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2001年12月24日(月)
□『樽』

著者:F・W・クロフツ  出版:早川書房  [MY]  bk1

【内容と感想】
 発掘書評第三弾。

 頑丈な樽の中から女性の死体が出てくる。最初『樽』なんて変な題名だと思っていたのだが、この樽が実に興味深い小道具として使われていて、事件の重大な鍵となっている。問題の樽は捜査陣の到着前に忽然と消えてしまい、行方を追って警察や探偵が奔走する。

 着々と進む捜査の中で一人の容疑者が起訴される。彼の弁護士達はその容疑を晴らすために活躍する。別の人物の完璧に見えるアリバイを突き崩していく。次第に追い詰められていく真犯人。犯人の抵抗する場面は息もつかせない面白さがある。さすがにクロフツの代表作となっただけのことはある。


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