★ 夏海の日記 ★

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2006年10月12日(木) プラスとマイナス

やっと『どうして冷たい物を食べちゃいけないの?』の答えを書き終えました。
んでもって、過去の日記を調べて それに関連する資料をプリントアウトして。
人に何かを説明することは、言葉を選んだり、理解してもらうような文章やら、理解して貰えるような内容やらを考えたりするので、
とっても疲れます ^^;
脳の使い方が、日常と違うので。
最近は 家でもパソコンに向かう時間が増え、携帯でのやり取りも増えたので、目が疲れちゃって...
いやん お年かしらん ><

さて、
今朝ね、「ああ...青になっちまった!」って言ったの。
駅へ向かう道の最後の信号は、手押し式信号機で、曲がり角を曲がって最初に目に入るのが、車への信号機。
車への信号機が青ってことは、私が渡る歩行者信号は赤。つまり渡れないってことで...
ちょっと待てよ!この場合、「赤になった」が正解か?って思ったの。
自分が言った言葉に引っかかったの。今朝は。
何を基準にするか によって、方向が変わる。
自分が渡りたい信号機が赤であることと、車の信号が青であることは、結果として私が渡れないことにおいて 同じことだけど、言葉にすると違う。
teaによく怒られるんだけど、道を右に曲がると...って言うと、
「どっちに向かって右なの?!その右は、東西南北どっち?!」ってね。
私は進行方向に向かって右(みぎ)左(ひだり)って言うけれど、道路はその向こう側にもあって、向こう側から来た場合、私の説明と逆に曲がらないといけない。
何を基準にするか
何を基準に説明するのか によって、まったく逆の方向へと導いてしまう可能性があるんですよね。

んで、最近特に思うんだけど、
それはね、私の歩んできた人生で 私が負の遺産として経験してきたことが、今プラス方向に生かされてるなぁって思って。
1ヶ月前(おお!もう1ヶ月も前の話になってしまったことだよ!)に、ソーシャルワーカーの人に愚痴を聞いてもらっていた時のこと。
teaの母親との同居をするって話をしたら、「夏海さんは、同居に対してストレスとか感じないタイプですか?」って言われてね、
色んな家で暮らして、自分の家族でさえ 私にとっては『血の繋がった他人』でしかなく、
居心地の良い家ではなかったし、心がホッとする家庭ではなかったから、
どうやら私は他人と暮らすことに対して 拒否反応をおこさないタイプらしいって、最近気がついたの。
子供の頃、ホッとできる場所でなかった『家庭』というものがなかったお陰で、
『家庭』の中にあって、家族を他人と感じて暮らしていた子供時代があったお陰で、
新しく 他人と生活することに違和感なく拒絶反応がないってことは、私にとっては幸せなんじゃないかって思って。

枕が変わったら 眠れないタイプだからって、旅行でよく言われる言葉だけど、
私の場合、自分の居場所がコロコロ変わった。
自分ちだったり、伯父母んちだったり、祖父母んちだったり、
自分ちも、引越し 引越しのせいで、ここが自分の故郷、魂の帰る場所、自分の心の居場所、大人になってもノスタルジックな懐かしい場所ってのがなくて、
私が結婚してから建てた 私に実家には、私の実家だけれど、私の居場所なんて当然だけどない。(それ以前にもなかったが)
やっとできた友達も 父親の都合で引き剥がされ、新しくまた一からやり直しを何度繰り返したことか。
でも、そのお陰で、この土地に執着しなきゃいけないって思いはなく、私に合う場所があったら、ここではなく そこに住めば良いやって思えるし、
今住んでいる家ではなく、teaの実家に移り住むことにも特別な感慨はない。
(うまくやっていけるだろうか?っていう不安はあるけどね)

家の居心地が最悪だった為に、家に対して 狭い空間に対してアレルギーがあり、
家にこもれないことは、私にとってはとても幸運だったと思う。
家から出ることは緊張してするけれど、家から出ないともっと緊張するから、外出しないといられない状況だったことは、私にとって幸運だったと思う。
淀んだ空気が怖くて、新しい風を入れたいと思う性格も、私にとって幸運だったと思う。
お陰で『PO』に出会い、『PO』の仲間に出会い、
私は 私に出会った。
私は 私へと還っていった。

誰も信用できなかったから、私一人で全部処理できる大人になった。
一人でも処理できるけれど、「助けて」って言うことを 大人になって覚えた。

誰も助けてくれなかったから、自分で戦った。
そうやって体当たりして戦ったことは 経験値として私の財産になった。

誰も信用できず、誰も助けてくれなかったから、婚家を出て一人で生活しても、今まで通りに一人で生活することに変わりはなく、
自分の面倒は 自分でみることに対しての不安はなかった。
その不安がなかったことによって、家を出る選択ができたことは幸運で、家に残って死を選ぶことをしなくて済んだ。

過去を振り返ると私は不幸だったかも知れない。
とても厳しい環境にいたのかも知れない。
でも。
マイナスとプラスは紙一重で、
マイナスをプラスにするか マイナスのままでいるか は、その人の考え方次第だと思う。

最近気づいたこの現象を私は、『幸せの連鎖反応』と呼んでいます。
良い方向に転がり始めた私の人生は、過去の負の遺産が プラス方向へと作用していって、私は今 ガハガハ笑って暮らしています。
『人生万事塞翁が馬』
何が起きても、最終的に 笑って過ごすことができたら、それで良いじゃんって。
終わり良ければ 全てよし。
私は過去に生きている訳ではなく、今、生きて ガハガハ笑っているんだから。
過去が苦しくても、過去が不幸であったとしても、今幸せであれば、それで良いもの。

過去の負の遺産が、もうすぐプラス方向へ歩き始めるよ。
一度加速がついたら、どんどん幸せな方向へ 転がり始めるよ。
あなたのきっかけは 何?
あなたにとって、始めの一歩は 何?


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