた。コーコランは、自分の担当学生たちに期待していたのだが、彼らは問題を抱えた生徒ばかりだった。グリフィンに、貧乏国の皇太子、混血の皇帝の妹、ドワーフ…。誰も彼も、反対を押し切っての入学のため、国に知られたら刺客が来るというのだが…?

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「ダークホルムの闇の君」の続編。続編といっても、登場人物が一部かぶっているだけで、内容は全然違います。
今回の主人公は、前作では10歳で末っ子だったグリフィンのエルダが、大学に入学します。個性的な仲間たちと共に、刺客に狙われる友達を守るためにかじったばかりの魔法を張り巡らせることになり…というドタバタコメディ…いや、ユーモアファンタジーです(笑)

そうですねー、物語は勧善懲悪ですね。気楽に読めておもしろかったです。キャラクターがみんないいね。
私は、よく漫画である「熱血正義漢の主人公が、よかれと思ってやったけど、結局失敗しちゃってドタバタに…」というのが大嫌いなのですが、本書は一見そうなりがちなのに、その手前で止まっている気がします。どの子も愛嬌があってかわいかった!
★★★
「変身ものがたり」渡辺ペコ/「続ご出産!」「新ご出産!」
2008年05月14日(水)
「変身ものがたり」渡辺ペコ
足をもらって人間の男の子に会いに来た人魚の話。狼に変身して公園を走り回る少年の話。などなど。

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ジャケ買いしました!
タイトルと、表紙のさらりとした絵がいいなと思って。
でも思ったより気持ち悪くてえぐい話が多かったですね(笑)
別に残酷じゃないんですよ。でも、絵の雰囲気もあって、生理的に気持ち悪いと思わされる漫画でした…。期待したのと違った。
個人的には、毒りんごパイ(お母さんが整形し続けていて顧みられない娘の話)がいちばんさらりとしていてよかったです。うん、私は母娘の話が割りと好きなんですね。



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「続ご出産!」「新ご出産!」
いろんな漫画家が出産体験をつづったアンソロジー。
出産予定なんてまったくないんですが、出産育児漫画は山のように読んでいる私です(笑) 友だちが小児科の看護婦さんだったのでいっぱい買ってるせいでしょうねー。
縁遠い私が読んでも、おもしろいです。大変なんだろうなあ……って思いながら読みました。世のお母さんてすごい、と感心。
いろいろ読んで思ったのは、助産院ていいなってことです。もちろんその院にもよるだろうし、病院でもいいところいっぱいあるんでしょうけどね。
「キス&ネバークライ 4」小川彌生
2008年05月13日(火)
NHK杯で「春の祭典」を踊ることになったみちる&晶ペア。振り付けの礼音と共に練習に励む。
そんな中、みちるの子どもの頃の失踪事件と、四方田コーチの殺害事件の真相が次第に明らかになっていく。

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本番で滑っているシーンがあったりして、スケート漫画としてもちょっとおもしろい巻でした。
事件の方は少しずつ真相にせまってきているんですが、特にあっと驚くこともなく…。それよりは、みちるのトラウマがどうやって解き放たれるのかを楽しみに待ちたいと思います。
「子供のオキテ〜ポンコツ夫婦のムスメとムスコ〜」浜口乃理子
2008年05月12日(月)
出産子育て漫画。
絵はあまりかわいくないです(西原理恵子を丁寧にしたような感じ)が、話は割りと読みやすかったですね。
いろいろなエピソードがある中でも、ひどいことを言われたという話がいくつか入っていて、どこにも理解のない人はいるんだな…と、読んでいるこちらまで腹立たしく感じました。
「ダークホルムの闇の君」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年05月11日(日)
別の世界から事業家チェズニー氏がやってきて40年。魔法世界ダークホルムは観光地となっていた。巡礼と呼ばれる観光客の一団のために、戦闘を演じ、おどろおどろしい世界を演出し、「闇の君」を巡礼団に倒させなければならない。おかげで町も畑も荒れ放題。
住民は、チェズニー氏主宰の観光会を終わらせるにはどうしたらいいか、神殿でお告げを受けた。そのお告げにより、今年の「闇の君」に選ばれたのは、魔術師ダーク。そして、今年の最後の巡礼団の先導魔術師として選ばれたのが、ダークの息子、ブレイドだった。
闇の君として、観光会の準備に追われることになったダークとその家族たち…。

