月と散歩   )   
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2002年04月03日(水) 想 ��

『想像』

いま、ロケットのタンク溶接をしている。
「溶接をしている」と言っても、実際の溶接作業は機械が行う。
その間、僕らはただ 見てるだけ。

正直、つまんない。

今日の作業は、溶接の前処理と その準備。
ロケットのタンクは直径が4メートルある。
そいつをぐるぐる廻しながら(もちろん機械が)切ったり削ったり。
僕の仕事は、その『ぐるぐる』の制御。
…制御というと聞こえはいいけど、要はボタンのON・OFF。
それだけ。

単純で、待ってる時間の長い作業。


…物思いに、耽ってみたり…。

―――

例えば10年後の僕は、どこで何をしてるだろう。
どんな眼で、なにを見つめているだろう。
その眼に、チカラは みなぎっているだろうか。

10年前。
中学生だった僕は、将来の自分に手紙を書いたことがあった。
…『若気の至り』というやつです(苦笑)。

長い間友人に預けていたその手紙を
こないだひさしぶりに開封した。

1999年の恐怖の大王と戦ったであろう(笑)僕に向けたその文面は、
荒削りながらも チカラに溢れていた。
いまよりずっと純粋な僕は、僕に問い掛ける。

…。

いまからさらに10年後。
どこでなにをしてるかわからない僕は、
だけどいまよりずっと 良く生きているはずだ。

途中でへたばってみろ。
いまの僕と10年前の僕が殴りに行くぞ!

―――

廻る、まわる。
機械が まわる。

時間の流れを説くように、ゆっくり
ぐるぐる ぐるぐる。


たくさんの『いいこと』を手に入れた。

なくしたものは多いけど
手に出来るものも また増えた。
なくしたものも多いけど
かけがえの無いものは、まだこの手の中に。

すべては輪のなか。
上から下へ。
下から上へ。

廻る、まわる。
世界は まわる。


僕ももう、目が廻りそう。



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