気を取り直して(?)
薄井君話の続きです。
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毎日毎日届くメールにウンザリしていたある日。
翌日は母の日で。
薄井君からまたメールが届いた。
「明日は母の日だね。何かあげないとな〜
みぃちゃんもあげるんだよね?
あ、もらう方なのかな?いい日になるといいな〜。」
何ともないメールだから、普通に返信した。
「別に何もあげないよ、金ないし(笑
ご飯くらいは作るけど。
子供からも何も期待できないでしょう。」
ごくごく普通のメールのはずだったのに。
翌日の母の日。
薄井君が突然電話をかけてきた。
「ねぇ、今から家行っていい?」
私はその日、特に出かけてなかったから
スッピンだし、コンタクトもせずにメガネだし。
別に薄井君相手にめかし込む気はないけど。
どっちにしろこんな格好で外に出たくないから断った。
「ごめん。今変な格好してるからやめとくわ。」
だけど、相手もしつこかった。
「別にそんなの気にしないし、見ないからちょっとだけ。
ね、ちょっとだけ外に出てこれない?」
「何なの?」
「渡したい物があるだけだから。」
根負けして私はスッピンのまま外に出た。
MDか?
そんな風に思ったのに。
薄井君は突然花を渡してきた。
カーネーションの籠寄せの花を・・・。
「ほら、子供が何もしてくれない。って言ってたから。」
そして。
近所の有名ケーキ店のクッキー詰め合わせを取り出して。
「これはみぃちゃんから、お母さんに渡して。
お金無くて何もあげないって言ってたから。」
と言って渡された。
嬉しい反面
相当困った。
自惚れでなければ
この人は私に気がある。
ここまでする人は一歩間違えば、ヤバイ人になる。
やんわりと傷つけないように
何とかせねば・・・。
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