「硝子の月」
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2001年09月19日(水) <序章> 立氏 楓

 ここではない、どこか。いまではない、いつか。
「じおぐらふぃー」と呼ばれる大陸があった。三つの大国に数十の小国、更に数百以上の部族を有する、巨大な大陸であった。
 そこに、一つの伝説がある。「硝子の月」。それが何かは誰も知らない。しかし、それを手にしたものは世界を手にするという、ありがちといえばありがちな、モノ。だが、この大陸の歴史においては、確かに幾度となく登場し、時の為政者達を熱狂させ、流血を引き起こし、そして何時の間にか闇の中に消えて行くものであった。


紗月 護 |MAILHomePage

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