★ 夏海の日記 ★

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2007年10月08日(月) 美容院でのできごと

【注意】
 この文章は、下記アドレスの内容を理解した上で読んで頂けると有難いです。


『夏海の日記』
2007年08月05日(日) ちょっと急ぎ過ぎたらしい

『幸せになろうね』より
2007年09月18日(火) セックスレス 1
2007年09月19日(水) セックスレス 2
2007年09月20日(木) セックスレス 3



Date: Mon, 08 Oct 2007 14:01:48

美容院に行きました。
1週間前に行ったんだけど時間がなくて、髪の毛を切るだけ切って貰い、
今日は白髪隠しの為のマニキュアをしに。

持って行った本は『あなた、今、幸せ?(槙村さとる著)』
『イマジン・ノート』を読んで以来、彼女のことを私の人生の師匠だと思う。

蟹さんのところで2度目の誕生をし、
うーたんの家を出て以来、私は沢山の『私の真理』を見付けた。
この本には、それらが短的な言葉として表現されていた。
「ああ、そういうことだったんだ。」
私の心の中を言葉にして、改めて教えて貰えた。
そして、彼女の心の傷と、それを浄化していった事実が淡々と書いてあった。

「シャンプーは、しますか?」
シャンプー代を500円別途支払わないといけないので、受け付けで聞かれる。
どっちでも良いけど...シャンプーをした方が色が入るとの説明を受けて、シャンプーをして貰うことにした。
マニキュアをする前に1度、マニキュア液を流すのに1度。

1度目は女性。
そしてマニキュアをして貰い、洗い流す係りが来た。
今度は男性(結構おじさん・・・35歳くらい?)。
髪の毛を洗われながら思い出した。過去の傷を。


当時私が通っていた美容院は、店主が私の妹の友達だった。
その子は 中学時代に髪の毛を切って貰っていた美容室の息子で、
たまたま妹と自動車学校で同期になり、仲良くなった男の子。
妹も私も『身内』扱いで(別に安くはならないんだけど 苦笑)、その子が担当者として髪の毛を触ってくれた。
その当時の私は TVゲームを開発していて、その会社はパチンコ機も作っていたので、
最終的には いつも同じ話題(ゲームとパチンコ ...私、どちらにも興味がなかった 。。; 開発はしていたんだけど)になり、
毎回しなければならない その話題に飽きていた私は、「限界だな」と 店を変えようか迷っていた気がする。

そして最後の日が来た。
いつものように いつもの話しをし、髪の毛を洗われた。
左手でサポートされて洗われながら、私はその手に『男』を感じた
そして、感じた.....。

「ああ、もうダメだ」と感じた瞬間だった。
もう、ここに来るのは止めようと思った。

そして落ち込んだ。
こんなにも、私が求めていることに。

うーたんと別れようと思った瞬間でもあったのかも知れない。
一緒に暮らしていて、すぐ手の届く傍にいるのに、
他人に、
それも美容室のシャンプーする手に欲情するなんて、
結婚をしている(これ以上『結婚』を続ける)意味がないと思った。

フラッシュバックとは、突然やって来る。
私の意思とは関係なく。

そうして、それは、『何』がきっかけになるか が 判らないから困る。
私は『困る』程度に回復しているから良いけど(いやいや、良かぁないけど)、
傷がまだ癒えてない人には いつ来るか判らないから『怖い』だろうなと思う。

たった『美容室』で ヘアマニキュアして貰った1時間ちょいの間に
遠い過去へ旅をした私なのでした。



『スターター』は、土曜日に鍼の先生と話し込んだ鍼の時間も合わせて2時間以上の時間も関係している...かな。
鍼が終わってから、何だか話し込んでしまった。
何から始まったのか忘れてしまったが、先生の『理想』や『夢』と、
私の過去と 蟹さんとの話と...。
そして先生が聞いた。
「何か『トラウマ』には 心当たりある?」
私は答えた。
「大有りだよ!! ^^v」
そして話を始めた。
子供の頃 預けられていた話と、家がホームではなく、ハウスだったこと、血の繋がった他人と暮らしている感覚しかなかったこと、
転校転校で、「私がいなくても(死んでも)世界は 何も変わらない」と悟ったことなど。
そして、まだ日記には 一度も触れていない ある『トラウマ』と。

蟹さんは 言ってくれた。
「生きていてくれて、ありがとう」と。
先生に聞いた。
「私、よく生きていたものだと思うでしょ?」と。

話しながら、それらが『過去』になっていることに気が付いた。
私の中で 過去が消化され、現在進行形の傷ではなく『過去の出来事』になっていることを。

そして今日、『あなた、今、幸せ?』を読んで 同じように感じた。
槇村さんが 同じように 過去の傷を『過去の出来事』になったと書いてある話を読みながら。

シャンプーしてくれている手を 手の体温を感じながら、
「ああ、そんなこともあったなぁ」と思った。
辛かった日々を。
私は、大丈夫だろうか?
かさぶたは、上手にふさがっていてくれているんだろうか?
『過去』は『過去』として、『今』の邪魔をしないでいてくれるだろうか?


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