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最初は、なんだこのドタバタは…と思ったのですよ。とにかく、設定がものすごく滑稽。観光客のために、わざわざ魔法世界を演出するんですよ。爺さんを魔法で骨と皮だけにするっていうのが、妙にウケました…。
で、ドタバタコメディだなあ……と思いながら読み進めていたのですが、1/3くらいからだんだん、子供たちがかわいくなってきてしまって。ダーク夫妻には、人間の子ども一男一女と、グリフィンの子ども5人がいるんですね。彼らがそれぞれ個性的で、かわいいのなんの。いや、最初はイラっとしてたんですけど(笑) だんだんかわいくなってきちゃって。

そんなドタバタコメディなのにも関わらず、けっこうシリアスな場面もあったりして…。実際に魔法が使える世界なのだけど、その魔法も万能じゃないのですね。そんな、残酷な…という場面もあるんです。

1冊読むごとに、まるっきり雰囲気が違うダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界。
他の本を読むのが楽しみです。現在は、ダークホルムの第二弾「グリフィンの年」を読んでます。
一通り読み終わったら、また「九年目の魔法」を読み返したいなぁ…。
★★★☆
「靴下にゃんこ」トヤヨシエ/「不死鳥のタマゴ 3」「聖なる花嫁の反乱 2」紫堂恭子
2008年05月06日(火)
「靴下にゃんこ」トヤヨシエ
えーと、これは猫漫画に分類されるんでしょうか。
うん、まあ、かわいいんだけど…。
漫画としては、コマ割りが小さすぎて読みにくいですね。話の流れも、大きく動いたりしなくて、ほのぼのしているけど、だから?と思ってしまって、1話くらいで私は飽きてしまいました…。



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「不死鳥のタマゴ 3」紫堂恭子
けっこう前に発売された最終巻。確か借りてなかったよなーと思って、先日本屋で友だちに聞いてみたら、「貸してなかったっけ? あまりにひどかったショックで忘れてたのかも…」と(笑)
「ちゅんちゃんが腹立って」と言ってましたが、確かにこりゃイライラします(笑)
一応、話としては収まってますが…。


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「聖なる花嫁の反乱 2」紫堂恭子
追放されたリオンを追って、「九番目の花嫁」であるエリセは、役目を放棄してエーレを抜け出し、全世界から追っ手を受ける身になってしまう。そんなエリセを追う、聖殿のザディアス。
一度は城に捕まったエリセだが、ヴァンという謎の男の助けを借りて逃げ出すことに成功する。

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こちらは割りとまともな本格ファンタジーでよかった。
最近のこの人の作品の中では、読みやすいです。
主人公の「おてんば」な性格は、まあ、お約束ということでしかたないんでしょうね…。
「旅立つマリニア グイン・サーガ120」栗本薫
2008年05月05日(月)
古代機械により記憶を調整され、フロリーやスーティたちのことを忘れてしまったグイン。
フロリーは、ガヤへ旅立つ決心をするのだった。

