★ 夏海の日記 ★

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2007年04月04日(水) 徹さん 休暇

徹さんの奥さんが流産したんだそうな。
今朝 奥さんを病院へ連れて行くので、遅刻するって連絡があって、
お昼前に、思ったより体調が悪いので、今日は休むって連絡があって、
最近よく体調が悪くなるよなぁって思って、
一度精密検査を受けてみたら?って健康診断を兼ねてってメールを返したら、
風邪ではなくて、何とか流産だってメールが返って来ました。
早い生理だと思っていたら、今日大量出血して、
病院へ行ったら、流産だったんだって。

「今日は抱きしめていてあげてねって」メールをして...

徹さんは子供好きで、すぐにでも子供が欲しいんだけれど、
奥さんは、子供を産むのが怖いんだってさって話をしていました。
だから、病院へまで行って、子供を作ることはしないんだって。

少し早い生理が来たって思ったくらいだから、まだ2ヶ月...
たぶん遺伝子異常でしょうね。
昔なら、本当に生理が遅れた で済まされることが、
医学が進歩したのか?流産であることが判るって、
良いことなのか、悪いことなのか、微妙...

にしても、体調管理をしていなかったと、
奥さんが自分を責めてしまわないかと 心配しています。
何にしても、お腹の中にいる以上、護ってあげられるのは、お母さんだけなんだか
ら。

私が「あ、子供ができたかも」って思ったのは とても早く、
手伝っていた仕事が重い物を持つ仕事だったので、一日も早く仕事を休まなきゃって思って、
もしかしたら 妊娠したかも知れないから、2週間だけ様子を見させてって言いました。
それ以前の長い結婚生活で、私が一度もそんなことを言ったことがなかったので、
信頼してなのか、優しさなのか、うーたんは仕事を休ませてくれました。

生理が来ない → 1〜2週間経過 → 微妙に妊娠が判定できる

で、オオカミ少年かどうかを確かめに病院へ行ったら 妊娠してました。

それから1ヶ月間、赤ちゃんはお腹の中にいて、その後流産してしまいましたが。

女性の体は、赤ちゃんでさえ『異物』と感じます。
当然です。
自分の細胞ではない『生き物』が、体内にいるんですから。
だから、赤ちゃんは 自分の力で生き抜かないといけない。
遺伝子異常などによって、体内で育たない弱い子供は 流産してしまいます。

って、判ってはいるんだよね。
でも、悲しいことには変わりはない。
こうしていたらと悔やんだところで、それはタラレバであり、
悲しいかな、過去は変えることはできない。

生理と違うのは、お腹の中に残った残留物を掻き出してしまわないといけないってこと。
私もだったけど、たぶん徹さんの奥さんも、麻酔なしで、子宮の中をかき回され、
子宮を綺麗にふき取る作業をされます。
少しでも残っていたら、不妊の原因になるし、
それが核となって、内膜症になったり、出血が止まらなかったりするからです。

意識がはっきりあり、痛みも思いっきりある状態で、子宮をガーゼでふき取られること。
それを『処置』と言います。
酸素マスクを口に付けながら、酸素を吸い、
その装置が繋がっている場所からいつ『笑気ガス』なるものが流れてきて、楽になれるのか
痛みに耐えながら待ち、そして『笑気ガス』なるものは流れて来ないまま、
最後まで正常な精神のまま『処置』が終了しました。

男は赤ちゃんが生まれてからしか子供ができた という実感がなく、
女は、子供が子宮にいると意識した時点で 母親であると意識します。
(個人差はありますが)
だから、流産した時の悲しみの温度差は仕方がないにしても、
分かってあげて欲しいなって 奥さんのために 心から思います。
 


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