のづ随想録 〜風をあつめて〜
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【のづ写日記 ADVANCE】

2005年05月10日(火) 午前さま

 帰宅、午前3時。

 取引先との打ち合わせに俺も出席することになり、夕方5時、青山にある先方の本社へ。打ち合わせそのものは俺がどーする、というものでもなく、とりあえず今後のためにも顔を出しておけ、という程度だった。
 青山なんて俺にはかなり馴染みの薄い街だ。神宮球場にヤクルト−巨人戦を観に行くか、『ロイズ』というハワイアンレストランへツマの誕生日か結婚記念日に行くぐらいだろうか。神宮球場と『ロイズ』なら俺一人でも行けるが、それ以外の場所ならちょっと間違えばすぐ道に迷い、数日後には白骨死体で発見されかねない。まあ、折角の外出なので打ち合わせが終わったら渋谷にでも行って、小さな居酒屋で文庫本読みつつ冷やしトマト&焼き鳥と生ビールのゴールデンコース――と企んでいたが、そうはいかなかった。
 打ち合わせが終わると、
「じゃあ、今日は“懇親会”ってことで、一席設けてますんで――」
 と先方の若手社員のM(実は大学の同窓生)が腰を屈めながら言った。くそう、ゆっくりと呑めると思ったのに。
 会社から5分ほど歩いた路地にある小さなレストラン風居酒屋へ。総勢10名くらいの呑み会は静かに始まったが、こうして外部の人と呑む機会というのも実は大切で、それなりに楽しいひとときであった。
 10時過ぎ、店を出る。連休明けの月曜日ではあることだし、フェードアウトするようにそれぞれが三々五々消えていったが、俺はMと共に2軒目の店に突入した。ええい、もう行くぞお。お互いの仕事やこれからの在り方といったかなり熱の入った激論を交わしつつ赤ワインをお互いに4、5杯。俺はたまたま体調が良かったのかあまり酔いを感じることはなかったが、Mはその口調もネムタゲな目つきも、かなりアルコールが回っている様子だった。
「次、行きましょう、のづさん」
「おいおい、帰れなくなっちゃうよ、もう12時だぞ(実はこの時点でもう西武池袋線の終電はかなりアヤウい)」
「何言ってンすか。道玄坂のほうに、いい店知ってるんですよ」
 Mはそう言ってケータイを取り出した。電話の向こうの相手と、空いてるの? すぐ入れる? などとやや甘ったるい口調で言葉を交わしていたから、おそらくMが目指す店は“女の子のいる店”だということが分かった。
 どうやらMはもう限界だったようだ。店に入り、出されたオシボリで乱暴に顔を拭き、水割りに少しだけ口をつけると、目当てだった馴染み(らしい)女の子と親しげに話し始めた。まもなく、カラオケで誰の歌だかわからない曲をうなり、ソファに戻った。次の瞬間にはもうソファに全身で横たわり、静かにイビキをかいているのだ。
「おいこら! 寝るんだったらこんな店来るんじゃねーよ!」

 果たして、帰宅したのが午前3時。就寝、午前4時。
 起床、午前6時。

 睡眠時間2時間なんて久しぶりだったが、今日はさほど体調的にキツい、とは思わなかったなあ。


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