いよいよ告白の日。
前日からドキドキは止まらなかった。
明日の今頃には、決着がついているはず。
こんなモヤモヤした気分とも今夜でオサラバ。
ドキドキしながら眠りについた。
当日は気が気でならなかった。
朝、会社に着けば
「今日、仕事が終わったら・・・。」
昼、ご飯を食べれば
「あと、半日後には・・・。」
昼からは、一時間ごとに
「あと○時間で・・・。」
頭の中では大黒摩季の「熱くなれ」がぐるぐる回る
泣きたいのに笑ったり 冷たいふりをしたり 優しい人ぶったり 誤解させたりするのは やっぱりあなたが好きだから
伝えたい 伝わらない 大事なことだけは 泣きながらあなたを締めようとした過去も 思い出を抱きしめながら心決めた現在も
SHININ' MY LIFE 時間を越えて この思いあなたに届け BREAKIN' A TIME 言葉よりも まっすぐに今その胸に もっと もっと 熱くなれ
そして、いよいよ後10分で仕事が終わる時間が来た。
リュウの車はまだあった。
だけど、リュウの仕事は終わっていて、トラックも車と入れ替えてあった。
これは、家に帰る前に話ができそうだ。
あ。
手紙。
手紙持って来てないや。
まぁいいや。
手紙に書いた事全て言葉で伝えよう。
何て話し始めよう。
どうやって告白へ話を持っていこう。
いろいろ考えているうちに仕事終了時間。
ドキドキしながら車へ向う。
リュウの車はもうなくて、すでに会社を出た様子。
自分の車に乗り込んで携帯を見る。
メール着信
送信者
リュウ。
「○○で待ってる。」
とか、そんなメールかな。
そう思いながら受信画面を開いた。
そんなのって
ない。
こんな逃げ道
想像もしてなかった。
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