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こりゃひどい! かつてなくひどい巻でした…。
前号までのあらすじは、1/4ページまでにまとめてください。
みんなおしゃべりすぎるよ! そして、心変わりが激しすぎるよ! 人の好みがバラバラすぎるよ! まとめて言うと、みんな都合よすぎるよ!
マリウスは元からひどかったけど、リンダまで、フロリーにイライラしてみたり、親友と呼んでみたり…。
お願いだから、さくさくっと話を進めてください。フロリー旅立つだけで、1冊使わないでー。
「夜の展覧会 クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡
2008年05月04日(日)
美術館を訪れたリィとシェラは、1枚の絵を見て驚く。「暁の天使」と題されたその絵は、ルゥを描いたものだったのだ。それは341年前に描かれた絵だった。しかし、対になって残されている、作者ドミニクの遺言書には、その絵は黄金と翠緑玉の君へ贈ると書かれている。明らかにリィのことである。
その絵を手に入れるべく動き始めたリィであったが、そう簡単に手に入る絵ではない。そうしているうちに、贋作とすり替えられる事件が起きた。

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どうしてそんなに安易に敵地に乗り込んだりするのか…。私はそういうのが我慢ならない。
「ミラージュの罠 クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡
2008年05月03日(土)
「ソフィアの正餐会」で登場したダグラスと、偶然街で行き会ったリィ。ダグラスは体験留学中なのだという。
そんなダグラスが、何者かに誘拐されそうになる。ダグラスにはなんの心当たりもないというのだが…。事態はどんどん深刻さを増していくのだった。

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そんな大げさな……という話でした(笑)
「龍の花わずらい 5」草川為/「ヴァムピール 1」樹なつみ
2008年05月02日(金)
「龍の花わずらい 5」草川為
5年前のルシン暗殺未遂に関わっていたと思われるツリ目の男の行方を追って、シャクヤたちは西の街クルクマへ旅立つ。
その宿から姿を消したクワンとハクライ。そして、街道で見つかった片腕はクワンのもの…!?

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怒涛の展開です。雑誌で読んでた時はかなりドキドキな展開でした。
先が気になります!!
シリアスな展開でも、色っぽさと笑いを忘れないところも◎。


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「ヴァムピール 1」樹なつみ
ごく普通の高校生・水沫伶。
ビルの屋上から飛び降り自殺した少女の巻き添えをくらい、1分間だけ死んでしまう。
奇跡的に生き返ったものの、その日から霊が見えるようになっていた。
そんな彼の前に、謎の美少女が現れる。「あなたは半分だけ死者の世界の住人になってしまった」と告げるのだが…。

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コダ○セントラルステーションの曲に「Vampire」という曲があるのですよ。その曲では、どうやら交通事故で死んでVampireになってしまうらしいのです。え、VampireってVampireに血を吸われるとなるんだよね? 死んでなるのはゾンビでしょ?……と思っていたのですが…。
この漫画では、(1分間だけ)死んだことで、人外の存在に変わったようですね。Vampireも様々ですな。

この漫画では、自殺してしまった少女の話とかが描かれるわけですが…なんとなく、安易なような気がしてしまいました。薄っぺらいというか。そんなこといったら警察のドラマとか成り立たないかもしれないけど、普段ミステリとか読んで、そんなことは思わないのになあ。

絵は、気合入ってるなと思いました。うん、どのシリーズも1巻はいつも絵が綺麗ですよね(笑)
「坂道のアポロン 1」小玉ユキ
2008年05月01日(木)
西見薫、高校一年生。家の都合で、横須賀から福岡(?)の高校へ転入してきた。
何度も転校を繰り返してきた薫は、ちょっとしたストレスで吐くようになっていた。息抜きができるのは屋上だけ。今度の学校でも屋上を求めて階段を上がっていった薫は、千太郎という生徒と出会う。
千太郎の幼馴染の律子の家はレコード屋で、そこで千太郎はジャズドラムを演奏していた。薫も、クラシックピアノで対抗するのだが…。

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やけに古臭いというか泥臭いというか…そんな雰囲気だと思ったら、1966年の話なんですね。(よく読んでなくてすみません、最初に書いてありました)
最近注目している小玉ユキの新連載ということでとても楽しみにしていたのですが…、正直言うと、若干期待はずれでした。
丁寧に描かれているのは感じますが、あまり惹かれるところがなく…。だいたい、なぜ、60年代なのか。
うーん、今後おもしろくなるでしょうか?


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