ゴールデンウィークも最終日。
また明日から仕事。
仕事に行けばリュウに会う。
会いたい気持ちと
会いたい気持ちと
会いたい気持ちと
でも、会っても話も出来ない複雑な気持ち。
もうどれくらいリュウと会話してないんだろう。
考えてみると最後に会話したのは
随分昔だった。
そう。
電話。
リュウに
「メールに必ず返信しなきゃいけないきまりはない。」
なんて言われたあの電話以来だ。
すでに一ヶ月以上が過ぎていた。
もう二度とリュウと会話する事なんてないんだろうな。
そう思うのに充分すぎる時間だった。
ただの友達が一ヶ月会話をしなかったなら
また会話をする事はいくらでもあるだろう。
だけど、複雑な関係を保っていた私達にとって
会話をしていない一ヶ月は
とても大きな壁に感じた。
だけど
その時は意外に早く訪れた。
ゴールデンウィーク明け一日目
私が事務所の外に出て冷蔵庫まで歩いていると
トラックからダンボールを運び出すリュウがいて
私はいつも通り、無言でリュウのそばを通り過ぎようとした。
リュウも私が通るのだから、こちらには出てこないだろうと思った。
だけど、リュウはこっちに向ってきた。
そして
「マジで辞めるんか?」
突然話し掛けられて
私はビックリして
でも、平静を装って返事をした。
「辞めるよ。」
「なんで?」
「元々8月までだったじゃん。」
「8月だろ?まだ5月だぞ。」
「いいの。」
私達がすれ違う間だけの会話。
だけど、本当に嬉しくて
私は彼との会話を何度も何度も頭の中で繰り返した。
何度も
何度も
何度も繰り返した。
まるで、私達の関係が突然元に戻ったように感じた。
また前のように普通に付き合える気がした。
普通にメールすれば普通に返信が来て
普通に電話がかけれる気がした。
だけど、現実はそんなに甘くないだろう。
分かってる。
だから私は
メールしたい気持ちをぐっとこらえた。
また
期待しちゃうよ・・・。
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