★ 夏海の日記 ★
目次|前の日|次の日
アンジュが、彼であるyoh君を独り立ちさせたいと思っています。 精神障害者手帳3級を持っていて、 16歳だか 17歳だかに 精神科に強制入院して以来、 アルバイト経験はあるものの、『会社』という組織に属したことがなく、 今、ようやく週に1度 3時間のバイトを始めたばかりです。
アンジュは、人を養う程の稼ぎがある訳ではなく、 人と一緒に暮らせる人ではありません。 人がいると、眠れない人なので、(ってか、一人でも上手に寝られないんだけど...)体力的に 無理なのです。 現在週の半分ほどyoh君が泊まりに来る時の、yoh君の生活費を全部受け持ち、 (yoh君には、光熱費をアンジュに払わせているという『意識』がありません。) ロクデナシのyoh君の父親は、yoh君をアンジュに任せたっきり、お金を出すどころか挨拶すらしないそうです。
「お父さんに殴られる」と言って、お金の問題やら 色々な問題を父親に言えず、 家に帰ると 体調(心の調子)を崩し、治療がはかどらない現状。 なので、家を出させないと、yoh君はいつまで経っても治らないとアンジュは言います。 私もそう思う。 だけど。 「うちに住めと言う 覚悟ができないの」と言うアンジュに、「それだけは絶対にしちゃダメ」と私は言いました。 yoh君が欲しいのは『母親』であり、『保護者』であるのだから、 一緒に住むと、絶対に保護者にならざるをえない。 アンジュは一人じゃないと寝られないんだから、一緒に暮らすと二人とも共倒れになるよってね。
そこでアンジュはyoh君の一人暮らしを模索し始めて、何とか支援センターをいうものの存在を知り、 なっちゃん、知ってる?って聞かれました。
私は障害者手帳を貰ったことも、生活保護を受けたこともなく、 私が知っているのは、自分が体験したことだけなので、生活を補助して貰えるシステムは知りません。 そして、そういう補助制度は、市町村によって違うので、yoh君が暮らしている町で調べないと、きちんとした正しい情報を得ることはできないのです。
そこで、仕事も辞めたことだし、取り合えず私の住むエリアで調べてみようと思いました。 調べること は、市役所の福祉課に行って、 1.精神障害者の等級による 支援(給付金)の金額 2.一人で住む または、グループホームに住むことは、可能かどうか? 3.お金の問題(働ける場所は?)
まず、『障害者支援センター』なるものについて。
まずHPを検索。 調べ方は、『○○県 障害者支援センター』で検索しました。
『独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構』のHPのTOPページは、こちら ↓ http://www.jeed.or.jp/index.html
タブの欄の左から4番目の『障害者の方へ』をクリックし、 http://www.jeed.or.jp/disability/person/person01.html
『地域障害者職業センター所在地一覧へ』を右クリックし、「新しいウインドウで開く」をクリックして下さい。
『地域センター所在地一覧』が別枠で表示されますので、 http://www.jeed.or.jp/jeed/location/loc01.html#03 その中から自分の家から一番近所の場所をクリックします。 そうすると、所在地や地図、電話番号などが表示されます。
で、そこに電話を掛けて話を聞きました。
『障害者の方へ』のHPを見ながら電話しています。 聞きたいことは、2件。
1.16歳?の頃に入院し、その後社会に出たことがない『統合失調症』の人がいるのだけれど、どんなサポートを受けることができるのか?
2.35歳くらいの過去に『うつ』で入院した人がいるのだけれど、どんなサポートを受けることができるのか?
「1.」に関しては、 「今、働くことができる人」を対象にしているので、何とも言えない。 治療中の先生が何て言っているのか?(働いても良い状態なのか?)を先生に聞いてみてから、本人が電話で連絡してくださいとのこと。
「2.」に関しては、 ・ 相談に乗る。(精神障害者総合雇用支援・ジョブコーチ 参照) ・ 面接時に 何って言って「休職中」のことを説明すれば良いのか?の練習をして貰える。 ・ 仕事をする練習をすることができる。(就職準備支援 参照) ・ 『OA講習』以下に表記してある、資格等の取得講習は、精神障害者は利用できない。 (注:資格等の取得講習は、ハローワーク主催の講習を受講してくださいとのことです。)
相談や、上記のサポートに関しては、料金は発生しないけれど、 交通費は、実費自己負担です。 活動は、平日(月曜日〜金曜日) まずは、本人が電話をして、電話予約をしてから(要予約だそうです。)、 相談に出掛けてみて下さいとのことでした。
さて、yoh君の問題は 解決しませんでした。 現在、yoh君は一週間に3時間程度しか かろうじて働くことしかできないので、就職斡旋をお願いすることは無理です。 また、主治医もきっと良い顔をしないでしょう。 ということで、住むところを確保したい旨を相談してみました。
「『障害者地域支援センター』で探してみて下さい」 とのことでした。 そこで、検索開始 何と私がリンクしてある『メンタル・ヘルス・ネット』(TOPページ、はこちら→ http://www.mh-net.com/index.shtml)内の『精神障害者地域生活支援センター実施施設一覧』にヒットした。 ↓ http://www.mh-net.com/resources/shiencnt.html
ここで、近所の施設を探し、電話をして話を聞いてみました。 そこは、宿泊施設と、就職へ向けての共同作業所がある施設です。
1.現在病院に通っているが、今通院している病院に通院しながら、ここへ入居することは可能か?
はい。可能です。
2.共同作業所で仕事をすると、入居に必要な金額を稼ぐことはできるのか?
・・・無理です。お手当て程度のお金しか支給されません。 あくまで、治療の一環として、仕事をする練習をするのが目的なので、『お金を稼ぐ』のは、無理です。
3.一ヶ月に いくら必要でしょうか?
食費:25,500円
施設使用料(施設に宿泊する為のお金):16,500円
レクリエーション代:2,000円(外出や集団で活動する練習をする為に積み立てするお金)
何にしても、現在通院している精神科の先生に、ここでの生活が必要であると許可を得ないといけないこと。 ここで生活ができる(精神的な)保障があることを確認しないといけないので、 私ではなく、本人が直接電話することと、主治医の許可を得ること を言われました。
つきに必ず必要なお金が 44,000円であり、そのお金を用意できなければ、入居することができない。 問題は、誰が そのお金を用意するか? 治療費以外に...
っつーことで、まずは、これだけをアンジュに報告し、次は市役所へ行くことにします。
|